神ノ「さぁ~って、神司!本戦前に一戦しようぜ!」
神司「なんだよそのテンション…」
準決勝一回戦目が終わってから、家族で博麗神社に戻ろうとした時に神ノに止めるれた。
って言うか、本戦前って…それ、一日前なんだが…戦闘狂の神ノのことだ。少しでも俺と闘いたいんだろうな。でも、家族たちがなぁ…
サグメの方にチラッと視線を向けると、サグメはニコッと笑って「大丈夫ですよ。」と言ってくれた。なら言葉に甘えて行ってくるか。
神司「それじゃあ、行ってくるよ。」
手を振って見送る。サグメがニコニコして手を振り返してくれた。やっぱりニコニコしてるサグメは可愛い。
サグメが見えなくなるまで待っていると、神ノに肩を叩かれた。
神ノ「良いお嫁さんを見つけたな。」
神司「ああ、本当にいい人だよ。サグメは。」
神ノ「ふーん……あっごめん神司、ちょっと待っててくれないか?」
神司「ん、おお…」
神ノが大急ぎで家族が歩いて行った方に走って行った。
サグメにはホントに感謝している。初めて会ったときは死にそうだったところを助けたっけ。何があったかはまだ聞いていない。いや、聞くのが怖いと言った方がいいだろう。片方の羽根が千切れて、そこに正邪が包まれていた。今までの話しの中で、サグメは月から来たと思っている。一体、過去に月で何が起きたのだろうか…
神ノ「神司どうした?」
帰ってきた神ノがどうしたのだと思い、俺に話しかける。
神司「ちょっと考え事…」
神ノ「何を考えているかは判らないが、言いたいことがあるならはっきり言った方がいいぞ。結構単純な答えかもしれないぞ。」
神司「そうだな…そうだな!聞いてみるよ!」
神ノ「おう!何かは知らんが解決して良かった!さぁ!闘うために移動するか!」
◆
神司「結局、部舞台で闘うのか。」
神ノ「雰囲気作りも必要だろ?」
神司「まぁ…」
あれ?俺って流されやすいのか?
神ノ「…っし、やるかぁ~晃雅宗、暴れるぜ。」
神司「晃雅宗?」
神ノ「俺の愛刀にして相棒だよ。」
あれは…零愛を倒した時に使用していた長刀か…見ていた限り、あまり使っている様子がなかった。いや、あれは速すぎて見えなかった。
神ノ「まぁ、長刀って言っても、手作り感満載だけどな。」
晃雅宗を眺めながら撫でる神ノ。俺の邪楼剣も結構長い付き合いだよな。そろそろ付喪神でも…なんちゃって。
神ノ「さて、最初っから本気出しますか。」
神司「ッ!?」
一気に邪気と魔力が跳ね上がる。この感じはまさか…!
神ノ「クククッ、着いてこいよ?稀神 神司!能力覚醒!!」
気づいた頃には、俺の目の前に居て左腕を晃雅宗で叩かれていた。その瞬間、腕の骨が粉砕された。
神司「ぐぁっ…!?」
神ノ「なんだァ?軽く叩いただけだぜ?覚醒しろよ。簡単だぜ?」
神司「ッ!ぐぅうぅ…」
その場に蹲る。腕が痛い。今までに無い痛みすぎて上手く喋れない。
簡単に神ノの誘いに乗った俺が悪かった。辛い。
それに、簡単に覚醒しろと言うなよ、簡単じゃないんだよ!コツとかも何も分からないっーのに!
どうにか立って邪楼剣を抜刀する。
どうする…神ノの刀捌きは、常人じゃない。ましてや、人格技を使ってくる。覚醒状態での人格技はまだ見たことない。
神司「……来た…!」
神ノ「ッ!」
俺には予知がある。それなら相手が来る前にそこから避ければいい。
結果、左から来た神ノの攻撃を後ろに避けた。避けれたのはいい。ここまでならの話だが。
そのまま神ノは方向転換して下がってきた所まで近づいて俺の左足をぶっ叩く。
崩れるように膝から倒れて痛みと葛藤する。俺の予知があっても避けきれない。
神司「ぐあっ――!!うぅッ…」
神ノ「あーあー、少しは耐えろよな。おめぇーマジで成長しないの何なん?こんなんだから、夢司人命神に精神負けんだろ?少しは勝とうという姿勢しろよ。ダセェなァ。」
神司「……ね…」
神ノ「ん?」
神司「死ねよ…!!カスな失敗作がァーー!!」
神ノ「うおっ…」
俺の身体が銀色に光る。何なのだろうか…この、楽観的な気持ちは。今なら今まで出来なかったことも出来そうな気がする。
神ノに対して右手を向けると、銀色の刃が四本が四方に向いた。
何だ?このスペル…やったことがないのに何が起きるか判る。
神ノ「(何も起きないのか…)こっちから仕掛けるぞ!第一人格『邪神斬り』!!」
神司「爆風『鎌鼬』。」
四本の刃の先端から風が飛び、神ノを切り裂く。切り裂いた箇所から血が流れ出す。何が起こったか理解出来ていない神ノに続いて斬撃を入れる。
神ノ(第一人格が効かなかった…!?いや、防がれたが合っている…のか…?それにしても、あれが神司の覚醒か…?そうだとすると――なんて都合が良いんだ…!)よく当てたな!」
神司「黙れ。」
神司「!?」
神司の魔力が更に上がる。予知だけが覚醒したのではない。それはもう一つの能力にも反映されている。
神司が右手の刃を解除してから、上に挙げる。すると、今までに見たことの無い大きな刃が三本出ていた。
神司「反撃『
神ノ「ちょっ、ちょっ!とりま守ってみるか!?いやいや!死ぬだろ!?これ怒らせたらダメなやつかよ~!!?」
思い切り神ノの上から直撃する。その時点で砂煙が起こり、目の前が何も見えなくなる。
神司「まだまだ行くぞ。剣技『桜吹雪』。」
右手を上に挙げると、空から桃色の花弁がヒラヒラと舞い降りてきた。
その時に、砂煙が晴れてくると、神ノが血だらけになりながらも歩いているのが見えた。
神ノ「あー…マジで死ぬかと思った…覚醒しても追いつけるなんてなぁ…」
神司「死なないか…」
神ノ「殺そうとしたのね?でも残念でした~!俺不死なので~!」
キャハハッと俺を嘲笑う。ムカつく…早く何でもいいからコイツを殴りたい。
それにしても、入ったと思っていたのに、血だらけで気絶もしないなんて…更には、煽りもまた健在…!
ずっとアハハっと笑っていた神ノが急に倒れた。
神司「神ノ!?」
直ぐに駆け寄ると、泡吹いて気絶していた。
神司「……俺の勝ち?」
とりあえずは俺の勝ちでいいと思う。その後は、家まで神ノをおぶって帰った。
暴食「何で久しぶりの後書きなのに作者居ないんだよ…」
サグメ「ははは…でもそれにしても、家ありがとうございます。」
暴食「神ノ様言わく、貸すだけらしいのでそれまでは自由らしいですよ。」
サグメ「そうなの?わかった。」
暴食「さてと、んじゃ終わっときますか…今回と前回での2話連続投稿楽しめたでしょうか。また長い期間休むと思いますがよろしくお願いしますね。それじゃあ、またここで…じゃないや。次回はとうとう、決勝戦!え?神ノ様 VS 神司様はって?また次回にお楽しみあれ。それではまたここでお会いしましょう!」