ダブル魔王総進撃 ぐだぐだトータス本能寺2068   作:リューオ

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59:魔王(アーク)(ゼア)

~女王の間~

 

とうとう俺達は芹沢鴨と対峙する

 

「―――ようこそ、先代女王『卑弥呼』。遅かったじゃないかね。いや、もう遅いというべきかな」

 

「貴方が…、なぜ女王の間に…」

 

「それに、そこにいるのは土方君の子孫じゃないか。近藤君は元気にしているかね?」

 

「君が…、芹沢鴨…」

 

「ああ、すまんすまん、初対面だったかね?」

 

「…!」

 

メタル001に変身済みのおき太は不意打ちをするが斎藤に防がれる

 

「っと、あっぶねぇ!相変わらずなんて踏み込みだ」

 

「それを防ぐ斎藤さんも凄いですよ」

 

「やめたまえ、総司君。いくら君でも、斎藤君の目の前で不意打ちは通らんよ」

 

「…壱与はどこ?壱与はどこにいるの?」

 

「壱与だと?フン、そんなものここには最初から居らんよ」

 

「なんですって…」

 

「いや、もういないというべきか」

 

「もういない?」

 

「壱与なんて人間はここには居ない。ここにはただの依り代を縛る座があるのみさ」

 

「依り代…?何を言ってるの貴方は?」

 

「文字通りだよ。壱与と呼ばれる巫女は既にこの世にはいない。しかし壱与は卑弥呼…、君と違い跡継ぎとなるものを見出せなかった」

 

「…」

 

「壱与が死に、この国は絶対の裁定者を失ったわけだ。だが邪馬台国…、この国の人間共には、それでは都合が悪かった。女王が居らねばこの国は纏まらぬ…、いや、民を思い通りに支配できぬ…。そうして作られたのが偽の壱与という、永遠の依り代たる新たな女王というわけだ」

 

「そんな…、そんな事って…」

 

「都合のいい神輿だけは残したかったのだろうね。見るがいい、この神の座とやらを。ただ依り代を縛り付ける為の虚ろな座を。卑弥呼よ、貴様の治めた国は斯様に歪み果てたというわけだ」

 

「そんな…」

 

「私や姉上、壱与様の亡き後、邪馬台国という国を維持する為に、偽の女王を仕立てたというわけですな」

 

「その通りだ、一握りの者の為の傀儡の国と成り果てたわけよ」

 

「そんな事って…、あたしは皆の為に、目に見えぬ声を聞き、託宣を伝え、皆が笑って暮らせる世界を…」

 

「卑弥呼…」

 

これが卑弥呼に頼りすぎた末路だな、何とも言えねえよ

 

「―――だから私が壊してやろうと思ってね」

 

「…何ですって」

 

「いやはや私も邪馬台国の名ぐらいは聞いた事があるが、ここまで腐った国とは思わなかったものでね。即ち私がここに召喚されたのは天意、この国を壊し、新たな国を興せという天意だよ、これは」

 

「芹沢さん、何を言ってるの…?」

 

「そこだよ土方君の子孫、土方一海。近藤君や君の祖先になかったのは。君達の祖先…、いや、新選組の連中には結局のところ国を救う気概がなかった。救えぬならば一度壊してでも作り替えようとする気概がね」

 

「山南君、君が芹沢さんについてるのもそれが理由なの?」

 

「一海君、私達はあの日、近藤局長を選んだ。…芹沢さんではなくてね。だが私達は、それ故あの行く末を余儀なくされた。私は思うんだよ、あの時近藤さんを選んだのが正しかったのかどうかと。もしかしたら違う未来があったんじゃないかとね…」

 

「芹沢さんだったら違う未来が待ってたというの?」

 

芹沢から黒い靄が出る

 

「―――その通りだよ、一海君!私にはそれができるのだ!この力があればね!」

 

「黒い靄…、いや、何かを象ってる!」

 

「この感じ…!?」

 

「ふははははははは!女王卑弥呼、君が知らぬ筈はあるまい!かつて君が滅ぼしたまつろわぬ者達の怨念なのだよこれは!」

 

「ま、まさか狗奴国の…!?」

 

「その通りだ、私は君に滅ぼされた狗奴国のまつろわぬ者達の声に喚ばれて、この地に降り立った。偽りの巫女が治めるこの邪馬台国を滅ぼす為にね!―――さあ最後の仕上げだ!彼を生贄に全てを壊してしまおうではないか!」

 

魔王の俺が立ち上がる

 

「ま、魔王のお兄ちゃん…!」

 

「いやあ、彼には手を焼いたよ。まつろわぬ者達の怨念を集める為の依り代として召喚したはずが、逆に私の力を吸い上げて拡散させる事で抵抗してきた」

 

「魔王の俺はそれが目的であの埴輪とおき太達を…」

 

「本来であれば自我など磨り潰してしまえるところをさすがは織田信長の子孫というべきか、まさかあんな方法で邪魔をしてくるとはね。このままでは本来の目的が果たせず、困っていたところに君達が現れた」

 

照れますな。いや照れてる場合じゃねえや

 

「それで僕達は、芹沢さん達の手助けをしていたと…」

 

「そういう事だ。だがそれもここまでだ、君達のお陰で充分に凶つ闇を集める事ができた。後は彼を生贄に更なるまつろわぬ者達を地の底から喚び出すだけだ」

 

「ふざけないで!お兄ちゃんを生贄になんてさせないから!」

 

「いや、俺こっちだから!」

 

「ん?何を言っているのかね、君達は?彼を生贄にするのは私ではない。―――君達の手でやるんだよ」

 

「…我は壱与、邪馬台国の王『壱与』だ。まつろわぬ者達よ、我の力で消え去るがよい」

 

そう言って魔王の俺は真ん中が赤いベルトを出す、あれって!?

 

ARK DRIVER!

 

「―――変身」

 

ARK RISE! ALL ZERO...!

 

魔王の俺はアークゼロに変身する。俺が作ったゼロツードライバーとキーの出番か…

 

「アークゼロ…!?」

 

「と、いうわけだ。後はせいぜい殺し合ってくれたまえ。もちろん抵抗してくれて構わんよ、まあ、大人しく殺されても困るわけだが、その場合は君達が死んだ後で私がこの男を殺すとしよう。なに手間が少し増えるがそこは引き受けようじゃないか。はははははは!」

 

数億通りを予測するんですよ!?バカじゃねーの!?できるの!?

 

「芹沢さん、これが君のやり方なんだね…。それとも山南君の入れ知恵?」

 

「…何とでも言ってくれて構わない。君の祖先が私を殺した時と同じようにね」

 

「貴方、最初からこのつもりであたし達をここに…」

 

「だから最初に言っただろう『君達は遅かった』とね。まあ、最初から詰んでいたわけだが。では、我々は失礼するよ、わははははははは!」

 

「それじゃまたな、総一君。またなんかねぇかもだけど」

 

芹沢達は消える

 

「…我は壱与、邪馬台国の厄災を祓う、王『壱与』」

 

「とうとう使う時が来た」

 

俺はゼロツードライバーを装着する

 

ZERO-TWO DRIVER!

 

「魔王の俺…、いや、アーク。お前を倒す!」

 

そしてゼロツーリベレーターを開く

 

LET'S GIVE YOU POWER! LET'S GIVE YOU POWER!

 

ゼロツープログライズキーのスイッチを押すと、自動展開する

 

ZERO-TWO JUNP!

 

「変身!」

 

ゼロツードライバーにキーを挿入する

 

ZERO-TWO RISE! ROAD TO GLORY HAS LEAD TO GROWIN'PATH TO CHANGE ONE TO TWO! KAMENRIDER ZERO-TWO“IT'S NEVER OVER”

 

俺はゼロツーに変身する、ライダー少女タイプなのは相変わらずだが

 

「お兄ちゃんが…、変身した…!?」

 

「さあ、来い!」

 

「ふん!」

 

パンチを避け、腹に一撃を入れる

 

「何…!?」

 

そこから蹴りを連続で入れる

 

「結論を予測する…」

 

アークゼロはどれが最適かを予測をする

 

「―――予測完了」

 

「はあ!」

 

俺がパンチを入れるも防がれ、劣勢になる

 

「我の力で消え去るがよい」

 

ALL EXTINCTION!

 

凶つ闇で拘束され、ライダーキックを喰らう。だが―――

 

「その結論は、予測済みだ」

 

「何!?」

 

油断してる隙にパンチやキックを入れる。アークゼロは予測するも、ゼロツーの能力で追いつめる

 

「我の力を、超えてゆく…だと…!?」

 

「お前を…、倒す!」

 

キーを押し込んで必殺技を発動する

 

ZERO-TWO BIGBANG!

 

ALL EXTINCTION!

 

オールエクスティンクションを蹴り飛ばし、アークゼロに連続で蹴りを入れる

 

「はああああああああああああああああ!!」

 

「ぐああああああああああああああああああ!」

 

爆発し、アークドライバーは壊れ、凶つ闇は消える

 

「ぐ…、とんでもないめに遭ってしまった…」

 

「魔王のノッブ、正気に戻ったんですか?」

 

「ちょっと待った、様子が変だ」

 

「お兄ちゃん!無事でよかった…」

 

「だから俺こっちィィィィィィ!」

 

「我に近づくな!貴様も()()に喰い殺されたいのか!」

 

だが、凶つ闇は残ってた

 

「え…!?お兄ちゃん…、凶つ闇がまだ…!?」

 

「卑弥呼と言ったか、話は壱与から聞いている」

 

「壱与に!?どういう事なの?」

 

「なに、我がこの地に召喚され依り代としてこの神の座というくだらないものに縛られる際、壱与という、この座に僅か残っていた小娘の魂に頼まれた。…卑弥呼が戻るまでに時間を稼げと」

 

「時間を…?」

 

「ああ、我を依り代にしようとは、ふざけた話だ。芹沢だったか?奴の力は聖杯だ。あれには逆らえず縛られる前に、我なりの嫌がらせをした。同じく喚ばれた貴様らを埴輪に封じ、奴の力を与え、各地に飛ばしたのだ」

 

「やっぱりあの埴輪は魔王ノッブの…」

 

「だが、それも単なる時間稼ぎ。奴らの目的は果たされつつある」

 

「…それは一体?」

 

「なぜ亀が喋っている?ポルナレフか?貴様は。まあいい、奴らはこの地に眠る古き獣やまつろわぬ者達の怨念を集め、古き神々の復活を目論んでいたのだ」

 

「古き神々…」

 

「厳密にはもどきだが。ソイツらの怨念を纏め型に封じ、この国を破壊しようと目論んでいるのだ」

 

突然、地鳴りが起きる

 

「始まったか…、『国生み』、いや、『国崩し』がな」

 

魔王の俺の消滅が始まる

 

「我はここまでだ、67なのに無理をし過ぎた…。壱与とやらに頼まれた時間は稼げただろう。後は任せるぞ、卑弥呼」

 

「壱与の頼みで、ここまでしてくれたの…?」

 

「気にするな、半分は我の嫌がらせだ。我を生贄にするとは、ふざけた連中だ。おき太、貴様の祖先の身内らしいが片はしっかりとつけろ」

 

「魔王のノッブ…、分かりました…」

 

「そんな!?お兄ちゃんが消滅するなんて嘘よ!こんな事あるわけがないわよ!卑弥呼、何とかできないの!?」

 

「リッカちゃん…」

 

「貴様、まだ言うか!」

 

「お兄ちゃん…」

 

「…貴様はいつもそうだった、お兄ちゃんお兄ちゃんと我の側にうっとおしいくらい付き回って…。この際言おう。―――我の事は忘れよ」

 

「嘘…、お、お兄ちゃん…」

 

「何度も言わせんじゃねえぞリッカ!俺は剪定事象された存在しない世界の王!お前はお前自身の道を進め!」

 

魔王の俺の本来の口調に戻る

 

「最後に一つ」

 

魔王の俺はリッカにフォースライザーとジャパニーズウルフゼツメライズキーを渡す

 

「これ…、ユエとシアとティオが使ってた…」

 

「…リッカ」

 

「お兄ちゃん…」

 

「―――俺を頼んだ」

 

そう言って消滅する

 

「お兄ちゃん…、お兄ちゃん…!―――お兄ちゃあああああああああああああああああああああああん!」

 

リッカは泣き崩れる

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