さて、話は置いといて本編へどうぞ!
怠惰「グギャアアアア!!!!」
神司「ッ…!!」
シロ「痛いよぉ~!!」
ドラ「くっ…!!」
怠惰の大きな咆哮に耳を防ぐ俺たち。
だが怯むことなく怠惰に呼び掛ける。
神司「怠惰ァ!!」
怠惰は俺に気づくと両手の指を刃に変えて襲いかかってきた。
神司「聞く耳無しかよ…ッ!」
すぐに邪楼剣を構えて防ぐが怠惰の力の方が上で押し負けそうになった。
ところが怠惰が吹っ飛ぶのが見え、その近くには雷炎を持って怠惰を斬る姿が見えた。
神司「ありがとう、ドラ。」
ドラ「神司様が危険に見えたので助けに参りました。」
さすがは従者の一人だ、主の命令に従っただけだが、ナイスだ。
だが、飛ばしただけなのでまだ怠惰を倒してはいない。
怠惰「グルルル…ガアァァア…!!」
怠惰は自身の爪の刀を切り落とすと、新しく生えてきて形は鎌状に変化した。
次に怠惰は、床に魔法陣を展開すると
頭と体が刃の異形やフードを被り、両手が大砲の形をした異形が召喚された。
シロ「何アレ…?気持ち悪い…。」
神司「多分、どっかの異世界から召喚したな…怠惰の野郎…」
ドラ「それにしても本当に気持ち悪いな…」
怠惰が右手を俺らの方に向けると、その異形たちは気持ち悪い走り方で走ってきた。
今、俺らが言えることは……
三人「「「気持ち悪っっ!!」」」
そうただただ気持ち悪いのだ。あんな化物+異形二匹なんておかしいだろ…しかも気持ち悪い走り方+気持ち悪い異形×2とは恐ろしい。
刃「……!」
刃の異形は、ドラの方へ向かい片手の刃を振り落とした。すぐにドラは雷炎で受け止めたが、
ドラ「っ…!」
刃の異形の体からとは思えない力がドラを潰していた。
ドラ「ぐわっ…!!」
あり得ない力でドラを押し潰す刃の異形。
ドラ「くそっ…!こんな奴にやられてなど…!雷斬『雷一文字』ッ!」
刃「……!!」
ドラは一度、刃の異形を退かすために雷炎を鞘に入れてから斬ろうとした。刃の異形に乗られたままでも上手く入れれたが、刃の異形はその腕を止めた。
ドラ「えっ…」
そして刃の異形はドラを上に上げると、壁に思いきり投げつけた。
ドラ「がはっ…!」
勢いよく壁に叩きつけられたドラは下に落ちて倒れた。
刃の異形はトドメを指そうとするとその間に神司が来た。
ドラ「神司…様…」
神司「大丈夫か?ドラ…」
ドラ「はい…なんとか…」
神司「一回休んでろ。後は俺が殺る。」
やる気を出した俺は、刃の異形の方へ振り向くと、そこには刃の異形と暴走した怠惰が歩いて来ていた。
暴走した怠惰と刃の異形の二体を俺が対処できるかのか…いや、対処しなければいけないのだ。
ドラは心と体は強い子な筈だ。そしてどう倒すか、ここはどうするかという洞察力と観察力も持ち備えている。そのドラをあの刃の異形は倒したのだ。これは…苦戦するに違いない。
俺はまず、刃を数千本空中に浮かせて、神剣『千本刃』を使用した。
怠惰は不死だから刺さって大丈夫だろうが、刃の異形は体が”細い„のと、体が”刃„ということから、そして声も出さないので攻撃が効いているのかわからない。
神司「くそったれ…!アイツら攻撃効いてんのかよ!?」
暴走した怠惰が刃が刺さっているにも関わらず俺に向かって走ってきた。上に跳び掛かって鎌のような爪で襲ってきた。
俺はその攻撃を邪楼剣で受け止めるが、続いて刃の異形も連続で攻撃してきた。
まるで二人はコンビのかのように素早い攻撃をしてきた。
神司「くそっ…!!」
受けるのだけでも精一杯だ…ドラはまだ休んでるし、シロは大砲の異形と撃ち合いをしている……そうか!その戦いに協力してもらえば良いんだ!!
俺はシロに伝心を通じて一回話した。すると、
シロ『了解だよマスター。ちょうど自分もキツかったしね。』
了承してくれた。どうやらシロも苦戦していた様だった。
んじゃ、作戦開始にしますかね!
神司「とりゃあ!」
一度足で二人を蹴り飛ばし、この部屋をグルグルと回った。
グルグルと走っていると、ドラから伝心が繋がった。
神司『ドラ、大丈夫なのか?』
ドラ『その周辺を駆け回るのなら自分にお任せ下さいよ!』
確かにな…足の速さなら俺よりもドラの方が速いもんなぁ…
俺はドラにその役目を説明し、ドラにバトンタッチした。
ドラ「おいおいお前ら!俺が復活したぞ!!かかってこいよ!炎符『ハイ・フレイム』!!」
暴走した怠惰と刃の異形を煽り雷炎で攻撃するドラ。
もちろん避けた。煽られた二人は俺からドラに敵を変えて向かって行った。
よしと、後は最後の出番までだな。
ドラ「こっちだぜ!雷符『ウェイトサンダー』!」
雷炎から出てくる雷を飛ばすドラ。勿論避けられるので、一回雷炎をしまうと、
ドラ「『雷速』!!」
足に雷をつけて部屋中を走り回る。ただし、追いかけてくる二人もやはり速い。
ドラ(くそっ…!これじゃあ…すぐに追い付かれる…!)
神司「邪脚『ブラッドストーム』!」
怠惰・刃「「 !! 」」
追い込まれていたドラから一度俺の方に引き寄せた。怠惰は暴走してても理解はしていた様だが、刃の異形は理解していないように首を左右に振っていた。
神司「来いよ…怠惰。」
怠惰に右手で「来いよ」とサインすると、真っ直ぐに俺を襲いに来た。
刃の異形はすぐにドラの方に走って行った。
また最初からだ。だがこの作戦は必ず成功する…筈だ。
神司「邪刀『鬼神斬』ッ!!」
邪楼剣を構えると刃の色が桜色から赤色に光った。近づいてくる怠惰を斬ると、神々しく赤く燃えて怠惰の左腕を下から斬った。
こんなに光を放ったことは初めてだ。亜無と戦った時はこんな赤く光を放つことはなかった。
神司「うぉぉぉお!!」
今は考えても仕方がないと思いつつ、怠惰のもう片腕を切り落とす。
怠惰「グギャアァァ!!!」
両方の腕を切り落とされて叫ぶ怠惰。
神司「ごめん…怠惰…ッ!」
一度邪桜剣を仕舞って、
神司「桜符『風舞桜』……!」
邪桜剣を抜いて風を斬る様に上に上げる。すると桜色の大きな竜巻ができて怠惰を巻き込み、この部屋中に切り傷がたくさんできた。
竜巻が消えると怠惰は元の姿に戻って気絶していた。
さて後は、二人の異形の処理だけだ。
ドラ「はぁぁあ!!」
刃「…!」
上にジャンプして下に思いきり落とす刃の異形。それを上手く避けたがまだコイツの速さには追い付けない。
あの細い体のどこから、あんなに素早い動きができるのか不思議でたまらない…
ドラ「いやいや、今はそんな考えるh…」
ストン…
ドラ「はァ~ァ?」
はぁ?何が起きたんだ?何故目線が『床の畳でアイツの足が見える』んだ?
刃「グルュウゥゥ~!!」
変な声と共に何かを刺す音が聞こえた。
何を刺したんだ……というか俺はなんで『ここから動けない』んだ……?
砂煙と共に落ちた何かが消えて、刃の異形が刺している『ナニか』から頭が生産された。
気がつくと刃の異形が、俺の体をめちゃくちゃに刺していた。
ドラ「いてぇよ!!雷炎符『サンダー・フレイム』!!」
雷炎で刃の異形に雷を落とし、炎で斬った。すると刃の異形は吹っ飛んだ。そしてすぐに体の傷を治すが、
ドラ(さっきの夢…?なのか…結構リアルだったな…ていうか体が重い…)
刃の異形は起き上がると、自身の体の刃を何か禍々しい気を放ちドラに襲ってきた。
すぐに察した。これはヤバイ…!!
ドラ「ッ…!」
ギリギリで避けたが、壁に当たり何かが割れる音がした。
ドラ「おいおい!?まさか…!」
今まで張ってあったさとりさんの結界が無くなっていることが分かる。つまり、あの異形は俺丸ごと結界を斬るつもりだったのか…。
すぐに神司様に伝心を繋げる。
ドラ『神司様!』
神司『何なんだ?あの音は…』
ドラ『先程、刃の異形が何か禍々しい気を放ちまして、その攻撃で多分さとりさんの結界が壊れたのだと思います。』
神司『マジかよ…今からそちらへ向かうから待ってろ!』
ドラ『はい!』
ヤバイよな…結界が壊されるのは予想外だ。しかもあの刃の異形がだと…
駆けつけると、それはもう…遅かった。
神司「……!」
ドラは刃の異形の禍々しい攻撃によって量腕を無くして再生ができなくなっていた。
神ノ「皆さんお疲れ様。」
ミカ「お疲れ様です神ノ様♪」
神ノ「すみません、投稿遅れまして…」
ミカ「まぁ、こんな投稿者ですからしょうがありませんよね…」
神ノ「なんか傷つきましたよ…心が…」
ミカ「まだ序の口ですよ?神ノ様。」
神ノ「なんでみんなは俺に『様付け』するわりには俺のことをディスるの!?」
ミカ「なんででしょうかね~。」
神ノ「はぁ…さて!今回はここまで。」
ミカ「次回は邪神王さんですか?」
神ノ「いや、次回は念のため暴食でいくよ。」
ミカ「判りましたよ、それではまたお会いしましょう!」
神ノ「バイバ~イ!」