七色ヶ丘市-路地裏
≪依然として分厚い雲のかかった七色ヶ丘市は未だ阿鼻叫喚の鳴り止まぬ地獄のような光景の中でひとり、またひとりとその目に映し出される光景を受け止めることができずに、意識を途切らせていっていた。そして-≫
なお「はぁっはぁっはぁ・・・」
はる『い、いや・・・いやぁ・・・!』
ギルティ『かわいそうにねぇ?こんなに泣いちゃって♪』
なお「はぁっはぁ・・・っ」
はる『やだ、やだやだ・・・お、おねえちゃぁんっ』
なお「う、うぅ・・・はぁっはぁ・・・っ!」
ギルティ『お姉ちゃんは助けてくれないみたいだよぉ?冷たいよねぇ?』
はる『う、うえ・・・うぇぇ・・・おねえちゃぁんっ!』
なお「・・・っ!」
なお「もう・・・やめて・・・もう・・・っ」
ギルティ『いいこいいこ、泣かない泣かない。今ラクにしてあげるからねぇ~?』
なお「こんな・・・こんなの・・・あんまりだよ・・・っ」
はる『おねえちゃ・・・なおおねえちゃ・・・っ!!』
なお「はる・・・っ!!」
ギルティ『7回目っ♪』グボギッ
はる『ぐえっ―――』
なお「は・・・っ!!」
ギルティ『あははははははははははー♪』
なお「はる・・・あ・・・あぁ・・・あ・・・」
はる『―――』
ギルティ「はいパッチン♪」パチンッ
なお「あ・・・!!あぁ、はぁっはぁ・・・はぁっ!!」
ギルティ「現実世界におかえりー♪」
なお「はぁっはぁっはぁ・・・っ」
ギルティ「それじゃあ次いってみよーかなー?」スッ
なお「や・・・やめてぇ!!も、もうやめて!!やめてぇ!!」
ギルティ「はぁー?」
なお「もうやだ!!もう耐えられない!!こんなの耐えられないよ!!」
ギルティ「んー?」
なお「お願い・・・こんな・・・こんなこと・・・もう・・・っ」
ギルティ「あはは♪なんだよなんだよー?せーっかく幻覚から解いてあげたのにさぁー?」
なお「・・・っ」
ギルティ「安心したでしょー?自分の見てた光景がまぼろしだってわかってさー♪」
なお「だ、だからって・・・こんなの、ないよ・・・あんまりだよ・・・うっ・・・」
ギルティ「いやぁでも緑川ちゃんも頑張るねぇー?さっきの白いヤツなんか一発でアウトだったのにさー♪」
なお「ひっく・・・えぐ・・・」
ギルティ「あーあーそんなに泣いちゃってはしたねーなぁー?ただでさえブスなのにまた一段とブスだね」
なお「もう・・・もう・・・」
ギルティ「これで家族全員は殺したかなー?じゃあ次はオトモダチでいってみよーかー?」
なお「・・・っ!!」
ギルティ「ただじゃ殺さないから安心して?じっくりたっぷり、心から殺してあげる」
なお「ひ・・・」
ギルティ「殺してくださいって土下座しながら命を差し出すまで殺しつくしてやる」
なお「い・・・」
ギルティ「さぁてそれじゃ・・・」
なお「い、いやぁぁぁぁあああ!」ダッ
ギルティ「おっと・・・。あはははははは・・・♪」
ギルティ「鬼ごっこ、ね」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・
れいかの家-玄関
サニー「見えた!!」
ポップ「着いたでござるなっ」
ピース「うんっ」
ハッピー「みんな、いくよ!」バッ
≪全力で街を駆け抜けていたハッピーたちは、青木家の前までやってくると迷わず大きくジャンプして立派に建てられた塀を飛び越えて中庭へと降りたち≫
ハッピー「れいかちゃんっ!」スタッ
ピース「い、いいのかな、中庭から入っちゃって・・・」
ハッピー「あ、ほんとだ!つい乗り越えちゃったっ」
サニー「いやあほか!そんなこと気にとる場合やないっちゅーねん!」
ピース「そ、それもそうだね」
ハッピー「お邪魔しまぁす・・・」
サニー「それはそうと、はよぉれいかとキャンディを探さなっ」
ピース「う、うんっ」
ハッピー「れいかちゃーん!キャンディー!」タタッ
ポップ「ハッピーどの!」
サニー「ポップ、キャンディとれいかはどこにおったんや!?」
ポップ「さっき拙者たちが来たときには・・・確か、あちらの部屋にいたでござるよ!」
ピース「あそこは・・・居間の方だったよねっ」
サニー「ハッピー!あっちやあっちー!」
ハッピー「う、うんっ」
サニー「ほな、いくで・・・っ」タタッ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・
・・・
七色ヶ丘市-なないろ公園
ギルティ「ほーら♪」ブワァァン
なお「うぁ・・・っ!!」バッ
ドガァアアアアアンッ!!
なお「はぁっはぁっは・・・っ」ダッ
ギルティ「あははははは♪ほらほら、逃げろ逃げろー♪」ブワァン
なお「はぁっは・・・はぁ・・・っ」
ギルティ「あっはははははははは♪なーにー?もう終わりー?」バッサバッサバッサッ
なお「はぁっはぁ・・・」
なお「(変わってるのは見かけだけじゃない・・・パワーも前より全然・・・っ)」
ギルティ「“ダークロウ・・・”」ブアァアァアン
なお「(このままじゃ・・・逃げ切れない・・・っ)」バッ
なお「“プリキュア・・・ッ”」
ギルティ「おっと」ビュゥゥン
なお「“スマイルチャ・・・”」
ギルティ「“ジャベリンッ”」バシュゥゥン!!
ドガアアアアアアアンッ!!
なお「きゃぁぁあああああっ!!」
ギルティ「変身なんてさせるかよめんどくせぇ」スタッ
なお「う、ぐ、うぅ・・・」ドサッ
ギルティ「またお前の大好きな人たちが死んでいく様を見せてあげよっかぁ♪」
なお「ひ・・・い、いや・・・っ」
ギルティ「次は誰がいいかなぁ?リクエストあるー?あははは♪」
なお「く、う・・・ぅぅ・・・」ジリジリ
ギルティ「あはははは♪そんなに怯えちゃって可愛いなぁ~♪」
ギルティ「あ、でもそーだ。ひとつ聞きたいことがあったんだった」
なお「はぁ・・・ぁ・・・」
ギルティ「死ぬ前にひとつだけ答えてくれるかなぁー?」ガスッ
なお「あぐ・・・うぅぅ・・・」
ギルティ「“アイツ”はどこにいる」
なお「う・・・あぁ、アイ、ツ・・・?」
ギルティ「あの希望だ友達だって言ってたシアワセバカのことだよぉー♪ブッサイクなピンク色のよぉ?ナカマなんでしょー?」
なお「・・・っ」
なお「(みゆきちゃんの・・・ことか・・・っ)」
ギルティ「いやぁ、あはは、もうね、ほんとアイツのことを思い出すだけで・・・あぁ、たまんないな。もう、ほんと・・・反吐が出すぎて・・・胃が腫れちゃいそう」
なお「・・・」
ギルティ「はやく殺したくてたまらないんだよ」
なお「くっ・・・」
ギルティ「教えろ。アイツはどこの誰で、今どこにいる?」
なお「・・・」
ギルティ「教えてくれたら・・・そうだなぁ。瞬殺してあげる。せめて苦しまないように殺してあげる」
なお「・・・っ」ギュッ
ギルティ「今なら特別だーいサービース♪カゾクもみーんな助けてあげるよー?」
なお「・・・っ」
ギルティ「わたしってばやっさしー♪ほーらどうするー?オトモダチのこと教えてくれたらカゾクは助けてあげるよー?」
なお「・・・」
ギルティ「ま、どの道おまえは死ぬけどね。でもでもそんなこと気にしないよねー?せーぎのみかたのプリキュアさまはそんなこと気にしないよねー?」
なお「ない・・・」
ギルティ「・・・あ?」
なお「み・・・ハ、ハッピーは、大切な友達なんだ・・・。お前なんかに、教えたりなんて、しない・・・っ」
ギルティ「あははは♪まーたこれだ。トモダチトモダチ、タイセツなトモダチーってね。それもう聞き飽きたよ。マジみみたこー」
なお「大事な友達を売るようなマネ・・・したりするもんか!!」
ギルティ「あははは♪」
なお「家族も・・・友達も・・・失くしたりなんか、しない・・・っ!!」
ギルティ「ハハッ」ガスッ
なお「かふっ・・・っ!!」
ギルティ「調子にのんなよ」グググッ
なお「う・・・ぁぁ・・・かはっ・・・」
ギルティ「わたしはお願いしてるんじゃねぇ・・・命令してんだよ」
ギルティ「お前は選ばせてもらってる側だろうが。なに勘違いしてんの?そっちが拒否できる立場だとでも思ってんの?」
なお「う・・・ぁ・・・っ」
ギルティ「トモダチも大切、カゾクも大切。どっちも守ってみせますーってか?あはは。バッカじゃねーの?死ねよ」ドガスッ
なお「くは・・・っ!!あ、ああ・・・かはっ・・・」
ギルティ「まぁいいや。そっちがその気なら別にいいよ?だいたいの目星はついてるし」ゲシッ
なお「うあっ・・・けほ、えほえほっ・・・」
ギルティ「“ほしぞら・・・”」
なお「・・・っ」
ギルティ「“みゆき”?」
なお「あ・・・っ!!」
ギルティ「あははは♪ビンゴー♪やっぱ当たりか♪」
なお「ど、どう・・・して・・・」
ギルティ「どうしてもクソもあるかってんだよバーカ。てめーら5人が一緒にいるところを見た。そのうち4人がプリキュアになってんだ、残りのひとりもなれると思うのは当たり前だろーが」
なお「・・・っ」
ギルティ「“星空”なんて苗字も珍しいしねー?あははは」
ギルティ「そうそう、そーだそーだ♪思い出したよ」
博司『ああ、幸せだよ。幸せいっぱいさっ!』
みゆき『てっきりわたしのお父さんかお母さんか友達って思っちゃって!ごめんなさいっ』
ギルティ「なるほどなるほどー♪つまり・・・」
エコー『みゆきちゃんたちに酷いことしたっ!!』
ギルティ「あいつが言ってたのはそうゆうことか。んふふ♪合点がいったよ♪」
なお「く・・・うぅ・・・」
ギルティ「まぁ確証はなかったしぃ?お前からきちんと聞き出すほうが効率よかったんだけど・・・どーやらその手間も省けたみたいだねー♪」
なお「(みゆき、ちゃん・・・っ)」
ギルティ「しっかし驚いたねこりゃ。そっかそっか。つまりはあの子が“アレ”だったわけかー。あははははは♪」
ギルティ「ほんとに“運命”だったのかもねぇ♪」
なお「・・・っ」
ギルティ「てことはやっぱアレでしょ?わたしが家燃やしてやったからー・・・今は家がねーってことでしょ?」
ギルティ「んじゃアイツは今はどっかの家で世話にでもなってるってことだー♪」
なお「・・・っ」
ギルティ「どこにいる?」
なお「こ、答える・・・もんか・・・」
ギルティ「あはは♪」ガァンッ
≪その異様に大きなカギ爪状の右手で殴りつけるギルティ≫
なお「かっ!!?」
ギルティ「もう一回聞く。どこにいる?」
なお「こ、こたえ・・・るわけ・・・」
ギルティ「ふふ♪」ガァンッ
なお「くはっ!!」
ギルティ「もう一回聞く。どこにいる?」
なお「はぁっは・・・こ、こたえ・・・」
ギルティ「ハッ♪」ガァアンッ
なお「けほっ!!か・・・あぁ・・・あ・・・っ」
ギルティ「もう一回聞く。ど・こ・に・い・る?」
なお「こた・・・え・・・」
ギルティ「・・・」ガァァアンッ
なお「はぁー・・・は・・・はぁー・・・」ドサッ
ギルティ「ふふ、あはは・・・ねぇ?わかる?」スタスタ
≪そう言うとギルティは一旦なおから離れて、近くに生えている適当な木の元まで歩み≫
なお「あ・・・はぁ・・・は・・・」
ギルティ「“手加減してやってるんだよ”」ガァアアアン
バキバキバキバキッ・・・
≪公園の木が意図も簡単に根元から殴り折られてしまう≫
なお「はぁっは・・・はぁ・・・んくっ」
ギルティ「拷問ってのは生きてるからこそやる価値があると思うんだよね。下手に首を折って死なれちゃつまんないもん」
なお「はぁ・・・は・・・あ・・・」
ギルティ「どう?言う気になったぁ?」
なお「・・・」
ギルティ「ぜったい言わないんだ?」
なお「・・・」
ギルティ「友達思いだねー?」グッ
≪ギルティはボロボロになって倒れ伏しているなおの左腕を、その禍々しく大きなカギ爪状の手で持ち上げると≫
なお「ぁ・・・っ」
ボキボキボキボキボキボキボキッ
なお「うぁぁぁああああああああああっ!!」
ギルティ「ほぉら、さっさと言わないから腕が粉々になっちゃうんだよ?」
なお「う、あぁぁ・・・あぁあああああっ!」
ギルティ「まずは左腕から。次は右だね」
なお「はぁっはぁっはぁっはぁ・・・っ!!」
ギルティ「その後に脚も壊してあげる。死ぬのは最後だから安心していーよ?」
なお「はぁっはぁ・・・はぁ・・・ぐす・・・ひっく・・・あああ・・・」
ギルティ「泣いて謝ったってねぇ?もう許してあげ・・・」
なお「い・・・言わない!!言うもんか!!」
ギルティ「・・・」
なお「誰が・・・おまえなんかに!ぜったい・・・喋ったりしない!!」
ギルティ「・・・」
なお「そんな・・・曲がったこと、わたしはできない・・・っ!!」
ギルティ「・・・あっそ」グググッ
≪握りつぶされた左腕をなじるようにギルティは再度左腕を持ち上げて力を込める≫
なお「うぁぁぁぁああああああああっ!!」
ギルティ「あははははは♪痛い?痛いー?このまま引き千切っちゃおーかー?」ググッ
なお「う、ぁぁああああ!!あぁあぁぁああああっ!!」
ギルティ「あーそうだー♪死ぬ前にもうひとつ聞かせてよぉー?」
なお「う、うぅぅ・・・あぁ・・・あ・・・っ!!」
ギルティ「みゆきちゃんはさー?」
なお「あ、あぁぁ・・・ぐす、ひっぐ・・・」
ギルティ「父親殺されて・・・どんな顔してた?」
なお「え・・・ぇ・・・っ」
ギルティ「泣いてた?泣いてた?わんわん泣いてたー?だいすきなお父さん殺されたって泣いてたー?」
なお「・・・っ!!」
ギルティ「そのうえ家まで燃やされちゃってどんな顔してたのかなー?ちょー見たかったんだけど♪ねぇねぇ教えてよ♪」
みゆき『お、おと、おとう、おとうさんが・・・お父さんがぁぁっ!!』
みゆき『そんな・・・そんなの、うそだよ・・・』
みゆき『うわぁぁぁぁあああんっ』
ギルティ「あっははははははっは♪今になって思えば、あの幸せバカのオヤジを殺してたってことだもんねー?わたしってちょーGJなことしてんじゃーん?あははははは♪あのクソブス、誕生日だなんだってお祝いしよーとしてたっけー?バッカじゃねーの?ぜーんぶ燃やしてやったよ♪あははははははははは♪」
なお「あ、あんたは・・・」
ギルティ「そーいやあん時に初めてお前らとも会ったんだったねー?オトモダチの家が燃えてなくなってんのを黙って見てるしかなかったんだー?役に立たねーやつらー♪」
なお「・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・
・・・
なお『みゆきちゃん』
みゆき『なおちゃん・・・』
なお『ごめんね、みゆきちゃん・・・』
みゆき『どうして、なおちゃんが謝るの・・・?』
なお『・・・もう、聞いたんだよね。ぜんぶ』
みゆき『・・・』
なお『・・・』
みゆき『・・・うん』
なお『・・・ごめんね』
みゆき『あはは、だからなんで・・・』
なお『わたしもさ・・・あの時、みゆきちゃんの家にいたから』
みゆき『・・・』
なお『いたのに。なにもできなかったから・・・』
みゆき『・・・そんな』
なお『ごめんね・・・なにもしてあげられなくて・・・』
みゆき『・・・』
なお『ごめん・・・ねっ・・・ぐす・・・』
みゆき『なおちゃん・・・』
なお『ひく・・・ぐす・・・』
みゆき『・・・』
みゆき『なおちゃん』
なお『ん・・・』
みゆき『なおちゃんは、お姉さんなんだよね』
みゆき『お父さんからも、お母さんからも、兄弟みーんなから頼りにされるお姉さん』
みゆき『かっこいいなぁ・・・』
なお『・・・』
みゆき『なおちゃんが誰よりも家族を大事にしてること、みんな知ってるよ』
みゆき『誰よりも友達思いなことも、知ってる』
なお『みゆき、ちゃん・・・』
みゆき『わたしのことまで、背負わなくったって・・・いいんだよ』
みゆき『だって、なおちゃんが悪いことなんてなーんにもないんだもん』
なお『・・・っ』
みゆき『だから、謝らないで・・・?』
なお『う、ぐす・・・ひっく・・・』
みゆき『人一倍責任感も強くって、曲がったことが大嫌い』
みゆき『だからこうやって、正直に話に来てくれたんだよね』
みゆき『ありがとう・・・』
なお『みゆきちゃぁん・・・』
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
・・・
ギルティ「だいたいさー?家族で誕生日パーティだなんて・・・」
なお「・・・」
ギルティ「・・・」
ギルティ「・・・なに。その目」
なお「・・・べつに」
ギルティ「なんだよ。なんか言いたげだねー?」
なお「・・・ちょっと・・・ね、ほんと、どうしようも・・・ないなって」
ギルティ「あ?あはは♪ほんとだね、どうしようもないよねー?」
なお「うん・・・そうだね・・・そうかも」
なお「救いようがないっていうのは、きっとこういう時に使う言葉なんだろうね・・・」
ギルティ「あはははははは!わかってんじゃん♪そーだよ!だーれもお前のことなんか救わない!救えない!だって今からてめぇは死んじゃうんだもぉーん♪どうしようもないぐらい絶望的な状況で死ぬしかないんだもぉーん♪」
なお「・・・」
ギルティ「トモダチトモダチ!カゾクカゾク!ンなことばっか言ってるから死ぬんだよカス!アイだユージョーだなんてゴミみてーなもんにすがってるからわたしに勝てねぇ!わたしに負ける!死ぬ!死ぬんだよ!みじめでブザマに死んでいくしか・・・」
なお「あんたが、だよ」
ギルティ「あ?」
なお「救いようが・・・ない、よ」
ギルティ「・・・はぁ?」
なお「救いようがないぐらい・・・馬鹿なんだね」
ギルティ「・・・」
なお「・・・」
ギルティ「だれが・・・?」
なお「・・・」
ギルティ「なんだって・・・?」
なお「・・・」
ギルティ「わたしのこと、言ってんの・・・?」グッ
なお「うぁっ」
ギルティ「あ、あは、あはははは♪救いようがない!?わたしが!?わたしが救いようがない!?なにそれ!?まるでわたしのこと救えたみてぇな言い方するじゃん!!ええ!?」ギリギリッ
なお「あっぐ・・・ぅあっ!」
ギルティ「じゃあなに!?あんたがわたしを救ってくれるの!?わたしを!?お前らみたいなやつらが!?お前らみたいなカスどもがわたしのこと救ってくれんの!?」ググッ
なお「う、あぁあぁああっ!」
ギルティ「いつ!?いま!?すぐに!?救ってくれんの!?わたしを!?わたしを救ってくれんの!?救ってくれる気でいたの!?じゃあ救ってよ!!じゃあ助けて!!助けてよ!!わたしを助けてよ!!どうやって助けてくれんの!?ええ!?ユージョーパワーでなんとかしてくれんの!?わたしをトモダチにでもしてくれんの!?ねぇ!?」
なお「あぁぁあああああっ!」
ギルティ「救ってみせろよッ!!」
なお「あ・・・」ドサッ
ギルティ「はぁっはぁ・・・は、あははは・・・♪」
ギルティ「バッカじゃねーの・・・」
なお「う、あ・・・」
ギルティ「言っとくけどな。変身してキシカイセーとかできると思ってんなよ・・・」ガスッ
なお「うっぐ・・・あ・・・」
ギルティ「もういいや。もういい。飽きた。殺す」
なお「・・・」
ギルティ「そうだね、趣向を変えようかな。てめーの死体は星空みゆきの前で解体してやるよ」
なお「・・・」
ギルティ「痛いの、いやでしょ?死んでから痛めつけてあげるから、お前はもう死んでいいよ。ほーんと優しいね、わたしは」
なお「・・・いいよ」
ギルティ「・・・あ?」
なお「いいよ。殺せば・・いい・・・」
ギルティ「・・・」
なお「殺せばいい。はやく、殺してよ・・・」
ギルティ「・・・」
なお「これ以上、さっきみたいな幻覚を見せられ続けるっていうなら・・・死んだほうがマシだ」
なお「わたしがどれだけ痛い目に合おうとさ・・・ボロボロになろうとさ・・・そんなこと、どうだっていいんだ・・・」
ギルティ「・・・」
なお「でも・・・でもね・・・だいすきな家族が、友達が・・・苦しい目にあってるのに・・・なにもできないのを、ただ黙って見てることしかできないほうが・・・痛いんだよ・・・」
なお「それぐらい辛いことなんだ。それぐらい、目を背けたくて・・・たまらないことなんだ」
なお「あんたには、きっと・・・わからないことなんだろうね・・・」
ギルティ「・・・」
なお「家族や友達がくだらないなんて・・・」
ギルティ「・・・」
なお「そんなの・・・ウソだ・・・」
ギルティ「・・・ハッ」
ギルティ「言いたいことはそれだけ?」
なお「・・・」
ギルティ「いいよぉ?あぁそぉ?そーですか?なにそれ?せめて最期ぐらいかっこよく逝きたいとか、そういうノリ?あははは♪だっさぁー!!」
なお「(みんな、ごめんね・・・)」
ギルティ「そうだよー?死ぬんだよ!!てめぇは今この時この瞬間をもって死んじゃうんだよぉー!?バーカ!!なーにカッコつけてんだよ!!潔いフリしてほんとは震えるぐらいビビってんじゃねーか!!」
なお「(もっとみんなと・・・一緒にいたかったよ・・・)」
ギルティ「まずはてめぇが見せしめだ!!その後にひとり残らず全員ぶっ殺してお前んとこに送ってやるよ!!あははははははははははははははは!!」
≪そうしてギルティは鋭く尖った右腕の爪をまるで巨大な杭のように束ねる≫
なお「(お父ちゃん、お母ちゃん・・・けいた、ゆうた、こうた、はる、ひな・・・)」
なお「(あかね、やよいちゃん、れいか、みゆきちゃん・・・っ)」
ギルティ「終わりだ」ブワンッ
なお「(みんな・・・)」
なお「(ごめんね・・・)」
ギルティ「死ね」
なお「(だいすき・・・っ)」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
・・・
れいかの家-居間
ハッピー「れいかちゃん!!」
ピース「れいかちゃん!」
サニー「れいかっ!!」
≪電気もついていない薄暗い居間の中は雲行きの悪い天気も相まって一層と閑散としており、人の気配を感じさせない空間となっていた≫
ハッピー「れいかちゃん!いないの・・・!?」
ピース「れいかちゃん・・・っ」
ポップ「・・・あれはっ」
≪そんな中で何一つ見落とすまいと注意深く部屋の中を見渡すハッピーたち。そして同じくピースの胸に抱かれていたポップが部屋の隅で棚の間に隠れて小さく震えている生き物を見つけて≫
?「ク、クル・・・?」
ハッピー「え・・・」
サニー「そこにいるん・・・もしかして・・・」
ポップ「キャンディ!!」
キャンディ「ク、クル・・・」
ポップ「キャンディ!拙者でござる!ポップでござるよ!」
ハッピー「キャンディ!キャンディなの!?」
キャンディ「ク、クルぅ・・・う、ううぅぅ・・・ハ、ハッピー、クル・・・?」
ピース「キャンディ・・・?」
ハッピー「キャンディ・・・そうだよ。わたしだよ!?わかる!?」
ポップ「キャンディ・・・拙者でござるよ・・・っ」
キャンディ「ク、クル・・・クルぅ・・・」
ハッピー「だいじょうぶ。もう大丈夫だから・・・ね?」
キャンディ「ク、クル・・・クルぅ・・・」
ハッピー「キャンディ・・・っ!」
キャンディ「ハッピぃぃぃー!!」
ハッピー「うん・・・っ」ギュッ
キャンディ「ハッピークルぅぅー!ほんもののハッピークルぅぅー!」
ポップ「キャンディ・・・っ」
キャンディ「おにーちゃぁん!!こわかったくるぅぅ!!」
ポップ「キャンディ・・・よく頑張ったでござるな。えらいでござるよ・・・」
キャンディ「クル・・・クルぅぅぅ・・・」
サニー「それでキャンディ・・・泣いてるとこ悪いんやけどな。れいかはどこにおるんや?」
キャンディ「そ、そうクル!たいへんクル!」
ハッピー「えっ?」
キャンディ「れいかがたいへんクルぅーっ!!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・
七色ヶ丘市-なないろ公園
ヒュオォォォォオオオオ
ギルティ「・・・」
なお「はぁ・・・はぁ・・・は・・・」
≪大きく振り降ろされたギルティの禍々しい右腕は瞬間、なおのカラダを抉り裂こうとしていたはずだった。しかしそうなることは叶わず、今の彼女は腕はおろか脚までもが凍てつくほどの氷によってその各部を拘束されてしまっていた≫
ギルティ「おいおい。ほんと、空気読まねぇなぁ・・・」
?「・・・」
ギルティ「てめぇはお気に入りだからさ。最後にとっといてやろうかと思ったんだけどなぁ・・・」
?「また・・・」
なお「れ、れい・・・ぐす・・・ひっぐ・・・」
?「またここで泣いているんですか、なお・・・?」
なお「う、うぁ・・・ぁぁあ・・・」
?「あなたは・・・本当に泣き虫さんですね」
なお「う、うあぁぁぁぁあんっ」
ギルティ「んで?なーに無視してくれちゃってんだ?いい加減てめぇらの馴れ合いの三文芝居は見飽きてるんだけどなぁ?」
?「・・・あなたの凶行も、ここまでです」
ギルティ「ははは♪」
?「終わらせましょう・・・もう」
ギルティ「あははははははは♪・・・終わらせる、ね。それってなにを?てめーの人生をか?今更てめぇごときが来てなにができるってんだよ。今のわたしに勝てるとでも思ってんの?あぁ?」
ギルティ「―――なぁ?“負け犬”」
?「・・・」
ギルティ「ふひひひははははっははは♪」
?「決着を、つけましょう」
ビューティ「キュアギルティ―――!」
To be continued...
れいかちゃん復活!!
なんで正気にもどってんの?という補足は次回でしますが、まぁだいたい検討はつくでしょう。
あと何気にですね、今回で補完しておいたのがギルティはハッピー=みゆきということを
知らなかったって点ですね。実は全然接触してないですからね。
今回の話でいよいよ5人中の4人が一度は殺されかけているという展開にwww
むしろ初期のビューティやサニーはよく生きていたなぁ(笑)
それでは今回はこのへんで。
次回は20話ぶりのビューティvsギルティのリベンジマッチだ!