「……来い。息の根、潰してやる」
バールクス、仮面ライダーバールクスは、アラクネアワームに対して指を指した。
現在の時間は夜。満月をバックにしたその姿は、神々しさも禍々しさも兼ね備えていた。
「グルルル……」
「グガァァァ!!」
しかし、アラクネアワームは突撃する。恐怖の様なものを消し飛ばし、無理やり突進してるかの様にも見える。
「ガァ! ガァ!」
「……」
必死に必死に爪や足を使って攻撃をするアラクネアワーム。だが、バールクスは全ての攻撃を軽くスウェーで回避していた。そして、“その腕を掴んだ”。
「グギッ!?」
「……ムンッ!」
――――刹那の、ほんの一瞬、バールクスのストレートは、アラクネアワームの胸を貫いたのだ。
「ギィィィィィィィ!!!??」
更に―――
「……!」
顔を目掛けて、フックをぶち当てる。それから何発も、何発も当てていく。
「ハァァ!」
全力のサイドキックを以てして、アラクネアワームを吹き飛ばした。
「グゲ……グカガ……」
最早虫の息であり、今にも死にそうな姿で横たわっていた。だが、バールクスは見逃さない。
「……“リボルサーベル”!」
彼のベルト……“ジクウドライバー”から、金の柄に、赤い風車の付いた長剣が現れる。そしてそれを手に取り……
「……終わりだ」
―――ザシュッ!!
聞きたくもないような、悍ましい音がその場に響いた。そして……
―――ドゴォォォン!
青色の爆発と共に、アラクネアワームは消滅した。
「……」
そうして、バールクス……真はウォッチを外し、元の人間の姿に戻った。
「フッ……まだこんなことをしていたか?」
「……」
変身を解いた彼の前に現れたのは、金髪の青年だった。だが、どこか人間離れした何かを感じさせていた。
「……関係無い。貴様には」
「クックックッ、流石だ。この我に面を向かって啖呵を切れる奴なと、そういないからな。」
「……何が言いたい?」
「ああ、そうだな」
そして金髪の青年は、少し間をおいて……
「貴様、これ以上戦えば、自分の存在を保てなくなるぞ?」
その言葉は、あまりにも重い言葉だった。
「……百も承知だ。“ギルガメッシュ”」
「……」
互いに睨み合い……先に口を開いたのは、ギルガメッシュと呼ばれる青年だった。
「“聖杯戦争”は、もうすぐで始まる……」
「精々備えていることだ……」
そうして、ギルガメッシュは、闇の中へ消えていった。
真は拳を握りしめて……
「……潰す」
「聖杯も、平成も、悪意も」
「全て……潰す!」
主人公
南澤 真
寡黙で、どこか不気味な青年。今の時代を恨みながらも、どこからか現れる怪人と戦い続けている。
名前のモチーフは、南光太郎の南、水澤悠の沢、風祭真の真