七色ヶ丘中学校―校門前
野次馬A「うわ・・・すごいな・・・」
野次馬B「まるで映画だぜ・・・なんであんな風になったんだ?」
野次馬C「ガスに引火したーとか言ってたよな」
野次馬D「にしたってあんな風になるかぁ?全体が崩れてるぜ・・・」
警官A「離れてー!離れてくださーい!」
警官B「危ないですから離れてー!」
野次馬E「平日に起こったんでしょ?生徒たちもいっぱい・・・」
野次馬F「今そのニュースばっかだもんな・・・」
野次馬G「わたしも見た。遺族の人たちがもう可哀想で・・・」
野次馬H「たしか300人だっけ・・・ひでぇよなぁ・・・」
なお「・・・」
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・・・
七色ヶ丘総合病院―大部屋病室
元気「せやから大丈夫やーって言うとるやろ!ちょっとヒビ入っただけや!」
正子「アホ!もしものことがあったらどないすんの!頭から血ぃ出とってんで!?」
元気「やーかーらー!ちょっと切っただけやって!入院なんて大袈裟やっちゅーねん!」
正子「えーから寝かせてもろとき!」
看護師「あ、あの・・・日野さん・・・回診です」
正子「あ、もう先生!すみません。ほんまこの子ったら・・・!」
男性医師「はは。思ったより、元気そうですね」スタスタ
元気「母ちゃんがうるさ過ぎんねん」
正子「あほっ」バシッ
元気「ったいなぁー!」
看護師「あわわ・・・」
男性医師「はっはっは。名前のとおり、元気そうでよかったですよ」
正子「ええ、もうほんま・・・」
元気「オレは大丈夫ゆーとるんや。せやのにぜんっぜん聞かへん」
男性医師「元気君は、入院はしたくないのかい?」
元気「・・・オレなんかより他のもっとケガしたみんなを入院させたった方がええやんか」
男性医師「ほう・・・」
元気「せんせー。オレ、間違ったこと言っとるか?」
男性医師「いや、君は間違ってないな。私はその気持ちはとても偉いと思うぞ」
元気「ほらみてみぃ」
正子「そんなん言うけどなぁ・・・」
元気「オレかてビョーインなんて・・・大袈裟や。居心地悪いし、金もかかる。はよ帰りたいねん」
男性医師「ふむ」
看護師「元気君・・・」
元気「バスケかて・・・今の状態やったらどうせでけへんしな・・・」
男性医師「そうか」
看護師「でも!腕はすぐによくなるし!ですよね、先生!」
男性医師「まぁ、怪我自体はたいしたことはない・・・がね」
正子「はぁ~。まったくこの子は・・・ほんま命が助かったから良かったようなもんを・・・」
男性医師「・・・元気君」
元気「ん?」
男性医師「君がうちに帰りたい気持ちも分かるがね。それでもお母さんを心配させるのはとは違うぞ?」
元気「・・・」
男性医師「今はとりあえずでも検査入院を受けておきなさい。私たちはべつに君を無理に入院させているわけじゃぁないんだ」
元気「でも・・・」
男性医師「お母さんを安心させるためだと思って、な」
元気「・・・」
元気「わかった」
男性医師「・・・ああ、偉いぞ」
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・・・
正子「それじゃあお母ちゃん、店に戻るけど・・・」
元気「ええって。はよ父ちゃん助けにいったりーや。いまひとりやろ」
正子「また着替えとか持って来るから」
元気「わかったわかった。あーなんか漫画ももってきといてー」
正子「じゃあ・・・」
元気「んー」
ガララララ・・・
あかね「よっ・・・あ、お母ちゃんも」
元気「げ・・・」
正子「あかね!あんたもう朝からどこいっとったんよっ」
あかね「あはは、いやーちょっと友達の様子見に行っとったんや。病院ってここだけやないし」
正子「あんたは大丈夫なん?ケガとかほんまにしてへんの?」
あかね「だいじょぶだいじょぶ。運だけはえーから、うちって♪」
正子「ほんまに・・・」
正子「お母ちゃん・・・連絡きたとき、ほんま・・・ほんま息止まるか思てんから・・・」
あかね「おかあちゃん・・・」
元気「・・・」
正子「あかね、せっかく来たんやったら元気と一緒におったって?お母ちゃんもう戻らなあかんから」
あかね「ん、任せときっ」
元気「・・・べつにいらんっちゅーねん」
正子「じゃ、元気のこと頼んだで」
あかね「はーい」
元気「はぁー・・・せっかくお母ちゃんが帰ったと思ったのに」
あかね「なんや。ねーちゃんが来てくれて嬉しいくせに」
元気「どーせならみゆきちゃんのが良かったわ・・・」
あかね「え・・・あんた、みゆきのこと好きなん!?」
元気「ちゃ、ちゃちゃうわ!モノのたとえや!!///」
あかね「ははぁ~ん♪」
元気「なんやねん、きもいな・・・」
あかね「んー・・・で。どうなんよ、腕の方は?」
元気「べつに。大丈夫やって。軽い骨折」
あかね「バスケ、できんの?」
元気「できるに決まっとるやろ。利き腕ちゃうし」
あかね「そか・・・よかった」
元気「・・・」
あかね「・・・」
元気「・・・ええねん」
あかね「・・・元気?」
元気「オレはべつに・・・ええねん」
あかね「ん?」
元気「オレがひとりバスケできたって・・・」
あかね「・・・元気」
元気「あいつら・・・へへ、結構・・・強いチームやってんけどな?」
あかね「・・・」
元気「最初はオレも馴染めるかなーって思っとってんけど、みんなアホなやつばっかでな」
元気「合宿行ったときもみんなでメシ食っとったんやけど、ほんま馬鹿騒ぎして・・・」
元気「みんな・・・みんなアホやって・・・」
元気「でも、めっちゃ仲良くて・・・」
元気「ええ仲間やったんや・・・」
あかね「元気・・・」
元気「オレがひとり残ったって・・・なんもでけへんって・・・っ」
あかね「元気・・・ごめんな」
元気「・・・なんでねーちゃんが謝んねん」
あかね「ん・・・いや、なんでやろ・・・ぐすっ」
元気「な、なんやねん!なんで泣くんや!?」
あかね「そ、そんなん・・・知らんっ」
元気「あーもー泣くなや!泣きたいんわこっちやねん!」
あかね「げ、元気ぃ・・・泣いてえぇねんで・・・ひっぐ」
元気「泣いたわ!おもっくそ泣いたわ!やから・・・!」
元気「やから・・・もうええねん。泣くな」
あかね「元気ぃ・・・」
元気「うっとーしーわぁ・・・ほら、鼻かみっ」グシュッ
あかね「うぅぅ・・・」ズズズ
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・・・
七色ヶ丘総合病院―個室
トントン
みゆき「あ、はい・・・」
やよい「みゆきちゃん、こんにちわ」ガラララ
みゆき「あ、やよいちゃん。それに・・・」
ちはる「こんにちわ、みゆきちゃん」
みゆき「おばさんも・・・」
ちはる「育代さん、こんにちわ」
育代「ぁ・・・」
ちはる「私のこと、わかる・・・?」
育代「・・・」コクッ
ちはる「よかった。これ、ケーキ買ってきたんだけど・・・」
みゆき「ありがとうございますっ」
ちはる「これ、結構おいしいのよ?あとで食べてみてね」
みゆき「はいっ♪」
やよい「おばさんの具合・・・どう?」
みゆき「まだあんまり話せないけど・・・少しづつ良くなってきてるって先生がいってた」
やよい「ほんと!?よかったねっ」
みゆき「うんっ」
やよい「みゆきちゃん、さっきあかねちゃんも来てたんだよ?」
みゆき「ほんと?元気君のお見舞いかな?」
やよい「たぶんそうだと思う。おばさんもチラッと見たから」
みゆき「そっか・・・わたしもあとでちょっと様子見に行こうかな」
やよい「だったらわたしが呼んでくるよ♪」タッタッ
みゆき「あ、やよいちゃ・・・行っちゃった・・・」
ちはる「あら・・・もう、あの子ったら・・・」
みゆき「あはは」
ちはる「それにしても・・・みゆきちゃん、大変だったわね」
みゆき「えっと・・・」
ちはる「ご両親のこともだけど・・・学校も、なんてね」
みゆき「あ、はい・・・そう、ですね」
ちはる「わたしも初めて聞いた時は耳を疑ったわ・・・でも」
ちはる「こんなこと、ほんとは言っちゃいけないのはわかってるけど・・・やよいが・・・ううん、みゆきちゃんたちだけでも無事でよかった。本当に・・・」
みゆき「はい・・・」
ちはる「学校はさすがに再開されないみたいだし、みんな別の中学校に緊急転入ってかたちになるみたいだけど、みゆきちゃんは?」
みゆき「えっと、その・・・わたし、そうゆうのは全然で・・・」
ちはる「だったら、やよいと同じ学校になれるようにわたしが手配しといてあげるわね」
みゆき「あ・・・でも、そんなっ」
ちはる「いいの♪困ったときはお互い様よ♪あかねちゃんたちも同じだといいんだけど・・・」
みゆき「れいかちゃんは違う学校になるかもって言ってました」
ちはる「そうなの?あぁ、でも青木さんの家ってちょっと格式高いものね・・・」
みゆき「あはは。れいかちゃんは説得するっていってましたけど」
ちはる「それはそうとみゆきちゃん。あの話・・・考えてくれた?」
みゆき「あの話・・・あぁ、あはは・・・えっと、アレですよね」
ちはる「うちはいつだって来てくれていいのよ?」
みゆき「んーっと・・・」
ちはる「遠慮なんてしなくていいんだから。むしろやよいなんて喜ぶわ」
みゆき「それについてなんですけど・・・」
ちはる「・・・?」
みゆき「わたし、先生の家にお邪魔しよっかなって」
ちはる「・・・先生?」
みゆき「はい。あ、学校のじゃなくってここの。柊あずさ先生っていうんですけど」
ちはる「お医者さんってこと?」
みゆき「はい。お母さんのことも面倒みてくれてて、入院してからわたしもお世話になりっぱなしで・・・」
ちはる「でも・・・いいの?普通お医者さんと患者って、そういった関係にならないものだけど・・・」
みゆき「わたしも誘われたときは驚いたんですけど『そんなの関係ない』って笑ってました。それに実はわたしの家からすっごく近所だってことがわかって」
ちはる「そう・・・みゆきちゃんがそれでいいなら構わないけど・・・」
みゆき「それに、実はあかねちゃんやなおちゃんのお母さんからも誘われちゃって・・・あはは」
ちはる「ふふ・・・モテモテね」
みゆき「ほんとに・・・ありがとうございます」
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・・・
七色ヶ丘市-なないろ公園
≪夕暮れ時の公園、ひとりポツンとブランコに腰掛けているなおの姿・・・≫
なお「・・・」キィィー・・・キィィー・・・
なお「・・・」
れいか「なお・・・」
なお「れいか・・・どうしたの、こんなとこで」
れいか「それはこっちのセリフよ・・・?お家を訪ねても留守だって言われたから・・・」
なお「あ、うん・・・ごめん」
れいか「また学校に行っていたの・・・?」
なお「うん・・・」
れいか「行くな・・・とは言いませんが、あまり思いつめても・・・」
なお「わかってる」
なお「わかってるよ・・・でも」
れいか「・・・」
なお「わたしたちは・・・」
なお「みんなを助けられなかった」
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・・・
校舎内-
ハッピー『はぁっはぁっはぁ・・・っ!!』バッ
サニー『今でどんぐらいいった!?』ガシャァアアン
ビューティ『おそらく200人ほどかと・・・!!』パキパキパキ・・・
ピース『っていうことは・・・えぇっと』
マーチ『まだ400人以上はいるか・・・っ』バッ
ガシャァアアアアアアアン!!ガラガラガラガラ・・・ッ
ピース『きゃぁぁっ』
ハッピー『ピース・・・っ!』
ピース『ご、ごめんなさい、だいじょうぶっ』
ビューティ『はぁ、はぁはぁ・・・も、もう校舎が崩れて・・・っ』
マーチ『崩れてるのは・・・ずっと同じだよ・・・っ』
?『うぅぅ・・・あぁぁああ・・・』
ハッピー『みんな!まだあっちに・・・!!』
サニー『どぉぉりゃぁぁあ!!』ガシャァァアアン
マーチ『今のうちだっ!!』
ピース『すぐに、すぐに助けるからねっ』
生徒A『うぅぅぁあ・・・』
生徒B『い、いてぇぇ・・・いてぇよぉっ』
生徒C『あぁぁ、あしが・・・あぁぁああっ』
ドガァァアアアアアアアアアン!!ドガァアアアアアアアアアアアン!!
サニー『あ、あかん!!天井がっ!!』
ビューティ『もう・・・限界です・・・っ!!』
マーチ『ここまでか・・・っ』
ハッピー『こ、この人たちだけでも・・・っ!!』ガバッ
ポップ『皆の衆!急ぐでござるよ!!』
キャンディ『クルぅぅぅー!!くずれちゃうクルぅぅー!!』
『『『『『・・・っ!!』』』』』
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・・・
なお「わかってた。最初から全員は無理だって」
なお「・・・わかってたんだ」
れいか「・・・」
なお「正直言って・・・あそこであかねが動き出すまで、わたしは諦めてた・・・」
なお「自分達が逃げることばっかり考えてたよ・・・」
なお「わたし・・・ぐす・・・プリキュア失格・・・だねっ」
れいか「・・・」ギュウッ
なお「・・・れ、れいか」
れいか「なおはプリキュア失格なんかじゃないわ・・・」
なお「・・・でも、わたし」
れいか「なおが失格なら、わたしだって同じこと・・・。わたしだって・・・みなさんを救えなかった・・・」
れいか「それを仕方ない・・・わたしたちは頑張ったと割り切ることは簡単・・・。でも、なおはこんなにも思い悩んでいるじゃない・・・」
なお「・・・」
れいか「わたしがあの時・・・キュアギルティに敗北し、みなさんがお見舞いに来てくれたときだって・・・同じよ?」
れいか「逃れられない現実に打ちひしがれていたわたしを・・・みゆきさんや、あかねさん、やよいさん・・・そして、なおが救い上げてくれたじゃない・・・」
なお「れいか・・・」
れいか「あの時、わたしがどれだけ救われたことか・・・みなさんがわたしに会いに来て、抱きしめてくれる。ただそれだけのことなのに」
なお「ぅ・・・うん・・・」
れいか「わたしは断言できる。なおが失格だなんてこと・・・あるはずない」
なお「れい、かぁ・・・」
れいか「いつも真っ直ぐで、自分の信じるべき道をひた走る。わたしの知っているなおは、とても勇敢で、とても素直な子よ」
れいか「でも・・・たまには思いとどまってもいいじゃない。休むことだって、大切なんだから・・・」
なお「う、ぅん・・・っ」
れいか「みんな・・・気持ちは一緒よ、なお・・・」
なお「ぐす・・・ありがとう、れいか・・・」
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七色ヶ丘総合病院-心療内科室
あかね「えぇー!!プリキュアの正体バラしたぁぁー!?」
みゆき「あ、あかねちゃん!シィィイーっ」
やよい「声が大きいよぉっ」
あかね「あっぷ・・・い、いや、にしてもやなっ」
あずさ「うふふ♪よろしくね、キュアサニーちゃん」
あかね「う・・・っ」
キャンディ「もうみゆきがしゃべっちゃったクルー」
みゆき「あはは。大丈夫だよあかねちゃん。先生は信用できるから」
あかね「いや、でも・・・」
みゆき「ポップとキャンディにももう言ってあるし、先生ならいいかなって」
あずさ「嬉しいわぁ♪みゆきちゃんにそこまで信用してもらえるなんて♪」
あずさ「・・・あら、そういえばポップちゃんは?」
みゆき「今はまたメルヘンランドに行ってます。調べることがあるとかで」
あずさ「そうなんだ・・・あのモフモフが味わえないなんて、残念・・・」
キャンディ「おにーちゃんはまくらじゃないクルっ」
あずさ「あぁん!キャンディちゃんも可愛いわよぉー?」ムギュゥ
キャンディ「クルぅぅーっ!」
みゆき「あはは・・・」
あかね「うー・・・やよいはええんか?」
やよい「わたしもちょっと驚いちゃったけど・・・みゆきちゃんがそこまで言うなら大丈夫かなって」
あかね「プリキュアのことは絶対秘密やねんで!おばちゃんわかってんの!?」
あずさ「もちろんよ。正義の味方たるもの、その秘密は他言無用ってね」
やよい「おぉー・・・♪」
あずさ「それとあかねちゃん?」
あかね「なんや、おばちゃん」
あずさ「いつも言ってるわよね? わ た し の こ と は ・・・」ゴゴゴ
あかね「ひぃっ・・・お、おば・・・あ、あずさ先生・・・」
あずさ「そうそう♪もう、素直じゃないんだから♪」
キャンディ「クルぅぅ」ガクガク
あかね「こわっ・・・」
あずさ「でも安心して?職業柄クチの堅さには自信があるから」
あかね「やったらええけど・・・」
あずさ「でも本当に驚いたわ・・・まさかみゆきちゃんだけじゃなく、あなたたちまでなんて・・・」
やよい「えへへ・・・」
キャンディ「あかねたちもでんせつのせんしクルぅー♪」
あずさ「わたしもいろんな人に聞いてみたんだけど、知れば知れるほどあなたたちってすごいのね。何度か起こってる事件や災害を止めたり、人命救助したり・・・みなとみらいの一件もあなたたちが関わってたんでしょ?加藤さんに聞いたら熱弁されたわよ?」
あかね「あれはまぁ・・・」
やよい「センパイたちがほとんどで・・・」
あずさ「もう謙遜しなくていいわよ。こんな子たちが正義のヒーローだなんてね。ほんと驚きね」
みゆき「そんな・・・わたしたちなんて、ぜんぜん・・・」
あずさ「じゃあ・・・学校の倒壊事件も・・・やっぱり・・・?」
みゆき「・・・」
あかね「・・・」
やよい「・・・」
あずさ「そう・・・」
みゆき「わたしたちのせいです・・・」
あずさ「・・・え?」
みゆき「わたしたちが、学校で戦ったりなんかしたから・・・」
あずさ「・・・」
キャンディ「みゆき・・・」
みゆき「学校を爆発させられるなんて、思ってもみなくて・・・みんな、がんばったんですけど・・・」
みゆき「ぜんぜん・・・助けれなくって。結局学校も潰れちゃって・・・」
あかね「・・・」
やよい「・・・」
みゆき「わたしたちの・・・せいですよね」
あずさ「・・・」
キャンディ「クルぅ・・・」
あずさ「みゆきちゃん」スタスタ
みゆき「・・・」
あずさ「あれを見て?」ガラララ・・・
みゆき「え・・・?」
あずさ「ほら、あそこでサッカーしてる子たち」
みゆき「・・・あれって」
あずさ「あかねちゃんも、やよいちゃんも来てごらんなさい?」
あかね「ん・・・」
やよい「はい・・・」
あずさ「わたしも駆り出されたからね。わかるんだけど・・・あれはあなたたちと同じ学校の子たちよ?」
みゆき「・・・ぇ」
あずさ「前を走ってるのが1年1組の斉藤雄喜くん。軽い脳震盪と肋骨にヒビ。あっちは1年4組の七瀬秋斗くん、同じく脳震盪に右腕骨折・・・その横で走ってるのが1年3組の木村大輔くん、全身数箇所に火傷・・・ったく。みんな安静にしてなきゃいけないのに・・・元気なものよね」
みゆき「・・・」
あずさ「他にもいっぱいいるわ。軽い怪我の子もいれば重症の子までいるけど・・・」
みゆき「・・・」
あずさ「でもね・・・みんな、生きてる」
あずさ「みんなちゃんと生きて・・・ほら、あんなに笑ってるわ」
みゆき「ぁ・・・」
あずさ「あれは、みゆきちゃんたちが守った笑顔でしょ?」
あかね「・・・」
やよい「・・・」
あずさ「たしかに、守りきれなかった命もあるでしょう。みんなが救えなかった命はたくさんあるかもしれない。それはすごく残念なことだと思うけど・・・それでも、あそこにああして、みんなが守り抜いた命がある」
あずさ「わたしは正義の味方じゃないからあまり偉そうなことはいえないけど・・・」
あずさ「みゆきちゃん、あかねちゃん、やよいちゃん・・・それに、なおちゃんにれいかちゃんのこと・・・」
あずさ「立派だと思うわ。・・・誇りに思う」
みゆき「・・・先生」
あずさ「わたしたち医者だってね。救えなかった命は数え切れない。助けたかったけど・・・どうしても助けることができずに、死んでいった人たちのこと・・・みんな忘れないてないわ」
みゆき「先生も・・・助けれなかった人がいるんですか・・・?」
あずさ「ええ。何人も。何人も・・・ね。そのたびに、あのときああしていれば、こうしてればって・・・何回も後悔する」
やよい「そう、なんだ・・・」
あずさ「ええ。人を助けたいって気持ちはわたしたちだってみんなと一緒よ?自分の力が足りずに残念な結果になってしまうこともあるけれど・・・」
あずさ「それでも、生きたいって願ってる人たちを少しでも助ける為に、生きてる人たちがもっとたくさん笑ってくれるように・・・わたしたちは患者さんと一緒に戦うの」
あかね「一緒に・・・戦う」
あずさ「ふふ・・・ちょっとクサかったかな。まぁ正義の味方なんて、それだけで最良の結果を求められてしまうものだもの。だれがみんなを責めたりするもんですか」
あずさ「みゆきちゃんたちは・・・ほんとうによくがんばった。よく戦ったと思うわ」
みゆき「せん、せい・・・」
あずさ「みんなはちゃんと前を向いて、しっかり生きて」
みゆき「・・・はい」
あかね「・・・ぐす」
やよい「あ、あかねちゃん・・・泣いてるよ?」
あかね「な、泣いてへんっ!目にゴミが入っただけやっ」
キャンディ「クルっあかね泣いてるクルっ?」
あずさ「あらあらあかねちゃんったら、可愛いところもあるのね♪」
あかね「な、なんやねんそれ!うちはいつだって可愛いわ!」
やよい「あはは。あかねちゃんったら・・・」
あかね「は・・・はんっ」
みゆき「あはは・・・♪」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・
バッドエンド王国-客間
かなた「はぁあ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁっ・・・」
サニー『やよいはうちらの大切な友達や!あんたの奴隷なんかとちゃうわ!!』
かなた「はぁ・・・はぁっ・・・はぁっ・・・はぁ・・・っ」
マーチ『お前みたいにひとりじゃない。わたしたちは仲間と一緒に戦ってるんだ』
かなた「はぁぁ、はぁぁ、はぁっ・・・はぁあっ・・・」
ビューティ『そう・・・です、わたしたちは・・・お友達のためなら・・・なんでも、しますっ』
かなた「う・・・うっぷ・・・う、うぁ・・・っ」
ハッピー『あなたは・・・“かわいそうなひと”なんだね』
かなた「うおぇぇぇぇぇぇええ・・・っ」ビシャビシャッ
かなた「おっげ・・・うげぇぇぇ、おっぷ・・・がっは・・・」
かなた「あぁ・・・ああああ・・・ぁ・・・ぁあ・・・」
かなた「はぁー・・・はぁぁー・・・はぁぁー・・・」
かなた「うっぐ・・・うぁ・・・」
アカオーニ「・・・アレはいったいなんなんだオニ?」
ウルフルン「知らねーよ。ジョーカーの野郎、勝手に部外者をうちに連れてきやがって・・・ッ」
アカオーニ「ブガイシャオニ?」
マジョリーナ「バッドエンド王国以外のニンゲンってことだわさ」
アカオーニ「なーんでそんなやつがここにいるオニ?」
マジョリーナ「知らないだわさ。気づいたら住みついてたんだわさ」
ウルフルン「ちっ・・・気にくわねぇな」
アカオーニ「ブガイシャのくせに偉そうオニ!こらしめるオニ!」
マジョリーナ「待つだわさ。あいつに関して気になることがあるだわさ」
アカオーニ「オニ?」
ウルフルン「なんだんだよ」
マジョリーナ「なんでもあいつ、プリキュアのチカラを使えるそうだわさ」
ウルフルン「なに!?おいおいそりゃマジかよ・・・」
アカオーニ「プリキュアオニ!?だったら倒すオニ!!」
ウルフルン「まてまてアカオーニ。ここは一発、オレ様が行って確かめてきてやる」
マジョリーナ「大丈夫だわさ?」
ウルフルン「心配すんじゃねーよ。あーんな得体のしれないやつにデカい顔されてたまるか」スタスタ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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・・・
ウルフルン「おいお前っ!」
かなた「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
ウルフルン「オレ様たちのアジトでなにゲロってやがる!勝手なことすんじゃねーよ!」
かなた「・・・」
ウルフルン「ジョーカーが連れてきやがったのか知らねーがな!ここは!皇帝ピエーロ様復活のためのアジトなんだよ!てめぇの洗面所じゃねーんだよ!!」
かなた「・・・」
ウルフルン「おい聞いてんのか!?てめぇ!!」
かなた「・・・せぇ」
ウルフルン「あぁん?おいおい、恐怖のあまりに声も出ねぇか?」
かなた「・・・うるせぇ」
ウルフルン「あ?」
かなた「うるせぇんだよ。駄犬」
ウルフルン「な!?て、てめぇ・・・誰に向かってクチ利いてやがる!!」
かなた「だまれ・・・」
ウルフルン「あぁぁん!?てめぇオレ様がバッドエンド王国の幹部、ウルフルン様だってことがわかって言ってんのかあぁん!?」
かなた「犬っころ風情が・・・わたしに怒鳴るな・・・」
ウルフルン「てめぇ・・・いい気になってんじゃねぇぞ・・・」グッ
かなた「クソ犬は大人しくゴシュジンサマに尻尾でもふってろボケ」
ウルフルン「・・・っ!!」ブォンッ
かなた「・・・ぐっふっ!!」ガシャァァアアン
ウルフルン「・・・調子ぶっこいてんじゃねーぞニンゲン。てめぇなんざその気になりゃひと捻りなんだよ」
かなた「かはっ・・・うっぐ・・・ぁ・・・」
ウルフルン「なーにがプリキュアのチカラを使えるだ。あ?プリキュアになれんならさっさとなりやがれ。その方が容赦なくぶっ潰せるからよ」
かなた「は・・・はは・・・は・・・」
ウルフルン「なにを笑ってやがる気色の悪ぃ。まだ殴られ足りねぇ・・・かっ!?」ドガスッ
かなた「こっふ・・・!!ぐふ、かは・・・げほ、げほっ」
ウルフルン「てめぇみたいなクズはバッドエナジーの足しにもならねぇ。このまま殺ッちまったっていいんだぜ?」
かなた「こほっこほっ・・・!」
ウルフルン「ジョーカーの野郎は前から気に食わなかったしよぉ?ウルッフッフッフ・・・あいつが慌てふためくサマってのもおもしれーかもなぁ?」
かなた「はぁ・・・はぁ・・・」
ウルフルン「一度だけチャンスをやるよ。ここで這いつくばってオレ様に謝るってんなら許してやる」
かなた「・・・」
ウルフルン「それが嫌なら・・・わかるよなぁ?」
かなた「・・・」
ウルフルン「どうする?ウルッフッフッフ・・・」
かなた「・・・」グッ
ウルフルン「ンだよその目は・・・」ギリリ
かなた「・・・」
ウルフルン「ウルッフッフ・・・いいぜ?やるってんなら・・・ッ」
かなた「・・・」ズズッ
ウルフルン「・・・ッ」
かなた「申し訳ありませんでした・・・ウルフルンさま・・・」スッ
ウルフルン「・・・」
かなた「バカなわたしのご無礼を・・・お許しください・・・」
ウルフルン「・・・」
かなた「もう二度と・・・逆らいません・・・」
ウルフルン「・・・」
かなた「・・・」
ウルフルン「・・・チッ」
かなた「・・・」
ウルフルン「気分が悪ぃ。二度とそのツラ見せんじゃねぇよ」
かなた「はい・・・ありがとうございます・・・」
ウルフルン「・・・クズが」ペッ
かなた「・・・」
チカラだ・・・
チカラがいる・・・もっと・・・もっと・・・
あいつらを・・・ぶっ殺すチカラ・・・
なにもかも・・・ぶち壊すチカラ・・・
どこだ・・・
ド コ ニ ア ル
To be continued...