ダブル魔王総進撃 ぐだぐだトータス本能寺2068   作:リューオ

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54:総一と一

~翌日~

 

俺は目が覚める、知らない天井だ

 

「起きたかノッブ、今日の朝飯は卑弥呼が取ってきた蛤だ。素材の味を生かして塩茹でにしてるそうだ」

 

「というか、味が薄くて飽きるんだけど。味噌も醤油もないんじゃお兄ちゃんだったら凄い怒るから」

 

「いや、キレないから」

 

まあ、俺は弥生時代だから是非もないと割り切ってるからキレないけどな

 

「味噌、醤油?なにそれ?」

 

「うー…、まだ足りないけど時代が時代だからな…。食いもんのありがたみが凄い分かる。これからは食う量を減らそうかな」

 

「同じ意見なのも癪だが、確かに味気ないねぇ」

 

「そんな皆さんに今日持ってきたのはこれ!じゃーん!お醤油のようなものです!」

 

おき太は醤油(偽)を出す。待ってました!

 

「なにこれ、黒い水?」

 

「この焼いた蛤につけて食べてみて下さい」

 

「この黒いのを?えー、そのまんなの方が美味し…」

 

卑弥呼は醤油(偽)をつけて食う

 

「なにこれー!!!?お、美味しすぎませぬかんだも!?」

 

「姉上、口調がおかしくなっておりますぞ。それはともかく、これはもしや(ひしお)の一種ですかな。いやはや、斯様なものをどちらで?」

 

「実は山南さんが…」

 

山南さんが会話に入る

 

「やあ、どうやら味は大丈夫なようだね。私も驚いたんだが、集落の人が醤らしきものを作っているのを見かけてね。これはいけるんじゃないかと少し貰って搾ってみたのさ。きちんとした醤油とは程遠いけれど、味は悪くないだろう?」

 

「ははあ、醤からこのようなものが採れるのですか。これは中々に美味ですなぁ」

 

「醤って、あの魏の国から貰ってきた黒い泥みたいなアレ?えー!?こんなに美味しいならあたしも食べとけばよかった!何かばっちく見えたから、いらないものと一緒に皆にあげちゃったのよね」

 

「いやいや、姉上が皆に分け与えたお陰でここの者達も醤を作れるようになったのやもしれませんぞ」

 

「いや~、やっぱ白米には醤油っしょ!こりゃ酒がほしいな!」

 

「ははっ、いいじゃないの。僕もイッパイ貰おうかね」

 

「おい一蔵、お前未成年だろうが」

 

「え、もう20歳になったけど?」

 

「いつのまに!?」

 

 

 

 

 

~おき太サイド~

 

「よっ、総一君、お一人?」

 

散歩していると斎藤さんに会う、何の用だろう?

 

「あ、斎藤さん。何ですか?」

 

「何、ちょっと話をさせてもらおうかと思ってな。大した話じゃない、総一君の事さ」

 

「僕がですか?」

 

「いやね、何と言うか僕の知ってる沖田ちゃんと違うんだよな。僕の知ってる沖田ちゃんといやあ、敵からは無闇に人を斬り殺すヤベェ奴。味方からも鬼の師範代として恐れられててよ。とにかくそんな扱いだったから、なんつーか、隊士からも距離を置かれたってわけ。笑うといやぁ、たまに近所のガキと遊ぶ時に笑うぐらいでよ。それも、今みたいな感じにじゃねぇ。笑うしかない、って感じでね」

 

「へえ、僕のご先祖様とは昔からの知り合いだったんですね」

 

「ああ、僕は試衛館時代からのながーい付き合いでね。その頃から沖田ちゃんてば、出稽古に来てた、いいとこの息子やら、幕府のお偉いさんゆかりの方とか、どいつもこいつも容赦なくぶっ叩くもんだから、大変だったのよ。やだねー、剣の天才って、凡人の気持ちとか分かんないから。とはいえな、その頃はまだ、さっきみたいに笑う事もあったんだ。だが、新選組を始めた頃から、だんだんと辛気臭く笑うようになったんだわ」

 

「新選組を始めた頃ですか…」

 

「…ああ、俺達は新選組を始めて、…そして終わった。僕も沖田ちゃんも、肝心の終わりにゃ立ち会えなかったがね。すまんな、つまんねー話をして」

 

「いえ、僕もご先祖様の話が聞けてよかったです」

 

「なに、沖田ちゃんがあの頃みたいに笑ってる総一君に、ちょっと興味があっただけさ。邪魔したな」

 

斎藤さんは歩く。敵が新選組なら、斎藤さんや山南さんも敵になるんだよね?もしそうだったら、沖田総司の子孫である僕がカタを着けなきゃ…!

 

 

 

 

 

~ノッブサイド~

 

「で、次の神殿が見つかったと」

 

「ああ、何でも光り輝く埴輪が陣取ってる神殿みたいだ」

 

「さっさと行って、何とかできないの?」

 

「今度の埴輪は多くの部下を従えて軍勢を操ってるそうだ」

 

「埴輪が軍勢ねぇ…」

 

「とにかく、行くしかないだろ」

 

軍勢…か、多分アイツだろうな

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