【今回の予習】
ミリアルド…ミリアルド(ガンダムW)
ラダマンティス…ラダマンティス(聖闘士星矢)
シルバー…堂島先輩(食戟のソーマ)
アトラス…アトラス(ドラクエ2)
…の、イメージで。
◆◆◆
イッセーだ!
いきなりだが、ライザー・フェニックス様の下僕の皆さんは、様々な
知っている人だけでも、真面目・堅物タイプから、アバウト・アウトロータイプ。
魔術タイプから、武道タイプまで…だ。
そして、過去の戦績から、ライザー様には勿論、それぞれの人に固定ファンが付いている。
正統派イケメンなミリアルドさん然り、ワイルド系ワルメンのDIOさん、ラダマンティスさん然り、Muscle兄貴なシルバーさん然り。
お姉様系なユーベルーナさん、文字通りな猫系小悪魔キャラな黒歌さんは、言うまでも無く。
しかし、何事にも例外が在ったりする訳でして…
ブーブーブーブーブーブー!
「ふん! 未だに この私の素晴らしさが、理解出来ていないとはな!
ヴァカめ!!」
つまり、何が言いたいかと云えば、ミリアルドさん達と一緒に登場した、あの白い謎の生き物に、会場全体から大ブーイングが浴びせられているのだ。
しかも この謎生き物が、煽る様に噛み付いているから、尚更にヒートアップ。
俺達の周囲の席は、通称『ライザー・シート』と呼ばれていて、ライザー様のチームのファンで固まっているのだが、その皆さんも一緒に、サムズダウンからの、ブーイングの大合唱だよ!
どんだけ嫌われてるんだよ?!
「彼は、通称・イクス。
一応は、ユーベルーナに次ぐ、古参眷属なんだけど、ね…」
部長も顔を叛けて、冷めた顔での説明。
ユーベルーナさんに次ぐ古参眷属って割には、ライザー様のゲームの動画でも、全然 見てない様な気がするんですが?
「あのヒトの場面は、全部
白音ちゃんが補則してくれます。
ふ~ん、成る程…って、どんだけ嫌われてるんだよ?!(2回目)
≫≫≫
「覇ァアッ!!」
バッサァッ!
右手に炎の剣、左手に炎の鞭を携えた銀の仮面の男…ミリアルドさんが、悪魔の羽を広げて飛翔、1ツ目巨人のアトラスを攻撃。
「「「「きゃーーーーーっ!」」」」
これに、周囲の女性ファンが大歓声。
べ、別に、羨ましいなんて、思ってないんだからね!
俺にはアーシア、白音ちゃん、朱乃さんが居るし!
「でぇいやっ!」
シュォォオンッ!
同時、漆黒のドラゴンの鎧を纏ったラダマンティスさんが、魔力とドラゴンの
俺が合宿で喰らってたのとは、桁違いな迫力の一撃だ!
…ラダマンティスさん、本当に俺の時は、手加減してくれてたんですね…。
「「「「きゃーーーーっ!!」」」」
そして これに、女性ファンが以下略!
「…ふんっ!」
ドッゴォッ!
更には戦闘開始と同時、ダークブラウンの背広を脱ぎ捨て、
「「「「「きゃあ~~~~~~~~~~~あっ?!♡(〃▽〃)」」」」」
これに やはり女性ファンの皆さんが…先の2人とは やや別のベクトル?の大歓声。…或いは、絶叫。
「ヨッ!ハッ!タッ!シッ!」
そしてイクス…さんは、小さな体と
「ほいさ!何の!どっこい!あらよっと!」
…は良いのだけど、動く度の その掛け声、どうにかならないんですか?
「そいや!わっしょい!らっせーら!」
…………………………………………。
う、うぜェ…
ブーブーブーブーブー!!
これに、館内から凄まじいブーイングが。
ええ、解りますよ。だって、うざいだもん。
何で このヒトが人気無いのが、何となく解りました。
「ゴラァアアアァッ!!」
これには俺達と同じ感情なのか、
ぶぅぅん、ぶん…!!
アトラスがガチキレ気味な怒声と共に、イクスさん目掛けて、手にしていた鋼棍でのフルスイングを連続で放つが、
「ヴァカめ!
そんな感情丸出しな大振りの攻撃が、この私に届くと思っているのか?ヴァカめ!」
「ヴガガガァァアアッ!!」
イクスさんは これを悉く避けまくる。
…って、だから攻撃を躱す毎、煽ったりするのは止めたのが良いと思うのですが…
そして当然、アトラスも、単に攻撃を受けているだけな訳じゃない。
「オ゙ラ゙ァアアアアッ!」
ずどん!
散開しての多方面攻撃に、アトラスも反撃。
とりあえずはシルバーさん目掛けて、あの巨大な鋼製の棍棒を振り下ろすが、シルバーさんは難無く回避。
『でぇぇえいやっ!!』
そして、その隙を突き、ミリアルドさんラダマンティスさんシルバーさんが、同時攻撃!
掛け声が完全にハモっています。
どう聞いても、1人の声にしか聞こえません!
バッシィッ!ズバッ!ドガッ!
「ぐぉぇえああぅゎお~?!」
炎の鞭が、鎧のパーツの鉤爪が、闘氣を纏った拳が、アトラスに同時にヒット!
悲痛な呻き声を上げ、倒れこそしないけど、完全に この巨人の動きが止まった!
「ふっ! 前座、御苦労!
最後は この私が、華麗にトドメを刺しt
「ガッガァァァアッ!!」
どっしゃぁっ!!
…………………………………………。
此処でイクスさん…が、軽やかなステップを踏みながら前に出て、手にしたステッキをアトラスに向けての『トドメ宣言』の途中、地面に叩き付ける鋼棍の一撃が、脳天から潰さんとばかりに直撃!
地面には巨大なクレーターが、出来上がった!
「…ふん!」
え…?
しかし此処で、会場の誰もがミンチになったと思ったであろう、イクスさんの鼻で笑う様な声が、巨大鋼棍の下から聞こえてきた。
パッシィ…
「が…?!」
…と、思ったら、アトラスの持っていた鋼棍が、縦真っ二つに割れ…いや斬られた!?
「ヴァカめ!
そんな柔い棒如きで、この私を倒せると思っていたのか?! ヴァカめ!」
そして、その棍棒が裂けた間から、姿を見せるイクスさん。
ダメージを負った様子は、まるで無い。
チィイッ!!
そして場内で、重なり響く舌打ち。
「さあ、お遊びは此処までだ!
Here We Go!!」
掛け声と共に、イクスさん…が、両手を広げて宙に浮く。
ピカァッ!
そして眩い光を放ったかと思えば次の瞬間、その身体を真っ白な刀身の、両刃の剣に姿を変えた?!
「あれが…イクスの真の姿。
ライザーが言うには、あれこそが、
呆気に捕られている俺に、部長が説明してくれた。
「え?…でも、エクスカリバーって…」
「コカビエルの時の
「ライザー様は以前、アイルランドに渡った時に、
拾ったって…
あの剣は、犬か猫ですか?
いや、ってゆーか、聖剣ですよね?!
聖剣が悪魔に転生って、出来たんですか?!
それって、アリなんですか?
そもそも する方も させる方も、色々と疑問に思ったりしなかったんですか??!
…余りにも突拍子な展開に、突っ込みが止まりません!
「イッセー先輩、
ほら、ナゲット1つ あげますから、それで納得して下さい。
はい、あ~ん♡」
あ~ん…モグモグ…ありがとぅって、いやいや、何を冷めて悟った様な顔で言ってんの、白音ちゃんは?
諦めたら其処で、試合終了ですよ?
「フッ! 私が この
さあ、私を手に取り、勝利の栄光をその手に掴むのだ!」
そして俺が突っ込みしてる時に、
スゥ…
イクスさん?エクスカリバーさん?…は そう言って、ゆっくりとシルバーさんの目の前に移動。
ガシッ…
「………………。」
そしてシルバーさんは、その黄金の装飾が為された柄を確と握り締めると、
ずんっ!
「え゙…?」
聖剣を、無言で地面に深々と突き刺したあ?!
「さあ、一気に仕留めるぞ!!」
「「うむ!」」
ダダダッ…!
そして聖剣は その儘 放置して、また3人で、アトラスに総攻撃を仕掛ける!
「ぉ、お~い、キ~ミ達ぃ~?
今の この流れは、私を手にして決めるべき…
そうは思ったりは、しないかな~?」
「「「………………………。」」」
突き刺さった儘のエクスカリバー…さんがシルバーさん達に、求め訴える様に話してるけど、御3方は それを完全に無視。
「ふんがーーーーーーーーっ!」
「ちぃっ!」「…ッ!」「ふん!」
得物を失い、剛腕豪拳を振るうアトラスに、集中攻撃です。
一見、多人数による優位な攻めに見えますが、あの拳が直撃したら、一発で普通に死ねますね。
「そう。アトラスも、決して弱くは無い。
その生命力は、半端じゃない。
ミリアルドさん達も、決して余裕じゃないんだよ。」
「一発でも貰ったら、それだけでアウトだにょ。」
「皆、地味に必死で避けているよな。」
それは、皆さんの真剣な表情が物語っています。
「え~い、情けない!
そんなデカブツに、何を手こずっているのだ、ヴァカめ!
私を使えば、そんな苦労は せずに済むと云う物を!ヴァカめ!」
そんな皆さんにエクスカリバー(もう、こんなの呼び捨てで良いよね!)が、激と云うか、野次。
「こうなったら、私、1人でも!」
ズボォッ!…ヒュィン!
えぇーーーーーーーーーーーっ!?
自ら地面から抜け出すと、剣の形状の儘で戦いの場へ、文字通りの飛び入り参加だ!
「む?!」「何!?」「は?!」
そして一瞬、何が起きたか解らない顔をしたミリアルドさん達を通り過ぎ、アトラスへ特攻。
「超必殺!エクスカリバー
斬々っ!!
先程以上に刀身を輝かせ、右肩口から左脇腹へ、間髪入れず、右脇腹から左肩口への斬撃を繰り出した!
「ぐゅぉごぇえわああぅゎお…
『ツォネ・ナベリウス選手の
「如何に生命力が有っても、悪魔が聖剣で
そして、アトラスの巨体が断末魔と共に その場から消えると同時に、退場がアナウンスが会場に流れる。
「「「「「「「「「……………………………………………。」」」」」」」」」
普通さ、こういう決着の瞬間って、会場は大いに盛り上がるじゃん?
…今は、静寂に包まれています。
「…
それから少し間を空けて、客席の何処かから、絞り出す様な小さな呟きが。
「巫山戯るなよ!」
「最後にだけ出てきて、美味しくしてんじゃねーよ!」
「返して!ミリアルド様の奮闘、返してよ!!」
ブーブーブーブーブーブー!
その呟きが呼び水となり、場内は またも大ブーイングに包まれ、
「「「…………………。」」」
これにはミリアルドさん達も、何とも言えない表情を浮かべている。
「♪Excalibur~♪Excalibur~♪
♪from United Kingdam.
♪I'm looking for Heaven.
♪I'm going to Californi…」
しかし、剣から元の謎生き物の姿に戻ったイクスは、そんな空気なんて関係無いとばかり、ターンしながら何やら御機嫌そうに歌いながら、ミリアルドさん達と共に、その場から姿を消すのだった。
「あの…イッセー?
き、気持ちは、解るけど…」
すいません、部長。
解るなら、とりあえず一言だけ、言わせてください。
さあ、皆さんも一緒に SAY!
うぜェーーーーーーーっ!!
【次回予告!】
「ブヒヒヒフェフェ…」
下卑な笑みを溢し、美少女に襲い掛かる
果たして、少女の運命は?
次回『
乞う御期待!
感想よろしくです。