約束は明日を生きる道標   作:甘党ゴンザレス

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どうも甘党ゴンザレスです!!

投稿が遅くなりましたが新しく更新させていただきました!

設定など諸々がガバガバですが、よろしければご覧ください!!

それでは本編どうぞ!!


出会いは最悪

俺が玄関を開けるとそこには二人の大切な幼馴染が立っていた。

 

千歌「おはよ〜、ゆうくん!!」

 

曜「優、おはヨーソロー!!」

 

兄貴が命を懸けて守ってくれた俺の…いや、俺たちの大切な幼馴染。

 

優馬「おはよう、千歌、曜。」

 

優馬「そう言えば、今日はやけに早いけどどうしたんだ?」

 

俺は腕時計を見ながら千歌たちに疑問をぶつけた。なぜなら俺はいつも早くに学校に登校しているのだが、千歌たちはいつも遅刻ギリギリで登校してくるからだ。

 

千歌「そ・れ・はバスの中で話すよ♪」

 

優馬「そっか、わかった。じゃあ行くか?」

 

千歌・曜「「はーい!!」」

 

元気に返事した二人と一緒に俺はバス停へと向かった。

 

バスに乗り込み一番後ろの空いている席に腰掛ける。

 

曜「優、最近体の調子はどう?辛かったりしない?」

 

曜が心配そうに俺のことを見つめてくる。

 

優馬「心配すんな!俺は元気だし、兄貴も元気に俺の中で生きてるよ。」

 

曜「そっか…。何かあったら言ってね?私、力になるから。」

 

優馬「ああ…。ありがとな、曜。」

 

俺は曜の頭を優しく撫でる。気持ちよさそうにしている曜の姿がとても印象的だった。

 

本当に曜は優しい子だな…。俺はしみじみ思った。

 

すると、

 

千歌「あっ!!曜ちゃんずるい!!ゆうくん、チカの事も撫でて!!

 

本当にこのミカン娘は…。

 

優馬「はいはい…。」

 

曜に触発された千歌が迫ってきたので仕方なく千歌の頭も撫でた。

 

千歌「えへへ♪」

 

千歌も曜と同じで気持ちよさそうにしている。

 

千歌はこういう所が素直で魅力でもあるんだよな。人懐っこくて誰からでも愛される。曜にだって言える事だけど…。そんな二人だったからこそ俺たちは守りたかったのかもしれないな…。

 

まぁこれからも大切にすることに変わりないんだけどな。

 

優馬「そう言えばさっき聞いた今日早い理由ってなんだ?」

 

千歌「あっ!?忘れてた!!」

 

優馬「おいおい…。」

 

曜「あはは…。」

 

俺は半ば呆れながらも聞くことにした。

 

千歌「聞いて驚かないでよ!!実はチカ…。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

千歌「スクールアイドルを始めようと思うの!!」

 

 

 

 

 

優馬「へっ??」

 

俺は突然の幼馴染の発言に言葉を失った。

 

千歌「奇跡なんだよ。普通だった私にあの人たちの輝きは眩しく見えた…。だから私も普通な私から輝ける私になりたい…。そう思ったの。」

 

いつになく真剣でいて真っ直ぐな千歌の目に俺は正直驚いた。

 

でも直ぐに納得することができた。

 

優馬「そっか…。なれるといいな。スクールアイドル。」

 

千歌は自分から何かを始めるってことが今まで無く、どちらかと言えば遠慮する事が多々あった。それ故に千歌が目標を持って何かをやりたいと思ってくれた事が俺は嬉しかった。

 

千歌「それで、ゆうくんにお願いがあるんだけど?」

 

千歌は上目遣いで俺を見てきた。

 

優馬「なんだ?俺にできる事があれば手伝うぞ。」

 

千歌「ホント!!」

 

優馬「ああ。でも、流石に踊ったりはしないぞ?俺がやったら犯罪っぽいからな…。」

 

俺は自分が踊ってる姿を想像してしまいめまいがした。

 

千歌「大丈夫!!部員集めを手伝って欲しいんだけど…?」

 

優馬「なるほどな。わかった、手伝うよ!」

 

優馬「曜はスクールアイドルやるのか?」

 

曜「うん!千歌ちゃんと一緒に何かやりたかったから…。」

 

優馬「そっか…。頑張れよ。」

 

そんな話をしている間に学校前のバス停に着いた。

 

優馬「今日は入学式だから、きっと新入生を集められるよ。頑張ろうな。」

 

千歌・曜「「うん!!」」

 

俺たちは手分けして新入生にチラシを配るため新入生が来るまで待つことにした。

 

ある程度時間が経ち新入生がチラホラ見かけられるようになった頃俺たちもようやく重い腰を上げた。

 

優馬「スクールアイドル部です。良ければ受け取ってください。」

 

女の子「は、はい、ありがとうございます///」

 

優馬「よかったら入部してね?」

 

女の子「か、考えておきます///」

 

俺は女の子に声をかけてチラシを渡す。受け取ってくれたので一安心。

 

優馬「これからの高校生活楽しんでね。」

 

女の子「はい!!///」

 

女の子は顔を赤く染めながら友達の元へ走っていった。

 

優馬「ふぅ…。結構緊張すんな…。後はあの子たちに声をかけて終わりにするか…。」

 

俺は二人の女の子の元へ行き声をかけた。

 

優馬「スクールアイドル部です。よかったらチラシ受け取ってください。」

 

??「ずらっ!?」

 

??「ぴぎぃ!?」

 

優馬「あっ、ごめんね。驚かせるつもりはなかったんだけど…。」

 

俺は突然声をかけて驚かせてしまった事を謝罪した。

 

??「大丈夫ズラ!あっ、マルまたズラって言っちゃったズラ…。」

 

天然かな?

 

栗色の髪をしたとても可愛らしい少女はなんだかひどく落ち込んでいる。それに隣にいるピンク髪の子は後ろに隠れちゃってとても怯えていた。

 

優馬「ありがとう。方言だよね?無理に直さなくてもいいと思うよ?俺は可愛いと思う。」

 

??「あ、ありがとズラ///マルは国木田花丸って言うズラ。」

 

優馬「ご丁寧にどうも。俺は神崎優馬って言うよ。みんな名前で呼んでるから名前で呼んでくれると嬉しいかな。よろしくね、国木田さん。」

 

花丸「よろしくズラ!!優馬先輩!それなら、マルのことも名前で呼んでほしいズラ!」

 

優馬「わかったよ、マルちゃんでいいかな?」

 

花丸「はいズラ!!」

 

マルちゃんはニパァと名前に恥じぬ花丸笑顔で笑いかけてきた。

 

優馬「お友達もよろしくね。ごめんね、いきなり声かけちゃって怖かったよね?」

 

花丸「あっ、ルビィちゃんは極度の人見知りで特に男の人には慣れてないから許してほしいズラ。」

 

そう聞いて俺は申し訳ないと心の底から思った。

 

優馬「それは申し訳ない事しちゃったな。ごめんね。」

 

??「うゆぅ…。」

 

優馬「えっと…ルビィ?ちゃんであってるかな?さっきは突然ごめんね、アメ持ってるんだけど食べる?」

 

するとルビィちゃんは先程の怖がっていた表情とは打って変わって笑顔で俺に近づいてきた。

 

ルビィ「うゅ、あっ、ありがとうございましゅ!!」

 

俺はこの瞬間稲妻が走った。

 

何、この小動物は?ちと可愛すぎやしませんか?

 

優馬「どういたしまして。よかったらチラシも受け取ってくれるかな?」

 

俺がルビィちゃんとコミュニケーションを取っていると、

 

 

千歌「あっ!!ゆうくんがナンパしてる!?」

 

このミカン娘は何を言ってくれとんじゃ。

 

優馬「何言ってんだ、千歌が勧誘しろって言うから手伝ってるんだろ?」

 

千歌「今、鼻の下伸ばしてたくせに…。」

 

優馬「そ、そんなこと……ねぇし。」

 

千歌「なに…今の間は…。」

 

俺にジト目を向けた千歌だったけど、マルちゃんとルビィちゃんを見た瞬間、千歌は目をキラキラさせながらルビィちゃんの手を握った。

 

千歌「スクールアイドルに興味ない!?」

 

千歌がルビィちゃんの顔の近くまで近寄った瞬間、

 

ルビィ「ぴぎゃああああああああああああ!!!!!!」

 

まるで超音波の様なハイパーボイスが響き渡った。

 

優馬「のわっ!?」

 

俺は思わず変な声を出してしまった。それ程までに強力なものだった…。

 

すると、なぜだか知らないが木から誰かが降ってきた。

 

??「きゃーーーー!!!」

 

俺は瞬時に反応してその人を受け止めた。

 

優馬「っと…。大丈夫ですか?」

 

??「あっ、ありがとう…ございます///」

 

俺が受け止めた子は頭にお団子を付けていて顔立ちが整ったとても綺麗な女の子だった。

 

優馬「どういたしまして。新入生かな?危ないから気をつけてね?」

 

??「はい…。すみません…。」

 

優馬「大丈夫、怒ってないから。俺の名前は神崎優馬。君の名前は?」

 

俺がその子の名前を聞くと耳を疑ってしまった。

 

??「フフッ!よくぞ聞いてくれました。私の名前は堕天使ヨハネ!!あなた、私のリトルデーモンになってみない?」

 

ええっと…。厨二病ってやつかな?

 

俺が反応に困ってるとマルちゃんが口を開いた。

 

花丸「もしかして、善子ちゃん?花丸だよー。覚えてない?幼稚園の時以来だね!」

 

善子?「は・な・ま・るぅ!?に、人間風情が…。」

花丸「ジャンケン、ポン!!」

 

その掛け声で善子?ちゃんは凄い独特なチョキを出した。

 

花丸「そのチョキ…やっぱり善子ちゃんズラ!!」

 

善子「善子ゆーな!!私はヨハネ!ヨハネなんだからねー!!」

 

そう言って自称堕天使の善子ちゃんは走り去ってしまった。

 

花丸「あっ、待ってよ善子ちゃーん!!優馬先輩失礼しますズラ!」

 

ペコリと頭を下げて追いかけるマルちゃん。

 

ルビィ「まっ、待ってよー!花丸ちゃーん!!」

 

それに続いて後を追いかけるルビィちゃん。

 

優馬「おっ、おお…。」

 

なんだか置いてけぼり感がすごい…。

 

俺たちがマルちゃんたちを見送っていると曜が来て、それからもう一人女子生徒が来た。

 

曜「千歌ちゃん、優…。」

 

優馬「どうしたんだ、よ…う…!?」

 

俺は曜と一緒に来た女子生徒を見て固まった。

 

千歌「どうしたの、曜ちゃん?あっ、あなたも新入生?スクールアイドルやりませんか?」

 

なに、呑気に勧誘してんだ、バカ千歌!!

 

優馬「おい、千歌…。その人は生徒会長だぞ…。」

 

千歌「うそっ…。」

 

??「皆さん、放課後生徒会室までお越しくださいね?」

 

不敵に笑った生徒会長に俺は冷や汗が止まらなかった。

 

※※※※

 

放課後になって俺たちは言われた通り、生徒会室に来た。

 

??「申し遅れました。私、浦の星女学院生徒会長の黒澤ダイヤと申します。」

 

はぁ…最悪だ。よりにもよって生徒会長に呼び出されるなんて不幸だ…。

 

ダイヤ「聞いた話によると設立の許可どころか申請もしていないうちに勝手に部員集めをしていたとお聞きしましたが?」

 

千歌「悪気は無かったんですけど…。みんな勧誘してたのでついでというか焦った

というか…。」

千歌は反省の色を見せていなかった。

 

ダイヤ「部の申請には最低五人は必要ということは知っていますわよね?」

 

千歌「だから勧誘してたんじゃ無いですか!!」

 

ダイヤ「ですが、五人集めたところで部の承認は致しかねますわね。」

 

千歌「なんでですか!?」

 

ダイヤ「少なくても、私が生徒会長のうちは認めませんわ。」

 

千歌「そんな…。」

 

生徒会長の言葉に落ち込みを隠せない千歌。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

優馬「おい。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダイヤ「何ですの?」

 

優馬「今のは流石にひどいんじゃ無いのか?」

 

俺は半ばキレながら生徒会長に食ってかかった。

 

優馬「千歌の肩を持つわけじゃ無いけど、生徒がやりたい事をさせない生徒会長がどこにいんだ。アンタにそんな権限は無いはずだぜ?」

 

ダイヤ「誰かと思えば貴方はテスト生の神崎優馬さんですわね。聞いた話によると中学生の頃は酷く荒れていたとお聞きしましたが?」

 

優馬「俺の話はどうでもいいんだよ。」

 

俺は威圧を込めて強めに言う。

 

ダイヤ「まぁそれは置いておいても貴方がいるのでしたら尚の事承認するわけにはいきませんわね。」

 

優馬「なんだと?」

 

ダイヤ「貴方のような人が居るとはっきり言って迷惑ですわ。浦の星の評判も落ちますし、なんで貴方みたいな人がテスト生なんですの…。」

 

この時の生徒会長の顔を俺は忘れることはないだろう。

 

その表情は冷酷で、まるで俺が居るから浦の星に入学希望者が集まらないとでも言いたげだった。

 

それに、

 

『居ると迷惑』

 

その言葉が俺の胸を深く抉った。

 

優馬「めい…わく…。俺は…やっぱり…いらない…存在なのか…。」

俺は無意識にそう呟いていた。

優馬「やっぱり…俺じゃなくて…兄貴が…。」

 

俺の心臓が激しく脈打つ。呼吸が荒くなり俺は心臓を押さえてその場に蹲った。

 

優馬「ハァハァ…!!」

 

千歌「ゆうくん!?」

 

慌てて千歌がそばに寄って来た。

 

千歌の声に反応してか、外にいた曜も俺の側まで駆けつけて来た。

 

曜「優、大丈夫!?」

 

優馬「やっぱ…俺なんて…俺なんて…!!!!」

 

俺は大声で叫んでいた。

 

ダイヤ「なっ、何事ですの!?」

生徒会長はその場で狼狽えている。

 

未だ落ち着きを取り戻せない中、俺は温もりを感じた。俺は顔を上げるとそこには俺の事を抱きしめてくれている千歌と曜がいた。

 

千歌「ゆうくん…。ゆうくんはいらない存在なんかじゃないよ…?ゆうくんはいつも私たちを大切にしてくれて誰よりも優しいの…。ゆうくんはゆーにいの代わりなんかじゃない。ゆうくんはゆうくんだよ。」

 

優馬「千歌…。」

 

曜「そうだよ、優!!優は私が辛い時いつも側で支えてくれた。だから今度は私が優の事を支える番だよ…。優の代わりなんていないんだから…。」

 

優馬「曜…。」

 

俺は二人の言葉に胸の奥が暖かくなっていくのを感じた。

 

 

 

 

 

 

 

『ゆうくんはゆうくんだよ。』

『優の代わりなんていないんだから…。』

 

 

 

 

 

その言葉が何よりも嬉しかった。

まだ心臓が少し痛くて言葉に出来ないけど…。

 

 

‘‘ありがとう’’

 

 

俺は心の中で呟いた。

 

千歌「っ!!」 曜「っ!!」

千歌と曜はほぼ同時に生徒会長を睨みつける。

 

 

千歌「何でそんな事言うんですか?ゆうくんは今回の件に関係ないですよね?」

 

曜「そうです。今回は私たちが優に頼んだ事です。それで優が責められるのはおかしいと思います。優に謝ってください!!」

 

二人は生徒会長に向かって俺への謝罪を求めた。

 

ダイヤ「本当の事を言ったまでですわ。喧嘩ばかりして他校の人を傷つけていたのでしょう。周りにどれだけ迷惑をかけているのかわかっているんですの?」

 

それでも尚、頑なに頭を下げない生徒会長に、

 

 

 

 

 

 

 

 

千歌「あなたに……あなたにゆうくんの何がわかるって言うの!!!!」

 

千歌が迫る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

優馬「もういい…千歌。」

 

俺は千歌を止めた。

 

千歌「ゆうくん…大丈夫なの!?」

 

優馬「ああ…。二人のお陰で落ち着いたよ。ありがとう。」

 

俺は千歌と曜を抱きしめた。

 

優馬「俺は俺の事を理解してくれてる人がいるってわかっただけで十分だ…。」

 

千歌「ゆうくん…。」 曜「優…。」

 

俺は二人から離れ生徒会長に頭を下げる。

 

優馬「数々の非礼申し訳ありませんでした。これからは自分はこの件に関わらないのでどうか人数が集まったら部の設立を認めていただけませんか?自分のせいで、大切な幼馴染のやりたい事を邪魔したくありません。お願いします。」

 

ダイヤ「…。」

 

生徒会長は沈黙を貫く。

 

優馬「…。では、また日を改めて来ます。自分は了承してくれるまで、何回でも頭を下げに来るつもりです。」

 

それでも沈黙を貫き通す生徒会長。

 

優馬「今日のところは失礼します。行こうか、千歌、曜。」

 

千歌「うん…。」 曜「わかった…。」

 

俺は二人の手を繋ぎ生徒会室から出た。

 

これが生徒会長と俺の最低最悪な初めての出会いとなった。

 





ご愛読ありがとうございました!!

一応主人公はテスト生と言う立ち位置です。
原作通りのようでだいぶ違うと思いますが、お許しください…。
疑問に思うところなどありましたら、感想お待ちしておりますm(_ _)m

ではまた次回!
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