キュアハッピー「キュアギルティ・・・」   作:4度°

2 / 31
前回の続きとなっております。


第2話【同級生をさがせ!】

学校-教室

 

 

みゆき「おっはよー!みんなー♪」

 

あかね「なんや、今日はえらいテンション高いなぁみゆき」

 

みゆき「えへへ~♪実はね・・・じゃじゃーん♪」

 

やよい「わぁ♪絵本、もう完成したの?みゆきちゃん!」

 

みゆき「うん♪昨日、あれから夜更かしして完成させたの!」

 

なお「へぇ~、すごいじゃない。よく頑張ったね♪」

 

みゆき「みんなが手伝ってくれたおかげだよぉ♪」

 

やよい「ううん、みゆきちゃんが頑張ったからだよ♪」

 

あかね「おっちゃんも喜んでくれたらええなぁ?」

 

みゆき「えへへ、でも・・・ふあぁぁ・・・すっかり寝不足だよぅ~・・・zzZ」

 

あかね「って寝るんはやっ」

 

なお「それだけ必死になってたんだろうね」

 

やよい「間に合ってよかったね、みゆきちゃん」

 

みゆき「むにゃむにゃ・・・えへへへ~・・・zzZ」

 

 

キーンコーンカーンコーン・・・

 

 

れいか「みなさん。おはようございますっ」

 

やよい「あ、おはようれいかちゃん」

 

あかね「なんや、れいかがギリギリなんて珍しいなぁ?」

 

れいか「ええ、すこし生徒会で話がありまして・・・」

 

なお「生徒会で?」

 

れいか「はい、それが・・・」

 

先生「はーい、みんな席に着いてー」

 

れいか「・・・この話はまたあとで」

 

あかね・やよい・なお「「「・・・?」」」

 

みゆき「zzz・・・」

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

・・・

 

 

 

みゆき「んんん~~~・・・終わったぁー♪」

 

あかね「って、みゆきは午前中ほとんど寝とったやろ」ペシッ

 

みゆき「いやー、あはは・・・」

 

あかね「でもラッキーやったなー。今起こっとる事件のおかげで今日も短縮授業になるなんて♪」

 

なお「ちょっと不謹慎だけどね。実際弟たちも心配だし」

 

あかね「せっかくはよ終わったんやし、どっか寄ってかへん?」

 

みゆき「おぉー♪いいねいいねー♪」

 

やよい「そういえば新しいお菓子屋さんが近所にできたってっ」

 

なお「こらこら」

 

キャンディ「キャンディもお菓子たべたいクルー♪」

 

みゆき「うわわ!キャンディ!まだ出てきちゃダメだってば!」

 

キャンディ「みゆきたちばっかりズルいクル!」

 

みゆき「はいはい、キャンディも一緒だから・・・ね?」

 

キャンディ「クルー♪」

 

なお「でもねぇ・・・」

 

みゆき「ちょっとだけだから大丈夫だよ、なおちゃん♪」

 

あかね「せやせや。みんなで行くんやから大丈夫やって。オカンは心配しすぎやねん」

 

なお「だ、だれがオカンよだれがっ///」

 

れいか「・・・」

 

やよい「れいかちゃん?れいかちゃんも行くよね?」

 

れいか「・・・あ。はい、そうですね」

 

みゆき「れいかちゃん、どうかしたの?」

 

れいか「・・・町に出かけるというなら。わたしもご一緒します」

 

やよい「・・・?」

 

キャンディ「れいか、なにかあったクル??」

 

なお「・・・そういえばれいか、今朝話してた生徒会でのことって」

 

あかね「ああ、そういえばそんな話あったなぁ?なんやったん?」

 

れいか「はい、実は・・・4組の佐々木めぐみさんについて、なんですが・・・」

 

あかね「佐々木・・・さん?」

 

れいか「はい、生徒会では庶務を担当してくれていて」

 

やよい「あ、わたしその人知ってるよ。よく図書室で見かけたから」

 

みゆき「その佐々木さんがどうかしたの?」

 

れいか「はい、その佐々木さんが一昨日から家に帰ってないらしくて・・・」

 

なお「一昨日から?」

 

あかね「なんや、それって家出とかか・・・?」

 

れいか「いえ、佐々木さんは普段は真面目な方で・・・その、家出をするようなタイプには見えなかったんですが・・・」

 

やよい「うん、よく本を読んでて大人しそうな人だったよ?」

 

れいか「・・・それに」

 

みゆき「・・・?」

 

あかね「そういう子に限って・・・とかなんちゃうか?いろいろ溜めこんどったんかも」

 

れいか「・・・かもしれません。ですが例の事件のこともあるので、ご家族の方も心配してるようで・・・」

 

なお「確かに心配だね・・・警察に言った方がいいんじゃない?」

 

れいか「ええ、今日中になんの連絡もなければ警察に届けるそうです。それでわたしも力になれないかと、昨日から相談は受けていたのですが・・・」

 

なお「それで、今日町にいって佐々木さんを探そうってことだね」

 

れいか「はい・・・」

 

あかね「そういうことなら、みゆきっ」

 

みゆき「うん♪みんなで一緒に佐々木さんを探そう!」

 

あかね「やんな♪」

 

キャンディ「みゆき、お菓子・・・」

 

みゆき「今日はなーし♪」

 

キャンディ「ガーン!クルー!」

 

れいか「ですが・・・これは生徒会のこと、ひいては他のクラスの方ですし」

 

なお「なに水臭いこといってるのさ。れいかが困ってたらほっとけないよ」

 

やよい「はやく佐々木さんを見つけて、みんなを安心させてあげなくっちゃ」

 

みゆき「それに、れいかちゃんには昨日お父さんのプレゼント作り手伝ってもらったし♪今度はわたしの番だよ♪」

 

れいか「みなさん・・・ありがとうございますっ」

 

みゆき「よーし!今日は佐々木さん探しにけってーい!」

 

 

「「「「おー!」」」」

 

キャンディ「クルー・・・」

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

町中-

 

 

なお「で、とりあえず町に出てみたはいいけど・・・」

 

あかね「具体的にどう探すかっちゅーハナシやな」

 

れいか「一応、写真があるので彼女の顔はわかるんですが・・・」

 

やよい「佐々木さんが行きそうな場所とかは?」

 

れいか「もうすでにご家族の方がくまなく探してみたそうです」

 

あかね「なんや、やったら赤の他人のうちらが来たところで~ちゃうか?」

 

みゆき「でも、同じ中学生のわたしたちだからこそわかることがあるかもっ」

 

れいか「そうですね、とりあず手当たり次第にも探してみましょう」

 

みゆき「うんっ」

 

 

 

 

みゆき『あのーこの子のこと見たことありませんかー?』

 

通行人A『いや、知らないなぁ・・・』

 

あかね『すんません、こんな子見てません?』

 

通行人B『さぁ・・・知らないわねぇ』

 

やよい『えっとえっと・・・あ、あの、ささ・・・じゃなくて、こんな子知らないですか?』

 

通行人C『ちょっと見たことないなぁ・・・』

 

なお『すいません、ちょっと聞きたいんですが・・・』

 

通行人D『なに?迷子かなにかかい?・・・悪いけど見てないなぁ・・・』

 

れいか『すみません、この子なんですが・・・。はい、わたしたちと同じ年ぐらいの・・・』

 

通行人E『へぇー?行方不明とか?・・・うーん、ぜんぜん知らないなぁ♪ごめんねー♪』

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

・・・・・・・・・・・

 

 

・・・

 

 

 

みゆき「だめだー・・・全然見つからないよぉ・・・」

 

あかね「いろんな人に聞いてみたけど、ぜんっぜんやなー・・・」

 

やよい「このあたりにはいなかったのかも・・・」

 

なお「せめて、もう少し手がかりがあったらね・・・」

 

キャンディ「みんな、疲れたクル?」

 

みゆき「あははー。甘いものでも食べたいねー・・・」

 

キャンディ「食べるクル!クレープ屋さんがあるクル♪」

 

あかね「せやなー。ちょっと休憩しよかー」

 

やよい「喉も乾いたし・・・」

 

れいか「・・・」

 

なお「れいか・・・?」

 

れいか「みなさん・・・実は・・・」

 

あかね「ん?なに・・・?」

 

れいか「その、手がかり、というかわからないんですが・・・」

 

なお「え、写真以外にもなにかあったの?」

 

れいか「・・・」

 

やよい「れいかちゃん?」

 

みゆき「なにか言いづらいこと・・・?」

 

れいか「あまり大きな声では言えないんですが・・・その、彼女、佐々木めぐみさんには、すこし悪いウワサもありまして」

 

あかね「悪いウワサぁ?」

 

れいか「はい・・・」

 

なお「・・・どんな?」

 

れいか「なんでも少しガラの悪い男性と一緒にいるのを見たとか、怪しげなクスリを購入しているとか・・・」

 

なお「それって・・・」

 

あかね「覚せい剤っちゅーやつなんちゃうんか!?」

 

れいか「・・・そう、かもしれません」

 

みゆき「覚せい剤??」

 

キャンディ「みゆき、かくせーざいってなにクル??」

 

みゆき「え?えー・・・えー・・・なんだっけ?」

 

あかね「あほ、道徳の授業でもやったやろ!心も体も壊してまうごっつ危ないクスリのことやっ」

 

みゆき「あぁ、あーあー!・・・えええ!?ど、どどうしてそんなことするの!?」

 

れいか「覚せい剤、というのは多種多様で中には中毒性も高いものもあると聞きます・・・。授業でも習ったように、佐々木さんも・・・」

 

なお「それに溺れてるのか・・・」

 

キャンディ「おクスリなのに、なんで危ないクル??」

 

れいか「覚せい剤というのは、一時的に楽しい気分になるかわりに、後で心身に悪影響を及ぼす使ってはいけないおクスリなのよ」

 

キャンディ「つかっちゃいけないのに、つかうクル??」

 

なお「心の弱い人は、ちょっとの間でも・・・例えカラダに悪いものでも楽しい気分になりたいって思うのかもね」

 

やよい「で、でも・・・佐々木さんは、そんなことする人には全然・・・」

 

れいか「はい、わたしも完全に信じているわけではありません・・・ですが、火のないところに煙は立たない、ともいいますし・・・」

 

なお「家族の人たちは、このこと知ってるのかな・・・」

 

れいか「わかりません・・・」

 

やよい「でも、そんなのどこで買うんだろう」

 

あかね「まぁコンビニで買えるようなもんやあらへんな」

 

れいか「そういえば・・・」

 

みゆき「?」

 

れいか「佐々木さんがそのクスリをもらっていた、という場所は街外れの公園だそうです」

 

やよい「それって、『くすのき公園』のこと?」

 

なお「ああ、あのすこし寂れた・・・」

 

あかね「あんまし“ええ場所”やないなぁ」

 

みゆき「いい場所じゃないって・・・?」

 

なお「うーん・・・ちょっとガラが悪いというか」

 

あかね「ホームレスのたまり場みたいになっとるしなぁ・・・」

 

やよい「あんまり、あの公園で遊ぶ人はいないよね・・・」

 

れいか「・・・わたし、その場所にいってみようと思います」

 

やよい「ええ!?」

 

なお「いくらなんでも危ないよ、れいか!」

 

あかね「せや!それこそお巡りさんにでも言ってやなぁ!」

 

れいか「いえ、まだ正確になにかあるとわかったわけではありませんし」

 

あかね「いや、でもやなぁ・・・」

 

みゆき「行ってみよう!」

 

やよい「みゆきちゃん!?」

 

みゆき「わたしたちの同級生がピンチかもしれないんだよ!ほっとけないよ!」

 

れいか「みゆきさん・・・」

 

みゆき「ちょっと危ない場所かもしれないけど、みんな一緒だったら大丈夫だよ!」

 

あかね「はぁ・・・またこいつは」

 

なお「まぁ・・・ちょっと覗くぐらいなら、大丈夫か」

 

やよい「で、でも・・・」

 

あかね「ま。アカンベェがぎょーさんおるって場所でもないしな」

 

れいか「なにもなければ。すぐに帰りましょう」

 

やよい「う、うん・・・」

 

キャンディ「キャンディも一緒クル!」

 

みゆき「あはは♪ありがとう、キャンディ♪」

 

 

みゆき「じゃあ、しゅっぱーつ!」

 

あかね「あんたは場所わからんやろっ」ペシンッ

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

・・・・・・・・・・

 

 

・・・

 

 

 

くすのき公園―

 

 

 

みゆき「ここが『くすのき公園』」

 

あかね「あんま暗くならんうちに見てまわろっ」

 

なお「そうだね・・・」

 

れいか「たしかに・・・子供はひとりもいませんね」

 

やよい「ていうか・・・」

 

 

ホームレスA『・・・』

 

ホームレスB『・・・』

 

ホームレスC『・・・』

 

 

やよい「ホームレスの人でいっぱいだよぉぉ・・・」

 

あかね「こらやよいっ、あんま怯えとったら逆に失礼やでっ」

 

やよい「う、うぅ・・・」

 

れいか「やよいさん、ホームレスの方々たちだって好きでこの場に留まってるわけではないと思いますよ。職を失い住居を失い、やむなく・・・」

 

なお「れいかの方が失礼なこと言ってるよ・・・」

 

みゆき「あれ・・・?」

 

あかね「どないした?みゆき」

 

みゆき「ねぇねぇ、みんな見て。あそこ・・・」

 

なお「ベンチに誰か座ってるね」

 

みゆき「誰か待ってるのかな?」

 

あかね「こんな場所でかいな・・・」

 

れいか「いえ・・・もしかしたら・・・っ」

 

なお「あ、あの人が・・・」

 

やよい「ええええ・・・!」

 

売人の男「・・・」

 

 

 

 

れいか「すこし、お話を伺ってきます・・・」スタスタ

 

あかね「ちょーいちょいちょい!待ちって!」

 

なお「れいか・・・!」

 

やよい「ええええええ・・・」

 

男「ったく・・・あの野郎・・・っ」

 

れいか「あの、失礼ですが・・・」

 

男「あ゛ぁ?」

 

やよい「ひぃっ」

 

男「・・・なに、お前ら」

 

あかね「えー・・・あー・・・そ、その」

 

男「あ?」

 

れいか「あなたは・・・覚せい剤を売っている方でしょうか?」

 

男「・・・なに?あー・・・もしかして客?なにがほしい?」

 

なお「ち、ちがいますっ」

 

れいか「すみません・・・少しお尋ねしたいことがあるのですが」

 

男「・・・あ?」

 

やよい「ひいぃっ」

 

れいか「・・・この子をご存知ありませんでしょうか?」ピラッ

 

男「・・・ぁん?」

 

れいか「知らなかったら構わないんですが。お時間をとらせてしまって」

 

男「・・・知ってるよ」

 

みゆき「ほんとですか!?」

 

男「あー、最近よく見かけたっけな。つかお前らと同じ学校だろ」

 

れいか「・・・はい、そうです。この子の行方を探してるんですが」

 

男「そんなもん知らねぇよ。俺らはただのバイヤーなんだからよ。つーか俺の仲間だって昨日から連絡つかねーんだ。逆にこっちが聞きてぇよ」

 

みゆき「おにーさんの友達もどこか行っちゃったんですか・・・?」

 

男「いやトモダチっつーか・・・。まぁそんなもんだけど。勝手にヤクばら撒いちゃヤク漬けの連れ込み放題で手ぇ焼いてんだよ」

 

れいか「・・・っ!・・・まさか」

 

なお「れいか・・・?」

 

あかね「なんかわかったんか?」

 

れいか「覚せい剤を売っていた人と、佐々木さんが同じ日に消えた・・・?」

 

なお「それって・・・」

 

やよい「ど、どういうこと・・・?」

 

れいか「まったく無関係ではない、ということではないでしょうか」

 

みゆき「関係ないって・・・か、駆け落ちとか!?」

 

あかね「アホぉ!そんなロマンチックなわけあるかい!」

 

なお「事件のにおいだね」

 

れいか「あの・・・そのお仲間さんは、いつ頃から連絡が取れなくなったんですか?」

 

男「さぁな。最後に電話したのは昨日の昼、夜に会う約束してたのに来やがらねぇ」

 

れいか「では、なにかあったとすればお昼以降ということですね・・・。佐々木さんは昨日学校には出席してましたから、さらに夕方以降に絞れます」

 

みゆき「すっごーい!れいかちゃん、探偵みたい!」

 

やよい「かっこいいー♪」

 

れいか「最後に、そのお仲間さんがよく行かれる場所などは、ご存知ありませんか?」

 

男「知らねぇよ。知ってたらとっくに行ってるし」

 

れいか「そうですか・・・お時間を頂き、ありがとうございました」

 

男「つか、おい。オトモダチを探すのは勝手だけどよ。あんま騒がれても困んだよ」

 

なお「え?」

 

男「ただでさえ殺人事件とやらでポリが必要以上に張ってんだ。これ以上警戒されちゃこっちは商売上がったりなんだよ」

 

やよい「で、でも・・・」

 

男「あん?」ジロリ

 

やよい「ひぃぃっ」

 

れいか「そうですね。わたしたちも、別にあなたがたに迷惑をかけるつもりはありません。ですので・・・」スッ

 

男「ンだこれ・・・。ケー番?」

 

れいか「もし、お仲間と連絡がついたときはわたしの携帯にかけて教えてくれませんか?」

 

あかね「えぇー、ちょ!れいかっ」

 

なお「ていうか、れいか・・・ケータイ持ってたの?」

 

れいか「件の物騒な事件のおかげで、お母様から持たされてしまって・・・」

 

みゆき「すごぉーい!あとで触らせて♪」

 

やよい「いいなぁ・・・れいかちゃん」

 

れいか「お願いしますっ。わたしの・・・友達なんですっ」

 

男「・・・」

 

れいか「・・・」

 

男「わぁーったよ。知りてぇのは俺も同じだからな」

 

れいか「あ、ありがとうございますっ」

 

みゆき「おにーさん、ありがとう♪」

 

男「ちっ・・・さっさと消えろや」

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

なお「で、これからどうする?」

 

れいか「そうね・・・探せる場所はもうないし」

 

あかね「なんかあったら、さっきのにーちゃんが電話する言うてたしな」

 

れいか「はい。それに・・・」チラッ

 

みゆき「・・・?」

 

れいか「明日はみゆきさんのお父様の誕生日ですし、あまり遅くなっても」

 

みゆき「あはは♪それなら大丈夫だよ、れいかちゃんっ」

 

れいか「え?」

 

みゆき「ほら、これ見て・・・」ゴソゴソ

 

れいか「あ・・・」

 

みゆき「れいかちゃんにはまだ見せてなかったよね!これ!昨日完成したんだぁ♪」

 

れいか「そうだったんですか・・・おめでとうございます、みゆきさん♪」

 

みゆき「えへへ♪ありがとぉ~♪」

 

?「くっだらねぇ・・・」

 

 

「「「「「!?」」」」」

 

 

?「相変わらず笑顔や幸せってオーラで溢れてやがる!クソ忌々しい!!」

 

キャンディ「ウルフルンクル!」

 

ウルフルン「ハッハァ!そうとも、このウルフルン様がてめぇらにバッドエンドを与えに来てやったぜぇ!!」

 

なお「・・・そんなことはさせない!」

 

あかね「キャンディ、さがっとき!」

 

ウルフルン「世界よ!最悪の結末!バッドエンドに染まれ!!白紙の未来を黒く塗りつぶすのだぁ!!」

 

キャンディ「みんな、変身クルー!」

 

 

「「「「「プリキュア!スマイルチャージ!」」」」」

 

 

 

ハッピー「キラキラ輝く未来の光!キュアハッピー!」

 

サニー「太陽サンサン!熱血パワー!キュアサニー!」

 

ピース「ピカピカピカリン♪じゃんけんぽんっ♪キュアピース!」

 

マーチ「勇気リンリン!直球勝負!キュアマーチ!」

 

ビューティ「シンシンと降り積もる清き心・・・キュアビューティ!」

 

 

 

『五つの光が導く未来!輝け!!スマイルプリキュア!!』

 

 

 

ウルフルン「出やがったなプリキュアぁ!今日こそトドメを刺してやる!!アカンベェ!!」

 

ハサミアカンベェ「アカンベェェ!!」

 

ハッピー「キャンディ、絵本をおねがいっ」

 

キャンディ「わかったクルっ」

 

マーチ「いくよ!・・・てやぁあ!」ダダッ

 

サニー「たぁぁあ!!」

 

アカンベェ「アッカンベェェェ!」ジャキンジャキン

 

ハッピー「くっ・・・!!」

 

ビューティ「みなさん、あの大きなハサミに気をつけて!」

 

ピース「はぁぁぁあっ」バチバチッ

 

アカンベェ「アッカンベェェェ!!ジャキンジャキンジャキン!!」ダダダッ

 

マーチ「くっ・・・向かってくる!」

 

ピース「避けて!」

 

ハッピー「うんっ・・・!あ・・・!!」ババッ

 

サニー「あかん!!そっちは!!」

 

 

 

キャンディ「クル・・・?」

 

アカンベェ「アッカンベェェェェ!!」

 

キャンディ「クルーーーー!!?」

 

ビューティ「くっ・・・!!」ダダッ

 

 

ドガァァアン・・・

 

バサバサ・・・

 

 

ハッピー「キャンディー!!」

 

ピース「キャンディ!!」

 

ウルフルン「ウルッフッフッフ・・・まずはあの羊から仕留めたか」

 

マーチ「そんな・・・」

 

 

ビューティ「そんなことには・・・なりません!」

 

ウルフルン「なに・・・!?」

 

ハッピー「ビューティ!」

 

サニー「はぁぁぁ・・・助けとったんか・・・」

 

ピース「よかったぁ・・・」

 

ビューティ「間一髪でしたね・・・」

 

キャンディ「ビューティありがとクルー♪」

 

 

アカンベェ「アッカンベェェ・・・」

 

ウルフルン「ちぃい!・・・あん?なんだこりゃぁ?」ヒョイッ

 

 

ハッピー「・・・あ!」

 

マーチ「あれは・・・!」

 

ハッピー「お、お父さんの・・・プレゼント・・・」

 

ウルフルン「なんだぁ?この汚ねぇ本は・・・」

 

サニー「ちょっとアンタぁ!それ返しぃや!!」

 

ウルフルン「あぁん?」

 

ハッピー「・・・返して!!お父さんのプレゼント!!」

 

ウルフルン「ハッ・・・プレゼントだぁ!?」

 

ハッピー「みんなが手伝ってくれたんだから・・・大切な・・・」

 

ウルフルン「ハッ!まぁたプレゼントか!毎度毎度くっだらねぇ!!そんなもんもらって何が嬉しいんだか!」

 

マーチ「くだらないだって!?」

 

ウルフルン「ああくだらねぇ!そんなに大事ならなぁ、しっかり守れ!!」ビリビリビリ!!

 

ハッピー「・・・!!」

 

ビューティ「なんてことを・・・!!」

 

サニー「あんた・・・なにすんねん!!」

 

ピース「ひどいよっ!!」

 

ウルフルン「ぎゃははは!これでバッドエンドだ!」

 

ハッピー「はぁぁぁぁあ!!」ダダッ

 

ウルフルン「あ・・・?」

 

アカンベェ「アカッ・・・!?」

 

ハッピー「たぁぁああ!!」ドガドガドガッ

 

アカンベェ「ンベェェェ!?」

 

ウルフルン「なっに・・・!?」

 

ハッピー「許さない・・・!!」ドカーン

 

アカンベェ「ンベベベ・・・」

 

ハッピー「ぜったいに許さない!!」ドガガガガガガガッ

 

アカンベェ「ンベエエエエエエエエ!?」ボガァァン

 

ウルフルン「オォイ!アカンベェ!何やってやがる!!しっかりやれぇ!!」

 

サニー「あんたの相手はうちらや!」

 

ピース「みゆきちゃんのお父さんのプレゼントを・・・バカにしないで!」

 

ウルフルン「くっそ!!」

 

ハッピー「プリキュア・ハッピーシャワぁー!!」

 

アカンベェ「アカンベェェェェエエエエエエ!!」ドカァァァアン

 

キャンディ「やったクルーッ♪」

 

ウルフルン「ちっ・・・今日はこれぐらいにしといてやらぁ!!」シュンッ

 

ビューティ「お待ちなさいっ」

 

マーチ「・・・逃げられたか」

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

・・・・・・・・・・・・・

 

 

・・・

 

 

 

みゆき「・・・う、ぐす。。。お父さんへの、プレゼントが・・・」

 

やよい「みゆきちゃん・・・」

 

みゆき「みんなが・・・えっぐ。。。せっかく手伝ってくれたのに・・・こんな・・・」

 

なお「・・・」

 

れいか「・・・」

 

キャンディ「みゆき、ごめんクル・・・」

 

みゆき「・・・ぐす。。うぅん、キャンディのせいじゃないよ・・・」

 

キャンディ「でも、キャンディがみゆきにまかされたのに・・・う、うぇえ・・・守れなかったクルぅ・・・」

 

みゆき「キャンディぃ・・・」

 

あかね「・・・だいじょうぶや!」

 

みゆき「・・・え?」

 

なお「あかね?」

 

あかね「みゆきのオトンの誕生日は明日!お祝いするんやったら夜やろ!?まだ時間はある!」

 

みゆき「で、でも・・・」

 

あかね「うちらが手伝う!今から徹夜でやったら間に合うって!!」

 

なお「そうだよ、みゆきちゃん。わたしたちみんなでやったら絶対に間に合うよ」

 

みゆき「あかねちゃん・・・なおちゃん・・・」

 

やよい「バラバラになっちゃったけど・・・元の絵や色はわかってるし、すぐにまた作れるよっ」

 

れいか「もう一度、みんなで作り直しましょう」

 

みゆき「やよいちゃん、れいかちゃぁん・・・」

 

あかね「ほら、泣いてる場合やないで!みゆき!」

 

キャンディ「キャンディも・・・キャンディも手伝うクルっ」

 

みゆき「・・・うんっ!!」

 

なお「じゃあ、まずは材料集めだね」

 

やよい「わたし、家から道具もってくるよっ」

 

れいか「お家にも、今日は外泊すると伝えなくてはいけませんね」

 

あかね「なおは大丈夫なんか?弟たち」

 

なお「今日は父さんもいるはずだし、大丈夫だよ」

 

みゆき「みんな・・・ありがとうっ///」

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

秘密基地-

 

 

やよい「あ、あかねちゃん。ここは緑色だよ?」

 

あかね「え。うわ・・・ほんまやっ」

 

みゆき「キャンディ、ここにシールを貼ってくれるかな?」

 

キャンディ「わかったクルッ」

 

れいか「ページを別けての作業ですから、繋げたときに間違いがないように気をつけましょう」

 

なお「みゆきちゃん、ここのキャラクターの色なんだけど・・・」

 

みゆき「あ、そこはね・・・」

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

・・・・・・・・・・

 

 

・・・

 

 

あかね「ふあぁぁ・・・」

 

なお「ちょっと休憩しようか・・・」

 

やよい「今で半分・・・ぐらいかな」

 

みゆき「ごめんね、みんなぁ・・」

 

あかね「それはもう言いっこナシや」

 

なお「そうだよ、みゆきちゃん」

 

みゆき「うぅー・・・ありがとぉぉ・・・。あと、れいかちゃんも」

 

れいか「え?」

 

みゆき「佐々木さんのこと・・・」

 

れいか「・・・あぁ。大丈夫ですよ。元々わたしのワガママで始めたことでしたし、なにか少しでも役立てれたらと思っていただけだったので」

 

みゆき「でも、お友達なんだよね・・・?」

 

れいか「明日になれば警察に届ける、と仰ってましたし。本来はそういった方々に任せるのが正解ですよ」

 

みゆき「うん・・・」

 

あかね「しっかしどこ行ってもーたんやろなー?」

 

なお「あまり大事になってなければいいけどね・・・」

 

 

 

trrrrrrrr・・・・

 

trrrrrrrr・・・・

 

 

 

れいか「・・・っ」

 

みゆき「電話?」

 

れいか「・・・先ほどの方からです!」

 

あかね「ほんまかっ」

 

れいか「少し出てきますね。・・・はい、もしもし」

 

?『もっしもーし♪』

 

れいか「・・・?・・・はい?」

 

?『もしもーし聞こえてますかー♪』

 

れいか「・・・あの、失礼ですが。先ほどの方ではありませんよね。どちら様でしょう?」

 

?『佐々木めぐみちゃんの行方を知りたくなーい?』

 

れいか「・・・っ」

 

?『知りたかったらー♪くすのき公園にソッコーで来てちょ♪お友達も一緒でもかまわないよー♪』

 

れいか「待ってください。あなたは・・・っ」

 

?『せーぎのプリキュアだよ。んじゃねー♪』

 

 

プツッ-ツーツーツー・・・

 

 

れいか「プリキュア・・・?」

 

みゆき「れいかちゃん・・・?」

 

れいか「・・・」

 

なお「さっきの人、なんだって・・・?」

 

れいか「(お友達も一緒・・・。わたしたちのことを知っている・・・?)」

 

あかね「?」

 

やよい「れいかちゃん?」

 

れいか「・・・あ。少し言い忘れたことがあるらしくって。会って伝えたいそうです」

 

あかね「なんやそれ。電話で言えばええやんか」

 

れいか「・・・そ、そうですね。・・・もしかすると、なにか手がかりを見つけたのかもしれません」

 

みゆき「じゃあわたしたちも一緒に!」

 

あかね「せやな」

 

れいか「・・・」チラッ

 

 

れいか「(みゆきさんのお父様へのプレゼント作り・・・。まだ半分も終わっていない。明日の夜までに間に合わせることを考えたら、あまり時間はかけられない・・・)」

 

 

やよい「れいかちゃん?」

 

れいか「・・・いえ。みなさんはそのまま作業を続けてください。公園にはわたしひとりで」

 

なお「そんな!万が一のことがあったらどうするのさ!」

 

あかね「せや!もしかしたら嘘かもしれへんで!」

 

れいか「大丈夫ですよ、なお。あかねさん。もしものことがあればコレがありますし」

 

やよい「スマイルパクト・・・」

 

あかね「たしかに、プリキュアになればあんなにーちゃんぐらいなんとかなるやろけど・・・」

 

みゆき「れいかちゃん・・・」

 

れいか「みゆきさんのお父様の誕生日は明日、時間もありません。みなさんはそちらに専念していてください」

 

なお「でも・・・」

 

あかね「ほんま大丈夫か?」

 

れいか「ふふ、話を聞くだけです。すぐに戻ってきますよ」

 

あかね「れいか・・・」

 

みゆき「れいかちゃん、うん。わかったよ。・・・気をつけていってきてね?」

 

れいか「はい、すぐ戻りますから」

 

 

れいか「それでは、少し席を外しますね」

 

みゆき「れいかちゃんっ」

 

れいか「・・・?」

 

みゆき「いってらっしゃいっ」

 

れいか「ふふ・・・はい♪いってきます♪」

 

 

 

 

 

 

れいか「・・・」

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

・・・・・・・・・

 

 

・・・

 

 

 

 

 

 

-その日。れいかちゃんが秘密基地に帰って来ることはなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく

―――――――――――――――――――――――――――――

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。