PhoeniX-DxD   作:挫梛道

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此方も久し振り。
並びに明けまして おめでとう御座います。
 


春が来た

◆◆◆

 

フフフフ…ハハハハハハハハ…

フハハハハ!我が世の春が、キタァーっ!!

 

…っと、失礼。

自己紹介は初めてだな。

改めて、名乗らせて貰おう。

俺は、ライザー・フェニックス。

ソロモン72柱・序列37番、炎と風を司る、フェニックス家の三男坊(ごくつぶし)だ。

そう…穀潰し。

貴族って云っても、基本、三男には何も残らねぇ。

俺は昔から、色んな意味でチートな2人の兄貴を見ながら、そんな風に考えていた。

だから俺は、成人前にレーティング・ゲームで実績を作り、当人1代限りの爵位を得て独立する事を、当面の目標としていた。

 

≫≫≫

「「「いっえーい!」」」

「「「「URYYYYY!」」」」

「ふ…ん…」

「おめでとう御座います!」

「ヴァカめ!この程度で浮かれるでない!

当然の結果だ!」

そして 先日、アガレス領で開催された、one-Dayトーナメントで俺達は見事 優勝。

この大会の優勝と、昨年からの実績とで併せられ、遂に俺は"準勲爵"の位を頂戴する事になったのだ。

後日、正式に戴爵式が行われるそうだが、兎に角 目出度い。

邸に戻った俺達は早速、魔王様主催のパーティーに出席している両親と上の兄貴以外…下の兄貴や妹、邸内の使用人達も可能な限り参加させ、そして知人友人も招き、夜通しの大祝賀会を開いていた。

 

「あら?此方もパーティー?」

「ライザー、やったそうだな!」

「♭♯‡(@∀@)∝▲◎§☆£~!」

「「「「「!!!??」」」」」

そんな中、この宴の場に顔を出したのは、向こうのパーティーから帰ってきた、母上、上の兄貴、そして父上(よっぱらい)だ。

 

「「っえーぃ!!」」

 

パッチィーン

 

俺の戴爵の事は、既に両親達にもメールで知らせており、とりあえずは上の兄貴…ルヴァル兄とハイタッチ。

 

「ライザー、おめでとう。

そして眷属の皆さんも、ありがとう。」

そして母上が俺に祝いの、そして眷属達にも労いの言葉を。

全くだ。

この爵位は俺だけで無く、眷属(コイツラ)が居たからこそ、獲られた物。

嬉しい。

母上が俺だけでなく、眷属(みな)を評価してくれた事が、凄く嬉しい。

そして、

「うを~し、ラぃZA~!

そんなをまゑに、私からmo、ぷレZenとがあるぞー!」

 

バシィッ!

 

「べこぉっ?!」

「アナタは黙っていなさい!」

「「「お、親父ぃ!?」」」

「お父様あっ?!」

「「「「「だ、旦那様??」」」」」

ダメだ、この父上(ひと)…って思っていた時、母上の羽扇の一閃が、この酔っ払いに炸裂した。

 

≫≫≫

「え、縁談ん~?!」

父上…親父の云う処のプレゼントとは、縁談の話だった。

 

「実は、な…」

「……………………………。」

ルヴァル兄が言うには、向こうのパーティーにて、この親父(よっぱらい)が事も有ろうにグレモリー公爵に絡み付き、その時に彼方の令嬢殿の相手にと、俺を売り込んだらしい。

因みに我がフェニックス家は、公爵より格下の侯爵家だ。

  

「…それでジオテクス殿も、苦笑しながら承諾してくれたのです。」

お、お、お、親父~~いっ!?

あんた一体、何考えてくれてんの?!

そりゃあ縁談話を取り繕いでくれるのは、有り難いよ?

でも、酔っ払った勢いって、それは少し違うだろ?

ルヴァル兄曰く、昨年からのゲームの活躍やらで、公爵夫妻も俺の事は、それなりに知っていたらしい。

それを踏まえて、『俺ならば…』って話となったそうだ。

まあ、貴族の婚約ってな基本 政略結婚、当人同士の意思なんて まるで無視の、両家がパイプを持つのが目的ってな理解出きる。

俺も、貴族の家の者だ。

別に政略結婚を否定する心算は無い。

入り婿についても、独立の手間が省けるから、俺的には寧ろウェルカムだ。

…が、今回は切っ掛けが最低過ぎる!

先方…グレモリー家に、そして何よりも彼方の お嬢さんに失礼過ぎる!!

 

≫≫≫

「ライザー様。此方が、リアス・グレモリー様の御写真になります。」

翌日。ユーベルーナに、早速グレモリー令嬢…リアス殿の顔写真を入手して貰った。

 

「………………………。」

写真を見た時の、第一印象は…まぁ、あれだ…。

 

 

()()()()()()()()

 

「ほほぅ…」

「これは…」

「ふむ…」

「可愛いー。」「綺麗ー。」

「主、良かったではないか。」

「ふむ!ライザーには勿体無いぞ!」

眷属達も写真を見て、良い印象を感じている様だ。

 

「…で、早速に明日、先方に御挨拶…まぁ、対面式だな…に行くから。」

速っ!

親父、段取り良過ぎ!

こりゃ本当に、グレモリー公爵家の方も、満更では無いのか?

 

▼▼▼

そして、更に翌日。

両親、そして女王(クィーン)戦車(ルーク)1人と共に、グレモリー邸入り。

メイドさんに案内された部屋で待機して少しした後、

 

カチャ…

 

扉が開かれ、グレモリー公爵夫妻と、眷属を1人…恐らくは女王(クィーン)を連れて、紅髪の少女が入って来た。

 

「…………………………………。」

「あ…あの…?」

グレモリー家の次期当主候補、リアス・グレモリー(14)。

彼女を直に見た感想は、写真で見たよりも遥かに美少女さんだと云う事。

おっぱいも大きいし。

その容姿に一瞬だが思わず固まってしまい、それを見たリアス嬢が不安気に話し掛けてきた中、()()()()()()()()に繋がるのだった。

いやいや、勿論 心の中で叫んだだけで、実際に声には出していないぞ。

表に出したりしたら、相手さんが どん引きするだろ。

いくらテンション上がりまくりだからって、本人を前にして、マジに声に出して ひゃっはーするヤツなんて、居てたまるかっての。

もし そんなのがリアルに居るってなら、誰かソイツ、俺の前に連れて来い。

その時はカレーーうどんをホースで啜って食べてやるぜ。

 

≫≫≫

 

「ご…ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい(…中略…)ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなざいい゙ぃ~い!!!!」

「いや、大丈夫。全然、気にしてないから…」

そしてそして、更に翌日。

即ち、現在(いま)

現状を簡単に説明すれば、俺の戦闘訓練を見学にと、フェニックス家に訪れていたリアス嬢。

訓練終了後、修業仲間である、実はリアス嬢の従兄だった貴族君を その下僕さんが傷の手当てをしている光景に、何か触発されたのか、ボコボコになった俺の顔の治療をしたいと申し出て…

ん。良ぇ娘やん。

…で、俺的には、不死(フェニックス)の特性が有るから、この程度の負傷は放っていても直ぐに治るのだが、折角だからと お願いしてみれば、この()()()()()()なリアスちゃん(14)、大量に消毒液を染み込ませた脱脂綿を俺の(きず)に強く押し当て、愉快な断末魔を上げさせる事に成功したのでした。

ウチの下僕(バカ)共が大笑いしてる中、流石に申し訳無いと思ったのか、大泣きしながら謝るリアス嬢。

これはフェニックスな俺からしても、()()()()()()だったからこその、大絶叫な訳で。

確かに彼女が不慣れだったとしても、あんなに染みるモンなんて思わなかったし、悪気が有った訳じゃ無いし、ねぇ?

この程度で機嫌を損ねる程、俺は小さくないぞ?

…もし これが男だったら、灰に していただろうが。

 

「う~む。訓練中でも、あんなに苦しそうに叫んだライザー殿は記憶に無いが…

我が従妹ながら、末恐ろしいな。」

「「HAーHAHAHAHAh!!」」

喧しいわ!

この努力マンは兎も角、馬鹿笑いしているウチの戦車(バカ)2人は拳骨で沈めて…

あ、ユーベルーナ?

テメーも「如何にも笑うの我慢していますぅw」って顔してやがるな?

後で、説教だ。

 

「まぁ、誰しも失敗は有るし…な?

聞けばグレモリー家には、怪我の治療のエキスパートが居るそうじゃないか。

その方に色々と、教えて貰えば良いさ。」

「は…はい。」

改めて言うが、フェニックスの俺には、怪我の治療なんかは本当に必要が無い。

…が、それでも『女子力』を向上させる為のスキルを身に付けて貰うに、越した事は無い。

グレモリー家のメイド長にして、リアス嬢の兄、魔王サーゼクス・ルシファー様の女王(クィーン)でもあり、奥方でも あらせられるグレイフィア・ルキフグス様。

あの方が日常から、仕事をさぼりがちなルシファー様をシバいて、毎晩その治療をされているのは、公には なっていないが、一部の間では有名な話だ。

そんな治療の達人である彼女に師事すれば、今後、今みたいな事は無くなるだろう。

ついでに この最強メイド様から、その他の家事も学んでくれたら…な考えも、多少は有る。

 

「まあ、あれだ…。

グレモリーとフェニックス、確かに『家』同士で決まった話とは云え、こうして逢ったのも何かの縁だ。

とりあえず『家』とは関係無く、只のライザーと…そしてリアスとして、仲好くしていこうぜ?」

 

ポンポン…

 

「は…はひ…(//▽//)」

笑いながら、まだ完全に凹みから回復していないリアス嬢の頭を軽く撫でて話すと、髪の毛の如くに顔を赤くして、笑顔で応えてくれた。

良ーし!これは脈アル!

掴みは おけ?

心の中で、プ〇トーン式のガッツポーズ、雄叫びは『エイド〇アーン!!』だぜ!

 

「…クィーシャ、ブラッk

「はい、サイラオーグ様。ブラックコーヒーです。」

「あぁ、すまないな。」

「ごめんなさい、私にも貰えるかしら?」

「私も頼めるか?」

「同じく。」

「はい、どうぞ♪」

「それにしてもライザー様…

ナチュラルに堕としましたね。」

「うむ。天然、恐るべしだな。」 

「リアスも少し、チョロ過ぎと思うが…

それを差し引いても、凄まじい才能と言うべきか…」

喧しいわっ!!

ユーベルーナ!ミリアルド!DIO!

テメー等、説教追加だ!!

 

▼▼▼

…あれから1年と数ヶ月。

リアスと俺は、週1…は無理としても、互いの日程(スケジュール)を調整し合い、月3くらいの割合でデートする間柄となった。

互いの誕生日には、プレゼントを渡したり。

そして大会場でのゲームに参戦する時は、御両親の分も合わせてVIP席のチケットを贈ったりと、当人だけでなく、御家族への気配りも忘れない。

そして、リアスの兄上であり、魔王でもあるサーゼクス・ルシファー様。

所謂"シスコン"で有名な この御方、最初は俺に対して、可愛い可愛い(中略)可愛い、大事な大事な(中略)大事な妹を誑し込んだクソヤローとして、ジャパニーズ・〇ンピラの如くな接し方だったが(その度、グレイフィア様にシバかれてたw)、俺もシスコンには、それなりに覚えが…誰にも負けないという自信が有る。

結果、ルシファー様とは妹・愛の談義で盛り上がり、時には どちらの妹が可愛いかと、割とガチな拳での語り合いに なりそうな事も有ったが(グレイフィア様に纏めてシバかれた)、結果的にはシスコン同士、解り合うのに それ程の時間は必要としなかった。

 

…そんな3月終盤。

 

「さて、ライザー様?

少し、OHANASHIさせて、頂きますよ?」

「…だにゃ!」

「は…はひ…」

4月を目前にした某日の深夜、俺は自室の床に正座させられ、如何にも『私、怒ってます!』な顔をしている下僕2人に睨まれ、縮細っていた。

そう!

Ga〇utに睨み付けられた鬼〇院の様に!

 




 
①ライザー君、殆ど一目惚れでした。
②ライザー君、完全な天然じゃないです。
僅かな打算心は有ります(笑)。
③しかしリーアたん、あっさり陥落。
④小説最強キャラ(暫定)、グレイフィア様。 

感想よろしくです。
 
同時執筆中の『ガルーダ』『黒翼』も よろしくです。
 
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