平成の悪魔   作:411ayumi

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第一話 英雄と、悪魔と、思いと

「……来い。息の根、潰してやる」

 

バールクス、仮面ライダーバールクスは、アラクネアワームに対して指を指した。

 

現在の時間は夜。満月をバックにしたその姿は、神々しさも禍々しさも兼ね備えていた。

 

「グルルル……」

「グガァァァ!!」

 

しかし、アラクネアワームは突撃する。恐怖の様なものを消し飛ばし、無理やり突進してるかの様にも見える。

 

「ガァ! ガァ!」

「……」

 

必死に必死に爪や足を使って攻撃をするアラクネアワーム。だが、バールクスは全ての攻撃を軽くスウェーで回避していた。そして、“その腕を掴んだ”。

 

「グギッ!?」

「……ムンッ!」

 

 

――――刹那の、ほんの一瞬、バールクスのストレートは、アラクネアワームの胸を貫いたのだ。

 

「ギィィィィィィィ!!!??」

 

更に―――

 

「……!」

 

顔を目掛けて、フックをぶち当てる。それから何発も、何発も当てていく。

 

「ハァァ!」

 

全力のサイドキックを以てして、アラクネアワームを吹き飛ばした。

 

「グゲ……グカガ……」

 

最早虫の息であり、今にも死にそうな姿で横たわっていた。だが、バールクスは見逃さない。

 

「……“リボルサーベル”!」

 

彼のベルト……“ジクウドライバー”から、金の柄に、赤い風車の付いた長剣が現れる。そしてそれを手に取り……

 

「……終わりだ」

 

 

―――ザシュッ!!

 

聞きたくもないような、悍ましい音がその場に響いた。そして……

 

―――ドゴォォォン!

 

青色の爆発と共に、アラクネアワームは消滅した。

 

「……」

 

そうして、バールクス……真はウォッチを外し、元の人間の姿に戻った。

 

 

 

「フッ……まだこんなことをしていたか?」

「……」

 

変身を解いた彼の前に現れたのは、金髪の青年だった。だが、どこか人間離れした何かを感じさせていた。

 

「……関係無い。貴様には」

「クックックッ、流石だ。この我に面を向かって啖呵を切れる奴なと、そういないからな。」

「……何が言いたい?」

「ああ、そうだな」

 

そして金髪の青年は、少し間をおいて……

 

 

「貴様、これ以上戦えば、自分の存在を保てなくなるぞ?」

 

 

その言葉は、あまりにも重い言葉だった。

 

「……百も承知だ。“ギルガメッシュ”」

「……」

 

互いに睨み合い……先に口を開いたのは、ギルガメッシュと呼ばれる青年だった。

 

「“聖杯戦争”は、もうすぐで始まる……」

「精々備えていることだ……」

 

そうして、ギルガメッシュは、闇の中へ消えていった。

 

 

真は拳を握りしめて……

 

 

 

「……潰す」

 

「聖杯も、平成も、悪意も」

 

 

「全て……潰す!」

 

 

 




主人公

南澤 真

寡黙で、どこか不気味な青年。今の時代を恨みながらも、どこからか現れる怪人と戦い続けている。

名前のモチーフは、南光太郎の南、水澤悠の沢、風祭真の真
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