PhoeniX-DxD   作:挫梛道

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久し振りです。
 


夜の OHANASHI

…やぁ、ライザー・フェニックスだ。

4月を目前にした今夜、俺は自室の床に正座させられ、2人の眷属に睨まれている。

 

「…さて、ライザー様?

どうして今から、OHANASHIされるか、理解されてますね?」

いえ、皆目 見当も付きません!

1人は女王(クィーン)のユーベルーナ。

俺が物心付く前から、"乳母"を務めていた女性(おんな)だ。

悪魔の駒(イーヴィル・ピース)を授かった時、真っ先に頼み込んで眷属になって貰った事も有り、(キング)で在りながら、未だ この女には頭が上がらない。

 

「てゆーか、尻に敷かれてるにゃ。」

喧しいわ!

そして もう1人は、僧侶(ビショップ)の黒歌。

元々はナベリウス家に仕えてたが、()()と有ってグレモリー家のメイドに。

その後、また()()と有り、トレードを経て今は俺の下僕になった、猫又の上位妖怪…猫魈からの転生悪魔だ。

因みに彼女の妹は、リアスの戦車(ルーク)だったりする。

…兎に角、この2人が今、俺に対して非常に(おこ)なのだ。

そう!まるで夏〇先生に駄目出しされた時の、〇美男さんの様に!

 

「…今日、リアス様とデートしたそうですが?」

「お…応…」

「4月からリアス様は、人間界に行かれるのは御承知ですよね?」

それは勿論。

リアスは人間界…日本のハイスクールに、領地管理の修行を兼ねて、留学する事になっていた。

それ故に これから先は、余程の事が無い限り、冥界に戻る事は無い。

そして俺も、少なくとも今はホイホイと簡単に、人間界に足を運べる立場では無い。

つまり、今後は そう簡単にデートは愚か、顔を会わせるのも難いのだ。

だからこそ今日は、来月アタマの誕生祝いの前倒しの意味も込めての、俺的には かなり気合い入れたデートだった。

レーティング・ゲームの聖地で有る、アガレス領の浮遊都市のスタジアム。

今日は この場所で、ランキング上位2強の、頂上決戦がマッチメイクされていた。

レーティング・ゲームに興味有りまくりなリアスは、この誘いに飛び付く。

そして やはりランキング上位者としての、半ば力技で入手したチケット…VIP席での観戦に、彼女は大熱狂。

その後は少し買い物に繰り出し、締めは空中都市ならではの、絶景な夜景を見ながらのディナー。

その時に少し早いが、誕生プレゼントも、きちんと渡した。

ゲームのファイトマネー、1年間試合分相応な予算を使った そのプレゼントに、「無駄遣い!」と少し呆れながら怒りながらも、それでも うっすらと涙を浮かべて喜んでくれた。

完璧な段取りだった…筈。

 

「ほう?…で、最後は?」

「いや、きちんとグレモリー城まで送ったぞ?」

「送っただけにゃ?」

「…去り際に、キス…しました。」

いやいや、これも もう、デートの時の、本当に最後の締めの定番だぞ。

グレモリー城の門番も、その時になったら、今では気を効かし、無言で"回れ右"してくれる程に!

 

「そう、それですよ!」

「お嬢とは もう暫く会えないのに、何でキスだけで終わらせるにゃ!」

はい?

 

「リアス様に、電話越しに泣き付かれました。

婚約者なのに、キスから先は、何も してくれなかった…と!」

「へたれマスターだにゃ!」

「リアスは まだ15だ!!」

来月アタマに16になるが、それでも ()()だ。

 

「…てゆーか、ユーベルーナ。

何でリアスが お前に?」

「何時もデートの後は、色々と伺っております。」

「はぁ~~~~~~~~~~…」

「…ライザー様?」

何となくだが、デートの後、直ぐにガールズトークとらやを花咲かせていたのが鮮明に脳裏に浮かび、「リアスさんや…キミは何を、一番アカン奴等に話しているんだい!?」…と思っていた時、ユーベルーナが慎重な面持ちで話し掛けてきた。

 

「先程も お話した通り、貴方達は もう、暫くは会えないのですよ?

だからこそライザー様?

貴方が今日のデートプラン、相当に気合いを入れていた様に、リアス様も かーなーり、気合いを入れていたのですよ?」

「お嬢は今日、"勝負ぱんつ"を履いてたにゃ!」

「ぶーーーーーーーーーっ?!」

思わず噴いてしまう俺。

勝負パンツって…

いや、気持ちは凄く嬉しいよ?

でも、リアスは 確かに おっぱい大きいけど、 まだ15(数日後に16)だから!

流石に早いから!

大体 俺はフェニックスだぞ!

純血の出生率低々な中、3男1女な子沢山のフェニックス家だぞ!?

事が有れば、絶対に孕ます自信がアリアリなんですけど!

 

「…てゆーかお前等、何時も そーゆー話をしてたのかよ?」

「はい。普段からデートの前日には、何時も どうしたら良いかとか、相談を受けておりました。」

「デートの後も、どーだったとか、報らされていたにゃ。

因みに今日は、()()()()()()()()()()以外は、完璧だったそうだにゃ。」

ん。リアスぅ…やっぱり相手、間違ってるよ、お前。

グレモリーには、グレイフィア様が居るじゃないの?

どうして彼女に相談しない訳?

 

「確かにリアス様にも、『今夜は ずっと一緒に居たい』とかなアプローチを掛けなかった辺り、落ち度は有りましたが…」

「お嬢も地味に、ヘタレだにゃ。」

ん。その理屈も可笑しい。

 

「嗚呼! 小さな頃は何時も何時も、(ヒト)のスカートを捲るわ胸や お尻を触ってくるわ、『僕も一緒に入る~』とか言って真裸(まっぱ)で浴室に突撃していたわな、あのスケベの塊だったライザー様は、一体 何処に行かれてしまわれたのでしょうか?」

「止ーめーれーっ!??」

「そんな事、していたんにゃ…」

「ええ。これはライザー様が11歳の時、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()と同時、ライザー様の方が恥ずかしり始めて止まりましたけど。」

「へ~?そんなんにゃ~?www」

すいません、マジに止めろ下さい。

てゆーか君達は、そんなに既成事実を成立させたいのかい?

 

「お嬢も、そーゆーのには興味津々な お年頃にゃ。

大体もう、婚約者同士。

しかも普段からバカップル全開なんだから、今更 問題無いにゃ。」

バカップル言うな。

それに、興味津々…って、リアスは どっちかってと…

 

「2ヶ月前…前のデートの時でしたか?」

「マスター、お嬢を押し倒してスカートの中にアタマを突っ込み、おっぱい思いっきり鷲掴みしたらしいにゃ?」

「ま、待て!? あれは事故なんだ!?」

…そう、そういう事が有ったのは、否定しない。

しかし あれは、マジに事故だったんですけど?…って、それ、どうして お前等が知っている?!

もしかしてリアスから聞いた訳?

 

「はい。その時のリアス様は、本当に嬉しそうに、話してくださいました。」

リ~ア~ス~うっ!?

キミは、何を言ってくれちゃってんの?

大体あの時、キミ、顔を髪の毛以上に真っ赤にして、大泣き直前な顔だったじゃないか?

こりゃヤバイと思って反射的に、月面宙返(ムーン・サルト)り土下座を披露して、何とか事無きを得て…

 

「リ〇・フェニックスだにゃ!」

〇ト・フェニックスって誰だよ?!

…兎に角、そんな事も有ったから尚の事、『この娘には まだ、そんなんはアカン』って結論に至ったのですけど!?

 

「ハァ…オリム〇イザー様は鈍感過ぎます。

女心という物を、全然理解されておりません。

"大事にしていれば其れで善し"…では済まない事だって、世の中には在るのですよ!」

いや…だから、誰?それ?

勝手にヒトの名前、変えないでくれます?

 

≫≫≫

…この後、ユーベルーナと黒歌、2人掛かりで散々と説教され、『とりあえず謝ってこい!』とばかりに、強制転移させられました。

 

▼▼▼

≫≫≫

「「………………………。」」

そして転移先のグレモリー城のリアスの部屋。

ただ丁度その時、彼女は着替えの真っ最中で、身に着けていたのは下に1枚だけ。

何時ぞやの"クマさん"とは うって違い、背伸び感溢れると言うか、黒紫の、一部分 透け透けなアダルティなヤツでして…

成る程、それが、勝負ぱんt

 

「い、ぃぃ…いっやぁあ~~っ!!?」

 

バッチィーン!!

 

「うゎらばっ!?」

はい、片手で胸を隠し、またもや顔を真っ赤にした涙目リアスちゃん(凄く可愛い)の、黒い魔力が込められた手で、思いっきり平手打ちを貰いました。

瞬間、頭を全部消し飛ばされました。

俺がフェニックスじゃなかったら、普通に死んでましたね、こりゃ。

 

≫≫≫

「ご…ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいい~ぃっ!!!!」

その後、寝間着(ネグリジェ)に着替え、ひたすら謝り続けるリアスさん。

 

「いや、あれは仕方無い。

俺が100パー悪いから、気にするな。」

「で…でも…」

「気にするな。」

正確には、ユーベルーナと黒歌が悪い。

アイツ等、後で覚えてろよ。

大体あの2人が、先の都合も考えず、無理矢理に飛ばしたりするから、よりによって着替えのタイミングに…

ん。あの2人には、戻ったら「ありがとう」と礼を言おう。

 

「…すまなかったな。」

「え?」

「ユーベルーナと黒歌に、思いっきり説教されて…な。」

「……………………………。」

そして、この部屋に転移してきた理由を話す。

リアスは それを、黙って聞いていてくれた。

 

「…しかしな、やっぱ そーゆーのは俺は兎も角、子供な お前は、まだ早い。」

「そ…そんな事、無いもん…

私、もう大人だもん…

胸だって ほら、十分に大きいもん…。」

「だーかーら! そんな風に胸の大きさで大人をアピールしてる時点で、まだまだ お子ちゃまなんだよ!」

「ぅうっ?!」

…しかし、"子供"という言葉には少し抵抗が有ったのか反論するが、其処は正論?で黙らせる。

大体その考え方、ソーナ君に失礼だぞ。

 

≫≫≫

「…心配しなくても、俺だって きちんと式を挙げるまで我慢するなんて、そんな心算は無ぇよ。

ただ、せめてリアスが18歳位になるまでは…な。」

「うん…」

そして色々と説得、何とか納得して貰えるのに成功。

僅かばかり、外堀が埋まった気もするが、大丈夫だろう。

 

「じゃ、俺は もう帰るわ。お休み、リアス。」

 

chu…

 

「…!!」

 

ヴィン…

 

「あ、ちょっと待って、ライザー!」

「ん?」

話すべき事を話し、一応は今回の件は終わった?ので、()()()()()()()()()をした後、転移魔方陣を開き、帰ろうとした時に、呼び止める美少女さん。

 

「どした?」

「あの…一応、確認しておきたくて…」

そして、またまた顔を赤くし、もじもじとした様子で、俺に問い掛けてきた。

 

「ゎ、私の裸、見たわよね?

…その、それで、その…可愛かった?綺麗だった?…ですか?」

「そりゃ、勿論…」

その質問に正直に応えると、彼女は今日一番の、赤面を見せてくれた。

 

 

▼▼▼

 

 

そして時は、一気に2年の歳月が過ぎ去る…

 

 




 
次回より、原作時間軸に!
 
感想よろしくです。
 
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