ダブル魔王総進撃 ぐだぐだトータス本能寺2068   作:リューオ

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51:イヤーッ!

~住居内~

 

「…この邪馬台国は、長らく王である壱与様が治める平和な国でした。ですがある日突然、凶つ闇(まがつやみ)と呼ばれる黒い靄に飲み込まれたのです。それ以来、()つ国とは行き来が途絶え、日の光は弱り、水は汚れ、稲も満足に育たぬようになりました。そして凶つ闇(まがつやみ)に呑まれた集落の者達は次々とおかしくなり、仲間達を襲うようになったのです。そのうえ、先程の新選組と名乗る者達が壱与様の使いと称し、各地の集落を荒らし我々の蓄えを奪ってゆく。…我々だけではどうする事も出来ず途方に暮れておりました」

 

「な…、何してんのよ、壱与おおおおお!!!?!??」

 

「壱与って確か卑弥呼の弟子…だったか」

 

「そ。あたしが死んだ後の邪馬台国を任せた筈だったんだけど、まさかこんな事になってるとは…」

 

「ノッブ、まさかとは思うが…」

 

「ああ、何らかの原因で特異点に…」

 

「特異点…?何それ?」

 

「これは俺達がやってたアレにある事なんだが、何らかの理由でホントの歴史とは違う状態の事になった場所を、俺達は特異点と言ってる」

 

「恐らく、斎藤さんや山南さんがここにいる理由もそれが関係あると俺は思ってる」

 

「凶つ闇が原因なんじゃねえか?」

 

「かもな」

 

そうじゃなきゃ何だってんだ。さっきの話で気づいたんだが、壱与って女王だった筈、なのに住民は()と言ってる。…まさか、()()()()()()()()()()()

 

「にしても、邪馬台国とは驚きです。私達のいた時代の遥か昔ですからね」

 

「で、あんたら、沖田ちゃんの顔見知りってわけ?」

 

「厳密に言えば、アイツはその沖田ちゃんの子孫だ」

 

「どういうわけか、俺とノッブとリッカはいつの間にか転移されてたから、多分おき太もいる筈だ」

 

「ああ、いいのいいの。別に会いたいわけじゃないから。けど、沖田ちゃんの子孫には会ってみたいな」

 

「で、いかがいたしますかな?とにかく凶つ闇とやらと新選組を何とかしませんと、どうにもならなさそうではありますが」

 

「それなのですが、この集落も凶つ闇に呑まれるのはもう避けられそうもありません」

 

「えー!?それを早く言いなさいよ、早く!どこどこ!?どこからくるわけ、その凶つ闇とかって?」

 

「それが、集落の神殿から流れ出しているのですが、周りを動く埴輪が守っており、近づけないのです」

 

「埴輪って…、あの埴輪よね?」

 

「はい、妙な見た目の動く埴輪でして、近づくものを襲うのです」

 

「埴輪が動く…、ですか?斎藤君、聞いた事…」

 

「そういうの僕に振らないでもらえますかね。大体、山南先生も知らない事を僕が知ってるわけないでしょうが」

 

「とにかく、行ってみましょう。案内してもらえるかしら?」

 

「は、はい、どうぞこちらへ…」

 

俺達は神殿の所へ案内される

 

 

 

 

 

~神殿~

 

神殿には、ちびノブのような埴輪があった

 

「ちびノブ?」

 

「あー!あの顔、住宅街でハジメさんとお兄ちゃんが拾った埴輪じゃない!」

 

「あの埴輪が現れてから神殿からは凶つ闇が漂うようになり、川も黒く汚されてしまい稲も弱る一方です」

 

「神殿からは妙な魔力が出てるな。ノッブ、どうする?」

 

「とりま、埴輪に聞いてみっか」

 

「話、通じんの、あれ?」

 

「…ハニョッブ!」

 

埴輪がスゲースピードで動き出す、気づかれたか

 

「おい、気づかれたぞ!ってかスゲースピードだな!」

 

「とにかくぶっ壊せばいいでしょ、って、確かに速ぇ!?」

 

「ハニョッブ ハニョニョニョ!」

 

ハジメはドンナーで、俺はブラスターで、リッカはフリージングベアレイダーに実装して応戦する

 

「…ハ、ハニョニョブ!」

 

斎藤さんは刀で斬るも、斬れなかった

 

「硬ぇ!?なんつー硬さですか。僕の刀が刃こぼれしてんじゃないの」

 

「あれ、すっげぇ硬いぞ!動きは止めたが、びくともしねえ!」

 

「斎藤君でも壊せないとなると、どうしたものですかね」

 

「うーん…、仕方ない。ちょっと皆下がってて、あたしがやるから」

 

「え?どういう事よ?」

 

「そうですな、姉上でしたらあのくらいは問題なさそうですな」

 

「はあああああああああああ!」

 

卑弥呼は魔力を発する

 

「よーし、俺も負けてらんねえな」

 

俺はオーマフォーム(というかスタイル?)になって負けじと魔力を発する

 

「お、ノッブ君もやるじゃん!」

 

「そいつぁどうも!」

 

「なんて魔力だ…、二人、ただ者ではなさそうだね」

 

「いくわよー!初代女王の力を見よ!」

 

「必殺!卑弥呼パーンチ!」

 

「普通のパンチ!」

 

同時に埴輪を殴ると光り出す

 

「眩しっ!?もう何なのよー!?」

 

埴輪が割れて、中からおき太が出て来る

 

「た、助かりました…」

 

「おき太…?」

 

「その声、ノッブですか?」

 

「おき太ー!」

 

「ノッブー!」

 

互いに駆け寄り

 

「イヤーッ!」

 

「グワーッ!」

 

殴る

 

「な、何するんですかノッブ…」

 

「イヤーッ!」

 

「グワーッ!」

 

また殴る

 

「う…、あ…」

 

「イヤーッ!」

 

「グワーッ!」

 

また殴る

 

「ノ…、ノッ…ブ…」

 

「イヤーッ!」

 

「グワーッ!」

 

殴る

 

「それ以上は止めろノッブ!おき太が死ぬぞ!」

 

「いや、なんなのあんた。一方的に殴るとか普通に引くんだけど」

 

ハジメはおき太を再生魔法で回復させる

 

「ひどいですノッブ!何でこんな事するんですか!」

 

「ハーレム殺すべし」

 

「あー…、そういえばノッブは彼女いませんでしたね。今度紹介しますよ」

 

「あざっす!」

 

「殴られた事も話しますけど」

 

「すみませんでした」

 

おき太に土下座する

 

「君が沖田ちゃんの子孫だね?」

 

「あ、はい。沖田総一です。あなたが新選組三番隊隊長の斎藤一さんですか、今回はよろしくお願いします!」

 

「よろしく総一君(とても男とは思えないな…)」

 

おき太と斎藤さんは握手する

 

「ところで総一君、なんで埴輪なんかに入ってたわけよ?」

 

「帰る途中、変な埴輪に転移させられて、気づいたら埴輪に閉じ込められてました。はぁ…、帰ったらどう説明すれば…」

 

おき太はため息をつく

 

「なあ、埴輪がいなくなったのか神殿の黒い靄が消えてくんだけど」

 

靄は晴れて日が差す

 

「おお、川の水も綺麗になっていきますぞ、姉上」

 

「これでとりあえずは解決ね、どうよノッブ君。この初代邪馬台国女王、卑弥呼の力は?へへー見直しちゃったりして?」

 

「すげぇ力だな」

 

物理的にだけど

 

「あ、なーんか引っかかる言い方ー」

 

「何が凄い力よ、ただの馬鹿力じゃない」

 

おいリッカ

 

「あ、ああ…」

 

「ほら、この人も引いてるし」

 

「…っ!」

 

住人はそそくさと走り出す

 

「どうしたんだ?急に走って」

 

「ああ、そういう事ですか。ささ、皆様、戻りましょう。女王のご帰還です」

 

俺達は邪馬台国に帰る

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