邪神たちの生きる世界   作:紅鎌 神邪

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すみません。リアルが大変で一週間遅くなりました、その代わりいつもより長くしました。それでは本編へどうぞ。


第99話 それぞれの動き

夜、悪夢を見た。

我が娘の零愛が俺の目の前で苅亜の手によって殺される夢を。

それに思わず目を覚ます。慌てず周りを確認する。

現在は紅魔館の部屋のベッドでサグメと共に寝ている。

思わず嫌気が指して舌打ちする。

 

神司「……チッ、嫌な夢だ。」

 

唐突に思い出す。零愛が生まれた時、サグメの隣に零愛以外の子供が居たことに。

黒髪に小さいがサグメのような天人の翼を生やした子供。その子が今の苅亜なのだろう。いや間違いない。

 

神司「ごめんよぉ、苅亜…。いや、よく生きていてくれた…。本当に、ごめんよぉ…。」

 

目から涙を流しながら泣いて謝った。そこには実の息子も居ないのに。

泣きながら時計を見ると、夜の2時。丑三つ時だ。耳を済ますと女の子の泣き声が聞こえた。

 

神司「これは…レミリアか?」

 

サグメを起こさないようにベッドから降りて静かに廊下に出て泣き声のする方へ歩いた。涙を服の袖で拭きながら。

 

 

 

 

 

着いた先に居たのは、泣き声の本人、レミリアと亜無、そして咲夜さんだった。

 

神司「どうしたんだ……。」

 

亜無「神司さん…」

 

亜無も泣いていた。よく見ると三人が大きなベッドの周りにいることに気づいた。

俺は近づいて見てみた。そこには気絶していた光矢、そしてフラン&黒フラが横になっているベッドがあった。

 

神司「どうしたんですか、咲夜さん。」

 

二人とも泣いているので咲夜さんに聞くことにした。

 

咲夜「私たちの記憶が妹様、黒フラ様、そして光矢の記憶がないという可能性があるとオーディン様が仰っていました。」

 

神司「オーが?」

 

オー「ああ、《記憶》のムニンがそう言っているんだ。そうなのだろう。」

 

神司「ムニン?」

 

オー「俺のワタリガラス、従者だよ。因みに《思考》の方がフギンだ。」

 

《思考》のフギンと《記憶》のムニン。

(オセロニア画像参照。)

 

神司「そう…か。」

 

オー「……(神司、少しの間だけほっといてあげとこう。)

 

神司「…判った。咲夜さん、俺ら一旦ここから離れます。」

 

咲夜「了解しました。」

 

俺とオーディンは俺の部屋に戻った。まだサグメ寝ている筈なのでゆっくりとドアを開ける。

 

サグメ「スー……スー……」

 

やっぱりまだ寝ていた。ゆっくりとドアを閉めてから椅子が二つ部屋にあるので俺とオーディンは座った。

 

神司「はぁ…」

 

オー「大丈夫か?」

 

神司「そんなに大丈夫じゃない。むしろ我が子らと俺の従者が心配だ。」

 

オー「……我が子()ということは苅亜のことを思い出したのか?」

 

神司「あぁ、完璧にな。」

 

オー「そうか、それなら尚更助けないないとな…!」

 

神司「当たり前だ…!」

 

また一度、家族を助ける。相棒(クロム)の家族を助けることを決意した。

その頃一方強欲と怠惰は──

地霊殿に向かっていた。

 

強欲「ここか?」

 

怠惰「あぁ、そうだよ。」

 

ここからの視点は俺、怠惰にするぜ。

さてまず何故ここ(地霊殿)に来たのかというと数時間前だから…約一時だな。

 

 

 

 

 

俺は紅魔館の大図書館で夜更かししながら魔導書と魔術書を読み漁っていた。

 

怠惰「小悪魔、次の魔術書を頼む。」

 

こあ「うそっ!もう早ですか!?」

 

当たり前だろ、だってここにある魔術書や魔導書が簡単過ぎんだもん。

とは言わず、小悪魔に机の上に山積みされている魔導書等を渡す。大変そうに魔導書を持ってく小悪魔を見ながら下を向いて寝る振りをする。すると、パチュリーに俺のあだ名が呼ばれた。

 

パチェ「怠惰、で良いのかしら?」

 

怠惰「うん?ああ、それで良いぞ。どうしたんだパチュリー。」

 

パチェ「私の使い魔に簡単に指図しないでくれる?」

 

怠惰「そうか、分かった。それなら小悪魔にはごめんだけど持ってきてくれた魔導書等を片付けてから部屋に戻るよ。」

 

パチェ「あのね、そう言うこと言ってるんじゃないのよ。怠惰は本を大切に読んでくれているからまだ居て良いのよ。」

 

怠惰「いや、もう0時だからな。俺も魔術師だけど睡眠も必要だからな。パチュリーも睡眠しといた方が良いぞ。」

 

俺が大図書館から退出しようとしたその直後に強欲が入ってきた。

 

強欲「ベルフェゴール、数時間ぐらい俺と付き合え。」

 

怠惰「ッ~~、はぁ…」

 

折角パチュリーに「寝とけ」と言った直後だというのに何だよこのタイミングに来る堕天使は。

チラッとパチュリーと小悪魔を見ると笑いを耐えていた。そりぁそうだろな。

 

怠惰「…はいはい、付き合いますよ。俺の愛しい強欲さん。」

 

強欲「俺にそんな趣味はない。」

 

俺は強欲に着いていきながら紅魔館を後にした。

怠惰が出ていった後、パチュリーは一つ疑問が浮かぶ。

 

パチェ(ベルフェゴール…?そういや悪魔辞典ってものに…)こあ、悪魔辞典を持ってきてくれる?」

 

こあ「どうぞ。」

 

パチェ「ありがとう。」

 

パチュリーは急いで”ベルフェゴール„を探した。

 

こあ「珍しいですね、パチュリー様が悪魔に興味を持つなんて。」

 

パチェ「あったわ…!やっぱり…!さっきの怠惰は『七つの大罪』の怠惰 ベルフェゴール よ!しかもさっきの強欲ってのも『七つの大罪』の強欲 マモン だわ…!」

 

こあ「えぇ!?私の大先輩じゃないですか!?」

 

まさかあんな大物の悪魔が居るなんて…レミィ、貴女はなんて大きすぎる悪魔をこの紅魔館に連れ込んだの…。

そして再び視点は旧地獄の怠惰に戻る。

 

怠惰「で、何でここに来たか理由を聞こうか。」

 

強欲「教えるのか?」

 

怠惰「んじゃ帰るぞ俺。」

 

強欲「ごめん話します。」

 

俺が帰ろうとすると強欲が謝りながら俺を止めた。

 

強欲「実は…古明地 さとりに謝りたくてな。」

 

怠惰「どうした急に。」

 

強欲「……昨日、人里に魔神が襲来してきた時さとりだけ守れなかったんだ…だから古明地 さとりに謝りたくて。」

 

怠惰「なるほどな、しかし守れなかったのはお前のせいじゃないだろうがよ。」

 

強欲「いや()が守れなかったんだ。お前ならわかってんだろ、ベルフェゴール。俺は『七つの大罪』の”強欲„を司っているんだよ。守りたい欲があるから守りたかった。」

 

怠惰「……」

 

なるほど、マモンは強欲らしい強欲に成りたいのか。全ては俺の思い通りにならなきゃいけないという強欲っぷり、流石だな。それなら俺も強欲に全力でサポートする。

そんな感じで話していると地霊殿に着いていた。

 

怠惰「着いたぞ。」

 

強欲「うぅ…改めて来ると緊張というか…」

 

怠惰「安心しろ、俺も居るから。」

 

強欲「うぅ…」

 

こんな強欲は俺も初めて見る。すると地霊殿の門からお燐が出てきた。

 

お燐「ベルフェゴールさんとマモンさんですね?さとり様が呼んでおりますよ。」

 

強欲「 !? 」

 

怠惰「あー、すまんありがとうお燐。行くぞマモン。」

 

俺は強欲を引っ張って地霊殿の中に入ってそのままさとりの部屋に向かった。

 

怠惰「おーい、さとりー…」

 

さとりの部屋に着くとさとりは包帯で片腕を支えながらメガネを掛けて読者していた。しかもついでに熱の邪神もそこの部屋の椅子に座って読者していた。

 

怠惰「…タルウィ?!」

 

タルウィが声をした方向を見ると、あのいつぞやの殺人鬼が剣術師を連れて立っていた。

 

タル「怠惰!?あと強欲??!」

 

怠タル「「何で居るの!?」」

 

本当に何で居るんだよ、タルウィさんよぉ…。

俺はタルウィをスルーして強欲をさとりの前まで連れてきた。

 

さとり「大体は心を読んで分かっています。」

 

だろうな、ならば話は早い。

 

怠惰「タルウィ、俺とお前は少しここを退室な。」

 

タル「はぁ?何でよ。」

 

怠惰「いいから行くぞ。」

 

俺はタルウィの手を引っ張ってこの部屋に強欲とさとりを残して出ていった。

 

さて視点は強欲に移動しよう。

嘘だろベルフェゴール…!

 

さとり「強欲さん。」

 

強欲「はっ、はい?!」

 

さとりは強欲に微笑むと、

 

さとり「言葉を発して喋るのが恥ずかしいのなら心で話すだけでも大丈夫ですよ。私、さとり妖怪ですから♪」

 

強欲「……嫌だ。」

 

さとり「え?」

 

強欲「折角ここまで来たんだ、喋らずに帰るのは俺が許さない。だから言わせてくれ。」

 

さとり「……」

 

俺は深く深呼吸してからさとりに頭を下げた。

 

強欲「ごめん!」

 

さとり「 !? 」

 

強欲「あの魔神が人里に襲来してきた時に俺が油断してさとりを守りきれなかった!肩を怪我させてしまって本当にごめん!」

 

何度も平謝りした。さとりが慌てて俺を止める。

 

さとり「大丈夫ですよ、強欲さん。貴方は霊夢さんと魔理沙さんを守ったんです。だから顔を上げて下さい。」

 

強欲「いや、俺は強欲だ。守るのも俺が強欲だからだよ。つまりだ、俺はお前は大切な仲間だ。だから守る筈だったのに守れなかったんだ。だから俺の気が済むまで謝らせてくれ。」

 

強欲がめちゃくちゃ謝ってさとりが頭を抱えている姿に怠惰は苦笑し、タルウィが怠惰を見て呆れていた。

 

タル(コイツ…反省する気、無しだな。)

 

 

 

 

~ある洞窟~

 

アドラ「うぅーん…はっ!」

 

目が覚めると縄で腕と足を縛られて椅子に拘束されていた。

周りを見渡すと窓がなく薄暗くグレーのドア一つの部屋だった。

ヤバい、これはあどらが何かしらこの組織にされてしまう。挙げ句の果てにはこの組織の操り人形(マリオネット)になってしまう。どうにかここから逃げなくては。そう思いながら縄を解こうと努力するが縄が硬すぎて切れない。

 

苅亜「やぁ起きたのか。」

 

大失態だ。縄をほどくのに必死で主が入って来たのに気づかなかった。

 

アドラ「あ、あぁ…」

 

苅亜「安心しろよ、お前を殺すことはない。」

 

アドラが怯えていると、優しく微笑みかける苅亜。それがより一層、恐怖を引き立てる。すると苅亜が何か思い出したように手を叩くと、

 

苅亜「そうだ!君に見せたい人が居るんだ。」

 

そう言ってドアを開けるとそこからアドラがよく知っている武器(・・)だった。

 

アドラ「スカノレ…!?」

 

そう、アドラの知っている武器とはアドラの武器のスカノレだった。

 

苅亜「そうだ、見せたい人とはお前の大~事な仲間のスカルだ。だが今のスカルは昔のスカルじゃないぞ。」

 

アドラ「…まさか!」

 

苅亜「記憶操作、当たり前だよなぁ。」

 

アドラ「あ”あ”ぁ”ぁ”あ”!!!!」

 

苅亜を殴りたい。あどらのこの人形の悪魔を今すぐにでも殺したい。

 

苅亜「はぁ、五月蝿い死神だなぁ。スカル、気絶させて。」

 

スカル「はい。」

 

スカルはアドラに近づいて殴る構えをとった。

 

アドラ「スカル……がはっ!!」

 

アドラの腹を思いきり殴った。アドラは痛みを耐えながら咳き込む。

 

アドラ「ごほっ、はぁ、はぁ…」

 

スカルがアドラの顔と頭を殴りまくる。

それに耐えれず気絶するアドラ。

 

苅亜「ありがとう。これでこの娘を洗脳できる…♪」

 

そう言ってアドラの頭の上に手を置く苅亜。硬直状態が少しあったがすぐに洗脳させれた。

 

苅亜「ふっふっふ、あとはコイツらをしっかり操れるように邪魔者を消すだけだ。

 

そう言って駒二体を連れて気分が上がりながらスキップしながらこの部屋を後にした。

 




文字の編集のルビは初めてしましたが意外と成功してたw
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