もう1人の陽だまりの親友   作:黒雪兎

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ゴジラとコラボするって聞いたけど、大丈夫なのかなー・・・と一人勝手に心配している作者がここにいる・・・


第6話

「はーい、それじゃメディカルチェックの結果発表〜」

 

「メディカルチェック?」

 

診察室と書かれた部屋に移動して早々に了姉はそんなことを言う。

そして手に持っていた封筒からレントゲン写真を取り出し、ボードに貼っつける。

 

「まだ胸の辺りの傷は完全には癒えてはいないけれど、それ以外の傷はほぼ回復よ」

 

一応念のために包帯は巻いてあるけどねーと付け加える。

試しに腕をぐるぐると回してみるが痛みはない。

ぺらっと包帯を少し捲れば、そこには傷1つない腕がそこにある。

めくった包帯を戻しながら了姉は話を続ける。

 

「心臓付近のこの部分を見てちょうだい」

 

レントゲンで心臓付近を指差す了姉。

そこには、どことなく鍵のように見える破片の様な物が写っていた。

間違いなく、あれはあの時の刺さった破片だろう。

了姉曰く、心臓付近に複雑に刺さってしまい手術でも摘出不可能らしいが、幸いなのか日常生活には支障が無いけどねーとの事。

 

「じゃあ、しばらくは入院してないとダメ?」

 

「まぁそんなところね。じゃあ、次はこちらが質問するわね」

 

了姉はぐいっとこちらに顔を近づける。

 

「貴方、あの会場で見た(・・)でしょ?」

 

あの会場・・・間違いなくノイズと戦うツヴァイウイングのあの2人の事だろう。

小さくコクリと頷くと、了姉はさっきとは違う封筒を取り出し、こちらに手渡す。

 

「これは?」

 

「それは・・・まぁ、分かりやすく言えば、あの会場で見た物は誰にも言ってはダメよっていう書類よ。特に友達、未来ちゃんたちにも話してはいけないわよ。それほどまでにあそこで見たものは機密事項なのよ」

 

「・・・了姉は、あれが何なのか知ってるの?」

 

用紙を受け取りつつ、そう聞くと了姉はコクリと頷き、それの正体を明かす。

 

「あの2人が身につけていた物は、私が提唱した『櫻井理論』を元に作りあげた人類が認定特異災害ノイズに対抗できる唯一の武器、FG式回天特機装束————通称、シンフォギアと呼ばれるものよ」

 

脳裏に浮かぶのはあのライブ会場でツヴァイウイングの2人が纏っていたあの装備、あれがシンフォギア、なのだろう。

 

「そして、それを管理・運用するのが、私が所属する組織、特異災害対策機動部二課なのよ」

 

「特異災害対策起動部・・・確か避難誘導とか、ノイズの進路変更とかするところだっけ?」

 

「あら?意外と知ってるのね」

 

「テレビとかでもよく報道されてたからね。・・・てか今更だけど了姉って凄い所で働いてたんだね、政府所属の組織って」

 

なるほど、そりゃ中々家に帰ってこないわけだ。

 

「そうねー、でもあまり外に出掛けれないからあんまり日の光とか見ないのよね、場合によっては徹夜だって当たり前になるから、おかげで肌の調子なんて悪くなる一方なのよ?」

 

夜更かしはお肌の天敵なのに、と呟き、はぁーと小さくため息を吐く。

その目に少しばかり涙が見えるのは、たぶん、きっと気のせいでは無いのだろ。

 

「と、まぁ暗い話はここまでにして、取り敢えずサインお願いねー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後用紙に名前を記入し、了姉に、先に戻っててーと言われたので帰りは自力で病院に戻った。ここでふと、持ってきた荷物とかどこだ?と思い荷物を探すと、ベットの下の籠の中に着ていた服やバック————それと身に付けていたお守りの黒いペンダントが入っていた。

 

(シンフォギア、ノイズと戦える唯一の武器、それを使って戦うツヴァイウイング、か・・・・・なんかニチアサとかでよく見るような話だな。————うん?)

 

と、ここで何となくお守りのペンダントを眺めていると、ピロンと机の上に置いといたスマホから通知が来た。

誰からだ?と見れば未来からで『今大丈夫?』と書かれていた。

ちょっとだけ悩んだがまぁ、直ぐには来ないだろうと思い『あぁ、大丈夫だ』と返事を返した。

 

 

 

 

 

 

 

—————————————

 

 

 

 

 

 

 

 

『今大丈夫?』

 

小日向未来は彼—————黒然誠にメッセージを送信する。

少しばかりドキドキしながら返事を待っていると『あぁ、大丈夫だ』と返信がきた。

 

『傷は大丈夫なの?』

 

『かすり傷が大半みたいだけど、一応念のために包帯巻いてたみたい』

 

そうだったんだと返しつつ、ホッと息を吐く。

良かった・・・と呟くが胸の内にある罪悪感は消えてはくれない。

 

『それじゃあ、直ぐに退院できそうなの?』

 

『いんや、しばらくは検査とかあるみたいでまだまだ入院するみたいだ』

 

じゃあまだ入院か・・・ゴロンとお気に入りの犬のクッションを抱きしめつつ、小さくため息をついた。

 

『響も早く目覚めてほしいよ・・・』

 

 

 

『・・・まだ、目が覚めて無いのか』

 

『うん。・・・誠くんがいる病室の下の階で眠ってたよ。命に別状は無いから良かったけど』

 

 

『それじゃあ明日見に行ってみるか。・・・響が起きたら、一緒に響の髪をわちゃわちゃするか』

 

そうだね、と響のあの妙に手触りのいい癖っ毛を思い出し、未来は久しぶりにふふっと笑った。

多分だが、病院にいる誠もきっと笑っているだろう。

ここで時計を見てみれば、そろそろ寝ないと、と思い、また明日ね、おやすみと送り、携帯のアプリを落として部屋の電気を消し、目を閉じる。

ここの所、あまり寝つきが良くなかったが、今日は不思議と直ぐに眠りに落ちた。

 

 

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