邪神たちの生きる世界   作:紅鎌 神邪

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はい、前編です。二話連続にすると、6000文字超えたので流石に長い思いましたので前編後編に分けました。
でも短編集かもしくはもう一人の主人公の方に前編後編を纏めたのを書くかもです。


第132話 準々決勝戦 第二回戦(前編)

強欲「第二回戦はこの男たちだ!」

 

嫉妬「闇の神相手に逆転勝利!光神で紅魔館執事長!八剣 光矢ァ~!」

 

光矢「神の次は悪魔かよ。チッ、どんな奴かパチュリー様に聞いときゃ良かったぜ。」

 

悔やむな、光矢。

確かに暴食の怠惰戦はあまり参考にならない。怠惰は不利だと言っていたが、改めてあの戦闘を思い出すと本当は勝てたのではないかと思う。

ただ面倒くさくなっただけなのかも。

 

嫉妬「続いては、相手が降参したことにより、未知数な戦闘、大食悪魔こと、暴食のベルゼブブ!!」

 

蝿の魔王(インセント・ディオヴォロス)』を地面に向けながらゆっくりと歩いて出てきた。

どうやら今回は殺気や邪気を放たずにだ。しかも悪魔らしく堂々とだ。

 

暴食「光矢くんでいいんだよね?」

 

光矢「あぁ、悪魔のベルゼブブだよな。」

 

暴食「うふふ、暴食でいいよ。あだ名の方が覚えやすいしね。」

 

光矢「ん、暴食ね。よろしく。」

 

暴食「うん…死なない程度でよろしく。」

 

光矢と暴食が握手を交わす。

光と悪魔…また面白い死闘をしてくれそうだ。

強欲が握手を交わす二人の様子を見て、声をかける。

 

強欲「両者準備はよろしいか?」

 

光・暴「「勿論。」」

 

強欲「了解。それでは!準々決勝第二回戦!用意!!」

 

手を離すと、暴食は歩いて距離を取り、光矢はその場から動かずに左手を暴食に向ける。振り向いてそれに気づいた暴食は、腰を低くして『蝿の魔王』を構える。

コロシアムから声援が消え、静寂が訪れる。

 

強欲「──始めッ!」

 

光矢「光符『ライトニングスパーク』!」

 

左手から光線が一直線に飛ぶと、暴食は『蝿の魔王』を横に向けながらも前に出して切り裂くように使って防いだ。

 

光矢「なッ!?」

 

暴食「悪魔を甘く見ないでね…腐食『ブレイズスモーク』。」

 

光矢「ッ!手榴弾!」

 

暴食が『蝿の魔王』を粉砕すると白色の煙が一瞬で部舞台に充満した。

煙に対抗するように手榴弾を爆発させて煙を一時的に止めた。

この危ない状況に一早く察したのは嫉妬だった。

 

嫉妬「!? 神ノ邪神!観客席にだけ大結界を!」

 

神ノ「…!なるほどなぁ!『邪神大結界』!」

 

観客席を丸ごと包む様に神ノが大結界を張る。

このスペルカードはあらゆる物を腐食させる煙だと今解説の嫉妬がそう話した。

この結界は中から戦闘を観ることは勿論、声を届けるし声を聞くこともできる。流石は神ノだ。

さて、煙が晴れてきた。

 

光矢「はぁ、はぁ…耐えきってやったぜ…!」

 

暴食「へー、やるじゃん。次は(ミスト)じゃなくて直接攻撃にさせてもらう─よっ!」

 

光矢「ッ!」

 

光矢と並ぶほどの速さで光矢を左に斬り飛ばす。

光矢は場外ギリギリで耐えると光の矢を数十本展開して放つ。

しかし暴食は先程の光速で矢を避けまくる。

素早すぎる。俺は予知能力を使って見ているが、暴食と光矢の動きはギリギリ見えている程度だ。ほんとに早い。

 

暴食「…ワンパターンはつまらないよ。ほら、あの時の…エルくん戦で見せたあの大技をさぁ…受けてあげるからさっ。」

 

光矢「チィッ!光符『ライトニングアロー』!」

 

暴食(あぁそっか。もっと矢が必要なんだね。)

 

光の矢をわざとらしく避けつつ、『蝿の魔王』から邪気の弾を放つ暴食。光矢もその弾幕を避けているが、暴食がわざとずらしているように見える。何かを待っているのか…

暴食が避けた矢を目で追うと上空に向かった。。

そこには、暴食の避けた矢が何百本の光の矢が飛び回っていた。

あの形…光神『ライジン・ザ・ブラスト』か。

 

光矢「…そろそろだな…」

 

暴食(まだかな~?)

 

暴食が頃合いを見極めているとその時は来た。

 

光矢「光神『ライジン・ザ・ブラスト』…!!」

 

左手を暴食の方に向けて溜まりに溜まった大量の光の矢を放つ。

 

嫉妬「ついにキター!あのエルとの戦いににて逆転勝利の決め手となったトドメの必殺技、光神『ライジン・ザ・ブラスト』だァ~!!」

 

強欲「そのタイミングだとマズイな。」

 

暴食「それを待っていたのさ!蝿術(ようじゅつ)反射蝿(インセント・マホカンタ)』!」

 

蝿たちがペースト状になり、邪気や黒魔術が重なり大きな反射板に変わる。光神『ライジン・ザ・ブラスト』がその反射板に直撃すると光矢の方へ返ってきた。

へー、あの蝿はあんな使い方もあるのか。暴食が黒魔術を使用するところも見るのは初めてだ。

 

光矢「ッ!?」

 

これで勝てると確信していたのか、予想外な反射板に驚き、避けることも出来ずに自身の技を喰らった。

もう見てられない試合だ。でもここは光矢に何としても勝ってもらいたい。

 

嫉妬「現在土煙で見えませんが、光矢に矢が全て跳ね返った様子です!」

 

強欲「油断大敵とは正にこういうことだな。あのままだったら、光矢はもっと痛い目に遭うぞ。」

 

暴食「いや~!やっばり僕は欲に充実した方が性に合うね!」

 

アッハッハと上手いこと実験が成功した気分なのか、笑い声を上げて笑う暴食。

あんな元気で陽キャな暴食を初めて見た…。聖戦ではずっと無口だったから今の暴食を見ると、我が子の成長を見ている気分になる。

 

零愛「……」

 

神司「ん?どうした?」

 

零愛「ううん、ただこういうところでお母さんはお父さんに惚れたんだなぁと思って…」

 

神司「?どういうこと?」

 

零愛「…実況の嫉妬さんの言う通りだね。」

 

神司「零愛、俺が鈍感だと言いたいのか?」

 

零愛「え?そうじゃないの?」

 

神司「冷たいって……零愛…」

 

零愛「はははっ♪ごめんね、お父さん♪」

 

成長の速さは感心するけど、こんなにも舐められるとは……父の威厳が欲しいものだ。

 

夢『御主も大変だの。』

 

全くです。

こんな話をしていると、土煙が晴れてきた。

そこにいたのは、体の色んな箇所に火傷を負っている光矢の姿であった。折角の執事服がボロボロだ。

 

光矢「はぁ…はぁ…」

 

暴食「どぉ?自分自身の攻撃を喰らう気分は。」

 

光矢「……最高なんだよなぁ…!ありがとよ、暴食悪魔サン…♪」

 

暴食「なぁ!?」

 

嫉妬「なんということでしょうか!暴食にカウンターを喰らいながらも尚、立っており!更に、光矢の体が黄金に輝いているー!!どういう原理何ですか!?実況の強欲さん!」

 

強欲「お、恐らくだが…喰らった光の矢を全て自分自身に吸収して取り込むことによって、光を付与させたのか…!?」

 

他に考えれることはない。間違いなく光矢自身に光の矢を取り込んだに間違いない。

 

光矢「フフフ…はははははは!!喰らいやがれ!光符『無差別爆撃光線(インディファレンス・ライトニングスパーク)』!!!」

 

超無差別に光符『ライトニングスパーク』を放つが、勿論暴食はサッサッと避ける。無駄な労力を使わない様にも見える。

こんな適当では暴食には勝てない。そう思い心配も束の間。光矢の口角は上がっていた。

 

光矢「当たれー!!!!」

 

暴食「簡単な弾幕だね。蝿術『反射蝿』。」

 

再び蝿術『反射蝿』によって跳ね返る光の弾幕。また光矢に直撃した──と思われた。

 

光矢「もうそこには居ねぇよ。光神『ライジン・ザ・ブラスト』!避けてみやがれ!」

 

暴食「ッ──!!」

 

反射板に守られていない背に光速で移動し、暴食、誰もが避けれないような残っていた光の矢を数十本放つ。勿論、暴食は避けれないまま弾幕を喰らった。

 

暴食「ぐわあァァ!」

 

大量の矢に射られた暴食が苦しみ部舞台上にもがき始めた。

何か様子がおかしくなり不安が募る。




次回は一週間後!
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