これからもアイカツは終わらない!
ひとまず感想やら個人的なものはあとがきにて。
新たなドレスを考え始めてはや一週間。
アイデアは出てくるものの、どれもしっくりこない。
「うーん、何かが違うんだよなぁ」
「深く考えすぎているんじゃないかしら」
「そうかなぁ」
デザイン画を前に俺とそらはああでもない、こうでもないといい合う。
「私が言うものなんだけれど、まず私に似合うものを考えたらどうかしら?そのうえで、相手が喜ぶものを考えるのがいいと思うわ」
「そうだよなぁ……」
いままで機械的にドレスを作っていたこともあり、その時の癖が抜けなくなっているみたいだ。
ビジネスとしてやっていく以上必要なことだとは思うが、そればかりになってしまっていた自分に嫌気が刺す。
「これはもう根元から叩き直すしかないだろうなぁ」
「思っていたよりも根は深いみたいね」
「ちょっと自分が嫌いになりそうだ」
冗談めかして言うが、そらはけっこう重大に考えているようだ。
「私について教えられることは教えたつもりなのだけれど……」
腕を組みながら悩んでいるそら。
しかし、急に何かをひらめいたようでいい笑顔をこちらに向ける。
「影山さん、お出かけしましょう?」
「おでかけ……?」
「そう、お出かけ。外でいろいろ見て回って刺激を受けられるはず」
いろいろと聞きたいことはあったが、言葉ではなく行動で返されるのが目に見えるから、質問するのをやめた。
△▼△
ドリアカを出て向かったのは植物園。
動植物が好きだと聞いていたのもあって、特に驚きはしなかった。
「クルクルキャワワ……」
ただ、何かスイッチが入ってしまってずっとこんな感じだ。
たぶんピンとくるものがあって、つい自分の世界でアイデアを練っているのだろう。
そらの作るドレスはボヘミアンを意識しているといっていたが、その中でも花や植物が描かれているものが多い。
花に詳しくない俺は何の花なのかわからないが、何か思いが込められているはずだ。
「っ、危ない!」
「ひゃっ!」
植物を見ることに気を割きすぎていたのか、段差で足を踏み外しそうになったそらの腕をつかむ。
「大丈夫か」
「え、ええ」
スランプ脱出のためにいろいろと教えてもらい始めて気づいたことがある。
彼女は時折、無意識で動くことがあるようだ。
手癖で簡単なアクセサリーを作ってしまうくらいだ。
そのおかげもあって、比較的少ないレッスンの中でもダンスを習得することができるのだろう。
「足、ひねったりとかしてないよな?」
「ええ。平気よ」
本当に大丈夫そうな姿を見て、掴んでいた腕を離す。
若干頬が赤いような気がするが、踏み外しかけたことが理由だろう。
あまり女性の顔をじろじろ見ることもはばかられるし。
「おや?」
そらの方から目を逸らしたところで、ふと気になる花があった。
「なあ、そら。この花が何かわかるか?」
「このお花のこと?」
「そう、それそれ」
「これはナデシコね。色もいくつかあって、その色ごとに違う花言葉があるわ」
「花言葉か……」
今まであまり気にしたことがないものだった。
「意外とそういうものがヒントになるかもな」
「そうね。花言葉辞典があるから、アトリエに戻ったら渡すわね」
「ついでに写真付きの図鑑もあるか?」
「ええ、あるわよ」
もともとの目的から若干ずれているような気がするが、得るものがあったのは確かだ。
この後もしばらく植物園を見て回り、見たことのない花の知見を増やしていった。
△▼△
「今日はなんだか楽しかったな」
「そうね。私も一人で見て回るより楽しく感じたわ」
結局何かを得たような感覚はなかったが、まあこういうのもたまにはアリだろう。
「さて、帰ってどうしようか」
「今日知った花について調べて、何か描いてみましょう」
「そうだな。とにかく一度描いてみるのが大事だしな」
そらとの距離が若干近くなったような気がするが、まだ相手を理解するというレベルには程遠い。
何を考えてるかわかるレベルまで行かなくとも、せめて相手を思いやれるくらいにはならないといけないだろう。
まだまだ道のりは遠い。
△▼△
~side そら~
私の不注意が原因ではあるが、勉さんに助けてもらった。
彼は何でもないようなそぶりだったが、私の胸はなぜか早鐘を打っていた。
「大丈夫か」
「え、ええ」
体は問題ない。
ただ、この胸の高鳴りはいつもと違う。
「足、ひねったりしてないか?」
「ええ。大丈夫よ」
この気遣いが余計に鼓動を高鳴らせる。
勉さんが私を気にしていて、私の気づかない何かがあったのかと思った。
だが、勉さんは何事もなかったかのようにほかの場所を見ていた。
これはいったい何なのだろう。
もしかして勉さんに惹かれているのかしら。
中途半端に冷静になりつつ。
一度考えを放棄することにした。
アイカツMFFに両日参加してきたわけですが、声出しできるっていいですね。
STARRY PLANET☆のみんなを声で応援できたのは実にうれしいです。
アイカツ10周年の重みを体感してきました。
ライブが終わった当日は何もアナウンスがなかったので喪失感がすごかったですが、後日のコメンタリー上映でいろいろ情報が出されたみたいで少し安心しました。
そのためにもどんどん投資するんで、みんなも財布が許す限り金銭的に応援しましょう(ダイマ)。
ちなみに、執筆中にライブのアーカイブを作業BGMにしてましたが、捗りませんね...。
ひとまず、アイカツ大好き!ってことでまた次回。
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