えっと、どちらさん?
水曜日。週の真ん中であり、あと2日頑張れば休みと考える者もいれば、あと2日もあると考える者もいる。ちなみに俺は後者だ。
今日は曇り空でもしかしたら雨降るかもしれないと危惧していたが幸い降らなかった。雨降ると教室で食べるしかないからなぁ……
しかしリア充共はなんなの? とりあえず騒がないと死んじゃうの? 飯くらい騒がないで食べましょうってお母さんとかに言われなかった?
「ねぇねぇ何してるのー?」
昼食予定より早く食べ終わってくだらない考えに深けていたら声が聞こえた。
まぁ、俺なわけないよな、お友達と会話してる最中だろう。と思ったのもつかの間。
「ねぇってばー! なんで無視するの!」
え? 俺? てかどちらさん? リア充ってなりふり構わず声かけれるの?
「え? お、俺に言ってたの?」
「そうだよ! なんで無視したの?」
「え、あ、いや誰かと話してたのかと。てかどちらさん?」
ちょっとキョドってしまったけどまあセーフ。ぼっちは会話もしない地球に優しいエコな生き物だからな。
「どちらさんって酷いなぁ……同じ2年F組の若宮 楓奏だよ」
あぁ……そういえばクラスに居たような……ぼっちだから分からないもん
「で、なんか俺に用あんの?」
「ううん。ここ歩いてたらたまたま見かけただけ」
「……」
え? 見かけたら声掛けるの? そんなに不審に見えた? 防犯パトロール的な? あ、生徒会の人かな? 八幡悪いことしてないよホントだよ?
「あ、邪魔だったのか」と納得し、一言言って去ろうとしたら、裾引っ張られてた。
「ちょっと待ってよ! 少しお話しない? ほら用が出来たよ?」
「それで用が出来たって……つーか話すことないだろ。クラス同じとはいえ今初めて会話したわけだし」
「なんとなくだけど比企谷くんと話してみたいなって思ってさ。ダメかな?」
え? 俺の名前知ってんの? 全校生徒の名前覚えてる系女子? 記憶バトルで雪ノ下といい勝負できるんじゃね?
「え? 俺の名前知ってんの?」
「クラスの人ぐらい覚えるよ?」
さすがに全校生徒は無理か。そう考えると雪ノ下やべぇな。悲しいこと俺はいないことになってたけど。ぐすん。
「お、おう。そうか。で、さっき言った通り話すことなんてないと思うぞ? なにせ今初めて会話したようなもんだからなぁ……」
「そっか……じゃあ比企谷くんはこんなところで何してたの?」
「えぇ……まぁ飯食ってただけだ」
「たしか廊下側の席だよね? 昼休みいつも席が空いてたけどここで食べてたんだね。教室で食べないの?」
おいこら。ぼっちには居場所ないんだよ。教室で食べるのがスタンダードにするな。
「ぼっちだから居場所ないからな」
「えぇ……でもたまに教室で戸塚くんとお話してない? 一緒にご飯食べたりしないの?」
「戸塚はだいたいいつものそこのテニスコートで練習してるからな。一緒に飯食ったことはない」
「へぇ……いつもここでご飯食べるの?」
「雨降らなきゃ基本ここで食べてる。雨の日は濡れるから嫌々ながら教室だ」
「はは……じゃあさ! 明日のお昼休みもここに来ていいかな?」
めっちゃ目を輝かせてやがる。何気に普通に会話したけどリア充の距離縮め方半端なくね? てかこの会話の流れから一人がいいんだなって察して欲しかったわ。
「なんでだよ。一人で食べたいからここにいるんだろーが」
「ダメかな……?」
上目遣いやめろ。お兄ちゃんスキル発動しちゃうでしょーが。
「まぁ、ここは俺だけの場所じゃないし来るのは自由だと思うぞ?」
「……! じゃあ明日もここに来ていい?」
「お、おう?」
「じゃ先に教室行くね! ありがとう話に付き合ってくれて!」
「お、おう」
反射的に返事してしまった。これ雨降らなかったら間違いなく来るパターンだよな……どうしよ……俺の安息の地はなくなってしまうのだろうか?
とりあえずマッ缶買うか……
初めて書いて見ました。気が向いたら更新して行こうかなと考えております。
何か意見ありましたらお気軽にどうぞ。ちょっと原作沿って、基本オリジナルの予定をしています