邪神たちの生きる世界   作:紅鎌 神邪

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次回の投稿は不定期かもです、よろしくお願いします。m(_ _)m


第130話 第八回戦

嫉妬「さぁて!予選もあと一つ!」

 

強欲「ラストを飾るのはこの二人!」

 

嫉妬「悪魔の妹 フランドール・スカーレットの狂気!能力は『相手の能力と技を模倣する程度の能力』、ブラックドール・スカーレット、通称 黒フラ、クーちゃん!!」

 

黒フラ「皆さん!応援、宜しくお願いしまーすっ!」

 

観客席の方に笑顔で手を振る。フランは元気に振り、レミリアお嬢様は控えめに手を振って応援している。

 

嫉妬「ミカエルの【光】の化身!母性溢れる自称 神ノ邪神の秘書、ミカ~!」

 

ミカ「エルの分も勝たなきゃね!」

 

エル「負けてくれ…」

 

ミカ「何でなの?」

 

エル「え、だって俺負けたもん。」

 

ミカ「エルが負けてほしくても勝っちゃうもんねえ♪」

 

笑顔で歩きながら黒フラの前にくると挨拶するために握手を求めた。黒フラもそれに乗って握手した。

 

ミカ「良い死闘をしようね♪」

 

黒フラ「死闘に良いも悪いもあるの?」

 

ミカ「さぁ?でも良い試合しようね。」

 

ミカは引き続き笑顔で黒フラに対応する。まだ子どもの黒フラはミカとの会話が謎でよくわかってない様子だ。

二分程経つと、強欲が降りてきた。

 

強欲「そんじゃあ始めて良いか?」

 

ミカ「いつでもどうぞ。」

 

黒フラ「ミカ姉さんと同じく。」

 

ミカ「姉さん!?」

 

黒フラに姉さんと言われて驚きが隠せないミカ。

又もや黒フラはわかっていない様子である。

 

黒フラ「どうしたの?」

 

ミカ「いや…何でもないよ。」

 

心の中ではジャンプしたい程、喜んでいるのだ。

強欲は溜息を一つ吐く。

 

強欲「観客も待ってるしさぁ、始めないか?」

 

黒フラ「いいよ~。」

 

ミカ「良いよ♪」

 

強欲も呆れながらも始めようした。

 

強欲「始めるぜ~、よーい……始めッ!」

 

先程の握手していた平和な空気は消え、ミカの周りに蒼い炎が揺らめき始めた。

 

黒フラ「紅剣『紅風嘘無剣』…」

 

黒フラが先ず模倣したのは亜無の剣の、紅風嘘無剣だ。

剣まで模倣するなんてな。亜無の能力を使った剣だから可能ってことか。黒フラの能力は亜無よりもチート染みているな。

黒フラはミカに向かって駆けて斬り付けようとした。

 

ミカ「馴れない剣術は止めた方がいいよ──ッ!?」

 

黒フラ「取った。」

 

意外に黒フラは剣を上手く扱い、ミカの後ろを簡単に取る。

この様な芸当はなかなかの予想外で観客席だけではなく、実況席でも盛り上がっている。

 

嫉妬「黒フラのバックの取り方が華麗すぎますね。」

 

強欲「華麗だったな、ミカはどうやら黒フラの剣術を舐めすぎていたな。」

 

ミカ「……ま~たみんな、騙されてるよ…私はバックなんて取られていないのに。」

 

黒フラ「──ええ!?」

 

黒フラが有利かと思えば、ミカはその場からうっすらと消えた。どこにいるのか皆が探しているとバルバトスが上空を指差した。そこには、空中浮遊しながら黒フラを見下ろしているミカだった。

 

強欲「……陽炎か!」

 

ミカ「ピンポーン♪やっぱりマモンは鋭いねぇ~。」

 

親指を立ててマモンにグッドのサインをする。

ミカとは零愛の服などを貰うためにしか話したことがない。なので今回のミカの戦闘は初めて見る。

 

黒フラ「『刃降らし』!」

 

ミカよりも上から刃を降らした。刃を扱う能力は俺の能力だが、こんなスペルカードに見覚えがないな。

ミカは全ての刃を軽々と避けてから、黄土色の火炎を数発、黒フラに放った。

 

黒フラ「無界『音無結界』!」

 

俺の結界を自分自身に出して火炎を防ぐ。

おいおい、黒フラが使ってるスペカがほぼ俺のじゃないか。まぁ、この模倣能力が黒フラの能力(個性)だから良いのだけど。

結界を解くと、次は黒フラ自身の周りに大量の蝿を出してきた。

次はどうやら暴食のようだ。別に蝿は模倣しなくても…。

上空にいるミカに接近して右で殴る。ミカはその拳を掴むと黒フラを振り回して部舞台に投げ飛ばす。

 

嫉妬「黒フラ!部舞台に強打!」

 

強欲「肩から一気に落下したが大丈夫か?」

 

嫉妬「おお、立ちあがりましたよ。」

 

黒フラ「痛てて…」

 

ミカ「どう降参するなら今の内だよ。」

 

黒フラ「『蝿の魔王(インセクト・ディオヴォロス)』…『邪流(マギ・ナガレ)』」

 

右手に蝿の魔王を、左手に邪流を装備する。

この世に三丁目の邪流だ。全く、何本同じ銃が増えるんだか。造ったのは俺じゃないけどな。

 

ミカ「…勝率はあるの?」

 

黒フラ「ミカ姉さんのバーカ。」

 

皆「!!?」

 

邪流を右手に持たせて、左手であっかんべーの仕草をする。

まさかの黒フラがあっかんべーをしかもミカにするとは。観客も実況と解説も呆然としている。でも一番驚いているのはミカだろう。

 

黒フラ「勝率は有り無しで決めるんじゃないよ、自分自身で作るモノさ!」

 

ミカ「その通りだよ。」

 

黒フラ「っと、ゆーことで!本気でミカ姉さんを倒したいと思いまーす!禁忌『フォーオブアカインド』!」

 

皆「!!?」

 

黒フラが四人に増えたので目の錯覚かと思い擦るが、黒フラは四人のままだ。

観客席からフランが「私のスペルカードだ!」と叫んだ。つまり、あのスペカは、フランのスペカらしい。

 

黒フラ「弾幕だと威力が四分の一らしいから剣術で倒すよ!」

 

分身1「判ったよ!んじゃ私が蝿の魔王を使うからね!」

 

分身2「…うぅ…それじゃあ……クーは紅風嘘無剣にするの……」

 

分身3「そっれじゃ~!私は魔術書鎌(グリモワール・サイス)を持っちゃうもんね~♪」

 

黒フラ「わかったわかったから、皆でミカ姉さんを倒すよ。」

 

まるで喜怒哀楽のような四人の黒フラは、個人個人に模倣武器を持ってミカに掛かる。

ミカはエルが使用していたダーク・ブレイブで四人の連携の攻撃を対処している。黒フラの連続攻撃は凄まじいが、それよりもミカの剣さばきが凄い。

 

黒フラ「邪刀『鬼神斬』!」

 

分身1「蝿王『斬蝕童』ォォ!!」

 

分身2「妖刀『無限の紅い刃』……!」

 

分身3「『刈り憂怒』ぉ♪」

 

ミカ「ッ!『フレイムサークル』!」

 

放たれた四人の斬撃を炎の陣で防ぐ。

 

黒フラ「嘘……!」

 

分身3「まだだよ~!♪」

 

まさかの炎の壁に突っ込んで無理矢理ミカの目の前まできた。

 

分身3「トドメなのだ~!!♪」

 

黒フラの楽と思われる分身がミカの右肩から斜め下に魔術書鎌を振り落とした。

すると、炎の陣は消え、ミカは血を流しながら部舞台に落下した。

 

嫉妬「おっと~!次はミカが落下してきた~!」

 

強欲「どうやら、黒フラの分身の一人がミカを斬ったようだな。」

 

俺からはよく見えなかったが、あの炎の陣があった場所には黒フラの分身がいるからそうなのだろう。

それにしても、よくあの炎の壁に突っ込んだな。

黒フラは三人の分身に礼をしてから分身を自身に取り込んだ。そうすると、さっきまで創造していた武器たちが消えた。

黒フラは部舞台に落下したミカの下に下りる。

 

黒フラ「大丈夫?ミカ姉さん…?」

 

ミカ「……」

 

黒フラ「…ミカ姉さん……?」

 

なんだ?何で立ち上がらないんだ?

すると、黒フラが助けの声を叫ぶ。

 

神司「マジか…!」

 

すぐに向かおうとすると、神ノが俺よりも早くミカの横に着いた。

ミカの腕などを触って確認していると、神ノは溜め息を吐く。

 

神ノ「はぁ…なるほどな。ミカの魂は(・・)生きているから大丈夫だよ、クーちゃん。」

 

黒フラ「魂は?」

 

神ノ「あぁ、あのね、ミカはエルと違って肉体がない魂だけだからね。だから昔に俺がミカの魂を魔人形(ゴーレム)に入れたんだよね。で、その魔人形が壊れたから体も口も動けなくなった訳。っと言う訳だから…嫉妬、勝者はクーちゃんだよな?」

 

嫉妬「そっ、そうだね!え~っと…ミカの体の損傷により、第八回戦の勝者はブラックドール・スカーレット!」

 

これで、初回戦は終わった。次からは準々決勝だ。




神ノ「……よし!どうかな?ミカさんや。」

ミカ「……はい!ありがとうございます!」

神ノ「よしよし、んじゃ無理しない程度でこれからも頑張ってね。」

ミカ「はい!」

神ノ「っていうか、相変わらず紅魔館組での俺のオリキャラってチートばっかりだよねぇ。」

ミカ「亜無くんの『無かったものを有りにする程度の能力』、光矢の『光を操る程度の能力』、そしてクーちゃんの『相手の能力と技を模倣する程度の能力』…チートですね。」

神ノ「いやはや、俺のシナリオが狂いそうだぜ…ハハッ…」

ミカ「あまり狂わさないようにお願いしますね?」

神ノ「了解。それじゃあ、今回はここまで。」

ミカ「また次回もここでお会いしましょう!それでは…」

神ノ「んじゃな。」
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