キュアハッピー「キュアギルティ・・・」   作:4度°

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圧倒的なキュアギルティの前に、絶対絶命の状況に陥り死を覚悟したなおの前に現れたキュアビューティ。彼女は新たなる癒しの力とともになおを救い出そうと罪の悪魔に勝負を挑むが-


第25話【凍てつく刃】

七色ヶ丘市-なないろ公園

 

 

ギルティ「あはははっははっははははははー♪」

 

ビューティ「・・・」

 

≪深々と降り積もる冷気の結晶に覆われたなないろ公園。地べたにへたり込んでいる緑川なおと、まるで地面から生えたかのように凍てつく氷雪がキュアギルティの腕や脚をがっちりと拘束したまま離さない・・・が≫

 

ギルティ「この程度でさぁ・・・?」グググッ

 

ビューティ「・・っ」

 

ギルティ「わたしを縛れると・・・」パキパキパキッ

 

ギルティ「思うなッ!!!」ガキィィィインッ

≪彼女を拘束していた氷がいとも簡単にパキパキと音を立てながら崩れ去ってしまい、勢い余って彼女の後ろに設置されていた水のみ場を蛇口もろとも破壊してしまう≫

 

ビューティ「(わたしの氷が・・・っ)」

 

ギルティ「あっはっはっは♪あーあー・・・ほら、クソやろーのせいで濡れちゃったじゃねぇかよ・・・」

 

ビューティ「(やはり・・・彼女は・・・)」

 

ギルティ「ナメてんじゃねーよカス。てめぇごときのクソヒョロい攻撃でわたしが止まるとか思ってんの?」

 

ビューティ「くっ・・・」

 

ギルティ「せぇ~っかく良いところだったのにさぁ?水差してくれんじゃん。・・・あ、水じゃなくって氷か」

 

ギルティ「相も変わらずブッサイクな顔。前あったときより数段ブスだね」

 

ビューティ「・・・あなたの方こそ。少し見ない間に、一段とイビツな姿になったようですね」

 

ギルティ「あははははははははは♪褒め言葉でしょ、それ♪」

 

ビューティ「・・・」

 

なお「れ、れい・・・」

 

ギルティ「あっは!で?どーしたのかなー?れーかちゃんはよぉ?この期に及んでまぁだタイセツなナカマを助けにきたってか?」

 

ビューティ「・・・」

 

ビューティ「そうです。なおを返してください」

 

ギルティ「ふふ、それはそっちの態度次第じゃねーの?人に物を頼むときはさ、まずはクズ虫みてーに地面に這いつくばってコーベを垂れるもんだよ」

≪そして再度ギルティはその大きな鉤爪の手でなおの首元に手をかけようとして≫ 

 

なお「う・・・っ」

 

ビューティ「なお・・・っ!」

 

ギルティ「だいたい、なーんでてめぇがここにいんだよ。え?」

 

ビューティ「・・・っ」

 

ギルティ「てっきりてめぇもここにいるバカと同じようにわたしの悪夢でヒーヒーうなされてるかと思ってたんだけどなぁ?」

 

ビューティ「・・・」

 

ビューティ「やはり、アレはあなたの仕業だったのですね・・・」

 

ギルティ「あはははは♪お気に召していただけたかなぁ?わたしからの快気祝いだったんだけどー?」

 

ビューティ「ええ・・・最高に最悪な気分でした」

 

ギルティ「気に入ってもらえたようで何よりだよぉー♪今度はもっとえげつないのをプレゼントしてあげる♪」

 

ビューティ「二度とご免です」

 

なお「れ、れいか・・・」

 

ビューティ「・・・」

 

ビューティ「ですが・・・ええ。そうです」

 

ビューティ「わたしも、先ほどまでは最悪の光景を目にしていました」

 

 

 

ビューティ「あの時・・・」

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

・・・

 

 

 

数十分前-

 

れいかの家-居間

 

 

れいか「お母様!目を開けてください!お母様・・・っ!!」

 

れいか「こんな・・・こんなことが・・・っ」

 

静子「―――」

 

淳之介「―――」

 

れいか「あっていいはず・・・ありません・・・っ!!」

 

≪依然としてれいかの目の前に映し出されている光景の中には自分の目の前で横たわっている最愛の母と兄の無残な姿が。ポップたちに呼びかけられていたことにも気づかずに悲観に暮れるれいか。そしてそれはすぐ傍で自分と同じ状況に陥ってしまっているキャンディにも・・・≫

 

キャンディ「クル・・お、おにいちゃ・・・!!」

 

キャンディ「みゆ、みゆきぃ・・・みゆきぃぃ!!」

 

ポップ「―――」

 

みゆき「―――」

 

キャンディ「い、いやクル・・・」

 

みゆき『キャンディ♪ほら、お菓子だよ♪』

 

キャンディ「こんなの・・・」

 

みゆき『やっぱりおいしいものは、みんな一緒に食べたほうがもぉ~っとおいしくなるよねっ♪』

 

キャンディ「こんなの・・・いやクル・・・」

 

ポップ『キャンディ。スマイルでござるよ』

 

みゆき『キャンディ♪スマイルスマイル♪』

 

キャンディ「こんなの・・・」

 

 

フワァァアン・・・

 

 

キャンディ「こんなのいやクルぅぅぅぅうううう!!」

 

 

パァァァアアア・・・ッ

≪必死に声を上げるキャンディのカラダが突如として強烈にな閃光を発するとともに青木家全体を淡い光で包み込む。すると隣で苦しみもがいていたれいかや、別の場所で悪夢にうなされていた静子や淳之介にも異変が起きて≫

 

 

キャンディ「ク、クル・・・っ!?」

 

れいか「うっうぅぅ・・・あぁぁ・・・あ・・・っ」

 

アアァァン・・・

 

キャンディ「クル・・・?」パチパチ

 

キャンディ「キャ、キャンディ・・・どうしちゃったクル・・・?」

 

キャンディ「おにーちゃんと・・・みゆきが・・・ク、クル・・・っ!?」

 

 

ポトン

≪淡く暖かな光とともにキャンディのもとに現れたのは十字架をデフォルメしたような小さなアクセサリー≫

 

 

キャンディ「こりは・・・」スチャ

 

キャンディ「あ・・・あたらしいデコルクル・・・っ」

 

れいか「う・・・ぁ・・・っ」

 

キャンディ「れ、れいかっ」

 

れいか「あ・・・あ・・・」

 

れいか「わ、わたしは・・・」

 

キャンディ「れいか!れいかだいじょーぶクルっ!?」

 

れいか「はぁっ・・・はぁっはぁ・・・」

 

キャンディ「ク、クル・・・」

 

れいか「キャ、キャンディ・・・?」

 

キャンディ「れい、か・・・」

 

キャンディ「れいかぁぁぁぁあっ」

 

れいか「・・・キャ、キャンディ・・・わ、わたしはいったい・・・」

 

キャンディ「れいかぁぁ!こわかったクル・・・こわかったクルぅぅ!」

 

れいか「あ・・・だ、だいじょうぶ・・・」

 

れいか「だいじょうぶ・・・だい、じょうぶですよキャンディ・・・」

 

れいか「・・・」

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

・・・・・・・・・・・・・・

 

 

・・・

 

 

 

れいか「それにしても、これはいったい・・・」

 

キャンディ「ク、クル・・・わかんないクル・・・」

 

れいか「わたしたちは、いったいどうしてしまったのでしょう・・・」

 

キャンディ「クルぅ・・・」

 

れいか「キャンディは、どうしてここへ?」

 

キャンディ「クル?キャンディはおにーちゃんといっしょにれいかたちをむかえにきたクルっ」

 

れいか「ポップさんと一緒にわたしたちを・・・」

 

キャンディ「そうクル!おにーちゃんもいっしょクル!おにいちゃん!おにーちゃぁーん!」

 

キャンディ「あ!そうクル!おにーちゃんはもどってくるっていってたクル・・・っ」

 

れいか「わたしたちを・・・ということは、あかねさんたちも・・・?」

 

キャンディ「ちがうクル!あかねはみゆきといっしょクル!いなかったのはやよいとなおとれいかクルっ」

 

れいか「やよいさんとなおまで・・・」

 

キャンディ「でも、あかねもなんだかおかしかったクル・・・しんぱいクル・・・」

 

れいか「おかしかった・・・といいますと?」

 

キャンディ「よくわかんないクル・・・でも、なんだかおこってるみたいだったクル・・・」

 

れいか「・・・」

 

れいか「(なおややよいさんまでみゆきさんとの待ち合わせ場所に行っていない・・・)」

 

れいか「(あかねさんの様子もおかしい・・・)」

 

れいか「(そして・・・)」

 

れいか「キャンディ、みゆきさんとは一緒にいたんですか?」

 

キャンディ「クル!おにーちゃんといっしょにまってたクルっ」

 

れいか「そうですか・・・」

 

キャンディ「でも、いそがなくちゃだめクルっ」

 

れいか「え?」

 

キャンディ「みゆきはあかねといっしょにバッドエンドおうこくにいっちゃったクルっ」

 

れいか「なんですって・・・!?」

 

れいか「いえ・・・それよりも・・・っ」

 

キャンディ「はやくなおたちもみつけるクル!みんなでみゆきたちをたすけにいくクル!」

 

れいか「・・・」

 

れいか「(やよいさんやなおまで待ち合わせの時間を過ぎてもふしぎ図書館には現れなかった・・・それはつまり、同じタイミングでなにかしらのトラブルが起こったということ)」

 

れいか「(今目の当たりにしたこの現象・・・時間的にも見て、わたしたちの待ち合わせ時間とほぼ同時刻に発生しています。そしてこんなことができるのはバッドエンド王国のもの・・・いえ)」

 

れいか「(みゆきさんには影響がない、ということから見ても・・・この事態を引き起こしたものは、まさか・・・)」

 

れいか「・・・っ」

 

キャンディ「れいか、いそぐクルっ」

 

れいか「ええっ」

 

キャンディ「やよいとなおをみつけるクルーっ」

 

れいか「・・・っ」

 

れいか「いいえ、キャンディ。あなたはここに残ってくださいっ」

 

キャンディ「ク、クルっ!?どうしてクル!?」

 

れいか「ポップさんが戻ると言ったんでしょう?それなら、キャンディはここにいないと」

 

れいか「今は状況が状況です。下手に動いてすれ違いになったら大変ですからね」

 

キャンディ「い、いやクル!キャンディもいっしょにいくクルぅー!」

 

れいか「キャンディ・・・」

 

キャンディ「れいかもいっしょクル!いっしょじゃなきゃいやクルぅ・・・っ」

 

れいか「・・・」

 

れいか「キャンディ。よく聞いてください」

 

キャンディ「ク、クル・・・」

 

れいか「おそらく。今この世界には・・・キュアギルティがいます」

 

キャンディ「ク、クル!?」

 

れいか「このまま彼女を放っておくと、世界はとんでもないことになってしまうかもしれません」

 

れいか「彼女の暴走を止めるには、わたし一人じゃ太刀打ちできません」

 

れいか「みんな一緒じゃないと・・・」

 

キャンディ「・・・」

 

れいか「だからキャンディはここでポップさんを待って。それからみゆきさんたちと合流してください」

 

れいか「わたしも。わたしもなおとやよいさんを必ず見つけ出します」

 

キャンディ「れい、か・・・」

 

れいか「わたしもみんなを・・・迎えにいきたいの」

 

キャンディ「ク、クル・・・」

 

れいか「大丈夫よ、キャンディ」

 

キャンディ「クルぅ・・・れいかぁ・・・」

 

れいか「大丈夫。大丈夫だから・・・」

 

れいか「みゆきさんたちはきっと来てくれる。そう信じてます。だから安心してください」

 

キャンディ「ク、クル・・・ほんとクル・・・?」

 

れいか「ええ、本当。そうしたら・・・またみんな一緒よ?」

 

キャンディ「クル・・・クル・・・」

 

れいか「ええ」

 

キャンディ「わかったクル・・・」

 

キャンディ「キャンディ。ここでみゆきたちをまつクルっ」

 

れいか「・・・ありがとう、キャンディ」

 

キャンディ「みゆきたとおにーちゃんはぜったいきてくれるクル!こ、こわくないクルっ」

 

れいか「・・・」

 

キャンディ「キャンディがんばるクルっ」

 

キャンディ「だから・・・だから・・・」

 

キャンディ「れいかも・・・ぜったい・・・またいっしょクルっ」

 

れいか「・・・」

 

れいか「ええ。もちろんです」

 

キャンディ「クルッ」

 

れいか「それでは・・・行ってまいります」スッ

 

キャンディ「クル・・・」

 

れいか「・・・」スタスタ

 

キャンディ「あ、れいか!まつクルっ!」

 

れいか「?」

 

キャンディ「こり、もってってほしークルっ」スッ

≪キャンディは先ほど入手した新たな力をもつキュアデコルをれいかへと託して≫

 

れいか「これは・・・」

 

キャンディ「ヒールデコルクル!きっとやくにたつクルっ」

 

れいか「新しいデコルですね・・・」

 

キャンディ「これのおかげでキャンディたちもたすかったクルっ」

 

れいか「・・・わかりました。ありがたく、お借りしておきます」

 

キャンディ「れいか・・・」

 

れいか「・・・」

 

キャンディ「いってらっしゃい・・・クルっ」

 

れいか「はいっ」

 

 

れいか「青木れいか・・・」

 

れいか「参ります!!」

 

 

 

れいか「“プリキュア・スマイルチャージ!!”」

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

・・・

 

 

 

七色ヶ丘市-なないろ公園

 

 

ビューティ「わたしが幻覚から目を醒ますことができたのは、キャンディのおかげです」

 

ビューティ「キャンディがいなければ、今もわたしはあなたの作り出した闇に囚われていたことでしょう」

 

なお「キャンディが・・・」

 

ギルティ「はははっ・・・そっかぁー?あのタヌキにそんなチカラがあったなんて、驚いたよ。あのとき殺しとけばよかった」

 

なお「・・・っ」

 

ギルティ「・・・でもさぁ」

 

ギルティ「だからどうしたーって話じゃねー?今更てめぇひとりがノコノコ現れて何ができるってんだよ。あぁ?今のわたしに勝てんの?きゅあぶーちーちゃんごときがよぉ?」

 

ビューティ「・・・」

 

ギルティ「このジョーキョーを打開できる気でいるんなら、ぜひともその策きかせてほしーもんだねー?」

 

なお「うぁ・・・っ」

 

ギルティ「あはははははは♪ほらほら、早く何とかしなくっちゃ目の前でトモダチが殺されちゃうよー!?いいのかなぁ!?あはははは♪ほぉらこうやっ―――ッ」

 

ビューティ「(いま・・・っ)」パキパキッ

 

≪ギルティがなおの首に手をかけようとした瞬間、彼女の後ろで噴水のように水を噴き上げていた水のみ場の蛇口が氷の結晶と化してその鋭利な切っ先がなおを襲おうとしていたギルティの腕を掠める≫

 

ギルティ「・・・ッ!?」バッ

 

ビューティ「“プリキュア・・・っ”」フワァアアンッ

 

ギルティ「てっめ・・・っ」

 

ビューティ「“ダイアモンドダスト!”」

 

 

フゥゥゥゥゥウウウウウウウウウウウウッ

≪ビューティは片手に集めた冷気の塊に思い切り息を拭きかけると、一瞬にして辺り一面は大量の細氷で覆われてギルティの視界を白銀のカーテンによって奪っていく≫

 

 

ギルティ「ちっ・・・視界が・・・っ!」

 

ビューティ「なお・・・っ」ダッ

 

なお「・・・っ!!」ダッ

 

 

ギルティ「ナメたマネ・・・してんじゃねぇよッ!!」

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

・・・

 

 

 

七色ヶ丘市-路上

 

 

なお「はぁっはぁっは・・・」タッタッ

 

ビューティ「これで、すこしは・・・」スタッ

 

なお「うっく・・・ぁっ・・・」

 

ビューティ「大丈夫ですかっ?なおっ」

 

なお「う、うん・・・ぁ、つっ・・・」

 

ビューティ「見せてください・・・」スッ

 

なお「・・・ぁ・・・つぅぅぅっ!」

 

ビューティ「ひどい・・・左腕が・・・」

 

なお「だ、大丈夫・・・わたしは・・・っ」

 

ビューティ「無理しないの。こんなボロボロになって、大丈夫なことなんてないわ・・・」

 

なお「で、でも・・・」

 

ビューティ「なお、これを・・・」スッ

≪ビューティは先ほどキャンディから受け取った新しいキュアデコルを取り出して≫

 

なお「こ、これは・・・デコル?」

 

ビューティ「ヒールデコル、というものだそうです」

 

なお「ヒール・・・デコル・・・?」

 

ビューティ「おねがいします・・・なおの腕を・・・」スチャ

 

 

フワァァァァァアアン

≪十字架のデコルをスマイルパクトにセットすると、何もない空間から包帯が現れて魔法のようになおの砕かれてしまった左腕にクルクルとまるで意思を持つかのように巻きついてゆく≫

 

 

なお「ぁ・・・」

 

なお「い、痛みが・・・」

 

ビューティ「少しはマシになりましたか?」

 

なお「う、うん。さっきよりは全然・・・」

 

ビューティ「よかった。デコルデコールがなくても、ちゃんと効果があったみたいね」

 

なお「ありがとう、れいか・・・」

 

ビューティ「お礼ならキャンディに言ってください」

 

なお「それよりれいか・・・よく、わたしがあそこにいるってわかったね」

 

ビューティ「それは・・・」

 

なお「・・・?」

 

ビューティ「・・・」

 

ビューティ「なおは、悲しいことがあればいつも公園で泣いていたものね」

 

なお「あ・・・」

 

ビューティ「お家も訪ねてみたんだけれど、いないようでしたから・・・」

 

なお「あ・・・っ!そ、そうだ、お父ちゃん・・・!お母ちゃん・・・けいたたちは!?」

 

ビューティ「・・・」

 

ビューティ「だいじょうぶ、みなさんちゃんと生きています」

 

なお「・・・っ!」

 

なお「そ、そっか・・・そっか・・・」

 

なお「はは・・・はぁ・・・あははは・・・」ヘナッ

 

ビューティ「なお・・・」

 

なお「ご、ごめんね。ちょっと気が抜けちゃったよ・・・」

 

ビューティ「・・・いいえ。その気持ちはよくわかりますよ」

 

なお「はは・・・は・・・あっ」

 

なお「そ、そうだ!みゆきちゃん!みゆきちゃんたちは!?」

 

ビューティ「・・・」

 

ビューティ「みゆきさんたちは、今はバッドエンド王国に向かっているそうです」

 

なお「なんだって!?バッドエンド王国に!?」

 

ビューティ「ええ・・・」

 

なお「そっか約束・・・。くっ・・・わたしたちもグズグズしてられないよ!急いで合流しないと!!」

 

ビューティ「ええ・・・みゆきさんとあかねさんは一緒のようですから。あとはやよいさんだけ」

 

なお「そっか、じゃあ早くやよいちゃんを見つけなくちゃ・・・っ」

 

ビューティ「はい。キャンディも待たせたままにしているから、急がないとっ」

 

なお「でもまさか、ギルティ本人がこっちに戻って来てたなんてね・・・」タタッ

 

ビューティ「・・・それもに、あんな禍々しい姿になって」タタッ

 

なお「大ピンチ・・・だよね、これ」

 

ビューティ「ええ。大ピンチです」

 

なお「・・・」

 

ビューティ「でも・・・」

 

ビューティ「もう慣れっこですから」

 

なお「・・・あはは」

 

ビューティ「うふふ」

 

なお「たしかに、そうかもね」

 

ビューティ「・・・」

 

なお「・・・」

 

なお「・・・れいか」

 

ビューティ「なに?」

 

なお「来てくれて、ありがとう」

 

ビューティ「はい。どういたしまして」

 

 

?「おぉ~~い。それで~?百合展開は終わったぁ?」

 

 

ビューティ・なお「「・・・っ!!」」

 

 

≪突然降り注がれた不機嫌そうな声。上空を見上げるとさもイラついたような表情を貼り付けたキュアギルティが大きくも歪な羽をはばたかせながらビューティとなおのことを見下ろしていた≫

 

 

ギルティ「なーにをくっだらねぇユージョーごっこしてんだか知らねーけどさぁー?まじそーゆーの無駄だから、反吐が出る。てめぇらソッコーでぶっ潰してあげるから覚悟しろよ」

 

ビューティ「・・・なおはこのまま逃げて」

 

なお「バカ言わないで!ひとりでなんて行かせられないよっ!」

 

なお「・・・っつ」

 

ビューティ「ギルティに酷くやられたのでしょう?デコルを使ったからといって、完治するわけじゃないようですし」

 

なお「でも・・・っ」

 

ビューティ「大丈夫。足止めぐらいなら・・・できるつもりよ」

 

なお「で、でも・・・れいか・・・」

 

なお「・・・っ」

 

なお「今のわたしじゃ・・・足手まとい、か・・・」

 

ビューティ「そんなことないわ」

 

なお「・・・」

 

ビューティ「わたしはいつでも、なおから勇気をもらってる」

 

ビューティ「だからこうやって、立ち向かっていけるのよ?」

 

なお「れいか・・・」

 

ビューティ「なお、わたしを・・・」

 

ビューティ「信じて」

 

なお「・・・」

 

なお「れいか・・・」

 

ビューティ「・・・」

 

なお「・・・わかった」

 

ビューティ「ええ」

 

ビューティ「ありがとう、なお」

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

・・・・・・・・・・・・・・

 

 

・・・

 

 

 

ビューティ「・・・」スッ

 

ギルティ「あっは♪自分から向かってくるなんてシュショーなやつだねー♪」バサッバサッバサッ

 

ギルティ「緑川ちゃんはどーしたのー?あはは♪どっかに隠れてんのかな?それとも逃げちゃったー?うっわー見捨てられちゃったのー?かわいそぉー♪あははは♪」

 

ビューティ「キュアギルティ。あなたはわたしが・・・」

 

ギルティ「まーさーかーとーはー思うけどさぁ?もしかしてぇー?『ここはわたしが食い止めるわ!あなたは逃げて!』みたいな展開になってんじゃねーだろーなーこれ?だったらまじで引くよ?」

 

ビューティ「・・・」

 

ビューティ「はぁ・・・」

 

ビューティ「キュアギルティ。あなたは、わたしがここで食い止めます」

 

ギルティ「・・・ぷっ!!」

 

ギルティ「ぷはっははははははっははははははははははははははははははは!!あはハッハははっハハハハハハハははははははははあははは!!はあはははははははははははははははははは!!」

 

ビューティ「・・・」

 

ギルティ「あっはっははははっははははははっはははあははははははは・・・」

 

ビューティ「・・・」

 

ギルティ「あははははははは・・・」

 

ビューティ「・・・」

 

ギルティ「フザケてんじゃねぇよブァァァアアアアアアカッ!!」

 

ギルティ「食い止める?食い止めるだって?あははははは!バカじゃねーの!?てめぇごときが!!このわたし相手に時間稼ぎ!?前のこともう忘れちゃったのかなぁ!?てめぇが負けてみっともなくヘコへコ頭下げながらわたしに許してくださいって負け犬根性丸出しになるまで叩きのめしてやったこと忘れちゃったのかなぁ!?」

 

ビューティ「・・・」

 

ギルティ「公園でも、ガッコーでもさぁ・・・ぶっ潰してあげたよねぇ?手も足も出なかったよねぇ?それがなに?今度もひとりで、パワーアップしちゃったわたしを相手に『食い止める』だって?あははははあははははははは!!まったく説得力のカケラもねぇーんですけどー!?」

 

ギルティ「それともなーに?もう忘れちゃった?天才がっきゅーいーんちょー様は自分の都合の悪いことをパパーっと忘れちゃえるようなスキルでももってんのー?すごいねー?頭オカシイねー?」

 

ビューティ「・・・」

 

ギルティ「ふざけんのも大概にしやがれカス。ほんとそうゆうのムカつくわ」

 

ビューティ「・・・」

 

ビューティ「べつに、ふざけてなんかいません」

 

ギルティ「ハッ」

 

ビューティ「あなたはわたしがここで食い止めます。でも、あまり勝てる気もしない・・・というのが、情けない話ではありますが、正直なところです」

 

ギルティ「あはははは♪だっさ・・・」

 

ビューティ「ですが・・・」

 

ビューティ「負ける気もしていません」

 

ギルティ「あ?」

 

ビューティ「それに言ったはずですよ」

 

 

ビューティ「決着をつける、と」グッ

 

 

ギルティ「あっは・・・」ブチッ

 

ビューティ「・・・」

 

ギルティ「あっはっははははははははっはあはははははは♪」

 

ビューティ「参ります・・・」

 

ギルティ「ならさぁ・・・」

 

ビューティ「“プリキュア・・・”」

 

ギルティ「やってみせろよッ!!!!」ギュンッ

 

 

ビューティ「“ビューティブリザード!!”」

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

・・・

 

 

 

ギルティ「うざってぇんだよッ!!」グワンッ

 

ビューティ「・・・ッ!!」

 

ビューティ「(ビューティブリザードが・・・手を払っただけで・・・ッ)」

 

ギルティ「あはははははははははははは!!」ドガァアアアアアアンッ

 

ビューティ「く・・・っ!!」バッ

 

ギルティ「おぉぉらあああっ!!」ズガガガガガァンッ

 

ビューティ「うっぐ・・・っ」

 

ビューティ「(なんて破壊力・・・ッ)」

 

ギルティ「ははははははっ!!」バサッ

 

ギルティ「涼しいだけの技使いやがって・・・扇風機かてめぇ?」バサッバサッバサッ

 

ビューティ「・・・ッ」

 

ビューティ「(あの羽といい、あのパワーといい・・・やはり、全てが以前よりパワーアップしているようですね・・・)」

 

ギルティ「どうせならさっきの煙幕攻撃でもしてくれば?そっちのがまだ有効かもねー?」

 

ビューティ「・・・くっ」

 

ギルティ「串刺しにしてやるよ・・・」

 

ギルティ「“ダークロウ・ジャベリンズ”」ヅワァァンッ

 

ビューティ「“プリキュア・・・っ!!”」パキパキッ

 

ビューティ「“アイスソード!!”」

 

ギルティ「あははっはははははははっははははははー!!」

 

 

ズガンズガンズガンズガンズガンズガンッ!!!

≪漆黒の槍を何本も生成し投げつけるギルティと必死にそれを氷の剣でなぎ払っていくビューティ。一本一本の攻撃力が今までとは桁違いのギルティの攻撃にビューティはすぐに追い詰められていってしまい・・・≫

 

ビューティ「うっく・・・ううぅぅ・・・あぁぁああっ!!」

 

ギルティ「あははははは♪ほぉら・・・」

 

ビューティ「(このままでは・・・っ)」バッ

 

ギルティ「あっは!逃がすわけねぇだろうが・・・っ!」

 

ギルティ「“ヴェノムヴァイパー!!”」

≪ギルティは両腕を重ねて振り下ろすと両腕が巨大な漆黒の蛇を模した形に変化して波打つようにカラダをくねらせてビューティにその毒牙を向ける≫

 

ビューティ「・・・っ!!」

 

ギルティ「おーらよっとぉ!!」グパァァアアアアッ

 

ビューティ「これしき・・・っ」

 

ビューティ「はぁぁあああっ!!」ズバシュッ!!

≪ビューティは体勢を立て直しながら氷の剣を振るって毒牙を向ける巨大な蛇を一閃する≫

 

ギルティ「あっは!やるぅ!」

 

ビューティ「このまま・・・っ!!」ジャキンッ

 

ギルティ「あははははははっ!!」ガパガパァァアッ

≪切り裂かれた蛇の頭部はふたつに分かれてそのまま二匹の蛇へと変化していき≫

 

ビューティ「な・・・ふたつに・・・っ!?」

 

ギルティ「甘ぇんだよ!!」ズガァァアアアアンッ

 

ビューティ「きゃぁぁああっ!!」

 

 

ドサッ!ゴロゴロゴロッ

 

 

ビューティ「あっく・・・うぅぅ・・・」

 

ビューティ「はぁ、はぁ・・・はぁ・・・」

 

ギルティ「あっはっはっはっは♪やっぱ弱いわ。話になんねぇ。遊んでやってても退屈だなぁ~」バサッバサッバサッ

 

ビューティ「(相手は空を飛んでいる上に、攻撃もまったく読めません・・・)」

 

ビューティ「(それに・・・あの破壊力・・・うぅ・・・っ)」

 

ビューティ「確かに。大ピンチのようです・・・」

 

 

ギルティ「で?これで終わり?くっだらねぇー」

 

ビューティ「“プリキュア・・・”」ググググッ

 

ギルティ「ま、後にとっといてやろうと思ったけど遅かれ早かれだしねー?今このまま殺してやるよ。どんな死に方がいい?わたし敵には僕殺でいこっかなーって思ってるんだけどさぁー?」

 

ビューティ「(おねがいです・・・っ)」

 

ギルティ「最近のわたしは解剖にもハマってきてるもんだからそのままお医者さんごっこするってのもアリだよねー?てめぇのクソ穴からマ〇コに至るまでぜーんぶハサミでかき回すの。たのしそーじゃなーいー?」

 

ビューティ「・・・っ!!」

 

ギルティ「・・・あ?」

 

ビューティ「“ダイアモンドヘッド!!”」

 

 

ドガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアンッ!!!!

≪ビューティは冷気の固まりを極限まで圧縮して天を貫くほどの巨大な氷山を作り出し、地上から飛行するギルティに鋭角な氷山の一角で刺し貫こうとする≫

 

ギルティ「おっと・・・」ヒュンッ

 

ビューティ「はぁっはぁ・・・はぁ・・・っ」

 

ギルティ「なにそれ?なんか大技くせーけど、そんだけ?」

 

ギルティ「こぉーんな氷の塊つくっちゃってさ?カキ氷でもするつもりかよバーカ」

 

ビューティ「はぁ・・・はぁ・・・」

 

ギルティ「結局お前はなーんにもできないままさ。こーやってわたしに殺されていくんだよ」スタッ

 

ギルティ「あはは♪ちべたぁーい♪氷しか出せない能無しが。わたしに勝てるわけがねぇ」

 

ビューティ「・・・」

 

ビューティ「・・・たしかに、そうかもしれません」

 

ギルティ「あっは♪今日はえらく素直だねぇー?」

 

ビューティ「ですが・・・」

 

ビューティ「わたしは・・・」

 

ビューティ「わたしはひとりじゃありませんから」

 

ギルティ「・・・あ?」

 

?「“マーチ・・・!!”」

 

ギルティ「・・・っ!?」

 

マーチ「“シュートォォォオッ!!”」

 

 

ドガァアアアアアアアアアアアアンッ!!

≪突如として放たれた緑色の光球はギルティに直撃すると爆発を起こし辺りを強烈な爆風で吹き飛ばす≫

 

 

ビューティ「マーチ!!」

 

マーチ「ごめんビューティ!やっぱり、わたしはビューティを置いて逃げるなんてできないよっ」

 

ビューティ「・・・っ」

 

ビューティ「いいえ・・・うれしいです・・・とてもっ///」

 

マーチ「・・・うんっ!」

 

ギルティ「くっそが・・・ザコ風情がカユい攻撃してきやがって!!」

 

マーチ「はぁぁぁぁあっ!!」ズバァアンッ

≪マーチは大きく跳躍をしながらギルティへとかかと落としを繰り出して≫

 

ギルティ「・・・っ!」

 

ギルティ「バカが・・・っ!全然痛くなんともねぇんだよボケがッ!!」ブワンッ

≪ギルティは鉤爪の腕でマーチの攻撃をなんなくガードしてそのまま振り払い≫

 

マーチ「まだだ!いくよビューティ!」

 

ビューティ「ええっ!」

 

マーチ「・・・ッ」

 

ギルティ「ブスどもがナメくさってんじゃねぇぞっ!!てめぇもまた腕みてーに粉々に・・・っ!!」

 

マーチ「腕が使えなくたって・・・わたしにはこの脚があるんだ・・・っ!!」

 

ギルティ「ハッ・・・だったらその脚もバキバキにしてや・・・っ!!」

 

ギルティ「・・・ッ!?」

≪そう言った瞬間に違和感を感じるギルティ。ふと自分の足元を見やると氷山の一角に着地していた自分の足がガチガチに氷漬けにされてしまっていてまったく動かすことができなくなっていて・・・≫

 

ビューティ「“プリキュア・アイスエイジ!”」パキパキパキッ

 

ギルティ「て・・・めええええええッ!!」

 

ビューティ「マーチ!!わたしが抑え続けます!!」パキパキパキパキッ

 

マーチ「うん!!“プリキュア・・・!!”」ブワァアアアアアアアン

 

ギルティ「クッソ・・・ッ」バキバキバキッ

 

マーチ「“ストーム・・・ッ!!”」

 

ビューティ「・・・っ!!」パキパキパキパキッ

 

ギルティ「(間に・・・合わねぇ・・・ッ!!)」

 

マーチ「・・・ッ!!」

 

 

マーチ「“ストライクッ!!”」ズガァァアンッ!!!

 

 

ギルティ「・・・ッ!!!」

 

 

ゴォォオオオオオオオオオオオオオオンッ!!!!

≪マーチは圧縮された暴風の塊を蹴り放つと、ギルティの中心一帯に嵐のように激しい竜巻を生み出して氷塊もろとも巨大な風の渦の中に飲み込んでしまう≫

 

 

ギルティ「ぐうぅぅう!!・・・あぁあぁ・・・っ!!」

 

マーチ「いっけえええええええ!!」

 

ギルティ「(風で・・・っ!!羽がコントロールできねぇ・・・っ!!)」

 

ギルティ「あぁっぁあぁあああああっ!!」

 

ギルティ「ナメんじゃねぇよッ!!」

 

ギルティ「“ギルティ・・・ブレイドォォォォオ!!”」ズガガガガガガガガガガガァアアン!!!!

≪圧倒的な竜巻の威力に押しつぶされそうになりながらもギルティは自身の漆黒の刃によって暴風を断ち切り脱出して≫

 

マーチ「・・・ッ!!」

 

ギルティ「はぁっは・・・このてい・・・」

 

ビューティ「はあああああああああああああああああああああああ!!!」

 

ギルティ「な・・・ッ!!」

 

 

ビューティ「キュアギルティ・・・ッ!!」

 

 

ギルティ「れい・・・かッ!!」

 

 

マーチ「ビューティーッ!!」

 

 

ビューティ「覚悟ぉ・・・ッ!!」

 

 

ギルティ「ク・・・クッソ・・・!!」

 

 

 

 

ドブシュッッッッッッ!!!!

 

 

 

 

 

空気を軋ませるほどの凍てつく青き氷の刃が-

 

 

 

 

ビューティ「はぁっはぁっはぁ・・・っ」

 

 

 

 

ギルティ「て、め・・・っ」

 

 

 

 

醜く血脈を浮き立たせる彼女のカラダを-

 

 

 

 

 

ギルティ「ク・・・ッ・・・ッ・・・ッ!!」

 

 

 

 

 

 

刺し貫いた-

 

 

To be continued...




技解説

ダイアモンドダスト=氷の煙幕みたいなん
ダイアモンドヘッド=氷山どーん!
ヴェノムバイパー=ヘビ攻撃ニョロ!
ストームストライク=すっげー螺旋丸

な感じです。イメージね(笑)

そんなこんなな本編ですが。
ギルティちゃんがー!やだー!なおちゃん、れいかちゃんやったぜー!なことになってます。
よかったよかった!これで悪は滅せられたんだね!ヤッタネ!

あとせっかくなので今回からデコルを投入。すっかり失念しがちですけど
スマプリの特色でもありますしね。ご都合展開にあやかろうかと思い、出してみました。

さすがに完治はやりすぎなので、多少の傷は治せるぐらいのヒールデコル。
レッツゴー!ヒ・イ・ル!とか言うと雰囲気崩れるので省きましたが(笑)

そして次回、ついに-。
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