思っていたよりもゆめちゃんのお話は長くなりそうです。
少し長編っぽい流れになると思います。
”ゆめの始まり”①
春はいい。
寒い冬が終わり、あたたかな日差しに包まれる。
このあたたかな日差しが心地よい。
「昼寝にうってつけの天気だなぁ」
そこで程よい木陰を見つけた。
ここでひと眠りするとしよう。
今日は珍しく仕事もレッスンもないしな。
「関係はないけど『春眠暁を覚えず』というぐらい春は心地よい季節だし」
なんて独り言をいいながらまどろみに落ちていく……はずだった。
「うわああああああああ!?」
女の子が落ちてきたのだ。
余裕の一つでもあれば『親方、空から女の子が!』なんて言いながら助けることができるのだが、あいにく寝そべった状態でいるうえに、眠りに落ちようとしていたところである。
残念ながら助けるどころか自分を守ることすらできない。
「ぐお“っ……!」
「ひゃっ!?」
お腹の上に落ちてきた。
けっこう痛い。腹筋を鍛えてなかったら気絶してたところだった……。
女の子のほうは大丈夫だろうか。
「だ、大丈夫……?」
「は、はい!わたしはだいじょうぶです。ってご、ごめんなさい!」
女の子はお腹から降りてくれた。
結構痛みは残るもんだな……。
「うぅ……。い、痛ぇ……。」
「ごめんなさい。わたしが心配しないといけなかったのに」
「いやいや、いいよ気にしなくて。タイミングが悪かっただけだし」
「そんな訳には――」
「それじゃあ、こうしよう。お詫びとして僕の体を起こしてくれないかな。腹筋に力が入らなくて起きられなくてさ」
「わ、わかりました!」
彼女が起きるのを手伝ってくれた。
これで落ち着いて会話もできそうだ。
「僕の名前は飯島司。君、名前はなんていうの?」
「わたしは虹野ゆめです。さっきはごめんなさい」
「だから気にしなくていいって。それで、なんで男子部のところに?」
「……男子部?何ですかそれ?」
「あれ?男子部って知らない?男子部は名前のとおり男のアイドルを育成するためのところなんだけど」
「知らなかった……」
「学校の案内資料にも書いてあったはずなんだけどなあ。ところで、きみはどうしてここの木の上なんかに?」
「えーと、正門から出ていくひめさまに手を振ろうと思って木に登ってたんです。そしたらすべって落っこちちゃいました。あはははは……」
なんか、おもしろい娘だなぁ。
「どうしてそこまでしようと思ったんだい?」
「えーっと……。実は、わたしがアイドルになりたいと思ったきっかけがひめさまで――」
それからしばらく話をしていた。
男子部の話もしてみると、意外と興味をもってくれたようだ。
女子部のS4のような存在のM4がいることとか。
にしてもひめ“さま”か。
「あ、今更なんだけどここが男子部の場所だって知ってた?」
「えっ……?本当ですか?」
「さすがにそんな嘘はつかないよ」
「じゃ、じゃあわたし怒られたりしちゃうんですか?」
「さすがに怒られることはないと思うけど、なるべく入らない方がいいかな」
「どうしてですか?」
「ごくわずかではあるけれども、男子部には邪な考えを持つ人がいるらしくてね。ほら、ウチの女子って色々とレベルが高いじゃん?だから、そういった人が狙って来ないとは限らないし。ましてや、ゆめちゃんだって可愛いんだから気を付けとかないとね。これから立派なアイドルになってほしいし」
「は、はい!」
ちょっとゆめちゃんの顔が赤い。
不用意にかわいいなんて言うんじゃなかっただろうか。
「ま、一応頭の隅っこにでもおいててもらえればいいよ。っとそろそろいいじかんだね。お話もこれでお開きにしようか」
「そ、そうですね。……あの、連絡先を聴いてもいいですか?」
「ん?ああ、構わないよ」
連絡先の交換をした。
そのときに男子用のアイカツモバイルにもちょっと驚かれた。
……男子部のことを知らなさすぎではないだろうか。今度教えておくべきだろう。
「何かあったら僕に連絡しておいでよ。先輩として相談相手にならなってあげられるからさ」
「はい、ありがとうございます」
「それじゃあ、またね」
これから、彼女はどんなアイドルになっていくのだろうか。
△▼△
それから少しして、新入生のお披露目ステージが開催されることになった。
その中にゆめちゃんもいるはずだ。
知り合ったのも何かの縁。しっかりと応援させてもらおう。
そして、ゆめちゃんのステージが始まった。
はっきりいって初めてだとは思えないレベルだ。
なんだろう。胸が熱くなってくる。
彼女から目が離せない。
この娘がトップアイドルになるための手助けをしてみたい、なんて思い始めた。
それくらい魅力的だった。
ステージが終わり興奮冷めやらぬ中、これは将来有望だなんて思っていた矢先……。
「ゆめちゃん!?」
彼女は倒れた。
すぐに保健室へと運ばれていったが、心配で仕方がない。
体力には自信があると言っていた彼女が、気を失って倒れるなんて考えられないからだ。
「いったい、どうしたっていうんだ……」
次の人のステージが始まったが、全く身に入らない。
女子部の保健室に駆け込むわけにもいかないしなぁ。
相手が気を失っているとあればなおさらだ。
仕方ない、外で風を浴びて落ち着こう。
「一応、連絡だけでもしておこうかな」
△▼△
日が傾いたころ、ゆめちゃんから返事が来た。
『わたしは全然元気です。心配かけてごめんなさい』
……本当か?
あんなにひどい倒れ方をしたのに?
『本当に大丈夫なの?心配だから今からそっちに向かってもいいかな?』
『いいですよ』
了解を得たことだし、向かうとしよう。
頭の中でパッと浮かぶキャラクターはやっぱりスターズの方が多いですね。
そういった描写が他のシリーズよりも多いからだと思いますが。
一方でフレンズのキャラクターたちで書くのは難しそうですね。
とりあえず、ゆめちゃんのお話は長編(もどき)のスタイルで書いていこうと思います。
一応この作品は自分のスキルアップも兼ねていますので。
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