邪神たちの生きる世界   作:紅鎌 神邪

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第111話 異変の首謀者

苅亜「アイツは…嫉妬の血族なんです。」

 

皆「えぇっ!?」

 

はぁ?マジで言ってんの?苅亜。確かに嫉妬は女体化で身体は女だけど…まさか…

 

強欲「でもアイツが好意で子を産むとは思えねェ。」

 

苅亜「そうなんですか…?」

 

強欲「あぁ、嫉妬は元々男だ。今は何故か女になっているがな。でも、あの嫉妬だ。そんなわけがねぇ。でも…子を産む人たちに嫉妬したのか…?」

 

神司「とにかく行こう。零愛を救出しに。」

 

オー(アイツが来るのか…そういやザキレウスも確か吸血竜人だったような…いや、そうだ。あの二人が今回の首謀者だ。でも、ザキレウスは確か苅亜くんに殺されている筈…兎に角、必ず殺してやる…)

 

俺らは次の洞窟の道へ歩いて行ったするとパッと薄暗い場所からとても明るくなった。床は赤いカーペットが敷いてある。

何なんだ?ここは…っ!?

 

神司「な…なあ、この床の赤って…」

 

強欲「わかっている…この床の色は紛れもなく血の色だ。しかも…」

 

オー「零愛ちゃんのだろ思う。」

 

姉ちゃんとサグメがはっとする。もしかしたらこの場に零愛が居て血を飲まれていたのかもしれない。まだ生きていることを願いたいが、最悪死んでいるか…

 

神司「苅亜、零愛は死んでいないよな…?」

 

苅亜「…多分…いや!アイツは血を大事に飲むタイプだった。多分、貧血とかだと…思う。」

 

なるほどねぇ…!「吸血」竜人の「吸血」はそのまま吸血鬼の竜人ということか。っと言うことは…力が強い種族が二つ融合したということか…?まだ吸血竜人については知らないが誰であろうと零愛を拐った、苅亜やアドラとかにしたことは絶対に許さないし、許し気もない。

 

神司「みんな、バラけて探してくれ。」

 

星花「任せなよ、正邪とサグメはどうする?」

 

サグメ「私は神司さんと苅亜についていくけど、せーちゃんはどうするの?」

 

正邪「確か、まだ集まっていない人たちがいるよね。」

 

強欲「あぁそうだ。」

 

正邪「それなら決まりだ。まだ集まっていない人たちと合流する。多分そこのオー?と強欲も私と同じ意見だろうし。」

 

強欲「良いぜ、こっちに居れよ。必ずオーディンと俺が守ってやる。」

 

オー「それについては俺も強欲と同意見だ。神司の大事なんだもんな。というわけで神司たち、あとは頼んだぞ。」

 

神司「あぁ…」

 

俺らは別れて零愛の捜索に入った。

一方、クロムたちはというと──

 

クロム「目ェ覚ませ!亜無!」

 

シロ「タルちゃん!戻ってよ!」

 

ドラ「ッ!怠惰さん!気をしっかり!」

 

あの謎の男性に操られた三人と戦っていた。

 

クロム「くそっ、アドラァー!急げェー!!」

 

アドラはというとスカルがまだ気を失っていて最初の洞窟で看病していた。

 

クロム「神司借りるぞ、邪炎『ソウルフレア』!」

 

亜無「紅神『scarlet:devil』…」

 

亜無の背中から悪魔の羽根が生えて紅槍を投げる。クロムは紅槍を掴んでから思いっきり投げ返す。すると悪魔の羽根に一つの大きな風穴が開けられた。亜無が痛みで苦しんでいる間にクロムは亜無の腹回りを足で掴んだ。亜無の羽根の生えている付け根を持つと一気に引き抜いた。

 

亜無「ア゛ァ゛ァ゛ア゛ア゛ー!!!」

 

クロム「トドメだ、邪神炎『メガ・ソウルフレア』…!」

 

亜無から離れてから亜無を蹴りおとして左手を亜無の方向に向ける。すると先程の邪炎よりも強力な邪炎が放たれた。

 

ドラ「それじゃあ…すみません!」

 

ドラは鞘に雷炎を片付けてから一文字で斬る。しかも魔術書鎌で防がれる。ただ、今の雷炎はまだ刃が綺麗なのだ。

ドラは雷炎を赤と黄に光らせると怠惰を押しきって雷のように駆け抜けた。

 

ドラ「『建御雷』ッ…!」

 

怠惰「がはっ…!?」

 

怠惰の腹部を浅くも少し深いところで切り裂いた。それで気絶する怠惰。

 

シロ「水槍『アクア・グンクニル』!」

 

タル「『熱球(メテオ)』。」

 

水の槍と熱の球がぶつかりすぐに両方蒸発する。そのタイミングにシロとタルウィの拳がぶつかる。

 

シロ(水の能力だと私の方が不良だ。ならばもう一つの能力で。)

 

シロ「風陣『エレメント・ウィンド』。」

 

風がシロの周りに吹き始めて、タルウィの拳に旋風が移る。すると一気にタルウィの拳か血が吹き出す。

 

タル「ッ!」

 

シロ「私を嘗めないでよね!暴風『テンペスト・the・crazy』!」

 

近距離で風を龍の形にしてタルウィを飲み込む。旋風に切り裂かれて血だらけでタルウィが気絶する。

 

クロム「……これは、三人に洗脳された形跡がある…誰なんだろうか、この異変の首謀者は…」

 

 

 

 

苅亜「…お父さん、お母さん。」

 

神司「どした?」

 

サグメ「どうしたの?」

 

苅亜「……まだ全然まともに会って話してないけど、今までしたことに謝りたいんだ。もう、謝っても遅いけど……」

 

神司「誰に?」

 

苅亜「みんなにだよ…零愛にも。だからさっ、恩返ししたいんだ。」

 

神司「そっ、か…」

 

サグメの目を見るとそこには涙があった。どうやらサグメも察したようだ。苅亜はこの最終戦で仲間のために死ぬ気だ。敵は針塊 命儚、ただ一人だ。絶対に許さない。もし苅亜が身代わりで殺されたらまた気が狂うだろう。犠牲無しで解決する。それだけ今から目標にしよう。

 

サグメ「……あっ。」

 

静かに泣いているサグメが急に口を開いた。

サグメは洞窟の先に指を指した。そこにいたのは零愛が横になって倒れていた。

 

サグメ「零愛!」

 

サグメが零愛を見つけた瞬間走って行ってしまった。ヤバい、あれは罠だ。あんな簡単なところに零愛を置いておくわけがない。

 

神司「待てサグメ!」

 

苅亜「ッ──!」

 

俺がサグメの方に走る前に苅亜の方が速かった。思わず凄いと感心してしまった。

苅亜がサグメを突き飛ばすと下から数十本の槍が飛び出してきた。咄嗟で避けたが右肩に傷を負った。だけど零愛の前まで苅亜は来れた。

 

苅亜「ごめん、お母さん。」

 

サグメ「ううん、ありがとう…」

 

神司「大丈夫か!?二人とも!」

 

苅亜「うん、零愛も少し貧血気味だけど生きてるよ。洗脳されているかはわかる人に任せよう。」

 

神司「でも無事で良かった。」

 

?「いや~まさか苅亜くんから裏切るとは私も驚きましたが。」

 

始めて聞く声の方向を向くとそこには灰色の髪に緑の目の男だった。

 

サグメ「ここに迷い混んだのかな……

 

神司「いや有り得ないだろ。外来人なら話は別だけど。でも……今お前、『苅亜くんから裏切るとは』って言ったよな。それじゃあお前が今回の異変の首謀者の針塊 命儚か?」

 

苅亜を見ると俺とサグメの後ろに隠れている。こいつが針塊 命儚で確定していいだろう。すると男は笑うと背中から青い羽根が生えた。

 

命儚「うふふ、そうです、私が針塊 命儚です。苅亜くん裏切りは重罪ですよ?」

 

苅亜「だ、黙れ!もう俺はお前の仲間なんかじゃない!」

 

命儚「ほう…それなら、死んでもらいましょーか♪」

 

凄い勢いで俺の後ろにいる苅亜に急接近する命儚。

すぐに刃を創造して飛ばす。しかし羽根で払われる。

 

神司「サグメ!零愛を連れてすぐに増援を!」

 

サグメ「わかった!」

 

零愛を抱き抱えながら走るサグメに気づき、命儚は苅亜からサグメにターゲットを変えて迅速に追いかける。

 

神司「悪魔化(トランスデーモン)!」

 

背中から悪魔の羽根を生やしてから速度を上げてから瞬間に邪楼剣を鞘から抜いて命儚に構える。

 

神司「絶対に俺の彼女に手は出させない。」

 

命儚「面白い…♪ならば貴女から消しましょう。」

 

神司「掛かって来いよ…!」

 

俺の邪楼剣と命儚の爪がぶつかり合う音が洞窟内に響いた。




針塊 命儚の性格のイメージはハガ○ンのキンブリーを考えて書きました。
次回、ボス戦。
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