ダブル魔王総進撃 ぐだぐだトータス本能寺2068   作:リューオ

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33:ミレディ・ライセンの楽しい木造建築

 

 

 

 

 

 

 

 

これは、ライセン道場が開設する前の話である―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ある日、ハイリヒ王国のその一角にライセンはいた

 

「迷宮に引きこもってて忘れてたけれど、建築中の道場が完成してる頃かな。楽しみ~」

 

だが、道場は完成してなかった

 

酷くこざっぱりしてるぅ!?ちょっと大工さん!?道場できてないんだけど!?」

 

「あ?ミレディさんが金ケチってうち一人しか雇ってないから、道場はまだまだッスよ」

 

「え~、いいじゃ~ん」

 

「いいけど、後10年はかかると思うッス」

 

「え~、困るな~。もう出来てると思って弟子に招待状送っちゃったよ~」

 

「俺に言うなッス」

 

 

 

 

 

~ハジメ&ノッブ宅~

 

「あれ、手紙だ。誰k」

 

ノッブは送り主を見る

 

うへぇ、あのライセンからだ。中何だ?」

 

ノッブは手紙を開く

 

『我が弟子のノッブへ

道場が出来ました、ざまーみろ

お土産を持ってこい、良いお土産を持ってこい

貴方の愛しいベジータミレディ・ライセンより

P.S.来る時は体操着で来る事、それと私の事は師匠と呼べ!』

 

「(何かイラつく…)道場か、行かねえとアイツキレるだろうな。行ってちょいと見てすぐ帰るか、0.0058秒で」

 

 

 

 

 

~再びハイリヒ王国の一角~

 

「とにかくもう小さい小屋でもいいから作るんだよ!」

 

「いいんスか?小屋で」

 

「急いで!明日までに作るでおま!」

 

 

 

 

 

~翌日~

 

「アイツに会うの峡谷っきりだな~。あヤッベ、お土産忘れた」

 

ノッブは何かないかとポケットを探ると、豆が入ってる袋があった

 

「…これでいっか。地図だとこの辺だよな、道場」

 

ノッブが見た先はライセン道場と書かれたちっこい小屋だった

 

「これじゃねえよなまさか、何か書いてあるけど違うよな?これがライセン道場なんておらぁ信じねえぞ、ここにライセンがいたら信じざるをえねえが」

 

声が聞こえた方を見ると、ギターをぶら下げてるライセンがいた

 

(いたぁ…、SUPER∞STREAM歌ってるよ…。中の人繋がりなんだろうな、ぜってぇ…。ギター?知らん)

 

「よく来たね、我が弟子♪待ってたよ、弾き語りしながら」

 

「弾いてなかったけど?」

 

「実は弾けないの、今日始めたばっかで」

 

「それなのに、そんなに誇らしげにぶら下げてるんかい」

 

「ちぇっ、うるさいなぁ弟子の癖に…。ギターなんてやめてやるよぉ!

 

ライセンはギターを持って叩きつけて壊す

 

「もやめたー!?」

 

「さあ、とにかく入って入って!出来立てホヤホヤのライセン道場だよ、ちょっと変な臭いするけど入って入って!」

 

ライセンは入るよう促す

 

「あ、待って!お土産は持ってきたよね?」

 

「やっぱいるん?」

 

「いるよそりゃ!タダで道場に入ろうなんて図々しいよ!」

 

「んじゃ、ホイ」

 

「こちらとらコレが楽しみで…、お前ぇ…

 

ライセンは袋を開けるがガッカリする

 

 

 

 

 

~道場~

 

「仙豆をやったのは謝るから、そんなにへこまんでくだせぇよ」

 

「豆ってお前…、豆ってお前…」

 

「それより、良い部屋だな師匠。落ち着きがあって」

 

「そんなに良い?」

 

ライセンは機嫌が直る

 

「あ、機嫌直った」

 

「中々道場を見る目あるね~、我が弟子ぃ~♡」

 

「道場じゃねえだろ。後、ライネス風に言うな」

 

「あ、お菓子あるよ食べる?ちょっと変な臭いするけど」

 

ライセンはお菓子を出す

 

「いらんよ、んな…(ryぎゃあクセェ!?魚臭ぇ!?

 

「コレ美味しいよ?ムシャムシャマズッ!?

 

「マズいの!?」

 

「魔物の食べられない所みたいな味がする…。飲み込めない程マズい…!我が弟子、お茶入れて台所あるから」

 

「えー?俺客だぞ?師匠が入れろよ」

 

「何言ってるのかな、私は師匠だよ?」

 

「ったく、偉そうにしやがって…」

 

「解放者だもん☆」

 

ノッブはお茶を入れに台所に行く

 

~1分後~

 

お茶を入れたノッブは台所を出る

 

「臭かったー。何か台所がカメムシみてえな臭いしたし、床もギシギシいうし、大丈夫なのか?この道場」

 

廊下を歩いてると、風呂場を見つける

 

「あ、風呂だ。何で台所と風呂があるんだ?この道場に、中どうなんだろ」ガチャッ

 

中を覗くと、ミュウがいた

 

「あ、おじさん!」

 

ノッブはドアを閉めて居間へ走る

 

「師匠!師匠!風呂にミュウが!」

 

「ああ、預かってるんだ。それよりお茶弟子ぃ~、お茶ちょうだ~い♡」

 

(誰がお茶弟子だ、クッソ~ムカつく…!)

 

ノッブはイラつきながらもお茶を出す、指を入れて

 

「そらよ」

 

「モーレツに指入ってる~!?さすが神を滅ぼす男…、露骨に地味な嫌がらせする…」

 

「おらぁもう帰るわ」

 

「え、もう帰るの?泊まってってよ~、布団もあるよ?ちょっと変な臭いするけど」

 

「何でなんもかも変な臭いするんだよ!?泊まんねえぞ!?」

 

ライセンは布団を出して引き留めようとするが拒否られる

 

「何よ~、枕投げ楽しみにしてたんだよ?一生のお願~い、我が弟子ぃ~」

 

「あー、分かったよ。その枕貸してくれ「はい」行くぞホイ」

 

ノッブは枕をテキトーに投げ返す

 

「そういう訳で、おじゃっしゃー」

 

待ってえええええ!どこの世界にこんな悲しい枕投げがあるのよ!
ワンスローのみって我が弟子…、こっちは一生のお願い使ったんだよ!?」

 

ライセンは意地でもノッブを引き留める

 

「もっと本気でガンガン来てええええええ!」

 

「けど師匠、それだと枕でも痛いぞ?」

 

「ふっふっふー、例え豆だろうと、何だろうと華麗に避けるよ!」

 

「そうか、んじゃ遠慮なく…。スターパンチ!

 

「カッパードッ!?」

 

ノッブのスターパンチ一発でダウンする

 

「直撃じゃねえか、師匠なんだからそれくらい避けれるだろ」

 

「不意打ちは卑怯だぞ…、我が弟子…」

 

「はぁ?お前が避けるっつったろうが」

 

「分かったよ…、何でもありのルールでいい?知らないよ?」

 

「もう帰っていいか?」

 

「それならこっちにも考えがあるんだよ!思い知れ、湯呑テッカグヤアタック!」

 

「うおっ!?」

 

ノッブは頭を避けると湯呑が割れ、破片がライセンに刺さる

 

カミツルギィィィ!?

 

「ゆ、湯呑が刺さった…」

 

「もう許さん…、マジで許さん我が弟子…」

 

「えぇ…、今のは師匠の自業自得だろうが」

 

「黙れ!私の辞書に自業自得は無い!」

 

「うわ自分勝手」

 

「自分勝手という言葉もない。食らえ超必殺…、神代魔法アタック!

 

「暴れんなよ、こんな狭い部屋で!」

 

「解放者の重みを知れえええ!」

 

ライセンはスクリューアタックのようにしてノッブに突撃するが避けられる

 

「あ、避けられた。背中痛ぁ!?

 

すると小屋が揺れ始める

 

「ん、地震?」

 

「あ、ヤバい!今の衝撃で道場は崩れそう!」

 

「ウェ!?」

 

「実は急いで適当に作ったから柱とか結構ゆるゆるなの!」

 

「うそん!?」

 

「ああもう!こんな事なら我が弟子に伝説の技使わなきゃ良かった!」

 

「んじゃ、俺は真っ先に逃げるんで」

 

ノッブは瞬間移動で脱出する

 

「え、それはズル(ry大河っ」

 

小屋は潰れた

 

 

 

 

 

~夜~

 

「私は諦めないよ、我が弟子。頑張ってギター続けてみるよ」

 

「なあ師匠、ギターなら俺が教えてやるよ」

 

「…お願い」


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