この身勝手な野郎にも祝福を!   作:ツーと言えばカーな私

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久し振りに投稿です、始めたばかりでこの始末☆


パーティ勧誘は嬉しいですね

カズマ視点

 

何だったんだ今の?今横でグロテスクに爆死したカエルを横目に俺を助けてくれた人物を見る。カエルから逃げている途中、遠目からアクア達を助けているのは知っていた、もしかしたら俺の方も助けてくれるんじゃね?とか妄想が叶ったわけだが、助けた瞬間なんか倒れちゃったんだけど…。ていうか、吐きそう…カエルが爆散したのもキモいし、死臭が……。

 

にしても、涙が出てきた…何で上級職が2人いるのにこんな序盤の敵に苦戦しなければならないのか…まあ元々アイツら(アクアとめぐみん)がポンコツなのは認めるけどさ、めぐみんは爆裂魔法を撃ったら、赤子の様に役に立たないもんな。しかも、あの爆裂魔法を撃った時の音で近くのカエルも目覚めちまうし…。

アクアはただ笑ってるだけだし、勝手に突っ込んで食べられるだけだし…。

それを何で俺よりも年下の()()()に俺たち3人は助けられるのか…まあその女の子も倒れたけど。というか、見るからにこれ学校の制服だよな…。もしかして日本の転生者か?

じゃあ、さっきの何かオーラが吹き出ていた状態が転生特典か?でも一体どういう能力なんだ?何か凄かったとしか言いようが無いけど…。

と、取り敢えず声を掛けてみよう…もしかしたら意識あるかもしれないし…。

 

「お、おーい大丈夫か?」

 

「…………」

 

駄目だ、ただの屍になり掛けてる。アクアにでも頼んどくか?一応、能力値は高いし。いやでも傷とかも無いし…回復魔法の効果も無いか?というかめぐみん達を助ける時にカエルの粘液を被ってるからあんまり触りたくねぇ…。いやけど、流石にこんな女の子をモンスター達が行き交う平原に置くっていうのも道徳的にも人間的にも最低だよな…。うん、めぐみんはアクアに背負わせとこう…まだこっちの方がカエルの粘液少ないしマシだ。

 

 

 

 

 

シンセイ視点

 

ゆっさゆっさと揺れるのを感じながら目覚めると、誰かにおぶられていることが分かりました。まだ意識もちゃんと覚醒していないですし、寝ていたはずなのに(正確には気絶)眠気するし目がぼやけますしで正直なところ二度寝したいです。

にしても本当に運んでくれましたよこの人、こういう時にやっぱり自分の(女の子の様な)見た目は役に立つんですね。前世の世界なら周りからクズ呼ばわりされて出来なかったでしょうけど、このファンタジー世界ならこの容姿を使って色々と徳が出来そうですね…。まあ、後からバレて痛い目に合うのは嫌ですけど…。

 

というかどうしましょう凄いお風呂に入りたいです。もうカエルの粘液が服の中に入ってきているので非常に気持ち悪い…このままこの人の背中に吐いてしまいそう…。いや、流石にそこまでじゃ無いですね。というかそれは流石に失礼極まりないですよね。

 

今は何故かとても動く気になれないです…この人の背中にいるのも中々気持ちいいんですよね…男ですよ?決して同性愛者じゃないです。ただ単に居心地が良い程度。ずっとここに居たいという気持ちにはなりませんが…。それでも今はここに居たいですね…足が正常に動かないので…。

取り敢えず、今は寝たふりをしておきましょうかね。

 

 

 

カズマ視点

 

アクアが駄々をこねて「何で女神である私がそんな事しなくちゃいけないの!」とか言ってこの2人どちらかをおぶってくれなかったが、そこはO☆HA☆NA☆SIで片付けた。ていうか男がロリ2人をおぶっている図なんて犯罪臭しかしねぇよ!

今でさえ周りからヒソヒソ声で陰口叩かれているのに!これ以上俺の悪評が広まったら冒険者生活なんてろくに出来たもんじゃ無い…。

 

で、だ。この爆裂魔法しか扱えないロリを一体どうやってパーティに入れさせないか…ここは妥協策で一撃必殺という形で入れさせておくか、それとも無理にでも入れさせないよう丁重に返すか…。

 

俺は悩みに悩んだ挙句……いやそんな悩んでないな、意外と早く決まった。

 

「よし!今日はご苦労だったな!多分茨の道だと思うけど頑張れよ!今日のクエスト報酬は山分けって事で!」

 

きっぱりとお断りする事にした。

 

「ふっ…。我が望みは爆裂魔法を放つ事…報酬などおまけに過ぎず、むしろ無報酬でも構わないのです、今なら上級職のアークウィザードが食費とお風呂その他雑費を出していただければ付いてくるんですよ?費用はちょっとだけ。これはもう我と長期契約を交わすしか無いのでは無いか?」

 

この期に及んで何を言い出すんだこの厨二病ロリは…。何か納得仕掛けてしまったんだけど!

 

「あの、ちょっとカズマさん?この子魔法職とは思えないくらい握力が…イタタタタタタ!?ちょっとやめて!?私は別に貴女を否定してないのよ!?」

 

良かった…もし俺がこっちの日本人を背負っていなかったら今頃俺の酸素供給手段が断たれていた…。まあ常日頃からの態度悪さに遂に天罰が落ちたんだよ、アクア。…女神に天罰とはこれ如何に…。

 

取り敢えず、丁重に、オブラートに断って帰って貰おう。

 

「いやいや、俺たちにはそんな力は大き過ぎる!まだ他のパーティで使い所がありますよ!」

 

「いえいえ!私もまだ駆け出しでレベルが同じくらいですから、大丈夫です!お願いです!見捨てないでください!もう他に入れる場所が無いんですよ!荷物持ちでも何でもしますからぁ!」

 

もうさっきまでのカッコつけてた余裕がないのか今度は必死に懇願してきた。いやいや、そんな必死で懇願されてももうこれ以上この駄女神以外に不良品は要らないんだよ!

…え、今何でもするって…。ってこんなギャグかましてる場合じゃない、もう周りの人たちがドン引きして俺を見ている。ヤバイ本当に俺の生活が終わる…!

 

「あの男クズだわ」

 

「ええ、あんな年端かもない少女を変態ぬるぬるプレイした後にこんな場所で晒すなんて…」

 

「あ、いや!違うんです!これは……!」

 

誤解を解こうと思ってその人達に近づくが…

俺の焦った様子を見てか、このロリは黒い笑みが出来た……

ま、まさか………

 

 

「どんなプレイでも大丈夫ですから!さっきのカエルの粘液のぬるぬるプレイでも耐えてみせますから!」

 

「あの人、あんな年端かも無い少女達を変態プレイした挙句捨てようとしてるわよ…」

 

「最低のクズよ!史上最低のクズだわ…!」

 

「やめろーー!!…分かった!分かったよ!めぐみん!これからよろしくな!!」

 

「っていうか、私まだ純潔失ってなんて無いんですけど、それに!誰があんなヒキニートにこの高潔なるアクア様の純潔をあげるもんですか!」

 

お前の純潔になんて全く興味ねぇよ!お前をどうしても女として見れないんだからな!

というかこのロリっ子!魔性の女か!平然と周りに聞こえる声で喋りやがって!というか、ヤバイ!俺が一方的に悪い形になってしまっている!まあ仕方ねぇんだろうけどさ!俺だって一人の男が粘液被ってる少女3人を連れて歩いてるのだとしたら、最低な奴だなって俺も口に出すから!

 

 

 

 

 

 

シンセイ視点

 

凄いですね…強引にパーティ加入しましたよこの魔性の娘っ子…。私がもし彼のような状況でしたら多分1ヶ月は部屋に篭りっぱなしだったと思います。にしてもどうしましょう、起きるタイミング逃しました…。

もうちょっと寝ている振りを続けた方がいいのか…。それともこの人の事を弁解して助けるか…。後者の方が後々利益にはなりそうですが、リスクが少し高いですね。もしかしたら、さらなる誤解を招く場合がありますし、逆にこの私をおぶってくれる人が怒ってくるかもしれません、怒られるのはただ単に嫌なのでやっぱり辞めましょう。このまま寝たフリをして何も関わらないことが一番です『いのちだいじに』ってやつですね。命の危険性は全くもって、これっぽっちも無いのですがね。

 

 

 

 

 

そのまま暫く歩いていると何処かに立ち止まりました。

薄目で開けてみるとそこは街の大浴場、所謂銭湯ですね。まあ私今日この世界きたばっかなので、知りませんでしたけど。え?では何故ここが浴場なのか分かったのか?ですって?簡単ですよ。この状況で行くところと言ったら、ラブホか、ギルドか、身体を洗える浴場しかないのです。まあラブホなんて行ったら完璧に私はおぶってる彼の事を変態だと思うでしょう。男としてはその勇気を尊敬しますけどね。軽蔑の方が大きいと思います。それに、異世界でも温泉の外装にある様な煙突があるからですね。

 

「おーい、起きてますかー?」

 

「…ん」

 

「あ、起きてた。えっと、じゃあ、立てるか?」

 

寝呆けてるっていうのを印象付けるのに演技するっていうのは少し良心が痛みますね…。

 

「……はい」

 

「そっか…おい、アクアお前もこの子と一緒に風呂入ってそのカエル臭い匂いを落としてこいよ」

 

「女神に向かって臭いとは何よ!それにまた駄目神って行ったわねぇ!!カズマ!今すぐその言葉取り消しなさいよ!今ならシュワシュワと夜の豪華な食事で手を打ってあげようじゃない!」

 

「うるせっ!お前みたいな駄目神に誰がんなもん払うか!」

 

「あー!またカズマさんが駄目神って言ったー!」

 

何ですか、この子供の幼稚な喧嘩は…。

 

「……あの、すいませんこの二人っていつもこうなんですか?」

 

隣で既に歩けるぐらいに回復した紅い目をしたロリに尋ねてみました。

 

「いえ、私は今日このパーティに入ったので詳しくは知りませんが…いつもこんな感じなんじゃないんですか?」

 

今日というより、今さっきですよね?正式なパーティ加入は。

 

「あ、そうですか……あの、取り敢えず…私達だけでここは入りますか?」

 

「……そうしましょうか」

 

暖簾(のれん)らしき物を潜って私は男子風呂の方へ行こうとすると。

 

「何してるんですか?女湯はこっちですよ?」

 

「え?あ、すいません言い遅れました。私こう見えても男なんですよ?」

 

「え?じゃあ何故女性の様な口調をしてるんですか?」

 

「いえ、それは私の性格によるものですし、この声は女の様な声ですが、私は女の子じゃないんですよ、もしどうしても信じられないのであれば覚悟決めて見せるもの見せるしか無いのですけどね」

 

「……まあ、はい。分かりました。別に見たくも無いのでいいです。それではまたここで会いましょう」

 

「あ、私意外と長風呂ですから、気長に待ってて下さい」

 

「いいですよ、あの二人の喧嘩はまだ終えそうにありませんし」

 

「そうですか、それではお先に…」

 

「はい」

 

その後男の湯とペイントされた暖簾をくぐって、すぐに服を脱いで、じっくりと異世界初の湯に浸りました。前世の温泉とそんな変わりありませんね…やはり、前世と同じく視線を集めてますが、私の股を見るなり絶望でもしたのか四つん這いになって片方の拳を何度もタイルに叩きつけているのが前とあまり変わらないですね。逆にこの時間帯は家族連れの人たちがよく来る時間なのか小さい子供もいて、私の黒くて長い髪が随分弄ばれたり、女の人が何でここにいるのー?なんて聞かれた時は()()()笑みでじっと見つめてあげましたけどね。

 

それから小1時間程は何度も違う湯に入ってはリラックスして皮膚が凄いふやけるまで入った後、服を洗ったものを返して貰い、そのままロビーに行きました。

因みに、汗とか血で服が汚れてしまったりと色々な稼業で働いている人たちが帰り道として度々ここに寄るそうなので、洗濯機の様な魔道具が設置されているのだとか、あ、別に洗濯機ってわけじゃ無いですが、それに似ている様な性能をした魔道具がいるんです。

 

ウィズさんの所にまた行こうとしましたけど手間が省けましたねぇ…あ、ですがお礼はちゃんとしないといけませんよねぇ…。何がいいでしょうか?

 

そんな事を考えながら受付へ近づいていくと、既に上がっているめぐみんとアクアの姿が……って少し不機嫌ですね。

 

「ちょっと、長過ぎませんか?」

 

「あはは。すいません、待たせてしまって、ですが長風呂だと言いましたよね?」

 

「まぁ…はい…」

 

めぐみんが渋々と言った感じで頷くとアクアさんが話しかけてきました。

 

「っていうか、アンタ男だったのね」

 

めぐみんから事情を離されたんだろうか、自分の身体をまじまじと見るアクアさんに少し緊張する。いくらあんな幼稚な喧嘩やその前のカエルの捕食(仮)から救出した後、直ぐに号泣したからと言って、女の人として意識してしまうなぁ…。

 

「ええ、まあ、あ、自己紹介遅れました勝宮 身星と言います、シンセイでもカツミヤでもどちらでも構いません」

 

取り敢えず自己紹介をした後に、何か喉が渇いたので牛乳はないか尋ねると…………無いそうです。温泉の後は牛乳って決まってるのに…。まあ仕方ありませんか、冷蔵庫みたいな冷凍保存が出来る魔道具やら魔法が使える人が居ないそうなので。

 

少し残念に思いながら彼女たちと一緒にギルドへと向かいました。

特に何も会話が浮かばないので沈黙が流れる。正直この空気を脱したいです。

そんな気持ちを抱きながら打開策と考えていると、ふと気が付きました、周りの建物が全く電気が付いてない事に。まあそれもそうですよね、電気なんて今の時代の文明では活用法は無いに等しく、あるとすれば冒険者達が使う魔法でしか使われませんもの。実際見てないので使うとは分かりませんけど。逆に光を出す魔法があったりして?なんて考えると一気に家から光が出ました。

……待って、今の私の電気のくだり返して。

 

あ、着いた。

もう宴会やら何やらをおっぱじめている冒険者が点々と居て、既にギルド内は酒臭い…。酒って苦手なんですよね…あ、私未成年ですからね?飲んだことはありませんけど、匂いからもう嫌なんですよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

さっきまで私をおぶっていた人が手招きしながらテーブルに座っているのを発見したので、取り敢えず座ってカエルの唐揚げ定食を四つ頼んで少し経った後…。

 

「ねぇ、アナタ私達のパーティに入らないかしら?」

 

「パーティですか?」

 

「いや、待てよアクア…俺は最弱職の冒険者だぞ?いきなり周りが上級職だと俺の存在意義が…」

 

「何よぉ〜!良いじゃない!だって日本人転生者よ!きっとチート能力とか持ってるんだから!これからの冒険が楽になるじゃない!」

 

小声のつもりか知りませんけどめちゃくちゃ聞こえてますよ。というか私を完全に利用しようと思ってますよね?その発言。まあ、私としても今は身寄りも無いし、泊まる場所さえ怪しいですからねぇ。このパーティだと色々不安は残りますが、まあ入っておいても大丈夫な予感がします。

というか私下級職ですよ?

 

 

「私は別に良いですよ?」

 

「え、いやでも…」

 

「安心して下さいよ、私は貴方と一緒で下級職のファイター何ですから」

 

「え!上級職じゃないのか?」

 

「はい、ステータスとかを特にいじってませんからそれに何の剣だって持ってないでしょう?魔法も使えませんよ?」

 

(良かった…。これで俺がパーティの中で最弱ってことが……いやでも流石にチート能力持ってるよな…あの何かブワァッ!ってオーラ出してた奴かな?でも……このパーティにやっと常識人が来たー!いやでも待てよ…常識人に見せかけて本当は何かさっきのドM女騎士やめぐみん達含めて何か重大な欠点があるんじゃ無いか!?)

 

この世界に来てからの自分の不遇からか、軽く人間不信?みたいになるカズマ、まあ案外外れてはいない。口調も声も容姿も女の子なのに、本当は男なのだから。カズマが知ったら絶望の顔をするかもしれない

 

「あの、私を会話から仲間外れにしないで欲しいんですが…」

 

「いや、大した事じゃないので気にしないでください、まあ取り敢えずよろしくお願いしますね皆さん」

 

正式にパーティ加入した後に、カエルを15匹ぐらい余計に狩ってしまったのを「生態系の崩壊に繋がるので、過剰に倒さないで下さい」とギルドの職員さんから注意されたのはまた別の話…。

 

 

肉弾戦しかしないし、マトモな防具も着てない私がジャイアン(ジャイアントトードの略)をこれだけ倒してたのを不思議にして、これまたギルド職員さんに説明するのですが【身勝手の極意】まで話すわけにはいかないので、嘘っぱちを言ってそそくさに報酬金を受け取り逃げました。

 

因みに、今回の稼ぎは13万エリスです。(本来の討伐報酬5万エリス。追加15体 7万5千エリス(1匹あたり5000エリス)。精肉加工などの費用-2000エリス。カエル肉の提供+7000エリス)

 

 




気づいたら6400字も書いてた…。
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