邪神たちの生きる世界   作:紅鎌 神邪

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第120話 【後日談】守りたい者

神司が幼児化して神司が焦っているとき、もう一人の主人公の怠惰 ベルフェゴールは安倍晴明の家の前まで着て悩んでいた。

はっきりした理由を言うと、タルウィのことを異性として好きだからである。この告白は必ず成功させたい。しかし、二つの件(・・・・)があってフラれる可能性が大きい。その件とは、タルウィの主である安倍晴明を俺本人が殺したこと、そして、命儚の洗脳とはいえ手先になってタルウィのことを攻撃したことである。

 

怠惰「……帰るか…」

 

もう帰ろうとしたときに、家の玄関が開いた。出てきたのは安倍晴明が着ていた和服に似たのを着た青年が出てきた。

安倍晴明が死んだ今、住んでいるのはタルウィ一人かと思っていた、だが実際はタルウィと青年の二人が住んでいた。ここで俺は、青年はタルウィの彼氏だと考える。その事が合っているか否か確かめるためにその青年に話を聞く。

しかし青年の方から俺に話しかけてきた。

 

青年「…何か用か、悪魔。」

 

怠惰「へぇ、悪魔の気が分かるのか

。」

 

青年「当たり前だ、俺も陰陽師だ。その気ぐらいは探れる。」

 

怠惰「ならどうする?俺を殺すか?」

 

青年「勿論だ。」

 

ならばと、左手に大魔術書を構えて、魔術書鎌を構えた。

 

怠惰「ならば死ね。」

 

足元に魔方陣を召喚してから鎌の刃に邪気を纏わせて放とうとしたが、少女の叫ぶ声が聞こえた。

 

?「止めてー!!」

 

怠惰・青年「「 !! 」」

 

少女の声が聞こえた方向には和服を着たタルウィの姿があった。

 

怠惰「た、タルウィ…」

 

タル「もうこれ以上私の家族を殺さないでよ…!」

 

怠惰「……ごめん…」

 

タル「もう私に近づかないで。」

 

怠惰「 !? 」

 

タル「行くよ、領耶。」

 

領耶「あっ、はい…」

 

タルウィは泣きながら、領耶を連れて何処かへ出掛けてしまった。

……終わった…また、タルウィに告白できない理由ができてしまった。さらにタルウィに近づいてはいけないことにもなった。これが俺の運命なら受け入れよう。また独り孤独で実験をしよう。

両手に持っている武器を片付けてから寂しく家に戻る。

 

 

 

 

怒りが込み上げてくる。あの何時でもヘラヘラしながら私の家族を殺してくる怠惰の悪魔に。ムカついて私の熱で溶かしてやりたい。

そうだ、また私の家族を殺してくるのなら、私に近づいてきたなら、熱で溶かして逆に私から殺してやる。そうだ、そうしよう。

──あの怠惰の悪魔が私の家族を殺した。それは晴明の死の話ではなく、本当の家族を──、

 

 

 

 

あの時、私はアベル・サタナキアによりゾロアスター教の一人として創られた。

 

アベル「へぇ、熱の邪神(タルウィ)か、面白いな。」

 

タル「神ノ邪神様、私を創っていただき有難う御座います。」

 

アベル「気軽に神ノで良いんだよ。しかし、ゾロアスター教の邪神達は強力に強く創らせすぎたな…まっ、良いか。あとは適当にしてくれよ。」

 

そう言った後、神ノはスキマを開いて何処かへ行ってしまった。本当にゾロアスター教の邪神達が残ってしまった。

皆が暇なので戦闘をし始めた。この場面を見て、皆は戦闘狂だと判った。そして、そんなこんなで数百年が過ぎた。

しかし、こんなときに、アイツは現れた。

 

怠惰「なァ、暇してんだ俺。交ぜろよ…」

 

この時の怠惰は暇だから殺すというサイコパスな殺人鬼だった。

私以外の邪神たちが怠惰によって肉片になった。私だけ残されて、怠惰が近づいてきた。でも私怯えてで、どう攻撃をすればいいのか分からなかった。

 

怠惰「女の邪神か…珍しいな。希少主は残しておくよ。良かったなァ、俺が見逃してくれてな。」

 

そう言って周りが肉片の場所に独り、恐怖に溺れていた。体の古江が止まらない。邪神でもあろう私が恐くてお漏らししていた。

そこからだ、怠惰を恨むようになったのは……

 

 

 

 

私を殺すなら殺せ、あの邪神達のように。

……何で昔の事を思い出したんだ。あぁ、怠惰を恨む理由を思い出すためか。

もう少しで八百屋だというところで、領耶が私に話しかけてきた。

 

領耶「タルウィさん…」

 

タル「うん?どうしたの?」

 

領耶「いや…あの悪魔と仲直りしないのかな、と思いましたので…」

 

タル「誰があんな奴と仲良くならなきゃいけないのよ!」

 

領耶「そっ…そう、ですか…」

 

あんな殺人鬼と何で私が仲良くしなくちゃいけないんだ。

そんなこんなで八百屋で食材を帰って帰宅途中、誰かが私たちをついてくる人影が分かった。

また、あの怠惰の野郎か?それならこの場で殺してやる。

 

タル「怠惰!またあんたは……ッ!?」

 

後ろに居たのは、あの時、怠惰に殺された筈のゾロアスター教の邪神の一人だった。

 

?「よっ久しぶりだな、タルウィ~」

 

タル「渇きの邪神(ザリチェ)*1…生きてたのね…」

 

ザリ「死ぬわけないよ。私たちは、悪魔の上位互換の邪神なんだぜ?」

 

タル「そうだけど…」

 

ザリ「なぁ、そんなことよりさ、またこの世を荒れ地にしようぜ、昔のようにな!」

 

領耶「それは聞き捨てならないですね、ザリチェさん…でしたっけ?」

 

ザリ「何だ?下級種族の人間がよォ、ザリチェ様、だろ。」

 

少し傲慢差があって、さらに人間を見下しているザリチェ。正常運転だからと言って、家族(領耶)を見下すのは何かムカつく。

しかもザリチェはこんなことを言い出した。

 

ザリ「なぁ…コイツ、殺していいか?タルウィ…?」

 

領耶「ッ…!コイツ…!!」

 

最悪な再開だ。あの時の友はもういないのか。

殺気を出すザリチェの前に手を拡げて立った。

 

タル「それだけは絶対ダメだよ!いくらザリチェでも領耶は殺させない!」

 

ザリ「下級種族の人間の犬になったのか!ならばタルウィお前も熱を乾かせてやる!!」

 

タル「挑むところだァ!!」

 

?「はい、ちょっとタンマ。」

 

タル・ザリ「「誰だ!!?」」

 

見ると、そこには…最悪の悪魔が鎌を肩に置いて立っていた。

怠惰 ベルフェゴールだ。

なぜコイツが居るんだ、ホント最悪だ。

 

タル「私に近づくな!怠惰!」

 

怠惰「……はあ、何で今日はこんなにも不幸なんだ…タルウィに告白しようと思ったらアイツ(陰陽師)が邪魔するし。」

 

領耶「はあ!?」

 

怠惰「それで、近づくなって好きな人に拒絶されるし…挙げ句のはてには殺したクソ邪神も生きてるしよ…何なんだろーな、今日はよォ~!」

 

鎌を地面に突き刺して、左手で髪をわしゃわしゃした後、下を向く。

 

怠惰「『悪魔の羽根(デビル・ウィング)』……」

 

怠惰がそう、ボソッと言うと、羽根が生えた。

 

ザリ「何なんだ!貴様は…私たちを葬って何になるんだ!」

 

ザリチェがキレるのは同感だ。なぜああにもゾロアスター教の邪神たちを虐殺したのか、それこそ本心だ。

 

怠惰「ばーか、あん時は偶々村の人たちの話を聞いたんだよ。『邪神達が作物を枯らしたりして迷惑だ』ってな。それほどで俺動いたんだよ。」

 

ザリ「は?普通は私らの姿は人間には見えないんだよ?」

 

怠惰「普通()だろ?」

 

ザリチェの言う通り、人間には私らの姿は見えない。しかし、それなら矛盾が生じる。人間には『私らの姿は見えない』、ならば何故、領耶は私らの姿を見えているのだろうか。それは簡単だ。

答えは怠惰が直ぐに放った。

 

タル「まさか…!」

 

領耶「……!なるほど。」

 

怠惰「そう、普通の人間には無くて、普通じゃない人間には有るものとは、『霊感』だ。」

 

霊感を持っているだけで私らの姿を見ることが出来るって言うのはおかしな話だけど、あの殺戮の話と領耶が私の姿が今まで見ていたことを思い出すと、確かに辻褄が合う。なら、あの始めて神司に会った時の煎餅屋の翁ちゃんも霊感が会ったと言うことになる。

 

ザリ「霊、感…!?ふざけるな!そんな糞で雑魚で貧弱で下級種族の人間に霊感を持った人間なんかにお前は動いたって言うの?!」

 

怠惰「黙れ、孤独の邪神が。」

 

ザリ「ヒィイ…!」

 

物凄い怠惰の殺気だ。あの活気あるザリチェを一言で静かにさせるなんて……

しかし怠惰のあの殺気、初めて見たかも…

怠惰がザリチェに急接近すると、ザリチェは避ける余地もなく接近された。

 

怠惰「なぁ、また俺に殺されたいのか…?」

 

ザリ「ヒィイ…!」

 

怠惰「人間の汚えところばっか言いやがってよォまぁ、それは置いといて、俺はタルウィに告白するために来たんだよ。絶対に邪魔するなよ?」

 

ザリチェは勢いよく首を上下に振る。

そう、怠惰の目的はタルウィへに告白するためだけなのだ。怠惰はタルウィに拒絶されてもストーカーの如く、着いてきていた。

怠惰はザリチェから離れると、次は私の方に近づいてきた。

 

タル「な、何…?」

 

怠惰「なあ、タルウィ…俺お前のことが好きなんだ。だから、付き合ってくれ!」

 

怠惰の以外な言葉に驚いて一瞬時が止まったように感じた。

たっ、確かに告白しようと言ってたけど…マジなの…?

だけど、今の気持ちはコレだ。

 

タル「ごめん…少し考えさせて。」

 

私はこの場から走って去った。いや、これは逃げたのだ。

初めて聞いた、怠惰が私のことが好きだなんて。私は少し怠惰に気は寄せていた。でも晴明を殺したクソ怠惰を許して付き合うのも何かおかしい。何なんだろう…このぐちゃぐちゃな気持ちは。

 

領耶「タルウィ!」

 

領耶もタルウィを追いかけるためにこの場から去ってしまった。残っているのは怠惰とザリチェの二人だけだ。

怠惰はあのタルウィの返事を振ったと大きく勘違いしてショックを受けていた。

 

怠惰「……振られた…」

 

ザリ「あははっ!失敗してんじゃねーかよ──ッ…!!」

 

怠惰に煽るザリチェだったが気づいたときには、怠惰の鎌がザリチェの首の半分まで刺さっていた。

 

ザリ「あ゛あ゛あ゛ァ゛ァ゛!!」

 

怠惰「動くなよ…?お前の首が飛ぶことになるぜ…」

 

刺さっていた鎌を抜くとザリチェの腹部を蹴り倒した。

 

怠惰「さっき、ザリチェは俺の事を馬鹿にしたけどそれはどうでもいい。俺がムカついてんのは、タルウィが大事にしていた人間のことを侮辱したことにムカついてんだよ。」

 

怠惰の怒りは頂点に達していた。もうこの場でザリチェを消す、もしくはサキの代わりの従者にしようとしていた。

 

怠惰「選べ。このまま俺の怒りに任せて殺されるか、もしくは…俺の永遠の従者に成り下がり、邪神の階級を下げるか。」

 

ザリ「そん、な、……」

 

殺されるのが嫌なザリチェ。それは確実だった。

しかし、堕天使、死神の従者などに成る邪神など笑い者にされるだけだ。だから私は人間の犬、つまり人間の従者に成ったタルウィを馬鹿にした。そんなことなら死んだ方がまだマシなんだ。

 

ザリ「……私を殺せ…」

 

怠惰「あっそ、じゃあな。」

 

それで呆気なくザリチェは鋭利な刃によって斬首された。

飛び散る血飛沫を直に受ける怠惰。

魂を刈り取る担当の俺だが、ザリチェの魂を掴むと、小さな裂け目を創った。行き先は三途の川だ。

 

怠惰「小町、あとはよろしくな。」

 

裂け目を開いた近くにいたのは、閻魔直属の小野塚 小町だった。

 

小町「おっ、珍しいね、BAGEL。」

 

俺の名前は、ベルフェゴールだ。それを英語にすると、『BAGEL FE GOAL』

だから、小町にはBAGELと呼ばれている。

しかし俺は気に入っていない。小町が勝手にそう付けたんだ。

 

怠惰「はあ、まあ良いや。でだ、本題。」

 

小町「──って!血だらけだよ!?また誰か殺ったの?!」

 

怠惰「話を聞けぇ!」

 

~死神説明中~

 

怠惰「──という訳なんで、ヤマザナドゥに宜しく頼む。」

 

小町「あー、了解。で?告白の件はどうなったの?」

 

怠惰「ああ、話したっけ?」

 

小町「話した。」

 

怠惰「……振られました。」

 

小町「まあ、女の心を掴むのはムズいもんよ。」

 

怠惰「はぁ…まだ宴会があるしそん時にでももう一回告るか。」

 

小町「何?!宴会あるの?!何時?!」

 

怠惰「六日後。」

 

小町「六日後か~…四季様に聞いてみる!」

 

そう言ってヤマザナドゥのところへ走って行ってしまった小町。ザリチェの魂を頼むよ…?

さて、タルウィを追いかけるか否か…

 

怠惰「どーすっかな……」

 

一度、家へ戻ることにした。

実験場しかない家だが、今日一日は寝ることにする。

*1
乾きの邪神(ザリチェ)熱の邪神(タルウィ)と協力して作物を熱でからかしたり、乾きで作物の水分を抜き取り、村の人々たちを困らせていた。乾きの邪神(ザルチェ)の性別は女性である。




神ノ「う〜む、宴会までまだまだ時間あるしな…」

暴食「六日後ですよね?」

神ノ「そう、それで書きたいことがいっぱいあるからね。」

暴食「やっぱり長くなるのですか?」

神ノ「そっ、予想ではあと四、五話は後日談かな。」

暴食「分かりました。」

神ノ「それじゃあ、今回はここまで。」

暴食「またここでお会いしましょう!それでは…」

神ノ「ではまた。」
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