邪神たちの生きる世界   作:紅鎌 神邪

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第83話 唐突なる事実と真実

タル「何で殺したの!?怠惰!!」

 

怠惰「タルウィ、俺にも俺の用事が…」

 

タル「それなら何で晴明を殺したのさ!!!」

 

タルウィは体から熱を放っていた。怠惰の言葉次第では、すぐに攻撃を仕掛けるつもりらしい。

 

怠惰「話したら怒らないのか?」

 

タル「…私はね…!晴明が生きてたから今の生活が楽しかったの!それなのに…怠惰キサマッ!!!」

 

タルウィは熱球を何個も飛ばしながら怠惰に近づいた。怠惰は、すぐさま大鎌を取りだして熱球を全て防いだ。しかし、

 

怠惰「ん…?」

 

熱球を防ぐ度に大鎌の刃が溶けていた。

怠惰「ヤバイな…」

 

タル「怒りの熱球さ!お前の魂ごと溶かし尽くしてやる…!!熱液『フロムスレイヤー』!!」

 

溶けた大鎌の液体を使って怠惰の体に飛びつけた。するとそこから液体が怠惰の体を溶かしていた。

 

怠惰「これは本当にヤバイ!鎌符『グリモワール・サイス』。」

 

大鎌の刃を復活させてから怠惰は肩に大鎌を置いてタルウィに近づいた。

その時、邪神王の言葉を思い出して急に足を止めた。

 

怠惰「……」

 

タル「もう終わりかい?」

 

タルウィとはあまり会ったことがない…だけど、何か心がムズムズする。タルウィの顔をまともには見れないが攻撃は仕掛けていける。何なんだ…この感情は…

 

タル「そんな弱さで晴明を殺したの…?そんなのはおかしい…!!」

 

怠惰「なぁ…タルウィ。」

 

タル「何だよ…」

 

怠惰「お前はあの陰陽師が居なくなって悲しいか?寂しいか?」

 

タル「そんなの…当たり前だろうが…」

 

怠惰「それなら…それなら…俺が、一緒に居てやろうか?」

 

タル「えっ…?何で…何でお前の様な殺人鬼と私が一緒居なきゃいけないんだよ…!」

 

怠惰にとっては心配事であっても、タルウィには聞こえていない。主人、とても大事であった友人がいなくなって怒りの気持ちの方が怠惰の声よりも上だったからだ。

 

怠惰「いや!俺はただタルウィが…!!」

 

タル「うるさい!!問答無用!!!」

 

タルウィは熱で作った槍を怠惰に向けて思いきり投げた。

ここはさすがに横に避けた怠惰。そしてそのままタルウィの後ろに行くと、

 

怠惰「せっかく可愛いのに…」

 

タル「 !!? 」

 

怠惰に急なことを言われて戸惑うタルウィ。顔も赤くして下に座ってしまった。

 

怠惰「あれ?どうした?タルウィ。」

 

どうやら怠惰は、正直に言っただけなのでタルウィは可愛いと言われて恥ずかしくて座ったことが判ってないらしい。神司も鈍感ならその従者も鈍感だ。

 

タル「何も…//ないよ…!///」

 

と言ってタルウィは翼で空へ飛んでいってしまった。

 

怠惰「……?」

 

まだ状況が掴めないようだ。そして何か思い出したように手を叩くと、

 

怠惰「そうだ!死者蘇生魔法の最後の仕上げをしに行かなくては。」

 

やっぱり鈍感だ…。

怠惰はすぐに魔法陣の準備をしに行った。

一方ここの第一主人公の神司はというと…

 

神司「それじゃあ、お世話になりました。」

 

地霊殿を後にしようしていた。最初はさとりが我が家に急に来てから怠惰や異形との死闘。俺やドラとシロは何回か死にかけるし…大変な数日だった。

 

さとり「はい…確かに貴方のここ数日は大変なことが多くありました。五、六日ほどですかね、サグメさんやドラくんシロちゃんはまだ充分に休めたでしょう。ですが神司さんは…」

 

神司「何なんだ?」

 

さとり「…貴方自身は気づいていないでしょうけど、心や身体に傷や苦痛が酷くあるのですよ?」

 

神司「えっ…でも…」

 

邪神王は…

 

邪王『すまない神司…確かに心と体の傷は治したと言った。だがそれは、浅い傷のことだ…お前自身の深い傷は完治しきっていない。』

 

さとり「そうです、邪神王さんの言う通りです。」

 

邪王『何だ、さとりお前は俺がここに居ても話が通じるのか。』

 

さとり「えぇ、私の能力が『心を読む程度の能力』なので話せます。ですけど、他の人たちにも聞こえる様に出てきてくれませんか?」

 

大人しく俺の中から出てくる邪神王。

こんな邪神王は見たことがない。なんと言うか…いつもなら何か一言言ってから出てくるというか…

邪神王が俺の方に振り向くと、

 

邪王「深刻な問題だよな…さとり、コイツの心をどうにか戻せないか?」

 

さとり「正直、難しいですね…」

 

ドラ「あの…二人は何の話をしているのですか…?」

 

邪王「良いのか?」

 

さとり「神司さんの家族です。話してあげましょう。」

 

邪神王は、真剣な顔をして俺らに伝えた。

 

邪王「…神司の身体や心に起きている話だ。今から話すことは全て本当だ。……現在、神司の身体にはヒビが入っている。そして心もだ。このバカは今では何気なく大丈夫そうな顔をしているが、」

 

神司「おい。」

 

邪王「また今回のような死闘や戦いをするとすれば、次こそは腕が動かせなくなったり立てなくなるかもしれない…。次に心は、また何気ない顔をしているが何かを無くしたり、神経的に来るものがあると心のバランスが崩れて精神崩壊するだろう…これが今の神司の身体と心の現状だ。」

 

ドラ「なっ…!」

 

シロ「ウソでしょ…」

 

サグメ「…!!」

 

神司「……」

 

唐突だったが、それは本当の事かもしれない…ろくに休みを取らず、心に来るもの、身体に来るものが積み重なりすぎている…

俺は今から何を考えて何をすれば良いのか…そこから動かなければ次へは進めないだろう…。

 




神ノ「さてさて、今回は…」

エル「おい神ノ!!」

神ノ「…なんだい?」

エル「あのまま神司を殺すのか…!?」

神ノ「……何も俺らで解決するような事じゃないよ…。」

エル「何だと!?」

神ノ「俺らはこの小説の『後書き班』だ。俺の許可なしで本編には手を出させないよ…」

ミカ「そんな…」

暴食「有り得ないよ…そんなの…!」

神ノ「なんだ、来てたのか二人とも…」

ミカ「本当に神司さんを見殺しにするんですね?!」

神ノ「見殺しにするつもりは…」

暴食「僕、神ノ様のことが見そこなりました…。」

神ノ「…良いんだな?お前らは…俺はこの小説の主人公をこんな形では死なせないけどよ…?」

暴食・ミカ「「え…?」」

エル「…あぁ~なるほど…」

暴食「どういうことなの!?エルくん!」

ミカ「教えてよ!」

エル「ネタバレになる…だろ?神ノ。」

神ノ「そゆこと、さてと!今回はここまで!」

エル「今回から後書き班に邪神王は抜きでいくぜ。それじゃ…」

神ノ「また次回♪」
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