邪神たちの生きる世界   作:紅鎌 神邪

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第108話 VS 片羽の天使の子 天邪鬼

一方、異形殲滅係の異変解決組とは言うと、

 

~怠惰 VS 亜無&タルウィとの同時刻~

 

人里では暴走している異形が老人に攻撃を仕掛けていた。

 

異形「シャアァァア!!」

 

老人「うわあぁ!?!」

 

霊夢「霊符『夢想封印』!」

 

魔理沙「恋符『マスタースパーク』!」

 

レミィ「神槍『スピア・ザ・グングニル』!」

 

三人は一体一体確実に核を狙って倒していた。

 

霊夢「大丈夫?お爺さん。」

 

老人「ありがとうのぉ、博麗の巫女さん。」

 

魔理沙「お爺さん!ここら一体は安全じゃないから気を付けろよ!」

 

老人「あぁ、分かっておるよ。」

 

そう言って霊夢がお爺さんを連れて安全地帯に送りに行った。その間、私たちがこの場は引き留めなければ。しかし増えに増え続ける異形ども。先程、どんな攻撃でも核を壊せば倒せることに気がついた。それでも山のようにいる異形には私、霊夢、レミリア、咲夜の四人じゃキツすぎる。

 

魔理沙「レミリア!一体一体じゃきりがないぜ!?」

 

レミィ「分かっているわよ!」

 

どうしよう…魔理沙は十八番のマスパを連射打ちして、咲夜は何度も時間停止を繰り返してナイフを飛ばして核を確実に破壊している。ただしこれは私らにとったら体力との消耗戦だ。

しかし能力(運命)使わ()なくても判る。この消耗戦での勝率は0に等しい。

何か勝てる手段は──

 

 

薄暗い洞窟の中、私はサグちゃんと二人で歩いていた。なぜ急いで仲間を探さないかって?慌てていたら何かに躓くかもしれないからだ。だから慌てない。これは私のモットーだ。

 

星花「この洞窟、結晶とかあるのかな。」

 

サグメ「多分無いんじゃないですかね。」

 

星花「……」

 

ここで不満が一つ。この際だからサグちゃんに聞いてみる。私は立ち止まってサグちゃんに聞いてみた。

 

星花「…サグちゃん。」

 

サグメ「ん?」

 

星花「何でサグちゃんは私に敬語なの?」

 

そう、サグちゃんは私と会ってから敬語を使っているのだ。それに私は違和感を感じている。

サグちゃんは目を丸くして答えた。

 

サグメ「えっ、なんでって…星花さんが私よりま年上だから──」

 

星花「年上なんて関係ないよ。っていうか、私が嫌なの。何かずっと一緒に居るのに敬語だと違和感あるから…兎に角!サグちゃんは私に対して今後敬語禁止ね!」

 

サグ「えぇ…え~…」

 

少し悩んでから、少し難しい顔をして、答えた。

 

サグメ「わかったよ、星花。これからもよろしくね。

 

星花「ごめんね、ありがとうサグちゃん。」

 

私の我が儘に付き合ってくれてありがとう、サグちゃん。もっとサグちゃんと優しくなりたいと思ったんだ。だから、敬語禁止という決まりをサグちゃんに言っちゃたんだ。甦ってから女友達は紫一人だけだった。だけど、神司()の家に行ったら、家族のシロちゃんと零愛ちゃん、そしてサグちゃんが迎えてくれた。有り難かった。勿論、ドラくんと神司も迎えてくれたけど。

私は独りだった。死んでからは魂のままで独りだった。悲しかったんだ。でもまた帰れる場所があると考えると嬉しくなる。

 

?「友達ごっこも終わりだぜ、サグメ。」

 

サグメ「…!正邪…!?」

 

声がした方向にハッと気づいて見ると、黒い髪に赤い目。赤いアホ毛と白い角を頭に生やした少女の鬼が立っていた。服装は外の世界での学校の制服のような服を着ていた。それにサグちゃんはどうやらその鬼について知っているようだ。

 

星花「サグちゃん、あの子のこと知ってるの?」

 

サグちゃんはゆっくりと頷くと涙を流していた。

 

サグメ「正邪……」

 

正邪「よぉ、サグメ。最後に会ったのはぬらりひょんが生きてた時だったよな。」

 

サグメ「そうね…」

 

正邪「何だっけ?神司って奴も百鬼夜行に入会して宴会の途中にサグメが神司に告白だったよな。それで零愛が生まれた。」

 

サグメ「……」

 

正邪「でもその零愛、生きているかなァ?」

 

二人「 !? 」

 

『生きているか』?苅亜くんに殺されるってことなの?でも今思えば、神司とサグちゃんとの間の子供だ。そんな悪に染まる子では無い気がする。まだ会話もしたことがないからわからないけど。

試しに正邪に話しかけてみる。

 

星花「ねぇ、正邪、だっけ?」

 

正邪「うん?確かあんたは神司の姉の…星花、だっけ?」

 

星花「そうだけど。」

 

正邪「で、私に何用かな。星花ァ~」

 

星花「弟の家に襲撃が来たんだよね。それで来たザキとダークネス、そしてアドラは何者かに洗脳されてた気が残っていた。苅亜くんはもろに洗脳されていたね。でも正邪だけ洗脳された気配がない、全くもね。それはなぜかな…?」

 

正邪「……うるさい」

 

正邪から殺気が漏れ始める。とうとう、本性が現れた。やっぱり正邪も洗脳されていた。自らの意思だけを残しておいてそれ以外にはスイッチが入ったら、戦闘モードに切り替わる設定がされていたのだろう。ということを含めて考えると、今回のボスは苅亜くんではない。

 

もしあの場に本来、ボスが来ていたとしたら…!いや有り得ない、と思う。そしてこの戦闘には私が出る幕はない。

 

星花「サグちゃん、あとは任せたよ。」

 

サグメ「 ! 判ってるよ…!」

 

そう、これはサグちゃんの戦闘だ。先程の会話でよくわかった。サグちゃんと正邪は家族、しかも神司と会う前からだ。正邪がサグちゃんの子どもでいいのかはまだわからない。だけどこの戦闘はサグちゃんの物だ。それだけは確信できる。

 

正邪「ハアアァァ!!」

 

正邪から先制で弾幕を放ってきた。私はサグちゃんが戦闘に集中出来るように離れる。

サグちゃんは弓を構えて矢を正邪に向けて打った。正邪は我を失ってはいるが矢を避けまくる。やはり戦闘に適してはいるらしい。

 

サグメ「正邪!聞こえているならそのまま聞いてて!」

 

サグちゃんは正邪に説得させるらしい。

 

サグメ「ごめんねせーちゃん。私がせーちゃんの有無も聞かずに百鬼夜行に入会しちゃって。」

 

正邪「……」

 

サグメ「でも入会したのは貴女を守るためでもあったの。何時月から兵士が来るかわからないから、何時天界から兵士が来るかわからないから…だから…!」

 

涙を流しながら矢を打つサグちゃん。しかし急に打つのを止めたかと思うと、サグちゃんは正邪にゆっくりと近づいた。

 

正邪「…ッ!『回転』…!」

 

星花「うわっと…」

 

サグメ「ッ…!」

 

正邪の合図でこの洞窟が回転して上下逆さまになった。しかも正邪の足場変わらないまま、つまり私たちは下で正邪は洞窟の逆さまになって床にしていた。なるほど、これが正邪の能力か。

 

サグメ「せーちゃん…!」

 

私とサグちゃんが回転が止まってからすぐに体制を整える。正邪を見ると背中から黒い羽根のようなものが生えていた。これも洗脳された効果なのかはわからない。っていうかわからないことだらけだ。

しかしサグちゃんは止まらず正邪の方に飛んで行く。私は止めない。これがサグちゃんの考えなのだから。

 

正邪「ク、クルナアァァ!!」

 

弾幕の火力と速度を上げる正邪。しかもこの洞窟です何回も回転させる。しかし止まらないサグちゃん。

 

サグメ「止まらないよ、せーちゃん。」

 

サグちゃんは本当に止まらないまま正邪の目の前まで飛んできた。

 

サグメ「……せーちゃん…」

 

正邪「アッ…ガッ…!」

 

するとサグちゃんは正邪をゆっくりと抱いた。

混乱し始める正邪。サグちゃんは正邪に優しく声をかけ始めた。

 

サグメ「本当にごめんね…せーちゃん。私がせーちゃんに構ってやれなかったし、遊んでいることもあんまり無かったよね…せーちゃんが天邪鬼だってことも知っているよ。せーちゃんは私の大事な家族なの…だから…もう何処にも行かないで…!せーちゃん!」

 

サグちゃんは泣きながら、ごめんね…ごめんね…と正邪に話していた。正邪は抵抗しなくなると背中に生えていた羽根が枯れた葉のように散っていった。

 

正邪「うぅ…私こそごめんなさい…!サグ姉は悪くないよ…私が天邪鬼だから…!」

 

星花「種族なんて関係ないよ!」

 

二人「ッ!?」

 

星花「ごめんサグちゃん。正邪、あんた今種族がどうとか言おうとしてたよね。あんたの愛してるサグ姉が種族差別だなんてするわけがない。それは正邪が一番理解してる筈だろ?」

 

正邪「ッ!」

 

そう、本当は私が出る幕ではないと思っていたが出てしまった。正邪が種族のことを気にしていたからだ。私も()人間だ。どちらかというと『屍』だ。だから私が出てきてしまったんだ。

 

星花「だからね?正邪は正邪のままで良いんだよ。私だって種族は屍だよ、ふふっ。」

 

正邪「それなら私は……」

 

サグメ「もう自分を攻めなくて良いんだよ。」

 

正邪「へへッ、ありがとね、サグ姉、星花…♪」

 

私は体を後ろに向けて歩き始めた。

 

星花「case closed…」

 

 

 

星花&サグメ VS 正邪

 

両者 引き分け

『正邪家出事件』、一件落着……!

 

 

 

 

レミィ「なっ、何よあの異形たち…!」

 

その姿は“鐘のような形の異形„や“デカイ鎌のような腕の異形„、“とてもデカイ片手の形をした異形„や“紫色の気持ち悪い身体にデカイ羽根を生やした異形„の集団だった。

 

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魔理沙「恋符『マスタースパーク』!」

 

直線上に弾幕が飛ぶが傷一つ付かなかった。

 




あの異形は自分が半年前に描いた異形です。デザインはマジで好きです。
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