邪神たちの生きる世界   作:紅鎌 神邪

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第84話 生き返った姉

あの日家に帰ってから、邪神王がそんなことを言ってから一週間が経った。その後だが、忠告通り戦闘はしていない。地底での俺を見かけた鬼の勇儀が何回か家まで来て戦いを挑んできたが全て断った。ただし断ったのは俺ではなく邪神王が、だ。そしてその一週間の夜がきた…。

俺は家の屋根の上に登り夜空を眺めていた。今夜は綺麗な満月だ。

 

神司「満月か…」

 

現在、邪神王はどこかへ行ってしまっていたので心の中に話しかけても返事はない。

 

神司「戦闘も無しだと、体が鈍るよな…」

 

寂しく夜空を眺める。すると、一匹の黒猫が俺の隣に歩いてきた。

 

神司「おや、どうしたんだい?子猫ちゃん。」

 

黒猫「にゃあ~ん♪」

 

どうやら普通の子猫の様だ。迷ったのかな、それなら親を探した方が良いのかもしれないが、今はそんな気にはなれなかった。なぜなら、この子猫は俺になついているように俺に手に頬をゆっくり擦っているからである。

 

神司「ははっ…どうしたんだよ、本当に。」

 

頬を擦るのを止めた子猫は屋根から放れてどこかへ行ってしまった。やはり野良なのかもな。

 

神司「……このまま寝てても良いかもな…」

 

屋根の上で寝転がる。少し痛いが寝れないことはない。昔は木の上で寝ていたからな。まぁ、その後に幼い頃の紫と出会ったけどな。あの頃はとても忙しかったっけなぁ…今想えば、結構、体に無理をさせたかもしれない…目を瞑って昔のことを色々と考え始めた。

サグメと初めて会った時、ドラやシロとの出会いや幽々子と妖夢のこと、西行妖の戦闘や大昔での天使や神との死闘。諏訪子や神奈子の決戦。そして、サグメと俺の両方からの告白、零愛の誕生。

本当に色々な事があった。これからも色々なことが起こったりするのだろう…。そう考えている内に眠りに落ちてしまっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

一つ…夢を見た…。

俺の姉がこの幻想郷で笑顔で遊んでいる姿を…。

 

 

 

 

 

 

神司「……ははっ…♪」

 

真夜中の出来事、この時の神司は深い眠いに入っていた。それもそのはず、疲れているので自動的に体が強制睡眠に入っているからである。

そして、下からこの家の屋根に一人の女がここに飛んできた。

 

?「……」

 

足音を発てて神司に近づく謎の人物。

神司の寝顔を見ると、小さく笑い、

 

?「この娘が神司…だよね?」

 

すると、その女の横からスキマが開くとそこからは、幻想郷の賢者 紫と怠惰の悪魔 ベルフェゴールが上半身だけ出して出てきた。

 

怠惰「あぁ、そうだ。」

 

紫「あら、師匠の寝顔かわいっ♪」

 

?「あのね、紫。この娘は私のなのよ?」

 

呆れながらも紫に言う女。すると紫な少し慌てて、

 

紫「じょ、冗談よ、”星花„。」

 

そう、この謎の人物の女は、神司の実の姉、星花だった。

実はこの五日前に、怠惰は四種族の魂の蘇生に成功し、星花は再び生きることができたのだ。

最初は、何が起きたか分からない星花だったが怠惰は今までのことを星花に教えたところ、納得がいった様なのでそこで一日を終えた。二日目は、この幻想郷の賢者の紫の家に怠惰は星花を連れていき全ての状況を話した。最初怠惰は紫に怒られたが途中、どちらの立場が上か気づいた紫はすぐに謝った。

…と、色々あり、この様な状況に今はなっている。

 

紫「星花、一度今の師匠の家族見てみる?」

 

星花「みたいみたい!」

 

すると、紫は星花のスキマを作って星花に見えるか確認した。

 

紫「まず、誰から見る?」

 

星花「彼女さんはいるの?」

 

怠惰「いるな…」

 

星花「それなら彼女さんから!」

 

紫はサグメの方にスキマを移動させようとすると、

 

神司「…さっきから黙って聞いてたけど…」

 

三人「!!」

 

神司が起きていた。

 

神司「あんなにキャッキャッしてたら寝てる人も起きるわ…姉ちゃんも、来るなら普通に来てくれよ…」

 

星花「ごめんね~。」

 

神司「あと紫…」

 

紫「はい?」

 

神司「『はい?』じゃない。盗映?はダメだぞ。」

 

紫「盗映じゃありませんわ♪あれは…」

 

神司「覗き、だろ?」

 

盗撮じゃないと認めてるんなら結局は覗きはしてるじゃないか。

 

紫「えーっと…」

 

おい、右上を見ても何もないぞ。嘘が下手か。

 

神司「はぁ…」

 

全く、この愛弟子は一体どこでそんなのしたのか…

 

あれは三日前、零愛と二人で散歩をしにいった時のことだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

神司「零愛と少し散歩行ってくるよ。」

 

零愛はまだ生まれてから一ヶ月も経っていない。だけど成長が早い零愛はもうハイハイではなく普通に歩けている。

零愛の私服は新しく神ノのところのミカが作ってくれた。どうやら暴食も手伝ってくれたのこと。

 

サグメ「わかったよ♪行ってらっしゃい。」

 

神司「うん、零愛行こうぜ。」

 

零愛「うん!」

 

喋れているし、会話もできている。成長が予想以上に早すぎる。これも天人の血なのか。

 

神司「零愛~?」

 

手を繋ぎ一緒に歩いていたのでてっきり零愛も歩いているのかと思っていた。

 

零愛「うん?」

 

零愛の方を見ると、小さな黒い羽でパタパタと地面から上に飛んでいた。

 

神司「零愛!?」

 

飛行を止めて、地に足をつける零愛。そして何も無かったような顔で、

 

零愛「どうしたの?」

 

神司「零愛、飛行するときは一回お父さんに言ってから飛んでくれ、な?」

 

零愛「うーん…れいあ、そらとびたい~…」

 

下を向いて機嫌が悪くなった。

 

神司「いや、飛んだらダメとは言ってないよ。零愛は飛んでいいよ。」

 

零愛「いいの?」

 

神司「良いよ。」

 

零愛は喜んだ顔を見せると思いきり空へ羽ばたいて行った。

 

神司「ちょっ!待てって零愛!」

 

 

 

 

 

こんなことがあったな…。

あの躊躇なくの挑戦は俺の性格に少し似ている。俺もよく挑戦ように敵と戦っていたなぁ…まぁ、そのせいで今はこうなってるがな。

 

神司「…って、何で今そのことを思い出すかな。」

 

星花「何が?」

 

神司「いや、何も…」

 

星花「あ~!何か隠してるでしょ~!」

 

神司「だから何も無いって!」

 

星花「調べてやる、神司が何をしたのか調べてやる。」

 

神司「止めてくれよ!それは姉ちゃんの昔からの癖だから!」

 

紫「なんか、師匠と星花って…」

 

怠惰「姉弟よりも双子みたいだな。」

 

二人が納得してる中、星花と神司はじゃれあっていた。

 

星花「そうだ!今のだけじゃなくて私が一回死んだ後の神司ことも調べちゃお!」

 

神司「だから止めてくれよ!」

 

 

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