邪神たちの生きる世界   作:紅鎌 神邪

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合計100話です!おめでたい!!これからも小説投稿頑張っていきます!


第95話 組織、始動ッ!

~ある洞窟の牢屋~

 

 

ガンガンと鳴り響く牢屋の前に主と正邪が立っていた。牢屋の中には最も異形らしい異形と人間の様な悪魔が入っていた。

 

主「やっと君たちの出番かもしれないね…。」

 

異形「ココカラ出セヨ!!」

 

異形は牢屋の柵を殴る。この鳴り響く音の原因はこの異形であった。

 

正邪「五月蝿いなぁ。」

 

異形「黙レ、天邪鬼ゴトキガ。」

 

正邪「何だって!?」

 

暴れる正邪に追い討ちを掛けるように悪口を止めない異形。

 

主「お前ら静かにしろ。」

 

主の一言で二人は黙った。

 

悪魔「…お前ら、まるで子供だな。」

 

異形・正邪「「 !! 」」

 

悪魔の煽りに反応する異形と正邪。異形は殺気を悪魔に向けて放ちながら首もとを触手で持ち上げる。

 

異形「五月蝿イゾ、煽リハホドホドニナァ。」

 

悪魔「うるっっさぁいいィィ!!」

 

悪魔は異形の身体を思いきり殴り、異形の腕を自身の首に残して身体が牢屋の壁を貫通して隣まで飛んでいった。

 

主「良いね、腕は落ちてないようだ。」

 

正邪(喧嘩買わなくて良かった…!)

 

すると隣の牢屋から異形が出てきた。

 

異形「アァー、首イテェー。」

 

首を左右に曲げて片腕の触手を再生させながら首を直す異形。悪魔はまだ牢屋の中に居た。

 

主「そういやお前らの名前を聞いてなかったな。」

 

異形「俺ハ、【闇の悪夢】、ダークネス=ナイトメア。」

 

悪魔「俺(おで)は破壊と殺戮(ブレイカーマン)のザキ。」

 

主「今後も宜しく頼むぞ、ダークとザキ」

 

二人「「ハッ。」」

 

二人は主の前に跪く。やはり、ザキは牢屋の中である。

 

主「さて、お前らって言っても、ザキに任務を下す。あとダーク、お前の声聞き取りにくいから声を変えておくぞ。」

 

ザキ「はい。」

 

ダーク「有リ難キ幸セ。」

 

主は二人の頭の上に手を置いて任務の状況を話す。ダークだけには声を変える機能を追加した。

 

主「一人、いやあれは二人か。まずはこの組織からの二名の裏切りに刑罰を実行したい。なのでザキは現在拘束中の悪魔に罰を下してくれ。」

 

ザキ「はいっ。」

 

主「もう行け。」

 

主に言われた瞬間ザキは移動を始めた。

 

主「ダークはもう一名の裏切りを気絶させて連れてこい。先ほど任せた二名の悪魔と異形の通信が切れた。俺の予想だと神司に殺られただろう。稀神の家に向かえ、そして零愛という子供も連れてこい。つまりもう一名の駒を貰うのと子供を拐え。」

 

ダーク「つまり、アドラエルと稀神 零愛を捉えれば良いと言う訳ですね。」

 

主「承知しているのなら早く行け。」 

 

命令されたダークが稀神家に向けて移動した。

 

正邪(ヤバいかも…!サグメに言わなきゃ…)

 

主「なあ正邪…」

 

正邪「な、何だ?」 

 

正邪の方に顔を向けずに主は問う。

 

主「お前は流石に裏切りは無いよな。」

 

正邪「当たり前だろ。ボスと私は初めて目的が一致したからな!」

 

主「だよな…。」

 

しょんぼりとする主、それに疑問を思う正邪。

そんな空気の中に壁が粉砕されたかの様な音が鳴り響く。

 

正邪「何だ!?この音は!」

 

主「クックック、ザキのサンドバッグが始まったようだな。」

 

正邪「なっ!まさか…!」

 

正邪が音のする方に走ろうとすると主が正邪の腕を掴んだ。

 

正邪「離せよ!」

 

主「なぜ?」

 

正邪「なぜって…」

 

主が殺気を放ちながらもう一度正邪に問う。

 

主「なぜお前は俺に命令する。」

 

正邪「……ッ!」

 

主「ザキと遊んでくるか?それとも俺に洗脳されるか?」

 

正邪「くっ…」

 

主は正邪から手を退かす。

 

主「……これでもまだ俺は忠告してるんだ。」

 

主はニヤリと笑うと、

 

主「まだ俺よりも上がいることを忘れるな。」

 

静かにそれを言い残して主は牢屋の部屋から去っていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆

 

 

一方、神司たち、

 

神司「ただいまー。」

 

サグメ「お帰り…神司さん!その娘から離れて!」

 

ドラ「アイツ…!」

 

俺以外の全員がこのアドラに向けて構える。

 

神司「待てよ!コイツは零愛を──」

 

星花「邪魔だよ、我が弟。」

 

姉ちゃんが蘿を操って俺の体を持ち上げる。持っていた籠も取り上げる。アドラは両腕と両足を蘿で拘束する。

 

サグメ「神司さんは黙ってて下さい。」

 

星花「さあ、起きなさい。」

 

ペチペチと蘿を操ってアドラの頬を叩く。するとアドラはゆっくりと目を覚ます。

 

アドラ「えっ、えっ?」

 

状況を把握していないアドラは力任せで蘿を千切ろうとしたが蘿が硬くて切れない。

 

星花「切れないよ。あと、私たちの顔に覚えは無い?」

 

アドラ「あどらが倒した人たちだ…。」

 

どうやらこの少女の名前は”あどら„と言うらしい。

 

 

 

 

さっきからの姉ちゃんたちと”あどら„の話を聞くと尋問のように感じる。

そして約一時間に渡る尋問が終了した。

”あどら„の話によると、本名は『アドラエル=マレット・キラティナイド』。『マレット』が付いていることに皆が驚いた。まさか、ドラとシロの実の母親だったのこと。しかしアドラエル自身は『主』という上司に必要なこと以外記憶を消されているらしい。そしてやっと目的の本性を聞き出せた。どうやら上の上司の『主』が零愛を拐えと命令したらしい。しかしアドラエルは零愛を拐ったは良いが、可哀想と感じたらしく零愛一人では動けないのでアドラエルの手で逃がしに来たらしい。そして道中に俺が倒した悪魔と異形に気絶させられた、と。

話が終わったので俺と零愛が入っている籠とアドラエルが蘿から解放される。

 

アドラ「──それがあの組織の目的だよ…。」

 

神司「それにしても何故『主』は零愛を誘拐する作戦を立てたのか。」

 

シロ「色々と大胆だよね。」

 

ダーク「あぁ、それが我らの組織全体の動きだからな。」

 

神司「へー……って!?」

 

皆がいつの間にか入っていた侵入者から離れた。

 

神司「いつの間に…!」

 

侵入者の姿は黒い頭に頭から四本の腕、執事服に黒いズボンでマントが着いていた。

背中からは四対の鋭い腕が生えていた。左腕は刃物の様な形で右腕は触手、両足も触手である。

 

ダーク「クアハハハ、初めましてですねぇ!俺はダークネス=ナイトメア!アドラエルと零愛を連れ戻しに来た!」

 

神司「神剣『千本刃』!」

 

千本の刃を飛ばすが触手で払われる。

 

ダーク「さぁ、光の世界を影に変えてやるぜ…。」

 

奇妙にニヤリと笑って触手を暴れさせた。

 




星花姉さんの能力がいつの間にか開花してましたね。書かれてないですけど、神司くんも星花姉さんが能力使えるのは驚いています。それで星花姉さんの能力はというと…

稀神 星花 能力:植物を自由自在に操る程度の能力

…です。なので植物の蘿を操った訳ですね。
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