ラブライブ×イナイレ「〜11人の女神の奇跡〜」   作:乾電池

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勉強が思ったように終わらず焦っている乾電池です

今回も後書きに挿絵を乗せたのでみてくださいね!



「優木あんじゅという人物、前半戦終了!」

 

 

 

 

 

 

ツバサエレナあんじゅ「……すぅ……はぁ……」

 

……スッ

 

花陽(……っ!呼吸が戻った……!)

 

海未(ここからが本番ですね)

 

凛「急いで戻らないと!」ダッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

角間「攻撃の連続で音の木坂は敵陣に寄ってしまい、非常にディフェンスが手薄になっています!!」

 

角間「このピンチ、凌げるかぁ!?」

 

海未「希!」ザッ

 

希「うん!」ザッ

 

ツバサ「……凌ぐ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヒュッ……!

 

ツバサ「そんな時間は与えない」トッ

 

海未希「なっ……え?」クルッ

 

角間「綺羅、あっという間に二人を抜き去りました!」

 

花陽(この勢いにパスまで加わったらいよいよ止められない……)

 

花陽(なら…!)

 

 

 

 

 

 

 

 

花陽「亜里沙ちゃんは統堂さん、雪穂ちゃんは優木さんのマーク!」

 

亜里沙雪穂「はい!」ダッ!

 

ツバサ「あら、あなたが相手をしてくれるの?」ザッ

 

花陽「……ここから先はいかせません!」ザッ

 

ツバサ(あんまり対峙すると余分なデータを取られかねない…)

 

ツバサ「……」チラッ

 

 

 

 

 

 

 

 

ツバサ「……あんじゅのこと、どう分析してる?」

 

花陽「……へ?」

 

ツバサ「のんびりしてそうだけどすごいのよ彼女」フフ

 

花陽「……知ってます」

 

花陽(隙を見せちゃダメ……)ジリッ…

 

ツバサ「A-RISEって一纏めにされてるけど、誰もあんじゅがすごいって言ってくれないのよ」トントン…

 

花陽「セクシー担当って言われてますね」

 

ツバサ「そんな簡単なものじゃないのだけど……」ジャリッ……

 

花陽(……くるっ!)グッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ツバサ「ほっ」ドッ

 

花陽雪穂「………なっ…!?」

 

角間「こ、これは!?完全マークされている優木にパス!?高坂雪穂の真正面だぁ!!」

 

花陽(一体……何考えて……)グルグル……

 

花陽「………っ雪穂ちゃん!取って!」

 

雪穂「は、はい!」バッ

 

角間「高坂雪穂、当然パスカットの体勢!」

 

ツバサ「……だから言ってるじゃない」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ツバサ「そんなに簡単なものじゃないって」

 

あんじゅ「ーーーー……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼女は幼い頃から魅力的だった

 

男性「私、こういったものですが」

 

「……子役スカウト?」

 

男子中学生「俺と付き合ってください!!」

 

「ごめんなさい」

 

芸能人はオーラが違うと言われるが、彼女がまさにそうだった

 

ただ、そのせいで嫌な目にあうことも少なくはなかった

 

女生徒「いいよねあんたは、生れつきそんなに可愛いんだから」

 

(……私の苦労も知らないくせに……)

 

街を歩けばスカウト、ナンパ

 

ひどい時にはストーカーに付きまとわれたことさえあった

 

ある人に言われた

 

「いやー!君は他の子と違って色があるんだよね!」

 

彼女は憧れた

 

誰の目も引かない無色の女の子に

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パシッ

 

雪穂「……へ?」

 

あんじゅ「マーク、とっくに外れてたわよ?」トッ

 

角間「ゆ、優木にパスが通りましたぁぁ!!!」

 

あんじゅ「じゃあね、妹ちゃん♪」ダッ

 

雪穂「ちょ……え?」

 

 

 

 

 

 

花陽「なんで気づかな……!」ハッ

 

花陽「………気づこうとしなかった?」

 

ツバサ「あなたは街ですれ違う人の顔をわざわざ覚えないでしょ?」

 

ツバサ「あんじゅは意識の隙間に入り込む」

 

あんじゅ「ツバサ!」ドッ!

 

ツバサ「存在感を自在に操ることができる」トッ

 

花陽「しまっ……!」クルッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ピューーーーーーイ!!

 

ドシュドシュドシュドシュ

 

ギュォォォォォオオオオ!!!

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ハァ……ハァ……

 

ツバサ「あと……少しなのに…」

 

あんじゅ「何がダメなのかしら……」

 

エレナ「時間から考えて次がラストだな」

 

3人「………」

 

 

 

 

 

 

 

ガタッ

 

3人「!」クルッ

 

MF3「ヒッ…!」ビクッ

 

あんじゅ「どうしてそんなに怯えるのよ」

 

MF3「いや〜……!」にへへ……!

 

ツバサ「どうしたの?こんな時間に」

 

MF3「そ、その……練習を見てて、違和感というか……」

 

エレナ「改善点か?」

 

MF3「そんな大それたものじゃないっす!」アワアワ

 

ツバサ「ぜひ教えてくれないかしら」

 

MF3「でも……」

 

あんじゅ「おねがぁい♪」

 

MF3「うぅぅ……わかったっすよぉ……」

 

MF3 「えーっと……その……」

 

3人「……」コクッ

 

MF3「その必殺技には………」

 

 

 

 

 

 

 

 

MF3「ーーーーーーーー……」

 

3人「あ」

 

 

 

 

 

 

 

 

ザッ

 

3人「………」

 

ツバサ「最後、合わせるわよ」

 

あんじゅエレナ「ええ「ああ」!!」

 

ダッ!

 

 

 

 

 

 

 

ツバサ(……言われてみれば簡単なことだった)ダンッ!

 

ピューーーーーーイ!!

 

ドシュドシュドシュドシュ

 

ツバサ(横のつながりと縦のスピード、今までのこうていペンギンが二次元だとすれば!)

 

エレナ(さらなる進化を遂げるためには!)

 

あんじゅ(そこに高さを加えて!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ギュォォォォオオオオ!!!!

 

ツバサ「三次元にすればよかったのよ!!」

 

バッ

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

ドキュッ!!!!

 

ツバサエレナあんじゅ【こうていペンギン3号!!】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴォォォォォォォォオオオオオ!!!!!

 

 

角間「【こうていペンギン2号】を進化させた必殺技、【こうていペンギン3号】が音の木坂ゴールを狙います!!」

 

希「また新技……!!」ブルッ

 

海未「穂乃果!!」

 

MF3「いけるっす!」

 

DF1「追加点いっただきー!」

 

穂乃果「………」

 

ツバサ「………?」

 

ツバサ(何か……様子が……)

 

穂乃果ママ「………」

 

 

 

 

 

 

 

 

雪穂(強力なシュート……!!)タッタッタッ

 

ズザザッ!

 

雪穂「行くよおねーちゃん!」ガシッ

 

角間「高坂姉妹【ホムラ・ザ・ハンド】の体勢!!」

 

穂乃果「………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

穂乃果「離れて」グイッ

 

雪穂「…へ?」グラッ……

 

 

 

 

 

 

 

 

トサッ

 

穂乃果「………」

 

雪穂「……お姉……ちゃん?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パチッ………

 

あぁ、何を悩んでたんだろう

 

パチッ………

 

チームを勝ちに導くのが私の仕事なんだから

 

グググッ……!

 

怖がってる暇なんてないよね?

 

ピシィ……!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

穂乃果「頑張れリーダー」

 

バキィッ!!!

 

花陽「………」

 

凛「……かよちん……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

花陽「……また………嫌な感じ」

 

凛「……うん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴォォォォォォォォオ!!!

 

角間「さぁ高坂!これを止めることが……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

メキョォッ……!!

 

シュルルルルルル………!

 

穂乃果「…………」パシッ

 

「……………………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……え?」

 

にこ「と……止めた…の?」

 

絵里「……なんだか……すごく簡単に」

 

ことり「す、すごい……」

 

ツバサ「まさか……あなたがその道を選ぶなんてね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

穂乃果「………………っはぁ……!」プルプル

 

穂乃果「……と、止め……!」

 

ミシミシミシミシ……!!

 

穂乃果「……っ……ぐぅぅぅぅ!!」ガクッ

 

穂乃果ママ(パズルの枠を壊せば限界以上の力を出せる反面、当然リスクもある)

 

穂乃果(か、身体が………軋む)ギチィ……

 

角間「見事シュートを受け止めた高坂!」

 

花陽(あの技、ただの技じゃない……)

 

亜里沙「……穂乃果さん 」

 

角間「音の木坂の反撃です!!」

 

穂乃果「ゆ……雪穂!」ドッ

 

雪穂「……」トッ

 

雪穂(……おねーちゃんに聞きたいことは山ほどあるけど、まずは試合に集中しなきゃ…!)

 

雪穂(そのためにはボールを……)

 

雪穂「はぁ!!」ドキュッ…!!

 

角間「これは高坂大きくクリアしました!」

 

エレナ「いい判断だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ポーン……!

 

角間「ポールはUTX陣営奥深くまで飛んで行きます!」

 

にこ「ふっ!」バッ

 

DF2「てやぁ!」バッ

 

にこ(…!小さいのになんてジャンプ力…!!)

 

ガッ

 

DF2「よし!とっ……」

 

「ごめんなさいにこ、ほんの少しの辛抱だから」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プワァァ!!ブワァァァ!!プワァァ!

 

ドッ ピキピキピキ……カキーン!

 

絵里【スノーエンジェル】

 

DF2「くっそ……!」カキーン

 

にこ「にごぉぉ……」カキーン

 

ポーン!

 

角間「ボールを弾いたぁ!!」

 

絵里「海未!」

 

 

 

 

 

 

 

 

海未「はい!」バッ!

 

DF1「させない!」

 

クルクルクル

 

ブワァァァァァァ!!

 

DF1【せんぷうじん!】

 

ギュォォォォォォォ!!!

 

ヒュルルルル………パシッ

 

 

 

 

 

 

 

 

海未「……そう簡単にはいきませんか」

 

にこ「回転が止まったとこをを狙うわよ!」

 

クルクルクル……!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ツバサ「………」ニッ

 

ツバサ「左サイド、上がるわよ!」

 

みんな「おぉ!」

 

タッタッタッ

 

海未「……作戦をあんなに堂々と……」

 

ことり「ことりたちもいこう!海未ちゃん!」

 

海未「え、ええ……」

 

花陽(何か裏が……でも実際にメンバーは移動してる)

 

花陽「右サイドには優木さんしかいないし……」

 

花陽「………」

 

花陽「………」

 

花陽「………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

にこ「花陽!!右サイド!!!」

 

花陽「……!!優木さん!!」

 

ツバサ(気づいた…思ったより早かったわね)

 

ツバサ「でも遅いわ!」

 

クルクルクル!!

 

にこ「回転が加速して……!」

 

DF1【フレイムダンス!】

 

ボファァァ!!!

 

海未「炎の道が…!!」

 

DF1「あんじゅさん!」ドキュ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

角間「こ、これはぁ!!必殺技を味方へのパスへと繋げましたぁ!!」

 

角間「フリーの優木へとボールが渡ります!!」

 

雪穂亜里沙「行かせな……!」

 

クルッ フワッ!

 

あんじゅ「おっ先〜♪」スタッ

 

角間「ディフェンダーをものともしていません!ゴールまでがら空きだぁ!!」

 

角間「残り時間わずか、これが前半最後のチャンスだぁ!!」

 

 

 

 

 

 

ダンッ!

 

ピューーーーーーイ!!

 

ドシュドシュドシュドシュ

 

ギュォォォォォォォオオオオ!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

にこ「まずい……」

 

ことり「お願い穂乃果ちゃん!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クルッ

 

ツバサエレナあんじゅ【こうていペンギン3号!!】

 

ドゴォォォォォォォォオ!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

にこ「もう一度止めちゃいなさい!」

 

穂乃果「………っ」グッ

 

ドロドロドロ………

 

ズズズズズ………!

 

絵里「……紫の……」

 

真姫「マジン……」

 

監督「……」

 

海未「……何でしょう」

 

 

 

 

 

 

 

 

海未「このなんとも言えない胸騒ぎは」

 

花陽「………!」ゾワッ

 

花陽(これ……!さっきよりも……)

 

 

 

 

 

 

 

 

ミシミシミシ……!

 

穂乃果「……っ!」

 

 

 

 

 

 

 

海未ママ「………懐かしいですね」

 

ことりママ「ええ、さすが親子ね」

 

穂乃果ママ「………」

 

穂乃果ママ(その強大な威力と引き換えに、主にすら牙を剥く)

 

穂乃果ママ「名付けるなら……そうねぇ」

 

穂乃果「はぁぁ!」バッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【魔王・ザ・バンド】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ギュルルルルル!!!!

 

穂乃果(…!どんどん調子を上げてきてる……でも!)ググッ

 

ギュルルル……!!

 

穂乃果「今の穂乃果には関係ないよ!」グッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ッシュゥゥゥ………!

 

角間「……ま、またもや止めたぁぁ!!!」

 

ワァァァァァァァァァァ!!!

 

にこ「よしっ!」

 

海未「……気のせいだったのでしょうか」

 

亜里沙「穂乃果さん……」

 

 

 

 

 

 

 

エレナ「いいのかツバサ」

 

ツバサ「……何が」

 

エレナ「壊れるぞ」

 

ツバサ「……手を抜けと?」

 

エレナ「そうじゃない、ただ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

ドシャッ……

 

ツバサエレナ「ッ……!」クルッ

 

海未「………穂乃果?」

 

ことり「穂乃果ちゃん……?」

 

真姫「……?なに?」

 

凛「え…?え?」

 

 

 

 

 

 

 

ピーーーーー!!

 

海未「穂乃果!!」ダッ!

 

ことり「穂乃果ちゃん!」ダッ!

 

角間「どうしたのでしょうか、シュートを止めた直後倒れてしまいました……」

 

角間(前回もこんなことあったような……)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

監督「……高坂、いけるか?」

 

穂乃果「………」グッタリ

 

監督「………」スッ

 

絵里「ちょ、ちょ、ちょっと待ってください!!」ガシッ

 

海未「穂乃果をどうするおつもりですか?」

 

監督「……こいつが目を覚まさなければ俺が医務室へ連れていかなければならない」

 

雪穂「それじゃあ試合は……」

 

監督「これは規則だ」

 

海未「……」ギュッ……

 

海未(何故ですか穂乃果……)

 

海未(………何故あなたはまたしても一人で……)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……やり……ます」ムクッ

 

海未「…!!穂乃果!!」バッ

 

ことり「大丈夫なの!?」

 

穂乃果「う、うん……少しよろけちゃっただけだから」

 

監督「できるのか?」

 

穂乃果「や、やります!」

 

穂乃果「まだ試合……終わってない!!」

 

監督「………お前……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「再起不能になるぞ」

 

みんな「!」

 

亜里沙(……そこまで)

 

絵里「……」

 

ツバサ「………」

 

監督「それでも………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

穂乃果「どうでもいい!!」

 

監督「!」

 

海未「ーー……」

 

トトッ

 

ことり「う……海未ちゃん?」

 

 

 

 

 

 

 

穂乃果「今日の試合は特別なの……!!今日最後まで戦えるなら……」

 

監督「……」

 

穂乃果「これからなんてどうでも……!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「歯ぁ食いしばりなさい、穂乃果」

 

穂乃果「……へ?」クルッ

 

 

 

 

 

ズバァッ!!

 

ゴォォォォォォ!!!

 

穂乃果「なっ…!?」

 

ドカァッ!!!

 

穂乃果「あぐっ……!!」ゴロゴロ……

 

ドサッ!

 

花陽「海未ちゃん!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

海未「サッカーで……」

 

海未「誰も傷ついて欲しくないんです……」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

絵里(………海未が)

 

希(………サッカーボールで)

 

真姫(……人を傷つけた)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ことり「……」

 

穂乃果「……っな……なにするのさ!!」ムクッ

 

海未「……ふざけないでくださいよ」ガッ…!

 

穂乃果「うぐっ…!」ググッ

 

海未「…………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海未「もう…………忘れてしまったかもしれませんが……」

 

海未「まだ私たちが幼かった頃」

 

海未「サッカーのルールもよく知らない、まだそんな頃に」

 

海未「あなたは私に言いました」

 

穂乃果「……」

 

海未「大きくなっても私たちとサッカーをしようと」ギュッ…!

 

穂乃果「……!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ほのか「ほのかはおっきくなってもふたりとさっかーするの!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

海未「……そんなあなたが……」

 

 

 

 

 

 

 

 

穂乃果『どうでもいい!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

穂乃果「………」

 

海未「あなた………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海未「最低ですね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

穂乃果「………」

 

みんな「………」

 

パン!

 

みんな「!」

 

スルッ

 

穂乃果「あでっ…!」ドサッ

 

監督「とりあえず医務室へ行ってこい」

 

監督「試合に出るか出ないかはそこにいる人が教えてくれる」

 

穂乃果「教えてくれる?」

 

監督「いいから」

 

穂乃果「は、はい……!」

 

 

 

 

 

 

 

角間「………」ポカーン

 

ピーーーーー!!!

 

角間「……!」ハッ

 

角間「ここで前半終了です!!倒れてしまった高坂は、少しふらついただけで後半も出場できるようです!!」

 

角間「ここまで両者一歩も譲らない試合運び、UTXリードで前半は幕を下ろしました!」

 

ワァァァァァァァァァァ!!!

 

 

 

 

 

 

 

ベンチ

 

穂乃果「……」

 

凛「穂乃果ちゃん、医務室付いて行こうか?」

 

穂乃果「……大丈夫」

 

凛「……わかった」

 

凛(……試合終了の瞬間、穂乃果ちゃんがゴールに立ってないなんて………)

 

凛(凛ヤだからね)タッタッタッ

 

 

 

 

 

 

 

穂乃果「………」フゥ……

 

ツバサ「ため息?」

 

穂乃果「!?」バッ

 

ツバサ「……私たちは後半も手は抜かない」

 

ツバサ「それだけ言いに来たわ」

 

穂乃果「……ありがたいです」

 

ツバサ「……それじゃあ」クルッ

 

スタスタ

 

穂乃果「……」

 

 

 

 

 

チクンッ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

控え室

 

監督「後半はメンバーを少し変える、異論は認めない」

 

凛「でもまだ穂乃果ちゃんと希ちゃんが来てないにゃ」

 

監督「大丈夫だ、あとで伝えててくれれば」

 

監督「…それでは発表する」

 

 

 

 

 

 

 

通路

 

希「トイレ〜トイレ〜」テクテク

 

タッタッタッ

 

ドンッ

 

希「うわぁ!」ドサッ

 

「きゃっ!」ヨロッ ポトッ

 

希「いっ……ててて」

 

「ご、ごめんなさい!」スッ

 

希「いやいや、ウチもよそ見してたしごめんなぁ」よいしょっと

 

希「何か落として……」

 

希「!」ビクッ

 

「気づかなかった……ありがとうございます!」

 

希(……これ……このぬいぐるみ……)

 

「……?どうしました?」

 

希「………A……ちゃん?」

 

「え……?なんで名前……」

 

「ってああああああ!!!!」

 

「希ちゃん!!」

 

希「……今日は応援にでも来てくれたの?」

 

Aちゃん「ネットで希ちゃんがサッカーしてるって知ったから……」

 

Aちゃん「……あの時のこと、謝りたくて」

 

希「…………」

 

 

 

 

 

 

 

 

希「私は謝ってほしいことなんて何もない」

 

Aちゃん「……!のぞ……」

 

希「それじゃ、試合始まるから」クルッ

 

Aちゃん「待って……!希ちゃん!!」

 

希「……」タッタッタッ

 

 

 

 

高校生になる前

 

東條希の人生には、重要人物が二人いる

 

一人は東條希の心に傷を負わせ

 

一人は東條希が再び前を向くきっかけを与えた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

医務室

 

穂乃果「失礼します」ガラッ

 

女性「お、やっときたね」

 

穂乃果「あの……ここに行けって監督が……」

 

女性「こっちにきて、テーピングだけ巻いてあげる」

 

穂乃果「は、はい…!」

 

 

 

 

 

 

 

 

マキマキグルグル

 

女性「……」マキマキ

 

穂乃果「………」チラッ

 

女性「………なに?」

 

穂乃果「へっ…!?いや……その……」

 

穂乃果「怒らないのかな……って」

 

女性「どうして?」

 

穂乃果「だって……」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

女性「でもそのせいで体に障害が残ってしまった時、誰が責任を取るの?」

 

女性「誰が一番悲しむの?」

 

女性「私が担当になったからには、そんな子を絶対出させはしない」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

女性「……怪我の影響が残ることが、必ずしも苦しいことじゃない」

 

穂乃果「…え?」

 

女性「中には途中退場したことを一生引きずってしまう人もいる」

 

女性「多分あなたはそういうタイプだと思ったから」

 

穂乃果「………」

 

女性「……似てるわね」

 

穂乃果「え?」

 

女性「私の両親はね、今の私と同じ仕事をしていたの」

 

穂乃果「そうなんですか!?」

 

女性「まだ物心ついたかついてないかって頃、何度か両親の仕事についていったことがあってね」

 

女性「他のことはなに1つ覚えてないんだけど、あることだけはずっと覚えてるの」

 

穂乃果「何かあったんですか?」

 

女性「………」フフ

 

 

 

 

 

 

 

 

女性「居たのよ、あなたみたいな子が」

 

穂乃果「!!」

 

女性「その人もボロボロになりながら、でも退場はしたくないって言って戦い続けた」

 

女性「結局そのチームは優勝、その人は大会最優秀GKとして大会史に名前を残した」

 

穂乃果「…すごい」

 

女性「さてここで問題です!」

 

穂乃果「えぇ…!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

女性「ボロボロのその人を退場させることは本当にその人のためになったのでしょうか」

 

穂乃果「それは……」

 

女性「……ね?答えは1つじゃないんだよ」

 

穂乃果「……」

 

女性「……あなたもきっと、ここで退場した方が後悔が残るだろうから」キュッ

 

女性「はい!これで終わり!」バシッ

 

穂乃果「……ありがとうございます!」グッ

 

女性「もうすぐ時間だから急いで控え室に向かった方がいいかもね」

 

穂乃果「うわっ…!ほんとだ……」

 

 

 

穂乃果「それじゃあ医務室のお姉さん!いってきます!」

 

 

 

女性「…!」

 

女性「……うん、いってらっしゃい」ニコッ

 

ガララ ピシャン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

女性「……ほんっと……似てるなぁ」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

20年近く前、サッカー場医務室

 

「こんな状態で試合なんて出られるわけないだろう!!」

 

「嫌だ!!こんなところで退場なんて、絶対しない!!」

 

「ちょっ…暴れちゃダメだってば」

 

「落ち着いてください…!」

 

「うるさいうるさい!!試合に出る!!」

 

「ダメだ、行かせない」ガシッ

 

「離してってば!」グッ

 

ピキッ…!

 

「っぐ…!」ビクッ……!

 

「………」

 

「……なんで……」ジワァ…

 

「……あんなに頑張ってきたのに……」ポロポロ

 

「……」サスサス

 

「……どうにも…ならないのですか?」

 

「………」ハァ……

 

「……どうしても出たいか?」

 

「うん……」

 

「………そこに座りなさい、できるだけの処置をしてあげよう」

 

「……試合……でていいの?」

 

「その結果、君の体がどうなろうと私は保証できないが」

 

「出たい!!」

 

「……即答か」

 

「よし、時間もない、急ごう」

 

「はい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

シュルッ……マキマキ、キュッ

 

「よし、これで終わりだ」

 

「やった……!できる……試合が……!」グッ

 

「もう……強引なんだから…」

 

「言い出したら聞かないのはいつものことですよ」

 

「…すぐ小言……」

 

「何か言いました?」

 

「いえべつに……」

 

「処置はしたがこれはあくまで応急処置だ」

 

「あまり過信はしすぎないように」

 

「はーい!」

 

「ほら、行きますよ」

 

「全く……ほんと強引ね」

 

 

 

「それじゃあ医務室のおっちゃん!いってきます!」

 

 

 

「……無茶はするなよ」

 

「はーい!」

 

ガララピシャッ

 

 

 

 

 

 

 

 

「パパ優しいね!」

 

「…………」ギュゥッ……!

 

「??苦しいよぉ、パパ〜…!」

 

「……すまない、もう少しだけこうさせてくれ」

 

「……?」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

女性「……父さんもこんな気持ちだったのかな」

 

女性(神さま、どうか彼女に不幸が訪れませんように………)ギュッ

 

 

 






優木あんじゅという人物


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