全国の高校に昼寝の時間が義務化されて数年。昼寝ができない高校生もいる。そんな高校生達の昼寝の時間、ほんの1時間の間のはなし。

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昼寝してたら思いついた設定です。短いですけどよかったらお楽しみください。


昼寝が義務化された高校生達のはなし

日本の高等学校で『全日本昼寝計画』が施行されてしばらく経つ。青年少女の健やかな育成には昼に睡眠をとることが必須と判明し、政府が幼稚園のように或いは保育園のように昼寝を高校生に義務付けたのだ。その効果は今語るべきではない。問題はそんな、いきなり昼寝といっても寝れない若しくは寝たくないという高校生が存在するということだ。それもそうだ華の高校生、寝てられないという気持ちもわかる。これはそんな人たちのお話である。

 

 

 

 

今日もこの時間が始まった。正直困る。高校一年生にもなって昼寝!頭がおかしいんじゃないか。寝れるわけなかろう。こちとら男子高校生だし体力は有り余ってる。しかし友人は全員爆睡している。呑気な奴らだ。しかし最近は教師も寝ているため校内を出歩くことを思いついた。これがなかなか楽しいのだ。静まり返った校舎はなかなかどうして不思議な感じだった。今日も今日とて校舎内をブラブラしていた。三年生の棟などそんなに訪れる機会などないので少し気分が高揚した。一組、二組、三組と覗くと、驚くことに一人起きている女の人がいて目があった。恐らく先輩だろう。この時間に自分以外が起きているなんて初めてだ・・・と思っていたらこっちきた。女の人が近づいてくると緊張する。ドキドキ。

「なにやってんの?この時間はみんな寝ないと」

この時間起きてる人に言われたくないな。

「起きて出歩いてる人に言われたくありませーん。私は寝れないなりに努力して教室に留まってるからね。」

その先輩(恐らく)はニヤニヤしながら言った。

「俺はこの無駄な時間を有効活用してんですよ」

「そっかそっか〜まぁそのおかげで私はこれからこの時間を有効活用できそうだね〜」

顔を近づけないでほしい。美人だから目をそらしてしまう。ん?今なんて言った?

「え、これからもここに来てくれるでしょ?」

いやいや周りに人がいるとはいえ全員爆睡中。そんな中で男女が二人で会うのはもはや逢引なのではないのかいかがわしいのではないか、などとゴニョゴニョ言ってたら

「ごちゃごちゃ言わないのどうせお互い暇なんだから!」

いって俺の手を掴んできた。

なにが起きたのかと思ったらお互いの小指同士を結んできた。指切りである。

「ゆーびきーりげんまん嘘ついたら針千本のーます!指切った!」

勝手に指切られた。

「とりあえず明日ちゃんと来てよね!あ、もうチャイム鳴る!バイバイ早く帰ったほうがいいよー!」

教室から追い出された。確かにもう帰ったほうがいい時間だ。

 まぁ、とりあえず、明日もあの教室に行ってみてもいいかもしれない。もしなにかの間違いだったらそれはそれで面白い笑い話だ。そんなことを午後の体育の授業の時にサッカーしながら思った。シュートはからぶった。

 




反響次第でこの二人の続きか別のお話書きます。

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