夕方四時まで寝てしまった乾電池です
まーずい……
控え室
海未「後半、凛と真姫で速攻をかけたいと思います」
絵里「頼んだわよ、二人とも」
真姫「任せなさい」クルクル
凛 ゴクゴク
凛「がんばるにゃー!」プハァ
にこ「勝てるかどうかはあんたらにかかってるんだからね」
希「緊張してるならワシワシするよ〜?」ワシワシ
真姫「ヴェェエ!?背後に立たないで!」
凛「にこちゃんしてもらったら?」
にこ「嫌に決まってんでしょ!!」
穂乃果「ん、そろそろ時間だね、みんな行こー!」
「おー!!」
ゾロゾロ
ことり「あれ、凛ちゃんどうしたの?」
凛「靴紐ほどけちゃって……先行ってて!」
ことり「待ってるよ?」
凛「だ、大丈夫、すぐ行くから!」
ことり「そう?」
凛「うん!」
希「ゆっくりでいいからね」
凛「はーい!」
ゾロゾロ
パタン
シュルルッ
グイッ
スッスッ
ペタッ
クイクイッ
トントン……
「………よし」
(あとはまた靴下をあげて隠せば……)
ガチャッ
凛「!?」ギクッ
凛「………」
凛「かよちん……」
花陽「ウソつき」
ワァァァァァァァァァァ!!!!
角間「いよいよ後半戦が始まろうとしています!」
角間「両者位置につきました、両者一歩も譲らず、一体どのような結末を迎えるのでしょうか!」
ピーーーーーーー
角間「ホイッスルが鳴らされましたぁ!」
ドッ
にこ「行くわよ!」ドッ
凛「任せるにゃ!」トッ
原野「オラたちの勝ちは揺らがないっぺ!」ザッ
穂乃果「いけー凛ちゃん!」
凛【アクロバット……】グッ
凛「……!?」グラッ
花陽「…っ…」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
花陽「ウソつき」
凛「……」
花陽「本当にいいの?みんなに言わなくて」
凛「でも……!」
花陽「足の怪我はこじらせると大変だよ?」
花陽「今はまだプレイできててもこのまま続けると悪化以外ありえない……」
花陽「凛ちゃんが言わないなら私が…」
ガシッ!
花陽「!」
凛「それは……ダメ」
花陽「でも……」
凛「凛の仕事は……まだ残ってる」
凛「みんなと決勝に行きたい」
花陽「ならこの試合は休んで……」
凛「休んで!!」
花陽「っ……!」ビクッ
凛「もし負けちゃったら……」
凛「…………」
凛「一生後悔する」
花陽「……」
凛「凛が動けるうちはフィールドに立って、みんなと戦いたい」
花陽「…凛ちゃん…」
凛「ねぇかよちん」
花陽「……なに?」
凛「わがままいっても………いい?」
花陽「……!!」
花陽(それは……ズルイよ)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
原野(バランスを崩した?)
原野(とにかくチャンス……!)バッ!
凛「………に……」グッ
凛「にぁぁ!!」クルッ
原野「っく……!」ガクッ
角間「抜いたぁ!必殺技と見せかけて華麗なスピンで抜きました!」
花陽「凛ちゃん……」
凛「よし!」
にこ「へぇ、やるじゃない」
凛「真姫ちゃん!」ドッ
ポーン
真姫(!少し流れてる…)
育井「いただき!」トッ
凛「ご、ごめん!」
海未「謝る暇があるなら上がりなさい!」ザッ
育井「ま〜たお前か、都会っ子はしつこいっぺ」バッ
育井【モグラフェイント!】ボグッ
ボコボコボコ
海未「この技の対処法は……」
育井 タッタッタッ
ポンッ!
海未「あなたの動きについて行くことです!」シュバッ!
育井「なっ……!?」
海未「真姫!」ドッ!
真姫「行くわよ、凛!」トッ
凛「うん!」
真姫凛 グッ
ダンッ! ダンッ!
グルグルグル グルグルグル
真姫凛 バッ!
ドキュッッッ!!!!!
真姫凛【ファイアトルネードDD!!】
ゴォォォォォォォ!!!
角間「出ましたぁぁ!!予選決勝で勝ち越しを決めた【ファイアトルネードDD】!!」
角間「これを千羽山、止めることができるのかぁ!?」
ゴォォォォォオ!!!!
牧谷塩谷 ザッ
【無限の壁!】
ドギュルルルルルル!!!
ビキビキ………
綾野「……!!」
真姫「いけ!!」
絵里「決まって!」
バリィン!!
綾野「ズラッ!?」ドサッ
ドシュルルルルル……!!!
真姫「よし…!」スタッ
角間「決まったぁぁ!!無敵の要塞を見事打ち破りました!」
角間「試合を振り出しに戻しました!!」
真姫「やったわね、凛!」クルッ
真姫「……凛?」
凛「うあぁぁ!!!」ドサッ
真姫「凛!!」ダッ
凛「ぐぅぅ……!」ギュゥッ
角間「おおっと……星空がシュート直後うずくまって動きません!!一体どうしたのでしょうか!」
花陽「……っ!」ダッ
ピーーーーーーー!
タッタッタッ
穂乃果「どう?真姫ちゃん」
真姫「……」クイッ
凛「うぅぅ……!!」ビクッ
真姫「………そこまで酷くはないけど、決して軽くはないわ……この試合はやめておいたほうがいいかも」
ことり「そんな……」
海未(一体どのタイミングで……)
海未(着地は別におかしくありませんでした、シュートの瞬間……?)
海未(いや……)
海未「凛、あなたまさか……」
角間「星空が抜けて代わりのメンバーが入ります!」
ヒデコ「精一杯やらせてもらうよ」
雪穂亜里沙「よろしくお願いします!」
花陽「よろしくお願いします」
海未「全く無茶するんですから……」はぁ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
海未「あなたまさか、ずっと怪我していたのを隠していたのではないですか?」
凛「……!」
にこ「たしかに……」
にこ「前半体力だけが取り柄の凛にしては随分息が切れてたわよね」
凛「だけは余計だにゃ…」
真姫「休憩の時もよく飲み物を飲んでたし……」
絵里「そうなの?凛」
凛「えと……その……」
花陽「実は凛ちゃん、試合前にちょっと捻っちゃってたの」
凛「!」
にこ「試合の前?」
海未「……!お手洗いのあとですか?」
花陽「うん、急いで行こうとした時に挫いちゃったみたいで…」
海未「そうだったのですね」
にこ「それならそうと早く言いなさいよ、こんなになるまで黙ってるなんて」
凛「ご、ごめんなさい……」
希「まあまあ、凛ちゃんもみんなに気を使って言いだせなかったんやろうし……ね?」
にこ「うぐっ……」
にこ(たしかに少し押し付けてたとこはあったかも……)
海未「……すみません、今は凛の治療が先決ですね」
フミコ「私が医務室連れてくよ!」
ことり「うん、ありがとう!」
真姫(………ついさっきできた怪我じゃなかったけど……)
真姫(まあいいか)
海未「凛、今は一刻も早く治すことに専念してください」
凛「う、うん!」
海未「そして、試合の後に話があります」ニコッ
凛「ひぃぃ……!」ガタガタ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
花陽「穂乃果ちゃん!」
穂乃果「なに?」
花陽「あのね……」コショコショ
穂乃果「!…わかった、やってみる」
千羽山1-1音の木坂
ピーーーーーーー
角間「音の木坂は星空の代わりにメンバーを入れ替えて試合再開です!」
角間「しかしこれでもう【ファイアトルネードDD】を放つことはできません!!」
角間「あと一点、お互いに緊張が走っております!」
ドッ!ドキュ!いけー!トッ、ドキュゥゥゥ!!
真姫「はぁ!!」ドキュッ!
綾野「ずらぁ!!」バシッ
育井「よっ!」ドキュ!
穂乃果「てやぁ!」バシッ
雪穂【ハンターズネット!】
山根「……!」ドサッ
原野【ラン・ボール・ラン!】
ことり「うわぁ!!」ドサッ
角間「刻一刻と時間が過ぎていきます……」
角間「どちらも譲らぬ攻防戦……!!」
角間「一体どうなってしまうのでしょうか!?」
真姫「あれ行くわよ、絵里!」トッ
絵里「もうやるしかないわよね……!」
ブワァァァ!!! ブワァァァ!!!
真姫絵里【ファイアブリザード!!】
ドゴォォォォォオ!!!!
角間「こ、これは新必殺技かぁぁ!?」
ことり「あの技……!」
希「えりちたちのお母さんの……!」
にこ「なんでもいいわ、決まりなさい!!」
真姫絵里「お願い!!」
綾野【無限の……】………?」
ヒュゥゥゥゥ…………
テンテンテン
海未「外……れた」
角間「凄まじいシュートでしたが失速し、外れてしまいましたぁ!!」
真姫「〜〜……!!もうっ!」ジャリッ!
絵里「ダメ………か」
角間「ボールは千羽山へと移ります!」
綾野 ドッ
育井「ほっ!」トッ
ブワァァァ!! ブワァァァ!! ブワァ!
絵里【スノー……】
原野「させないっぺ!」バッ
絵里「っぐ……!」
角間「千羽山原野、見事なブロックです!!」
ことり「ここで止めます!」
育井 ボグッ
ことり(さっきの海未ちゃんで対処法は分かってる!)
ボコボコボコ
育井 バッ
ことり「ここ!」ガッ
ことり「……!?」ズシッ
ことり(え……!?これ……)
ことり「………スイカ!?」
希(どこかのヒーロー思い出すなぁ……)
ポンッ!
育井【モグラシャッフル!】
育井「都会っ子は間抜けばかりだっぺ!」
ことり「そんなぁ〜……」
角間「育井がドリブルで上がっていきます!」
角間「FWの田主丸にパスが通りました、残すはディフェンスラインのみ!!」
にこ「海未、どうすんの!?」ハッ……ハッ……
絵里「決め手が全くないわ……」フゥ……
真姫「正直……これ以上は……」はぁはぁ
海未「………」
ワァァァァァァァァァァ!!!
角間「田主丸が小泉を抜きましたぁ!!」
角間「ゴールとの距離が近い、完全にフリーだぁぁ!!」
にこ「うそ!?」
海未「ま、まずいです!」
絵里「今決められたら……」
角間「ここでの得点は勝敗を決める一点となります!!」
角間「キーパー高坂、果たして止めることが……おや!?」
タッタッタッ
角間「なんと……」
穂乃果「………」タッタッタッ
角間「高坂が田主丸に向かって走っていきます!」
にこ「なにやってんのよあのバカァ!」
海未「ああ穂乃果……ついにヤケに……」
田主丸「いくぜ!」コォォォ!
田主丸【シャインドライブ!!】
パァァァァ!!
穂乃果「!」
穂乃果(……ここ!!)バッ
ドゴォォォォ!!!
パァァァァァァァ!!!!!
角間「眩しくて全く見ることができません!!果たしてシュートは………」
シュルルルルル……!
穂乃果 ニッ
田主丸「な、なにっ……!?」
角間「止めていたぁぁ!!」
ワァァァァァァァァァァ!!!
角間「先程は得点を許したシュートを今度は正面からガッチリとキャッチ!」
穂乃果「花陽ちゃんのおかげだね……」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
花陽「ちょっといい?」
穂乃果「なに?」
花陽「あのね」コショ
花陽「もし次シュート打たれそうになったら……」
花陽「花陽が出来るだけゴール前まで惹きつけるから、穂乃果ちゃんも出来るだけゴールから出てきておいて」
花陽「ゼロ距離で止めちゃえば眩しさなんて関係ないはずだから」
穂乃果「……わかった、やってみる」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
穂乃果(…さっき決められたシュート、今度は止められた……!!)
花陽「………」ニッ
監督(小泉はボールを取ろうと思えば取れた)
監督(だがあえて高坂に止めさせることで自信を取り戻させた)
監督(………人間の心理をよく理解してる)
穂乃果(……)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
角間「ゴールとの距離が近い、完全にフリーだぁぁ!!」
にこ「うそ!?」
海未「ま、まずいです!」
絵里「今決められたら……」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
穂乃果「そんなに心配しなくたっていいじゃん……」ボソッ
亜里沙「穂乃果さん!」バッ
穂乃果「……!」ハッ
穂乃果「亜里沙ちゃん!」ドッ
亜里沙「んっ…!」トッ
角間「残り時間はごくわずか……このまま延長戦かぁ!?」
亜里沙(亜里沙のあのシュートなら……いや、それはダメ)
亜里沙(……なら)
亜里沙「……一か八か……!!」
穂乃果「いっけー亜里沙ちゃん!」
亜里沙「はぁっ……!」クルッ
田主丸「っち……!」ガクッ
原野「行かせないっぺ!」
山根 ザッ
亜里沙「っ……!」ピタッ
花陽「こっち!」バッ
亜里沙「…!お願いします!」ドッ
花陽 ドッ
亜里沙「ハラショー!」トッ
タッタッタッ
角間「絢瀬亜里沙がディフェンスから上がって行く!!」
角間「絢瀬妹はディフェンダーながら強力なシュートを持っています、それに賭けようというのでしょうかぁ!?」
絵里「ダメよ亜里沙……!!」
海未「あの技は……」
亜里沙「大丈夫です……よ!」ドッ
絵里「え、私?」トッ
角間「絢瀬妹が敵を引き付け、最後はエース絢瀬にボールを託したぁ!!」
絵里(どうする……私のシュートじゃあの壁は……)
綾野「フンッ」
にこ「なんでもいいから早く打ちなさい!」
絵里(なにか……なにかないの…!?ほかにもっといい方法……)
亜里沙「お姉ちゃん!」タッタッタッ
絵里(……!亜里沙?)クルッ
バチッ(アイコンタクト)
亜里沙(………亜里沙のやりたいこと、わかるよね?)タッタッタッ
絵里(……相変わらず無茶な作戦ね)
亜里沙(お姉ちゃんは考えたことなかった?)
絵里(……少しあったわ)
亜里沙「ふふ、よかった」ニコッ
絵里「こんな土壇場でやることじゃないんだけどね」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
バチッ
ねえお姉ちゃん
なに?
二人であの技を打ったら……
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
亜里沙「面白いでしょ?」フフフ
絵里「……わんぱくな妹を持つ姉の身にもなりなさい」はぁ
絵里「……いくわよ亜里沙」スッ
亜里沙「うん!お姉ちゃん!」トンッ
絵里「ふっ…!」バッ
ポーン
亜里沙「てやぁ!!」ドゴォ!
パキパキパキパキ
絵里亜里沙 ザッ
角間「こ、これは……【エターナルブリザード】の体勢ですが……!?」
絵里「はぁぁぁ!!」グルグルグル
亜里沙「はぁぁぁ!!」グルグルグル
ドキュッ!!!
絵里亜里沙【ホワイトダブルインパクト!!】
ゴォォォォォォォオ!!!!
角間「出たぁぁぁぁぁ!!!!!絢瀬姉妹による強力な新必殺技です!!」
穂乃果「あ、あんなの見たことないよ!?」
希「えりちと亜里沙ちゃんの合体技……か」
希(よかったね、えりち……)フフ
真姫(いつのまにあんな技……)
牧谷塩谷 ザッ
【無限の壁!】
ドギュルルルルル!!!!
絵里「……….」
亜里沙「……」
クルッ
スタスタ
綾野「……っ」タラッ ググググッ……
絵里亜里沙「………」
絵里亜里沙 ニッ
パチンッ(ハイタッチ)
バリィン!!!
綾野「ズラァァ!!」ドサッ
ドシュゥゥゥゥ……!!!!
角間「き………」
角間「決まったぁぁぁ!!!」
ワァァァァァァァァァァ!!
ピッピッピーーーーーーー!
角間「ここで試合終了のホイッスル!」
角間「準決勝へと駒を進めたのは新必殺技で決勝点をもぎ取った音の木坂だぁぁ!!」
ワァァァァァァァァァァ!!
角間「どちらもよく守り、よく攻めた!この試合はフットボール史に残ることまちがいないでしょう!」
角間「実況は角間、角間でお送りしました!!」
ありがとうございました!!
絵里「……信じてたわよ」
亜里沙「うん、亜里沙も」ニコッ
穂乃果「ぅ絵里ちゃぁーーん!!」ガバッ
雪穂「亜里沙ぁぁ!!」ガバッ
絵里「ほ、穂乃果!?ちょっと……重…!」ウグッ
亜里沙「ハラショー!雪穂、子供みたい」クスクス
穂乃果雪穂「だって……ね?」
花陽「すごい必殺技だったしね!」
ことり「うん!ゴォォォォ、ブワァァァ、ドカーンって!」
にこ「あんた語彙力どこに置いてきたのよ」
ことり「………」
ことり「母ちゃんの腹の……」
希「そこまでやことりちゃん」
真姫(……凛……)
真姫(勝ったわよ)グッ