邪神たちの生きる世界   作:紅鎌 神邪

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第105話 無惨な始まり(一ページ)

~禍々しい洞窟~

 

 

上から謎の穴が開いてそこから二人落ちてきた。

 

強欲「──っと。」

 

オー「……」

 

その二人とは仲間と別れた強欲のマモンとオーディンだった。洞窟内は紫色の蔦や触手がうねうねと動いていた。ただただ気持ちが悪い。吐き気もする。

 

?「ほう、流石はスカルだ。俺の獲物をこっちに寄越すとは。」

 

触手の壁から一体の異形が現れた。その異形とは──

 

強欲「…ダークネス=ナイトメア…」

 

一昨日に強欲たちが死闘した仲間の一人のダークネスだった。

 

【挿絵表示】

 

ダーク「よぉ、やっとここで因縁の結末かよ。」

 

オーディンがダークネスに向けて大槍を構えた。しかし強欲はオーディンの前に手を伸ばして止めた。

 

オー「何をする強欲。」

 

強欲「ここは俺に任せてくれ。」

 

オー「だが実際一昨日にお前は負けている。」

 

強欲「ッ!あの場に居たのかお前…!」

 

オー「…居たさ。」

 

強欲「あの時俺らはピンチだった。それなのに何故助けなかった!」

 

オー「……」

 

オーディンは黙ったまま立ち尽くしてしまった。それをみたダークネスは触手で剣を持ち二人に攻撃を仕掛けた。

 

オー「強欲!」

 

強欲「ああ?…ッ!」

 

強欲は何とか紅葉姫を抜刀し、防いだ。

 

強欲「卑怯だと…!?お前らしくねぇなぁ!“政宗„ェ!」

 

オー「政宗…!強欲まさか政宗っていうのは…!」

 

強欲「そうだよ…!政宗ってのは、あの伊達政宗だよ!」

 

なぜ異形化したのかはわからない。だが洗脳されたのは確実だ。あの正義感の強い政宗だ。絶対に自分から悪に染まるなんてあり得ない。

 

強欲「元に戻れよ!政宗!」

 

ダーク「すまんなァ、今はダークネス・ナイトメアなんだよ。古くさい“伊達政宗„なんてもうこの世になんか居ないんだよ!」

 

力に押し負けてすぐに後ろに下がる強欲。

コイツは俺の友達だ。絶対に止めて見せる。

 

強欲「第一人格『邪神斬り』!」

 

神ノ邪神のパクりで邪気を横一文字でダークネスに放った。

 

ダーク「『触発結界』。」

 

ダークネスは自身の触手で自分自身の周りを守った。

 

ダーク「『一度俺に負けている』。この言葉の意味が判ってるよなぁ。」

 

強欲「……何も俺はお前に勝つとは言っていない。俺はお前を元に戻す。」

 

ダーク「(あめ)ェんだよ!」

 

触手を解いて俺に突進するダークネス。

 

強欲「お前は手ェ出すなよ!オーディン!」

 

オー「ここで座って観戦してるから。」

 

強欲「大人しくしてろよ!行くぜダークネェス!!」

 

 

 

 

 

 

 

タル「ねぇ~亜無くん。」

 

亜無「はい、どうしました?」

 

タル「しりとりしよ。」

 

亜無「今ですか!?」

 

現在進行形で言おう。只今私、紅風 亜無とタルウィさんは、スカルという敵の仲間に謎の穴に落とされて気がつくと再び洞窟の中でした。とりあえず仲間と合流するため、この洞窟を歩き続けている。タルウィさんは暇になりしりとりしようと提案された。

 

亜無「そ、それじゃあしますか…」

 

タル「やったー!それじゃあそれじゃあ!タルウィの『い』!」

 

亜無「『い』…石の『し』。」

 

タル「神司の『じ』!」

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

タル「──熱の『つ』!」

 

亜無「積み木…」

 

タル「はい!亜無くんの負け~!」

 

亜無「え?」

 

タル「積み木は私が先に言ったよ!」

 

亜無「マジでか…!もう一回…!」

 

タル「でも待ってね。どうやら私たちの邪魔をするお客さんが居るわよ。」

 

タルウィが見ていた先には黒いフードを被り、黒いコートを着ている如何にも魔術師のような格好をしていた。

 

【挿絵表示】

 

タル「ちょっと退きなさい。私たちは先を急いでいるのよ。」

 

魔術師「……~!」

 

魔術師は黒い本を開くと詠唱をし始めた。詠唱し終わると魔方陣がが現れてそこから異形が数体現れた。

 

亜無「タルウィさんは、俺の援護宜しくお願いします!」

 

タル「合点承知!」

 

亜無「紅剣『紅風嘘無剣』!」

 

タル「今回はライムちゃんの代わりにアシストするよ~♪」

 

亜無は紅風嘘無剣を左手に装備してタルウィは両手に熱球を浮かせて異形に投げ始めた。

 

亜無「タルウィさん、異形を倒すには異形の体の中にある玉を壊さないと復活してしまいますよ。」

 

タル「な~るほど~♪ならば…溶かせば良いのかな…!陽熱『熟した火実』!」

 

宙に浮いて大きな熱球を作り大勢の異形に向けて投げつけるタルウィさん。その熱は想像を越える。何せ洞窟の壁の岩が溶けている。流石の魔術師もこの熱気には耐えられないはず…!

しかし魔術師は異形が溶けている中ゆっくりとタルウィさんに近づいていく。魔術書を開いて詠唱をしながら近づく。そして今更俺は気付く。

 

亜無「タルウィさん!危ない!」

 

もう時既に遅し。詠唱は唱え終わってタルウィさんはこの熱気の中、氷結して落ちてきていた。

 

亜無「タルウィさーん!!」

 

タルウィさんの身体は落ちた衝撃で粉々に割れた音だけが静かにこの洞窟内に響いた。




おいおいおい!タルウィ死んでしまうのかよ!?亜無くんの怒り溢れ出す…!――っとその前に強欲のマモンとダークネス=ナイトメアの一騎討ちが先だ!
次回、第106話『VS 過去の友人(剣士)
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