ユーベルーナさんに、小説独自設定、入りまーす。
「あ…あの、よ、宜しければ、傷の手当て、させて下さい!」
「「「「…………。」」」」
◆◆◆
…名乗らせて戴きます。
私の名は、ユーベルーナ・フールフール。
昔より、フェニックス家に仕えるフールール家の生まれで、今はライザー・フェニックス様の
リアス様の「手当てさせて下さい」の御言葉に、サイラオーグ様やクィーシャさんは兎も角、ライザー様に私、
正直な話、"フェニックス"で有らせられるライザー様には、あの程度の負傷には治療は必要無いのですから。
「あぁ、それじゃ、お願いしようかな。」
「…~~~~~~っ!!」
しかしライザー様は、敢えて その
それは正しく、本人無自覚、天然のキラー・スマイル。
それを見て 己の髪の毛の如く、顔を真っ赤にして絶句するリアス様。
微笑ましいですね。初々しいですね。
「「フッ…」」
DIOとミリアルドも、口元を少し緩ませています。
「ちょっと…リアス…?」
ぐぃ…
「ほぇ?」
此処でリアス様の
「(ヒソ…)リアス?貴女、何を考えているの?
傷の手当てなんて、した事が無いでしょ?」
「(ヒソ…)ぅ…うっさいわね!
そして、この会話。
姫島さんからすれば、リアス様が不慣れな手当てで、ライザー様にマイナスイメージを与えるのが心配なのでしょう。
…って、
≫≫≫
どぼどぼどぼどぼどぼどぼどぼどぼ…
「じゃ、じゃぁ…は、始めます!」
「お…応ぅ…」
結局は姫島さんの制止を振り切り、怪我の治療を始めようとするリアス様。
脱脂綿に溢れんばかりの消毒薬を染み込ませると、其をピンセットで摘まみ、緊張丸出し、ぷるぷると手を震わせながらライザー様の顔に ゆっくりと近付けます。
ぽたぽたぽたぽた…
「………………。」
脱脂綿から滴り落ちる消毒薬。
これは間違い無く、染みるヤツです。
大絶叫必至のヤツです。
既にライザー様も、リアス様が傷の手当て等は不慣れなのを察してる様子。
若干、顔から血の気が引いて、青くなっています。
しかし、これで「やっぱり良いよ」なんて言わない辺り、ライザー様"漢"です。
「「「「…………………。」」」」
その様子を伺っているサイラオーグ様やウチの
あれは、大爆笑する準備をしている顔ですね。
そして、
…ぴと
「くぁwせdrftgyふじこlp~っ!??」
≫≫≫
「ご…ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい(…中略…)ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなざいい゙ぃ~い!!!!」
「いや、大丈夫。全然、気にしてないから…」
大泣きしながら、必死に謝るリアス様。
それをライザー様は、困り顔で、必死に問題無いと宥めます。
はい。考えてみればライザー様、ああいう
傷口を消毒された時の あの
予想外に染みたのか、鍛練や
「ぁ~あ、泣かした。」
「フッククク…
「喧しいわっ!!」
ごんっ!x2
「「あゔぇしっ!?」」
大爆笑の制裁として〆られた後、地面に正座している
まるでギャグ漫画みたいな、大きな たんこぶが出来上がりました。
…って言うか、ウチの眷属達って、殆どが忠誠は誓ってるけど、大して尊敬していない(少なくとも表向きは)って感じなのよね。
ライザー様も「完全なイエスマンよりか、そっちのが面白い」って言って、大して気にしてないから良いのだけど…
軍人上がりのミリアルドは、まだ公私のON-OFFで話し方とか変えてるけど、元アウトローのDIOは殆どタメ口だし、他の連中も人間界のハイスクールの先輩後輩みたいな…または同格だけど、一応リーダーを立てる意味で、半歩退いてる、みたいな。
あの双子も完全に兄妹みたいなノリだし、常に まともに下僕らしく話すのは、本当、私くらいですよ!
あ・の・ヤ〇ザ侍と白い謎生き物に至っては、タメ口通り越して、完全に暴言だし!(怒)
≫≫≫
「くすん…」
「落ち着いたか?」
「…ん。」
何か、大失敗した子供みたいに泣きじゃくるリアス様を、漸く宥め終えたライザー様。
ハッキリ言って、これは、チャーンス!…ですよ、ライザー様。
察するにリアス様は、今回の縁談には、かーなーり、ノリ気な御様子。
此処で優しく接したら この お姫様、完全に墜ちますよ!
…って、我が【
「「流石は我等が主!
俺達には出来ない事を、平然と やってのける!
其処に痺れるゥ!憧れるゥ!!」」
…お黙りなさい!
似たような声で、ハモるんじゃありません!!
ライザー(オリジナル)眷属紹介
★
容姿イメージは【新機動戦記ガンダムW】の同名キャラ。
★
通称 DIO。
容姿イメージは【ジョジョの奇妙な冒険】のディオ・ブランドー。
同時執筆の『ガルーダ』も、よろしくです。