アイカツで恋愛モノ   作:亜戸 健一@沼太郎

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まだまだ私のアイカツは終わっておりません。
ちゃんと今週も投稿できました!!


気づき

デザインを考え始めてすでにひと月が経過した。

その間にいくつかデザインを形にしたが、どうも合わない。

 

「デザイン画ではいいんだけど、どうしても形にして着てもらうと何かごたっとしてしまうな」

「そうね。少し情報が多いかしら」

「となると、何かを減らすべきなんだが……」

 

花・アラビア模様・鳥の羽など彼女を構成する要素でドレスを作ってみたが、どうしても情報過多に感じてしまう。

彼女はこれを上手くまとめられていたのだろう。

 

「引き算というものも難しいなぁ」

「足すことは簡単だものね。きれいなものときれいなものを合わせて配置を考える延長線なのだけれど、一度型にはまってしまうと抜け出せなくなってしまうし」

 

本当にそらに必要なものは何なのだろう。

考えるもアイデアが出てこない。

一度頭を休ませることにしよう。

 

「一旦お茶にしようか」

「そういうと思って準備していたわ」

「助かるよ」

 

そう言いつつ、俺は持ってきていたお茶菓子を取り出す。

 

「用意がいいこと」

「そらが淹れてくれるお茶がおいしいから、お菓子もそれに合うものを、ってね」

 

最近はこうしてお茶を飲みながら会話することが多い。

もともとは、俺が偶然もらったお茶をそらに渡したとき、せっかくならここで飲もうということから始まったのだが、今はわざわざそらが茶葉を用意してくれている。

 

「なんとなくつかめてきたから、あと一押しってとこだな」

「そうね。パズルのピースだったらあと二つ三つってところかしら」

「歯がゆいなぁ」

 

そうは言うものの、こうやってそらと話して過ごすことが心地よい。

この時間が無くなることが惜しいと思えるくらいに。

 

「その……もし俺が納得のいくドレスを仕立てた後のことなんだけどさ」

「ええ」

 

なぜだかスムーズに言葉が出てこない。

 

「その後もここに来て、こうして何気ない話をしに来てもいいかな……?」

 

静寂が訪れる。

 

余計なことを言ってしまったか。

くっ……気恥ずかしくなってきた。

 

ちらりとそらの顔をうかがう。

呆気にとられたかのような顔だ。

だが、間もなく表情が変わり、満面の笑みに変わる。

 

「ええ、ええ!もちろんいいわ」

「そうか!ありがとう」

 

そらの答えにホッとする自分がいる。

 

「でも、そんなことわざわざ聞かなくたっていいのに」

「デザイナーにとってアトリエって秘密が多いところだろう?そんなところに用もなく踏み入るのは良くないと思っててな」

 

俺の言葉に、そらは首をかしげる。

 

「秘密が多いのは本当だけれども、見ず知らずの人でもない限り立ち入らせないなんてことはないわ」

「それはそうだけど、俺らはデザイナー同士だろう?」

「そんなことは関係ないわ。第一、私たちはもう仲間、友達のようなものでしょう?」

 

仲間、友達。

デザイナーではない友はいても、デザイナーで友と呼べるような人はいない。

それに、仲間なんて思ったこともなかった。

 

「仲間、か」

「嫌、だったかしら」

「そんなことはない。ただ、デザイナーの友達、仲間を持つのは初めてでさ」

「あら、そうだったの」

 

今思えば、相談ができるようなデザイナーの友達がいたら、これほどひどいスランプにはならなかったかもしれない。

 

「デザイナーを志始めてから、自分以外のすべてのデザイナーが敵だと思っていたんだ。身近にライバルになるような人もいなくてさ。だから若干天狗になっていたところもあると思う」

 

安心して気が緩んだのか、ふと思い出語りをしてしまう。

 

「だから、今だから言えるけど、本当はそらに教えを乞うことも屈辱だと思ってたんだ」

 

俺が愚痴のようにこぼす言葉を、そらは黙って聞いてくれる。

 

「今となっては、こうしてそらから俺の足りないものを教えてもらってよかったと思ってる。ありがとう」

「!!」

 

……そうか、なんとなくわかった気がする。

 

~side そら~

 

私はデザイナーとして本格的に活動を始めてからの影山勉しか知らなかった。

初めて知ったときの周りを敵視する姿や、一部のデザイナーに対しての見下すような態度が気に食わなかった。

でも、ドリアカに来た彼の姿を見ると、そんな態度のことよりも彼の空虚さが印象的だった。

どうしてこうも彼はこれほどまで足りないものが多いのだろうと。

そんな中彼と直接話す機会を得た。

だから、私は彼に構うことにした。

彼のドレスへの熱意を感じたことも大きい。

けれど今の彼は素直に応じないだろうと予測し、わざと挑発した。

それが上手くはまり、結果として今に至る。

 

虚ろだった彼はいつしか色を得て、見違えるような人間になった。

自らの足りないものを自覚し、それを得るために人を、仲間を頼るということを知った。

もう彼はスランプを抜け出し、素晴らしいドレスが作れるはずだ。

方向性を固めればブランドも成立させられるだろう。

 

……それに関しては良かった。

誤算だったのは、私が彼に惹かれ、恋に落ちてしまっていることだった。

彼のドレスへの真摯な態度、ふとした時のやさしさなど、はっきりとわかるところだけでなく、意識しないとわからないようなところでも惹かれてしまっている。

 

だから、彼がここに遊びに来てくれることがわかってうれしかった。

極めつけは彼の笑顔だった。

『ありがとう』と優しく微笑む姿に、つい胸が高鳴った。

 

この思いを彼にどう伝えよう。




そろそろそらちゃんのお話が終わりそうな予感。
次は何を書こうかしら。
今まで書く書く詐欺していたローラのお話のリメイクか、誕生日だけ書いていたアイドルたちのお話か、はたまた全く始めからなのか未定です。
でも、恐らく何か書くとは思いますのでご安心ください。

あ、あとアンケートの回答ありがとうございます。
単純な興味だったのですが、結構割れていますね(なお母数)。
いちご世代が多いのは納得です。
プラネットが好きな方がいたのもうれしい!
これからもプラネットを推していきましょう。
え?ブルーレイBoxですか?
調子こいていたら予約しそびれて手に入りませんでしたよ(白目)。

ではまた。

アイカツシリーズで1番好きなのはどれ?

  • アイカツ!(いちご世代)
  • アイカツ!(あかジェネ)
  • アイカツスターズ!
  • アイカツフレンズ!
  • アイカツオンパレード!
  • アイカツプラネット!
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