ダブル魔王総進撃 ぐだぐだトータス本能寺2068   作:リューオ

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警告…じゃねえ、渓谷…でもなく…峡谷編
9:あ! ざんねんうさぎの シアが あらわれた! ▼


転移された先は、洞窟だった

 

「…何でさ」

 

「なんでさなんでさ♪ななななんでさっ!?」シュビドゥビ

 

ハジメに何時ものフォームで殴られる、そして歩いてるうちに外に出る。ちなみにここはライセン大峡谷らしい

 

「やっと出れたか」

 

「よっしゃぁああーー!!戻って来たぞ、この野郎ぉおー!」

 

「んっー!!」

 

皆は喜ぶ中、俺はゲッダンではしゃぐ

 

「外は素敵だ。花が咲いてる、小鳥達もさえずってる」

 

「咲いてねえし小鳥もいねえけどな」

 

「こんな日に、お前らみたいな魔物は…」

 

俺は赤く染まった目で魔物の群れを睨む

 

「三 千 世 界 で 燃 え て し ま え ば 良 い 」

 

群れの一部を火縄銃Type:NEXT改め、ガスターブラスターとジェットのガトリングで一掃する。ハジメの方も終わったみたいだな。ハジメの異空間からバイクを2輪出して乗って走る

 

「気持ちいいな、ユエ」

 

「…ん。すごく」

 

「レッツゴー!ライダーキックを流したい気分だ」

 

「初代とか分かる奴いるのかよ」

 

 

グルアアアアアアアアア!!

 

 

「おん?」

 

会話してたら魔物の咆哮が聞こえた、今度の奴はスゲー奴だろうな。並走するハジメとアイコンタクトをとると、いつでも戦闘態勢にできるように準備した。ちょいとして現れた崖を回ると声の主が見える、顔が二つあるティラノっぽいのだ

 

「いーーーやーーー!」

 

なんかウサ耳こと兎人族の少女が半ベソで必死に逃げてた、服もボドボドだ

 

「…何だアレ?」

 

「…兎人族?」

 

「何でこんな所に?兎人族はここが住処なのか?」

 

「…聞いた事が無い」

 

「犯罪者として落とされたのか?」

 

「…悪ウサギ?」

 

隣でハジメとユエがそんな会話してた。さすが鬼畜だな。その時、ティラノっぽいのが爪を振るった風圧でウサ耳は転がった勢いを殺さずこっちに逃げる

 

「げっ、こっち向いてきやがった」

 

「迷惑…」

 

「ハジメ、どうすんだ?」

 

「んー…、見ちまった以上はな…」

 

うーん、助けるとすればロボはいけるかな?

 

「だぁずぅげぇでぇくだぁざぃいいいいい!」

 

「関わらない方向で」

 

「ん」

 

「うい」

 

停めたバイクを走らせる、それを見たウサ耳はヤケクソな顔で叫ぶ

 

「助けてくれないとずっと貴方達に付いて回って”あなたその金髪誰よ!私との子供認知してくれるって言ったじゃない!”って言い続けますからねぇ!」

 

 

 

ドパンッ!ドパンッ!ウィーン…ズドォォォン!

 

 

 

発砲音と機械音が響き、発砲音の一つはティラノっぽい魔物の頭を一つ撃ち抜き、もう一つはゴム弾でウサ耳の額に当たる。機械音は巨大なロボ(外見はブレイキングマンモスからマンモス要素を抜いた感じ)がティラノっぽいのをエヴァ三号機のように叩きつけて頭を潰す

 

「いつつ…って、そ、そんな…あのダイドヘアが一撃で死んでる…?」

 

(アレ、ダイドヘアって言うのか)

 

ウサ耳はゲシゲシ踏みつけた後こっちに振り返って、ロボから降りた俺の横を通り抜けてハジメに走り寄り

 

「ありがとうございまへぼっ!?」

 

「アホか、そんな身に覚えのない事延々とほざかれるよりはマシだから助けただけだ」

 

「ん、この性悪ウサギ」

 

義手のげんこつで地面に沈むが、起き上がる

 

「うぅ~!ちょっと貴方、さっきからこんないたいけな美少女に手を出して!良心が痛まないんですか!」

 

「ない、つか自分で美少女とか言うな」

 

「即答!?」

 

よく見ると、なかなかだな。デカいし

 

「んじゃあ、助けたからもういいな。俺達は行くからさっさと消えろギャグウサギ」

 

バイクのアクセルを握るハジメと手を振るユエに、ウサ耳はハジメの足に抱きつく

 

「に、にがすかぁ!」

 

「うわっお前、離しやがれ!服が汚れるだろうが!」

 

「先程は助けていただきありがとうございました!私は兎人族のハウリアの1人、シアと言いますです!とりあえず私の仲間も助けて下さい!」

 

「マジウケるwww」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ところで、先程の巨人は何だったのですか?」

 

「あれか?俺のロボ」


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