邪神たちの生きる世界   作:紅鎌 神邪

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今回はちょっと短いです。でもしょうがない、その代わり戦闘回は長い…筈ですッ!


第102話 雷炎を直しに。

~紅魔館城内~

 

 

おかしい、もう夜だぞ。なのに怠惰が帰って来ない。昼にマモンとタルウィに再び聞いたが適当な答えで話を反らされてしまった。

俺はメイドバイトの時に借りていた部屋に戻ってベッドに座って壁に持たれてため息をついた。

 

神司「はぁ…怠惰、大丈夫かなぁ。」

 

ドアがノックする音が聴こえた。その音に反応して入っていいと答えた。

すると入って来たのはまだ病んでいるドラだった。

 

ドラ「……」

 

神司「大丈夫…じゃないよな。」

 

ドラは泣いて座っている俺に謝ってきた。

 

ドラ「すみま、せん…!神司様…!」

 

神司「雷炎の件か?」

 

ドラ「はい…」

 

死闘は明後日だからなぁ…クロム、雷炎は確かお前が造った筈…。

 

クロム『いや確かに創造魔法で創れってもう一回創れるが、ドラは愛用してるんだろ?』

 

あぁ。

 

クロム『それなら強欲に直してもらえば良いじゃねーか。』

 

神司「強欲?」

 

ドラ「……え?」

 

クロムは俺の中から出てきて着地した。

 

クロム「よっと、よぉドラくん。」

 

片腕を上げてドラに挨拶する。ドラは泣きながらクロムを見上げる。

 

ドラ「邪神王さん…。」

 

クロム「さっき神司にも話したのだが、俺は新しく創る専門だ。だからもし直して欲しいのなら強欲に頼めばいいんじゃねーか?」

 

ドラ「何で強欲さんに…?」

 

クロム「怠惰の情報では強欲は人里で鍛冶屋をしているんだ。多分今は(鍛冶屋)に戻っているじゃないか。」

 

神司「ドラ、雷炎を今持ってるか?」

 

ドラ「持ってますけど。」

 

神司「良し、それじゃあ今から行くか。」

 

クロム「それもそうだな。」

 

ドラ「え」

 

俺はドラの下に裂け目を開いて強欲の居る鍛冶屋まで落とした。

 

神司「よし、クロム行くぞ。」

 

クロム「りょーかい。」

 

クロムが俺の体内に戻ったのを確認したすぐにドラの落ちた裂け目に入った瞬間に裂け目を閉じた。

 

 

 

~強欲鍛冶屋店~

 

 

強欲は紅葉姫の手入れをしていた。すると裂け目が開いてドラが強欲の前に落ちてきた。

 

ドラ「いたっ!」

 

強欲「どうした、ドラくん。ん?この裂け目は……」

 

強欲が裂け目の中を覗くと神司の足が強欲の顔に激突した。

 

強欲「あがっ!?」

 

神司「あっ、ごめん強欲。」

 

強欲「いたた…で、何か用かい?こっちは早く紅葉姫の手入れを終わらせたいのだけれど。」

 

神司「ごめんな、少し頼むよ。」

 

ドラ「俺の雷炎を直して下さい!」

 

強欲「…は?」

 

雷炎を直して欲しい一心で強欲に向かって土下座するドラ。すると強欲はドラに対して本気で怒った。

 

強欲「男が簡単に頭を地面に付けるな!!」

 

神司ドラ「「 !! 」」

 

強欲「もう一度言うぞ?男が簡単に頭を地面に付ける

なって言ったんだ。ちなみにこれを言う理由は無い。男が簡単に頭を付けないのは当たり前のことだ。」

 

ドラ「…ッ!」

 

確かに強欲の言う通りだ。これはドラが確実にやり過ぎた。

ドラは立って改めて頭を下げて強欲に頼んだ。

 

ドラ「強欲さん!俺の刀、雷炎を直して下さい!神司様から貰った大事な刀なんです!」

 

クロム『創ったのは俺だけどな。』

 

黙っとけお前は。

 

ドラ「だから、だから…お願いします!」

 

強欲「……」

 

強欲はゆっくり近づいてドラの頭を撫でた。

 

ドラ「……!」

 

強欲「さっきは急に怒鳴って悪かったな。わかった、ドラくんの刀、雷炎?を直してやろう。」

 

ドラ「…!ありがとうございます!」

 

ホッとした。っていうか強欲なら最初からちゃんと頼めば直してくれるだろうけどな。

 

強欲「さて、本当なら料金は払って貰わないといけないのだけど…明後日のこともある。明日一日かけて雷炎を直してやるよ。ほら、雷炎貸してくれ。」

 

ドラは鞘から折れた雷炎を渡す。強欲はそれを見ると、

 

強欲「うわー、ぽっきりとやったな。」

 

ドラ「すみません…」

 

強欲「いやいや、大丈夫だ。一日かけて直してやると言ったばかりだからな。それじゃあ借りとくぞ。」

 

神司「良かったな!」

 

ドラ「はい!ありがとうございました!」

 

あの先程まで泣いていた顔が今じゃ笑顔になっている。本当に良かった。そして本当にありがとう、強欲。

この部屋の時計を見ると深夜2時を越えていた。

 

神司「さて、このあとドラはどうする?俺は寝るけど。」

 

ドラ「…恥ずかしいですけど…添い寝、お願いします…///」

 

神司「わかったよ、それじゃあ寝ようか。」

 

こうして俺とドラはベッドに入って二人で寝始めた。

ドラと一緒に寝るのはドラを従者にしてから初めてだった。結構、ドラのモフモフの尻尾が暖かかったのがわかってすぐに眠りに落ちることができた。

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