神ノ「そんじゃまぁ、悪魔共。待たせたなァ……神ノ邪神こと、アベル・サタナキアの本気、見せてやるよ…!」
神ノは、そう言うといつも身につけている黒いマフラーを外した。
すると、髪色が白くなり、邪気と魔力が跳ね上がった。
初めて見る。マフラーを外した姿や勿論、白髪神ノも……
神ノ「最終形態…かは知らん。ただ…俺の覚醒verなのは確かだ。」
黒フラ「ッ……」
神ノ「………さぁて!どっちが先に壊れるか勝負だ!ブラックドール!!!」
「ハハハハッ」と笑いながら瞬間的にクーちゃんの前に止まる。
神ノ「『能力覚醒』…暇『退屈な
クーちゃんが急に吹っ飛ぶ。吹っ飛ばされた先を見ると場外。つまりは、神ノの勝ちだ。
嫉妬「なっ…!?なんと!?場外!!!ブラックドール、場外です!勝者、アベル・サタナキア!!」
一部の神ノ崇拝の悪魔は歓声を上げるが、それ以外の観客は唖然呆然だった。
何が起こったのか分からずこの試合は終わった。
◆
【医務室】
神司「どうなんだ?永淋。」
永淋「どうなのって……左腕骨折だけよ。」
レミ「それだけなの!?」
永淋「落ち着きなさい。そうよ。でも記憶に障害──」
苅亜「それなら僕の能力を使用します。元のクーちゃんの記憶をインプットするだけなので。」
永淋「相変わらず便利な能力…」
苅亜「先生、逆ですよ…皮肉な能力でムカついてます。」
下を向いて怒りがこみ上げる息子の姿を見て、そっと肩に手を置き「優しいな、苅亜は。」と言うと、泣き出してしまった。あんな異変に自身の能力を悪用してしまったことを悔やんでいるんだろう。本当に優しい子に育ってくれた。ありがとう。
しかし何だ。神ノの野郎……零愛に続けてクーちゃんに場外勝ち。何が、したいんだ……。
レミ「…アベル……サタナキア……ッ!!」
◆
神ノ「……」
暴食「神ノ様…」
神ノ「…シリアスか、ははは。」
流石にやり過ぎた。レミリアに殺される。暴食がやった光矢の件、先ほど俺が倒した黒フラの件。二人とも紅魔館メンバーだ。もう怒り狂っている筈だ。
神ノ「はぁ…」
闘技場の壁の上に座り、黄昏ている。マフラーも着けて髪色も元の黒色に。
やり過ぎた、本当にやり過ぎてしまった。
あの瞬間、何が起こったのか話そう。
俺は黒フラに近づいた時に、俺の能力『暇をもて余す程度の能力』を覚醒させた。
暇な時、生き物は何をするか。それは
俺が行った遊戯は、黒フラのことを玩具のように扱い、
これが先ほどの全貌だ。
神ノ「やってしまったなぁ…」
「はぁ」と溜め息を一つつこうとしたら、殺気を感じた。その方を見ると紅い槍が飛んできていた。
右手で受け止めると同時に蹴りを入れてきた。すぐに左手でその足を掴む。
?「クソッ!離せ!」
神ノ「レミリア…!」
なんて早い復讐だろうか。
離せと言われたのでとりあえず離す。でもそのままの勢いだと、まだ向かってくる気がするが。だからこそ先に謝る。
神ノ「ブラックドールと光矢の件は本当にやり過ぎたと思っている。すまない。」
レミ「謝ろうが無駄なこと。やった事実だけが残っているんだ!」
神ノ「…!!確かにそうだ……だけどあれは死闘なんだぞ!?」
レミ「ッ!!」
神ノ「あの場に立った以上、死ぬ気で闘うしかない。それでブラックドールは闘った。しかし負けた。」
レミ「何を言ってるんだ…!妹を持つ姉の気も知らないで…!!」
神ノ「逆上か!?レミリア!誇り高き紅魔のスカーレットの血筋はどこへ行った?!妹が傷付いて怒るなら何故止めなかった?!お前は二女の姉なんだろ!!」
レミリアの胸ぐらを掴む。
レミ「ッ!?」
神ノ「守ってやれよ!気づいてやれよ!妹の気持ちをよ!執事もよく暴食をあそこまで追い込んだと思って賞賛したさ。ブラックドールもだ。俺は、能力を使用せずに勝とうしていたら能力が覚醒し、俺も覚醒せざるおけない状況まで追い込まれた。スゲーよ、紅魔館メンバーは!ミカエルを二人で倒せるんだろ!?」
レミ「……」
声を荒くしながら問う。今回の戦闘を含めて予選も紅魔館メンバーは良い闘いを見せてくれた。生き物と言うのは苦しい時に覚醒を見せてくれる。だから本戦を開催した。
胸ぐらを離す。レミリアは地に膝をつく。そして涙を流す。
やっと気づいたのだろう。
レミ「…私は…ただ、熱くなりすぎていただけ…」
神ノ「そうだよ。主従なんて関係無しに、レミリアは『紅魔館ファミリーを負けない』と考えていたのか知らないが、戦闘に熱中していただけなんだ……だけど戦闘に熱中していたのは俺らも同じだ。選手だもん。」
レミ「……ごめんなさい、神ノ邪神。」
神ノ「神ノで良いよ。もしくはアベル。」
相当ショックを受けたか。しゃーない。おぶってやるか。「歩けるか?」と首を横に振るからおぶった。
神ノ「あっ、暴食は次の試合があるから先に休んできな。」
暴食「了解しました。」
振り戻って黒フラや光矢がいる医務室を探すのに道を迷ってしまって時間がかかってしまったのは俺とお嬢様の二人だけの秘密だ。
えっと…暴食です。はい、独りです。ミカエルは天界へ、邪王様は神司くんの精神内で夢の幽閉。はい、完璧に独りです。それなら今回の後書きを無くせば良かったのに。いーよ、神ノ様の愚痴をここで暴露しちゃいますよ……本当に誰も来ないのね…っていうか!この後書き部屋、独りは怖すぎっ!さらには収録が深夜0時18分って……次回の闘い僕なんだけど…終わらせます!次回は僕対亜無くんです!お楽しみに!!