この素晴らしい世界に爆裂を!! ~バニルのターン!!   作:ケンイチロウ

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この穀潰し店主に光線を!!

 『バニル式殺人光線!!』

 

 日課の用にガラクタを入荷してくる貧乏店主をゴミに変えた我輩は返品の為の作業を手早く行っていた。

 

 「おい最近自称女神のせいでガラクタ生産能力に磨きがかかってきた貧乏店主。このマジックアイテムはなんだ。」

 

 「うう…、バニルさん私への心配は無いんですか……。後それは時間を巻き戻すアイテムです。試作品らしくお得意さんだからとただで貰いました!」

 

 そう嬉しそうに語ってくる焦げ炭店主だがそもそも此奴の取引先がろくでもないので信用にならん。

 

 「……それでこれにはどんなデメリットがあるのだ。」

 

 

 「えっと…確か行きたい時間を指定出来ないのと物凄い燃費が悪いくらいですね。後そもそも試作品なので成功するかも解らないらしいです。」

 

 なる程どうやらこれは不燃ゴミらしい。解りきっていたことではあるがそれを自慢気に話す無能店主とそろそろ縁を切るべきか本当に悩ましい所だ。

 ……今ではこの有様だが昔の此奴は我輩と互角に戦った優秀な魔法使いだったのだが、どうしてこうなってしまったのか……。もし過去の我輩に会えるのであればポンコツ店主が道外さぬよう伝えたい物だが。

 

 そんなことを考えながら先程のゴミを投げ捨てる。その瞬間マジックアイテムが光り出した。

 

 「おい腐敗店主、何が起きている。汝の話だとあれはそれなりに魔力を込めないと発動しないのでは無かったのか。」

 

 「はっはい!その筈なんですが……。考えられるとすれば持ち主の願いを潜在的にくみ取って魔力を自発的に吸収したのかも知れません。」

 

 持ち主の願いだと?……まさか我輩のくだらない妄想にこれが反応したとでも言うつもりだろうか。

 だがこの穀潰し店主はマジックアイテムや魔法の知識ならば指折りの実力者であることは確かだ。納得せざるを得ないだろう。

 

 「ちっ、ウィズ!伏せていろ。汝まで巻き込まれるぞ。」

 

 次の瞬間マジックアイテムは店を包み込むほど光だし、それに我輩は飲み込まれた。

 ……全くこれに関わるとろくな目に会わないな…。

 

 「バ、バニルさぁぁぁん!!」

 

 ウィズの虚しい声が店の中でこだましていた。 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

☆☆☆☆

   

 「ぬぅ…頭痛がするな。我輩の気分を害すとは中々やるでは無いかあのアイテム。」

 

 そう呟いた瞬間、我輩はとてつもない違和感に襲われた。目の前に無数の小娘が群がっており我輩の方を見ている。

 そしてその全員が黒髪で紅い瞳、あの頭のおかしい爆裂娘やぼっち娘と同じネタ種属ではないか。

 

 ……いや、よく見れば奥で弁当を食べている小娘も横で涙目になっている小娘も我輩の知り合いによく似ている。

 

 そして極めつけは我輩のいる場所だ。後ろには黒板、前には教卓。

 

 何があってこのような状況になっかは定かでは無いがこれだけの情報があれば理解はできる。

 

 「……やってくれな貧乏店主。」

 

 そう呪詛のように呟きながら奥の小娘の声を受け入れることしか出来なかった。

 

 「先生、そろそろ授業お願いします。」

 

 元魔王軍幹部にして地獄の公爵バニル。どうやら我輩はぼっち娘達の教師になったらしい。

 

 

 

  

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