ダブル魔王総進撃 ぐだぐだトータス本能寺2068   作:リューオ

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58:大神殿へ

「あの二人が裏切った!?何でよ!?」

 

「あの二人は局長の命で動いていると言ってました」

 

「それにしても、ここが邪馬台国で新選組がいるなんて…」

 

「新選組の癖に、敵対する方がおかしいぞ」

 

「えー、でもそんなに悪い人達じゃないと思うけどな~」

 

それはどうだか

 

「卑弥呼、お人好しも大概にしろ」

 

「けど、なぜ敵なのに俺達に協力したんだ?」

 

「味方になる事で得る者があったんだろう」

 

「何か得るもの?でも、あの二人が来てからやってた事って言えば、埴輪を壊して回る事だけじゃない?」

 

「となるとそれが目的だったという事でございましょうな」

 

「それおかしいわよ、埴輪に私達の味方が閉じ込められて操られてたのよ?アイツらが敵なら、何でそんな事するわけ?」

 

「なら、敵の敵は味方って事だろう」

 

「影也、それってどういう…」

 

「簡単だ。理由は知らんが、アイツらは埴輪が邪魔だった」

 

「埴輪が?でも埴輪を壊して黒い靄が晴れて…、でも黒い靄はアイツらっが操っていて…、あーもー、わけわかんないんだけど!」

 

「こうなったら、直接確かめよっか。総一君、行くよ」

 

「一海さん、まさかとは思いますが…」

 

「大丈夫、私にはこれがある」

 

一海はレイドライザーとブレイキングマンモスプログライズキーを見せる

 

「ハッ、壬生狼お得意の粛清か」

 

「お、おい一蔵。その言い方はないだろ…」

 

そこに龍太が来る

 

「そうだね、一蔵さん。そういうのはよくないよ」

 

「そうだぞ、そんなんだからお前は嫌われるんだぞ」

 

「俺は嫌われてない。って冨岡じゃねえよ!それより龍太、今までどこに行ってたんだよ」

 

「いやー、お竜さんがあちこち飛び回るから追いかけるのに手間取ってね」

 

「正直すまなかった。海より深く反省したからリョータは許してくれたぞ」

 

「あ、そう」

 

「龍太君、久しぶりー!」

 

「久しぶり、一海さん。さて、悪いけど話は外で聞かせてもらったよ」

 

「山南と斎藤が…」

 

「彼らが…」

 

ハジメは今までの事を話す

 

「なるほどね、芹沢鴨に新選組の幹部が二人…、何が理由があるのか、それとも…」

 

一蔵は口を閉ざし続ける

 

「そもそも芹沢鴨にあの二人、彼らは何に喚ばれたんだろう」

 

「何にですか?」

 

「その芹沢鴨…、話を聞く限り彼は魔術師と契約して使い魔になったサーヴァントではなさそうだ。恐らくは聖杯に直接召喚された英霊、言うなれば反英雄といったところだろう」

 

「なら、残りの二人も聖杯に直接召喚されたのか?」

 

「話を聞く限りそこはイマイチ僕にも判断が付かないというか…、むしろあの二人は…」

 

「ああもう…、わけが分からないわ…。私達に協力するフリをして何したの…?」

 

リッカは頭を抱える

 

「なぜ彼らが僕らを協力していたのかは、影也君の言う通りだと思うよ。彼らは埴輪が邪魔だったんだ、間違いなくね」

 

「けど、埴輪は凶つ闇を放つ神殿を守ってたんですよ?二人が凶つ闇を広げたいなら、埴輪を壊す必要がないじゃないですか」

 

「うん、だからね。多分逆なんだ。彼らは凶つ闇を広げたいんじゃない。きっと集めたいんだ。そしてそれを邪魔するために誰かが、各地の神殿から凶つ闇を散らしていた。つまりガス抜きみたいなものかな。僕らを埴輪に封じて操る事で、神殿を守らせたのもそのためさ」

 

「…私達に神殿を守らせた?」

 

「じゃあ一海さん達を埴輪にしたのは…。あ、まさか!?」

 

「―――魔王の俺か」

 

言動がアレでも、根はいつもの俺だったんだな

 

 

 

 

 

~大神殿内~

 

「ご苦労だったね、山南君に斎藤君」

 

「いえ、それで依り代の様子は?」

 

「ああ、もう間もなくだろう。よくもまあ、あれだけの凶つ闇を浴びてあんな事をやれたものだ。…だがそれももう終わりだ。これでこのくだらん国もお終いというわけだ。そうすれば晴れて私の国盗り…、いや、国生みかなこれは?はっはっは!どちらでも構わんか。とにかく祝いついでに、どうだね一献」

 

「いえ、酒は控えておりますので」

 

「そうかね?相変わらず固いことだな、山南君は。にしても、斎藤君、君が私についてくれるとは驚きだよ」

 

「いや、僕はいつも面白い方につくだけなんで」

 

「なるほど、面白い方にか。じゃあ何か?あの時は近藤につくのが面白かったってのか?」

 

「…」

 

「いやいや、冗談だよ、冗談。なに、君達もようやく誰が局長に相応しいか理解できたようだし、過去の事は水に流そうじゃないか」

 

「…」

 

「あとは例の女王卑弥呼とやらに謎の女性一海か。まあ、どちらにせよ今更遅いのだがね」

 

「…随分、余裕かましてますけど本当に大丈夫なんですかね?連中、まともにやり合ったらかなり面倒ですよ」

 

「安心したまえ、私についてくれば何の問題もない。近藤について行った連中がどうなったかは、斎藤君、君が一番よく知っているはずだろう?わははははははは!」

 

「…」

 

 

 

 

 

~大神殿外~

 

「あそこに見えるのが生前の卑弥呼が使ってた神殿か」

 

「そう!あれこそがあたし、女王卑弥呼の大神殿で…、いやいや、なんか周りは閑散としてるし、妙に邪悪な雰囲気を感じるような…、あたしがいなくなった後、何があったのよ!?」

 

「姉上や私がいなくなった後は壱与様が居られた筈ですが、民は壱与様のお姿を見た事は一度もないとの話でしたな…」

 

「とにかく、魔王の俺がいる筈だ。行くぞ」

 

「お姉さん的には、軍神君の方が心強いかなと思ってるんだけど…」

 

「影也は民兵を率いて集落の備えを固めてる所だ。龍太と一蔵は他の神殿をもう一度調べてみるって言ってたし、大神殿に行くのは俺らって事になった。というか、お前もレイダーだろうが」

 

「あはは、忘れてた!」

 

そして俺達は神殿に着く

 

「すんなり着いたな…」

 

「警備の兵もいないようですね」

 

「あれー?あたしがいた頃は無駄にたくさんの兵隊さん達が周りを固めてて、仕えの者がお世話してくれたんだけど…、おかげで神殿を抜け出して遊びにも行けなかったし、はぁ~あ…」

 

「はて?仕えの者もおらぬとは妙ですな」

 

「こんな所に魔王のお兄ちゃんがいるの?」

 

「ここにいる、同じ俺だから分かる」

 

山南が行く手を阻む

 

「―――来ましたか」

 

「山南さん…」

 

「副長の子孫もお揃いのようで」

 

「君達が総一君の言ってた山南敬助と斎藤一…」

 

「さあ、中で『局長』がお待ちだ」

 

俺達は中へ入る

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