未だに強欲とダークネスが紅葉姫と剣の打ち合いが続いていた。
強欲「『
ダーク「『弾圧』。」
紅葉姫を一度鞘に入れ直し勢いよく抜刀する。その同時に小さな爆発が起きるがダークネスは剣を触手で包んでその攻撃を防いだ。
強欲「はぁ!」
ダーク「フッ…!」
強欲とダークネスは一度後ろに離れる。
一旦整理しよう。このままではこの闘いは永遠に続いてしまう。消耗戦は続くのは危ない。このあとにももう一戦あると考えると思うとこの闘いは本当に危険だ。ならば俺の能力を発動するか。
強欲は身体中から光を放つ。すると身体中から左右に三本ずつ蜘蛛の脚のような金が生えてきた。
強欲「『金魔神化』、戦粉『金粉一文字』」
紅葉姫を金を纏い横一文字したときにその金を一度に割ってダークネスに飛ばした。
俺の能力、『金を自由自在に操る程度の能力』を使って今の
ダーク「ッ!それがお前の技か!?」
強欲「るっせェ!今のお前ただただ気持ち悪ぃンだよ!触手でうにょうにょ、気持ち悪い…」
ダーク「今、俺を侮辱したか…!したのか!?」
強欲「ああ?ああ!そうだよ!そんなに侮辱が嫌いかァ?これなら俺ァ、お前を侮辱し続けてやんよ!……金鬼神『細慨大迅』…。」
ダーク「ッ!その技……!」
今から150年前、まだ伊達政宗が
俺はあの日、神司たちと別れてから金星に向かったが辞めにした。すぐに神司が向かう地球に向かった。
着いた先は『武士』と呼ばれる人たちに溢れていた。俺はブラブラと歩いていると大きな城を見つけた。その城内に直ぐ様入った。だがすぐに城内の武士に見つかって三日間追いかけ回された。それが楽しくてしょうがなかった。そんなある日、
──『
武士「待て侵入者!」
武士「大人しく捕まれ!」
強欲「待たねぇし、捕まらねぇよ!」
この時もそうだ。いつも通り武士から逃げていた。やっと逃げ切れたと思うとそこに一人の武士が刀を素振りしていた。見入ってしまっていた。
武士「 ! お主か、最近この城内を逃げ回っている猿というのは。」
その武士は素振りしながらこっちに気づいた。すぐに理解した。コイツはなかなかに強い奴だと。
強欲「へぇ~俺の気配を感じ取れるんだ。」
武士「馬鹿にするな。これでも我はあの伊達政宗だぞ。」
強欲「あっごめん、俺最近この世界に来たからあんたのこと全然知らねぇんだわ。」
武士「はぁ?どういうことだ。」
当たり前のことだ。一回で理解できたら嬉しいものだがこれは可笑しいことなのだ。俺らの常識が違うだけである。
強欲「信じてもらえないだろうけど俺はこの星の十人ではない。」
政宗「ほう、それでは地球外生命だと言いたいのか。」
強欲「そういうことだ。」
すると政宗は一度笑うと、俺に刃を向けた。
政宗「そのような嘘で我を騙せるとでも?」
強欲「……良いのか?一応俺を剣士だ。刃を向けるのならば喧嘩を売られたと受け取っていいのかな?」
政宗「勿論だ。」
強欲「それじゃあ…!尋常に…!」
政宗「勝負ッ!」
結局勝ったのは俺だ。政宗は俺の戦闘スタイルに驚いていたがまたその反応が面白かった。
そして今に至る。
強欲「金鬼神『細慨大迅』…。」
ダーク「ッ!その技…!?」
紅葉姫を鞘に片付けて腰を低くした構えをとる。そして紅葉姫に邪気を纏わせる。
強欲「判るよなァ!この構えはよォ!お前が得意とする『雷迅一撃』と同じ構えだもんなァ!」
仮にも俺は刀の達人だ。(自称)相手が得意とする構えを殆どは忘れない。ましてや、長年一緒にいた友となれば。
するとダークネスも俺と同じ構えをとった。
強欲「ッ…!」
ダーク「元々は我が得意とする技なんだ。模倣人間に負けて堪るかっていうんだ。」
強欲「……その心を取り戻してくれただけで嬉しいよ──」
二人は刀を抜いて斬って駆け抜けた。
オー「……終わったか。」
血だらけで倒れたダークネスと立ち尽くした強欲。
結果は強欲のマモンの勝利。
強欲「
オーディンは立ち上がると槍を構えた。
強欲「どうした…?オーディン。」
オー「トドメは指したのか?」
強欲「あァ?」
オー「トドメだよ、コイツは元人間だ。しかも洗脳が解かれないまま死んでいった。」
強欲「……だから何だ。」
するとオーディンは強欲を怒らせるような台詞を言う。
オー「トドメを指せていないのなら俺が指そう。」
強欲「止めろ…!」
オーディンは槍を上に構えて刃を下にして思いきり下に下げた。しかし強欲がオーディンの腕を止める。
オー「その止め方は予想できていた。乱槍『乱れ
オーディンは槍を小さな形態に分裂させて強欲の声も聞かずにダークネスに一本残らず刺しきった。
強欲はオーディンの胸板を掴んだ。
強欲「ふっざけンじゃねえよ!!」
オー「けじめをつけろよ!強欲!」
強欲「ッ!?」
とうとうキレたオーディン。
オー「お前は一人の友人も葬れないのか!?」
強欲「葬りたくねぇよ!これでもアイツは俺の友達だ。簡単に殺したくねぇンだよ。」
オー「……それでも別れは必ずある。それが今回の運命なんだ。強欲、俺を憎むのは構わない。でも、けじめはしっかり付けろよ。」
そう言ってオーディンはこの洞窟の先を進んだ。
拳を地面に打ち付ける強欲。眼には悔し涙が流れていた。
強欲「…クソったれが…!」
それもそうだ、昔の友人が洗脳されて強欲自身が助けなければいけないという場面で仲間に殺され助けれなかった。その強欲のプライドがぼろぼろに砕かれた瞬間なのだ。
堕天使一人、血だらけの友人の横で涙を滝のように流していた。