仗助の双子の姉がいたらというもしも、パート2  第二部『戦闘潮流』へ   作:蜜柑ブタ

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シーザーの最後?


色々ぶち壊しです。


あの名シーンが……。





それでもいいよって、方だけどうぞ。







誇り高き意志に添えられし青いバラ

 

 エシディシが、エイジャの赤石を送ろうした住所。

 そこは、閉鎖されたホテルだった。

 周囲は、景色も素晴らしく、他にもホテルなどの宿泊施設や観光施設があるような場所だ。

 

 しかし、こんな素晴らしい観光地の中に……、柱の男達と呼ばれる怪物達が潜んでいるのだ。

 

 シュトロハイムの方は、別件で今いない。(隊を率いるほど地位もあるので色々と大変らしい)

 今、ミナミと仗助は、ジョセフ達と共に近くの観光ホテルの屋上から、その寂れた閉鎖されたホテルを双眼鏡で見ていた。

 仗助は、思わず自分の心臓の上を手で掴んだ。

 指輪が溶解するまで、あと5日。

 すでに1週間も無いのだ。

 迫り来る、タイムスリップに、自然と緊張感と恐怖が押し寄せてくる。

 敵の潜伏先が分かった以上、このまま黙って待っているわけにはいかない。

 なので、シーザーは、太陽が高いうちに攻め入ることを提案した。メッシーナも同意していた。

 だが…ジョセフは、反対した。

 太陽が逆に照っている時間帯だからこそ危険だと。カーズ達は、数千年をそうやって過ごしてきた生き物だから外からの敵に備えないわけがないと。

「私もジョセフさんに賛成です。」

「俺もっす。」

「おい! お前らそろいもそろって…!」

「敵の牙城に入るってことは…、虫がクモの巣に入ることと同じぐらい危険だと思ってます! 攻撃は最大の防御だなんて言葉もありますけど、それは、逆に言えば、自分がそれ以上の攻撃力で潰される可能性もあるって事ですから!」

「仮にですよ? もし相手がこちらが来ることを知っているなら、余計にヤバいっすよ。いくら波紋使いの達人でも、あの大きな建物ごと爆破されたりとかされたら、どうなります?」

「むっ…。だが、しかし…、相手はカーズのみ。だからこそ、今が好機なのだ。」

「カーズ達は、おそらくそのような手は使いません。彼らは、つい最近まで2千年もの間、眠っていたのですから。」

「……それに、さっきから…。」

「さっきから?」

 

 

 イ ク ナ

 

 

「……こういう時って、勝ち目の無いほどの敵がいるって時なんです。」

「今…なんか、聞こえましたか?」

「ええ…。ミナミ、今のは?」

「……私の…、もうひとり…なんていうか…別人格的な? こういう時に警告してくるんですよ。」

「姉ちゃんの、コレ…、外した試しがないんですよね。」

「だが…それでも!」

 シーザーは、それでも食い下がる。

「……死……ヌゾ…?」

「ミナミ?」

「あっ…。すみません、今のは…。……イ、クナ…。オマエは…、負ケル…。」

「なっ!?」

「い、今のは、姉ちゃんの言葉じゃないっす! ブルー・ブルー・ローズが…、姉ちゃんの守護霊的なモノが口を借りて喋っただけっす!」

「俺が…負けるだと?」

 シーザーは、ワナワナと震えた。

 シーザーとて、ジョセフと共に、柱の男達に勝つために修行してきたのだ。それを全否定されるような言葉に、怒りに震えていた。

「撤回しろ! 今の言葉を!」

「わっ!」

「おい、シーザー! さっきのはミナミの言葉じゃねぇんだぜ! ミナミに掴みかかるな!」

「ぐ、くく…。」

 ジョセフに背後から羽交い締めにされてミナミから引き離され、シーザーは、悔しさに歯を食いしばる。

「おい、ブルー・ブルー・ローズっていったな!」

「えっ? あ、はい。」

「てめぇの言葉、今すぐ撤回しろ! 俺は、俺は…、石仮面のために死んでいった爺さんの因縁に決着を付けるために…、今日の日のために死に物狂いで血反吐を吐くほどの努力をしてきたんだ! それを全否定しやがって、ぶっ殺すぞ!」

「ぅ…。」

 するとミナミの目から光が消え、気味の悪い闇のような暗さを孕んだ。

 そして、その口から漏れる言葉は…。

 

「オマエは…、死ヌ…。ワムウ…殺サレ、ル。」

 

「ワムウ!? ってことは、あそこにいるのは、カーズじゃなくて、ワムウなのか、ブルー・ブルー・ローズ!?」

「てめぇぇぇぇ!!」

「馬鹿野郎! 口を借りてるだけで、ソイツはミナミだ! ミナミを殺す気か!?」

「落ち着きなさい、シーザー!」

 リサリサが、パンッ!とシーザーの頬を叩いた。

「仇を目前にして、焦るアナタの気持ちは分かっています! ですが、敵を間違えてはなりません! その激情をミナミに向けるのはお門違いです!」

「……けれど、俺は負けるわけにはいかない! 例え、守護霊だのなんだのの予言だろうとな!」

「イクナ。」

「いいや、お前の言葉なんぞに惑わされるか!」

「シーザー!」

「てめぇもだジョジョ! 怖じ気づきやがって! 相手がワムウなら、余計に攻め込まないといけねぇだろうが! お前の未来の息子にはもう時間がねぇんだぞ!?」

「っ!!」

「分かったなら、俺に触るな、このスカタン!」

 ジョセフを振り払い、シーザーは、ベランダから飛び降りた。

「待て、シーザー!!」

「ど、どうするんっすか!? あのままじゃ、シーザーさんが!」

「メッシーナ! シーザーがホテルに入ろうとしたら止めなさい!」

「はい!」

「……あれ、シーザーさん…は?」

「姉ちゃん…、マズいことになっちまった…。」

「…シーザーさんが……。」

 するとミナミは、ポロポロと涙を零した。

「どうした、姉ちゃん!?」

「…シーザーさんが…、ボロ雑巾のようになって、死んじゃう…。」

「ブルー・ブルー・ローズか!? ブルー・ブルー・ローズの予言なのか、姉ちゃんハッキリして!」

「たぶん…そうだと思う…。っていうか…、もう行っちゃってるんだよね?」

「……て、手遅れ?」

「………こういう時ってさ…、外したこと…ないんだもん…。」

「まだそうなると決まったわけじゃねぇだろ!? 俺も加勢してくるぜ!」

「なりません、ジョジョ!」

「なんでだよ!」

「我々がすべきこと! それは、第一にエイジャの赤石を守ることなのです! いかなる犠牲を出そうとも守り通さなければなりません!」

「く、ぐ…、くそーーー!! あんたやっぱ鬼だ、悪魔だ! あんたの愛弟子が死にに行こうってってのに! 死が確定されかけてんのに、見捨てるってのか!」

「……。」

「リサリサさん…。」

「タバコ…逆です…。」

「!」

 ジョセフはミナミと仗助の言葉で、リサリサの動揺にやっと気づいた。

「……ですが、シーザーが何もせず死ぬとは限りません。ジョジョ、エシディシを打ち倒したあなたと同様に、シーザーもまた、柱の男と同等に戦えるほどの力を身につけているのですから! ですが、…ワムウは、必ず来るでしょう! 仗助、アナタを殺すために!」

「ハッ!」

 そうだった。仗助は、あの時ワムウの腕を変形させたのだ。その恨みを晴らすため、ワムウは、仗助に死の結婚指輪を埋め込んだのだ。

 絶対に逃がさない。そして、必ず自らの手で殺すという意味を込めて。

 まさか…、だからブルー・ブルー・ローズは、予言したのだろうか?

 シーザーを殺してから、必ずワムウがこちらに来ることを見越して!

「……けどよぉ…。例え、未来が分かったとしても変えてやるのが、予言なんじゃねぇのか?」

「ジョセフさん…。」

「逆に捉えるんだ! シーザーを死なさないための警告だってな! 行こうぜ! ミナミ、仗助! ブルー・ブルー・ローズとかいう守護霊をあっと驚かせてやればいい!」

「………ジョジョ。」

 リサリサは、ジョセフの言葉に、火を付けかけていたタバコを捨てた。

「行きましょう。」

「えらい、心変わりだな、先生。」

「私とて人間です。気も変わる時もあります。」

「…ヘヘヘ。」

 素直じゃないな~っと、ジョセフは笑う。

 

 だが…、間もなく、あの寂れたホテルの一部が倒壊したことで、その考えは変わることになる。

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

 

 駆けつけた一行が見たのは……、崩壊したホテルの一部と…。

 

 鮮血のシャボン玉がひとつ…だった。

 

「シー…ザー…さん…。」

 ミナミは、泣き崩れた。

「うぅ…、この血のシャボン玉は…、あぁ!」

 ジョセフがその血のシャボン玉に触れると、凄まじい波紋が手に響き渡り、彼に知らしめる。

 それがシーザーの波紋を応用したシャボン玉の技であることを。

 シャボン玉が割れ、その中から、シーザーがいつも身につけていたバンダナのヒモと、ワムウが口に付けていたはずの解毒薬が入ったピアスだった。

「うそだ…、シーザー…嘘だって言えよ! 俺のこと、スカタンって言えよ! なあ!!」

 ジョセフは、周りを見回し叫ぶ。だが空しくその声が響き渡るだけで、答える相手はいない。

「ウソ……っすよね…。」

「仗助…、アレ…。」

 仗助とミナミが指差す先には、大きな瓦礫の下から流れ出る大量の血……。

 それは、どんどん流れ出てくる。

 つまり。

「シーザー…? そこに…いるのか…、このデカい岩の下なのか!?」

「おおお……、シーザー…。」

 リサリサがついに気丈な感情を決壊させ、泣き崩れた。

「シーーーーーーザーーーーーーーーー!!」

 

 

「ーーーーーっるせぇ!!」

 

 

「どわぁああ!?」

 次の瞬間、大岩(瓦礫?)が跳ね飛ばされた。

「うるせぇんだよ、このスカタンが! いちいち叫ばなくても……、って……。」

 そこには、無傷のシーザーがいた。

 流れ出ていた血も消えていた。

「先生…、泣いて…るんですか?」

「シー…ザー…、あなた…。」

「ちょ、ちょいまち…!! 何が何だか!? えっ、待って! おい!」

 何が起こったのか分からず、涙も引っ込んだジョセフは、大パニック。

 そして、ミナミと仗助は……。

「あ……。ウソ……。」

「姉ちゃん…、これって…。」

「…あ……ああ…うそだ……。そんなことって…。」

「…ハッ! ……み、ミナミ…、俺は…、まさか…?」

 自分が今ここにいる理由に、思い当たったシーザーが、ミナミを見た。

 シーザーの視線を受け、ミナミは、フウッ…と倒れた。それを慌てて仗助が支えた。

「どういうこと?」

 リサリサが聞く。

「………姉ちゃんの…力です。」

「ミナミが?」

 パニックが治まったジョセフも聞いた。

「……1回だけ……、どんな死因も…無かったことにできる、力…。けど…、もし青いバラの花が1本しか入ってなかったら、1年しか生きられなくなる、力…!」

「そういえば…確かに…、青いバラの花が散る光景が脳に残っている感じがする…。それか?」

「シーザーさん、どっかで青いバラの花を拾ったか、気がつかずに体に入ったかしたんじゃないっすか?」

「拾った覚えない…。たぶん、後者だな…。なんてこった…。」

「ってことは、残り寿命…、1年足らずかも…しれないっすよ。」

「……補給しない限りは、そうなるか。」

「知ってるんすか?」

「……本人から…聞いた。」

「姉ちゃんが…?」

「聞き出したのは俺だ。その方が気休めになると思ったんだが…。」

 シーザーは、痛ましげに、表情を無にしてホロホロと泣いているミナミの様子を見た。

「俺自身が…ミナミの心を抉っちまうことになるなんて…。」

 シーザーは、その悔しさに涙を零した。

 

 

 シーザー・A・ツェペリ。

 享年、20になる予定が……、ブルー・ブルー・ローズのもたらした奇跡により残り1年の寿命を得る。

 

 

 

 

 

 




さて、ここから、どう進めるか……。

ワムウは、仗助を殺したい。
シーザーは、生存。(残り寿命1年。コンテニュー回数ゼロ)


かなりの原作崩壊と、オリジナル展開が予測されます。


それでも良いという方だけ、この先の更新をお読みください。

もう一度言っときます。このネタ、この先メッチャ原作と展開が違うと思います!

本当に本当に、それでもいいよって、方だけどうぞ!
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