邪神たちの生きる世界   作:紅鎌 神邪

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お久しぶりです!そしてこの度、邪神世界改め、邪神たちの生きる世界が3周年を迎えましたー!!(フォーパチパチパチ)
ということがありまして!2話連続投稿と行きましょう!
明日の0時に次回が更新されるのでお楽しみに!


第138話 覚醒能力 VS 覚醒能力

嫉妬「さぁ!長かった本戦も残り三戦になりました!」

 

強欲「何でもアリだったがもう流石にないことを願いたいな。」

 

嫉妬「でもさ、次の試合……」

 

強欲「次の──あっ、そうだったな…」

 

嫉妬「さて気を取り直して、準決勝一人目は!邪神王を追い詰め、魔力切れの降参にさせた紅魔館の居候!紅風 亜無~!!!」

 

歓声の中から名前を呼ばれた亜無はテンションをアゲて登場すると思っていたが、顔がマジになっていた。

 

亜無「……」

 

嫉妬「さぁて!二人目は──光魔(こうま)の執事を振りで逆転勝利を収めし、暴食の悪魔 ベルゼブブ~!!!」

 

暴食「次の実験台は…君かな?」

 

歓声が上がる。特に女性人が。

あの身長約156cmの青年が人気なのか、もしくは上位悪魔の七つの大罪だからなのかは定かではない。

 

嫉妬「──ということで役者はそろった!!」

 

強欲「両者用意……始めッ!」

 

暴食「亜無くん、光矢の仇とか考えてる?」

 

亜無「ッ!気づいていたのか…」

 

暴食「殺気漏れ漏れ。そういや光矢の腕、骨折しているんだったっけ?」

 

亜無「お前のお陰でな。」

 

暴食「その件はごめんね!熱くなりすぎたんだ。」

 

両手をパンッと合わせる。多分、光矢の件で謝っているんだろう。

 

亜無「許す気はない……ただ、能力覚醒をしたくて堪らないだけなんだよ!」

 

亜無の殺気がドッと上がった。亜無の能力は、『無かったことを有りにする程度の能力』と『嘘を見分ける程度の能力』。どちらか覚醒した。

 

亜無「ベルゼブブ…俺の能力を覚えているか…?」

 

暴食「確か、『嘘を見分ける程度の能力』と『無かったことを有りにする程度の能力』だよね?」

 

亜無「そうだよ…まぁ、物は試しだ。」

 

一体何をするのか、見ていたら判る能力ではなかった。

亜無は何もすることもなく、暴食が血を吐く。一体何が起こった…!?

 

暴食「…『覚醒』……亜無くん、今何て言った?」

 

亜無「聴こえなかったか…?『ベルゼブブは血を吐かない』って言っただけだ。」

 

再び血を吐く暴食。

亜無の能力覚醒 …どちらか覚醒したのは確か。しかしどちらもあの効果に一致しない。ならば何なのか。

 

亜無「反撃しないのか?ならば一方的な攻撃になるぞ。『ベルゼブブの腕の骨は鋼鉄の様に硬い』。」

 

暴食「何を言っている…蝿くん達!亜無を腐食させろ!」

 

亜無に向かって大量の蝿を飛ばす。ブブブッという音に紛れて何かを亜無が言い放った。

すると蝿は発火した。

 

暴食「何で!?」

 

亜無「さぁな…!!」

 

暴食「ッ!?ア゙ア゙ァ゙ア゙!!?」

 

驚いている内に殴りに掛かる亜無だが、暴食は咄嗟に右腕を出して防いだ。しかし、バキバキッと音と共に暴食の腕は粉砕された。

 

亜無「これが光矢の分だ。」

 

暴食「グググッ…!!そう、か…!亜無くんの覚醒能力は──グウゥ!?」

 

紅風嘘無剣を創ると膝着いている暴食の腹を刺した。

 

亜無「シー……まだ言うな。神司さんが勝ち上がって来るまで黙ってな?」

 

暴食「この…野郎……ッ!!」

 

亜無「あぁ?死ぬか?」

 

暴食「嫌だね!僕も覚醒するよ!」

 

暴食の能力は『腐食させる程度の能力』。大体のことが予想できるが果たして…。

暴食の邪気と魔力が上がるのを身で感じた。暴食はスピードが上がると亜無の肩に触れた。

 

亜無「…その真意は…?」

 

暴食「スキル『腐食(ズィアヴロスィ)』。しかし、腐食させるだけでは我が『暴食』には物足りない。《食べ狂い》のベルゼブブ。貴様のことも食らい尽くしてやるよ…!♪」

 

ニィイと笑う暴食は亜無の肩にかぶり付いた。

亜無は叫び、観客は引く。特に暴食のことを応援していた女性人悪魔たちが引いていた

 

亜無「ッ!?」

 

暴食「……物理的だろ(ぶちゅりへきはほ)?…まっ、食ったのは別だがな。」

 

亜無「はぁ?」

 

今回の戦闘が『覚醒』なだけあって、色々と無茶苦茶だ。理解するのだけでも大変だ。

 

暴食「敢えて言おう。僕の『覚醒』は、全てを食らう能力だ。物は勿論、概念や理なども食らう。」

 

亜無「つまりは…何だ?」

 

暴食「お前の魔力を頂いた。」

 

亜無「!?」

 

そんなことが有り得るのかと自身に問うが、腐食の能力だと暴食本来の罪と一致しない。ならば、暴食本来の能力が存在すると考えるのが、妥当だろう。

だからこそなのか、全てを食らう能力が暴食の罪に合っている。

暴食は「クククッ」と静かに笑うと亜無の周り全体に魔方陣を展開した。

 

暴食「食え、反魔『全魔法(フル・マジック)』。」

 

虹色に放たれる無数の光線。しかし、亜無に当たる前に光線が消えた。

 

亜無「『全ての魔力の攻撃を受け入れる』と俺は勝てなくなる。だから負けてしまう。」

 

暴食「……あ~、なるほど?食ってやるよ、お前の『嘘』を。」

 

亜無「小声で喋るな、ベルゼブブ。俺が負けること勿れ。腐食に任せない様に注意しろ。」

 

亜無の会話が急にバグる。何を言っているのかさっぱりだ。だけど暴食は理解している。せめて亜無の覚醒能力が解れば……。

 

嫉妬「おおっと!綺麗な弾幕の次は、肉弾戦だ!!」

 

強欲「それにしても亜無はさっきから何を言っているんだ?」

 

嫉妬「解らない?亜無は逆さ言葉を使っているんだよ。」

 

神・強「「逆さ言葉ァ??」」

 

嫉妬「例えば、『上に行くぞ!』は『下に戻るぞ!』になったり、『避けろ!』が『受け取ってやるよ!』になったりと言った感じになる。」

 

そういう覚醒能力(・・・・・・・・)か。やっと理解できた。それなら暴食に触れなくとも攻撃が可能になる。

因みにどんな覚醒能力なのかというと、嘘が本当になる能力と俺は推測する。

多分だが、『無かったことを有りにする程度の能力』と『嘘を見分ける程度の能力』が『覚醒』によって融合して、『虚言と反対のことが起きる能力』に進化した訳だ。なんか、サグメの『逆転させる程度の能力』に似てるな。発動条件があるけど。

 

亜無「当たらねぇな!痛くないな!早く勝っちまえ!暴食!!」

 

暴食「ホント、厄介な能力だね!蝿符『ディオヴォロスフィスト』!」

 

蝿を拳に纏わせてそれを放つ。放つだけならまだ良かったが、数えきれない程の蝿が亜無を襲う。

 

亜無(ッ!?くそっ、喋れない…!虚言を吐くには口を開かなければならない……でも口を開くと大量の蝿が口の中に……)

 

暴食「残念だね!(むしばみ)『腐食する息吹』!」

 

大量発生の蝿を追加で増加させた。もうキモいを越えて、おぞましい。疑似死体の時の蝿よりエグい。

 

嫉妬「何なんだ!?あの大量の蝿たちは!!?」

 

強欲「あんだけの魔力を一体どこから…!?」

 

暴食「僕は喰らったのさ、亜無くんの魔力をねッ!」

 

亜無「!?」

 

暴食「先程、魔力を頂いたよね?亜無くんの魔力を奪ったけど、さっき(・・・)のは僕の魔力さ。」

 

やりやがった。亜無は蝿が口の中に入らないようにしているため喋れ(嘘付けれ)ない。

つまりは──

 

嫉妬「ベルゼブブが優勢だ…!」

 

亜無(チッ…)

 

覚醒能力 VS 覚醒能力…どちらも狂ってるほどチートだ。

しかし、あんだけのチートっ振りな亜無をここまで追い詰めるベルゼブブの『全てを食らう能力』が上手になるなんて。

だけど、亜無の勝率はまだある。

 

亜無「やけくそだ!」

 

暴食「もう遅い。」

 

一気にスピードを上げてベルゼブブに殴りに掛かったが、簡単に拳を止められて、蝿で付与した拳を亜無の溝に入れた。

 

亜無「カハッ…!」

 

暴食「終わりだな。」

 

蝿をゼロ距離で放射して亜無に食らわす。何百、何千万の蝿が亜無を取り込んでぶつかる。

この蝿はベルゼブブの魔力によって強化されてまるで一匹一匹が鉛玉の硬さになる。

全部の蝿が通り過ぎると、亜無はフラフラと立っていたが、30秒位すると、バタりと倒れた。

 

嫉妬「ここで試合終了だァー!!まさかのチート使いの亜無がダウン!勝者は、暴食のベルゼブブー!!!」

 

暴食「お疲れ様、亜無くん。」




新しく書いた「宵闇夜桜魔」がきのう更新されているからある意味、3話連続投稿なんだが…w
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