ダブル魔王総進撃 ぐだぐだトータス本能寺2068   作:リューオ

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53:大蛇の定義って何だろうね

~???~

 

「―――で、のこのこ逃げ帰ってきたというわけかね?」

 

「…申し訳ありません局長。まさか、あのような輩がいるとは思わず。ましてやあの卑弥呼が蘇ったなどと…」

 

「なに、失敗は誰にでもある。気にする事ではないさ」

 

「はっ、関大なお言葉、感謝いたします」

 

「切腹も手間であるし、打ち首で許すとしようじゃないか」

 

局長は隊士の首を斬る

 

「うごっ!?そ、そんな…、きょ、局長…」

 

その言葉を最後に隊士は倒れる

 

「いいかね?我々新選組は鉄の掟を布き、お国の為に戦う尽忠報国の士なのだよ。失敗など許されるわけがないだろう。おい、コイツを片づけたまえ。酒がまずくなる」

 

「はっ!失礼いたします、局長」

 

隊士の一人が死体を回収した後、酒を飲む

 

「ふーむ、にしても子孫達とは、どうやら面倒な連中が集まってきてるようだな。おい、()()の様子はどうだ?」

 

「はっ、女王の間にて恙なく…」

 

「そうか、ならばそう慌てる事もあるまい。ゆるりと締め上げてやるか」

 

「…ヒミコ、ヒミコだと?馬鹿な…。…もはやこの国を守る巫女などいらぬ。…ヒミコも、…イヨも、…ワレの常闇に呑まれた」

 

「黙れ、亡霊は引っ込んでいろ」

 

「…喰らえ、…喰らえ。…邪馬台国を、この世から消し去るのだ」

 

「―――黙れ!」

 

亡霊は消える

 

「やれやれ、亡霊の分際で鬱陶しい奴だ。…おい、酒がないぞ。さっさと持って来んか」

 

「…局長、さ、先程の声は?」

 

「いいから酒を持ってきたまえ、法度に背けば命はないぞ」

 

「はっ、し、失礼いたしました」

 

隊士は去る

 

「…なに、万事はこの私に任せておけば問題はない。―――新選組『局長』であるこの私にな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~邪馬台国~

 

「ノッブ!川の水が綺麗になって、弱ってた稲が復活してるぞ!」

 

「ハジメ、あれって堤防だよな?」

 

「リッカが色々やってくれてたからな」

 

「ふふん、どうよ!」

 

リッカはどや顔で自慢する。たゆんたゆん

 

「いやはや、驚きですな。信里香殿の指示通り進めた所、実に効率的な用水路が作れまして。川の水が溢れる事もなくなりました」

 

「大体ね、ここの人達のやり方が古いのよ。水源からの水の引き出し方もそうだし、治水技術も最悪。この程度なら私でも楽勝ね」

 

「へぇ、リッカさんって、こういう所もちゃんと見ているんですね」

 

「当り前よ、お兄ちゃんを支えるのも妹の務めだから」

 

「てか、ここ弥生時代だから古いも何もないとおまんがな」

 

「言うな」

 

そこに山南せんせーが来る

 

「やあ、みんな、ここにいたのかい。例の神殿と埴輪だけど、見つかったみたいだよ」

 

「マジ?」

 

「手が空いた斎藤君に探ってもらってね。早速、皆を集めて作戦会議と行こうじゃないか」

 

「ノッブ、行きましょうか」

 

「で、肝心の卑弥呼殿はどちらに?」

 

「ああ、姉上でしたらあちらに」

 

んで、卑弥呼は―――

 

「よーし!次はあたしが矢板を打ち込むわね。どりゃー!」

 

「卑弥呼様すっげー!一発で矢板が刺さっちゃったよ!」

 

「ふふーん、あたしにかかればこんなもんよ」

 

「これ!卑弥呼様に失礼でしょ!す、すみません、このような事を卑弥呼様にさせてしまい」

 

「いーのいーの、大人しくしてるのも退屈だし」

 

「お、恐れ多い事で…」

 

…マジで何やってんの?

 

「おーい、卑弥呼ー!ちょっといいかー?」

 

「あ、呼んでるからあたし行くね。んじゃ、まったね~!」

 

「うん、まったね~!」

 

「これっ!」

 

「あははははははは!卑弥呼様ってもっと怖い人かと思ってた!」

 

やっぱ、親しみやすさも大事だな

 

 

 

 

 

~住居内~

 

「大蛇が住み着いた神殿?」

 

「ああ、亀が喋るんだからもう驚きもしねぇけど、でっかい大蛇が住み着いた神殿があるんだとよ」

 

「でっかいってどのくらい?山に跨る大きさとか?」

 

「もう大蛇ってレベルじゃないだろそれは。ま、神殿に住み着くぐらいだから山ってほどではないと思うが」

 

「大蛇?まさかとは思うが…」

 

「アイツかもな…」

 

「なんだい?もしかして心当たりでも?」

 

「心当たり…いや、大蛇当たりがある」

 

「あー、あの人ですね…」

 

「とにかく人食い大蛇なんてほっとけないし、さっさと退治しちゃいましょ」

 

「姉上、誰も人食いなどと申しておりませんぞ」

 

人食いっつーよりかはカエル食いだな、うん

 

 

 

 

 

~大蛇の神殿~

 

「ハニョ…」グギュルルルル

 

「何を言ってるかさっぱり分からんが、お腹を空かせているのは分かる」

 

「ハニョッブ」

 

「ハニョ。ニョニョ」

 

「こっちのは何となく分かるな。それはともかく、お前は吾から離れるでない。なんとも抱き心地が良い故な」

 

「ハニョ」

 

「ハニョニョッブ」

 

「ハニョニョニョッブー」

 

「ニョ」

 

「ニョニョニョ」

 

「ニョ…、ニョッブ!」

 

「ハニョッブ」

 

「ハニョッブ!…ニョ」

 

「ニョッブゥ~wwwww」

 

「ノッブ、やる気なさそうな埴輪がもう一つの埴輪と何かしてるぞ」

 

「その割にお人好しっぽい埴輪は妙に大事にされてるみたいだね」

 

「こりゃ確定だな、おき太」

 

「あの二人ですね」

 

「―――貴様ら、何者だ。吾が気づかぬと思うてか」

 

「あなた、お竜さんですよね?」

 

「なんだ、その妙に懐かしい様な哀しい様な呼び名は。吾はまつろわぬ大蛇。気が付いたらここにいたが、どういうわけか吾的になんとも居心地のいい土地柄。いまいち記憶がはっきりせぬのが玉に瑕だがそれはそれとして、この黒い靄も妙に肌に馴染む。下手に山に登ると空から鉾でも降ってきそうな気がする故、この地に居座る事にした。命が惜しければ即刻立ち去るがよい」

 

「なに?もしかして知り合い?」

 

「はい、もしかしたら僕と同じ状態なのかも…」

 

「凶つ闇のせいで記憶がなくなってんのか?」

 

「単に野生に戻ってるだけじゃないですか?」

 

「とにかく総一君と同じってんなら、まずは埴輪から潰していきますからね」

 

「ハニョニョニョニョ」

 

「ハニョニョ」

 

「ハニョニョッブ」グギュルルルル

 

やる気ない埴輪から腹の音が鳴る

 

「ハニョ、ハニョッブ」

 

「ハニョニョッブ」

 

「ニョッブ」

 

「ハァ~?」

 

「まずは腹減ってやる気なさそうな埴輪からやりましょうか」

 

「ハ?」

 

戦いの末、俺達は埴輪を割ると中から龍太と一蔵が出てくる

 

「あいたたたた…、酷い目に遭ったね」

 

「あーもう、何がどうなってんだ?」

 

「やっぱ龍太と一蔵だったか、今度は普通に破壊できてよかった」

 

「あらー、ちょっと残念。せっかくパワー溜めといたのに」

 

「何でもかんでも力押しもどうかと思いますが」

 

「やあ、みんな。手間をかけたみたいだね」

 

「なー、腹減ったから食いもんくれよー」

 

「一蔵さん、もうちょっと待ってくださいね。斎藤さん、この人は『岡田一蔵(おかだ かずくら)』さんです」

 

「どもー、ダーオカでーす。腹減ったー」

 

「総一君、以蔵…、って事は、もしかしなくてもこちら、あの人斬り以蔵さんの子孫?」

 

「そだ、岡田以蔵の子孫じゃい。異世界帰りなんで剣からビーム出せるぞー」

 

ちなみに、飯を食うと口調は戻るぞ

 

「随分起用に斎藤君の剣を捌いているから、何者かと思ったけど土佐の岡田以蔵の子孫とは。そういう事なら納得だ」

 

「ちなみに、龍太は坂本龍馬の子孫だぞー」

 

「ああ、私は山南敬助、こちらは斎藤一。新選組の者と言えば分かるかな」

 

「僕達の時代で知らない人は早々いないさ。それにしても、君達が山南敬助と斎藤一か…。総一をよろしく頼むよ。…あれ、お竜さん?」

 

お竜さんは顔色が悪そうだ

 

「顔色が悪いぞ、黒い靄のせいか?」

 

「なんて事だ…。うっかりおかしな靄を吸い込んだ程度で、ほんのちょっとでもリョータの事が分からなくなるなんて…」

 

「なんだ、そんな事気にしなくても…。それに埴輪の時にも優しくしてくれたじゃないか」

 

「腹減った…」

 

「カズクラ、カエルはどうだ?」

 

「論外」

 

「こんなお竜さんはリョータに顔向けできない…、かくなる上はどこか遠くでカエルでも食べて不貞寝するしかない。さらばだリョータ…、お竜さんの事、ちょくちょく思い出してくれ」

 

お竜さんは遠くへ飛ぶ

 

「あ!待ってよお竜さん!一蔵さん!ちょっと!」

 

「何?俺、腹減ってるんだけどー」

 

龍太は一蔵へ耳打ちする

 

「え?マジ?」

 

「とにかく頼んだよ。皆、悪いけどお竜さんを連れ戻したら、また話をしよう。それじゃ、またね」

 

龍太はお竜さんを探しに行く

 

「せめて飯だけでもくれええええええええええ!」

 

 

 

 

 

~住居内~

 

一蔵は飯を食った後、今までの事を話す

 

「―――ってわけで、気が付いたら俺も龍太も埴輪に詰めこまれてたって事だ」

 

「僕の時と同じだ…」

 

「ああ、埴輪から解放したら黒い靄も消えた」

 

「ふむ、しかし誰がどういう目的でこんな事をしているのか」

 

「うーん、邪馬台国に恨みのある奴とか?」

 

「姉上の代は結構揉めましたからな。心当たりがありすぎると申しますか」

 

「…で、お前らは新選組の山南と斎藤だったよな?龍太も言ってたが、総一を頼む」

 

「ちょっと、僕が引き取られる子供みたいなんですけど!」

 

「だが、確か山南は新選組の裏切り者だったな。どういう風の吹き回しだ?」

 

「…コイツは参ったな。一蔵君がその事を知っていたなんて」

 

「いやいや山南先生、子孫とはいえソイツに言われる筋合いはないでしょ。土佐勤王党の『裏切り者』といやあ、かの有名な泣きみそ岡田さんですし?」

 

「は?俺が裏切り者と言いたいのか?お前」

 

あ、こりゃマズいぞ

 

「いや?ちょっとした拷問でペラペラ喋って仲間を売った岡田以蔵さんでしょ、あんたの先祖」

 

「…黙れ」

 

「へぇ、一端に喧嘩でも売ろうっての?岡田一蔵。いや、無宿の鉄蔵さんよ」

 

「もういい、お前はここで殺す」

 

DODO...!

 

一蔵はレイドライザーを腰に巻いてゼツメライズキー起動させる。どっちも剣型の武器使うもんな

 

「はーい、喧嘩はそこまで!」

 

卑弥呼が仲裁に入り、二人を拳骨する

 

「いてえええええええええ!?」

 

「プルンスッ!?」

 

「僕は、こういうキャラじゃないんだけど…」

 

斎藤さんは気絶する

 

「まったく、喧嘩なんてお腹が減るだけなんだから。しこでしばらく反省してなさい!」

 

「ぶっちゃけ先祖の事なんてどうでもいいんです…、俺の事を悪く言ってるように聞こえてキレました…、すんませんでした…」

 

一蔵は涙目で謝る

 

「斎藤さんが気絶したけどいいのか?」

 

「ほっほっほ、姉上に殴られると不思議と争う気が無くなりますのでご安心を」

 

「やれやれ、ともかくこの場は落ち着いたかな。ともかく、また一つ目的を果たしたわけだし、引き続きよろしく頼むよ」

 

「よし、引き続き頑張るか、ノッブ!」

 

「おう!」






~おまけ:埴輪一蔵と龍太の会話 翻訳ver~

「腹減った…」グギュルルルル

「何を言ってるかさっぱり分からんが、お腹を空かせているのは分かる」

「しりとりしようぜ」

「いいよ。一蔵からで」

「こっちのは何となく分かるな。それはともかく、お前は吾から離れるでない。なんとも抱き心地が良い故な」

「林檎」

「ゴリラ」

「ライジングホッパー」

「パンツ」

「津軽海峡」

「う…、浦和レッズ!」

「ズワイガニ」

「人参!…あ」

「俺の勝ち~wwwww」


~戦闘前~

「腹減ったからやりたくない」

「もうちょっと我慢しようか」

「食うもんくれ」グギュルルルル

やる気ない埴輪から腹の音が鳴る

「だから、もうちょっと我慢しようね」

「肉まんくれ」

「持ってないよ」

「はぁ~?」

「まずは腹減ってやる気なさそうな埴輪からやりましょうか」

「え?」
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