お気に入りが500越えてるぅぅ!?ヤヴァイ
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ノリでふざけていた二人だったが、「そろそろ行こうか」と、魔力駆動二輪"シュタイフ"に魔力を込めはじめる南雲
「えーと、俺の移動手段は?」
先程までの態度から一変して何事もなかったように去ろうとする二人に流石だなぁと、一周回って感心しながら疑問を口にする。尚シアは突然のことに固まっている
「俺がシュタイフ作ってる時、お前も影扱う技能でバイク出してなかったか?」
そうなのである。確かに俺は南雲がシュタイフを作っているときに、自分の"操影術"で作り出せるんじゃね? と考え、イメージしてみるとあっさり出来上がったのだ
形だけだと思い試しに乗ってみると普通に走れた。どうやらハンドルから魔力を流してタイヤを動かすらしい。しかし一つ重大な欠点がある
「いや、違うんだ……魔力を予想以上に消費する上に、この形態を維持するの精神的に疲れるんだ」
俺の言い訳を聞いた南雲は、「いや別に魔力を消費するって点では同じだろ。男二人だときついし」と正論をぶちかましてきた。しょうがないと覚悟を決めることにする
「出でよ黒バイク……さて、行くか」
自らの影がぐにゃぐにゃ動き、次第に黒バイクへと形を変えていった。出発しようとバイクに跨がろうとするが、
「ちょっ、ええっ!? 無視ですかぁぁ!! に、にがじませんよぉここで引き下がったら未来が変わっちゃいますぅ……」
固まっていて、俺たちの会話に入ってこれなかったシアは半泣きになりながら慌てて俺の腰に抱きついてくる。
「ちょっ、離れろって!」
重要な人物だと分かっているので、怪我をさせないように加減をして引き離そうとするが、全然ダメだ
「痛っ!」
強く腕を掴みすぎてしまったのか、声をあげるシア
「すまん、大丈夫━━」
慌てて謝罪をして怪我を見ようとしたところで、シアがニヤリと笑っているのに気付いた。この女、騙しやがったな
「こんな可愛くてか弱い女の子に乱暴したんですから私の話を聞いてもら……え?」
意味わからんことを言う前に頭をガシッと鷲掴みにして南雲目掛けてぶん投げる
「ちょっ……はわわわっ!? そこの人、受け止めてくださいぃぃぃ!」
その叫びに気付いたのか南雲はシュタイフを前進させて避ける。当然受け止める者などいないので、地面に顔面をぶつけ、その痛みからかあ゛あ゛あ゛あ゛~と声を上げて転がり回るシア
「……なんて酷いことを」
「お前が言うな」
転がり回っていたシアだったが、ぬぐぅぅ! と気合いで立ち上がると南雲に抗議の声を上げる
「受け止めてくれても良かったじゃないですかぁ! 酷いですぅ!」
そんなシアの頭に手を乗せた南雲は……"纏雷"を発動
「アババババババ!?」
プスプスと少し焦げっぽくなりながらもシアは諦めずに、ユラユラと起き上がってくる。まるでゾンビのようだ
「うぅ~こんな場面見えてなかったのに……というかさっきからなんですか!! 私のような美少女に男二人でよくこんなことができますね!!」
俺と南雲がシアの美少女という発言に「自分で言うか?」と心の中でツッコミをいれる
「ハジメ、コウスケ少し話を聞こう。未来がどうとか……ちょっと気になる……」
ユエはシュタイフから降りながら話を聞くことを提案する。俺たちもしょうがなく乗り物から降りる
その言葉にニパァーと笑顔になるり、全員一ヶ所に集まるとシアは話始めた
「私たちハウリア族は亜人国『フェアベルゲン』にある樹海の奥の集落で暮らしていました。でも私のせいで一族は国から追われることになってしまったんです」
「亜人族は本来魔力を持っていないのですが私は魔力を持ち直接操作できます。さらに固有魔法"未来視"……仮定した先の未来を視る力を持っています」
「へぇ……遠藤の持ってる技能、"直感"の上位互換っぽいな」
その言葉に反応して
「これは魔物と同様の力を持つということ、捕まれば間違いなく処刑されるでしょう。一族は樹海を後にして北の山脈へと向かいました。ですが」
そこでシアは手をギュッと握る。その仕草はどこか後悔しているようにもみえる
「その途中で、帝国兵に見つかってしまったんです。ハウリア族は争いを苦手とする一族、気がつけば半数以上が捕らえられてしまいました。全滅を避けるために谷へと逃げ込んだのですが、モンスターが襲ってきて……」
「お願いです━━私たちを、私の一族を助けてください」
その説明を受けた南雲は躊躇なく「断る」と言ってのける
流石は南雲!未来のハーレム魔王様! そこに痺れる憧れるぅ
「ちょ……ちょっと待ってください! 今の流れはどう考えても、安心してくれ俺たちが何とかする━━って流れじゃないですか!! 実際に助けてくれた所を"未来視"で見ましたのに!
ううっー! 貴方は先ほど助けてくれましたし、助けてくれますよね!?」
南雲に詰め寄ったかと思うと、話を取り合ってくれない事を察したのか標的を俺に変え、詰め寄ってくる
「はあ……お前等は助けて貰えるから良いかもしれんがな、俺らには何のメリットがない。というかデメリットだらけだろ」
「うっ……! それは……!?」
「帝国と樹海の国、二つから追われている。助けるってことは二つの国を敵にまわすかもしれないってことだ。
そもそも"未来視"があれば防げた事だろ」
最後の言葉はなんだか自虐したような気がする。
「……あなたの言うとおりです。未来は一生懸命頑張れば変えることができると少なくとも私はそう信じてます。
でも頑張りが足りなくて変えられなかった未来もありました。私は今度こそ━━貴方たちとの未来も諦めたくはないんです……!」
「……連れてっても良いんじゃね? 樹海行くんだし、案内人ってことで」
俺は元々助けに行く気があったので連れていく事を提案する。ちゃんとメリットがあることも説明して
「本当ですか!? ありがとうございま ぶっ!?」
その言葉に笑顔で抱きつこうとしてきたが、デコピンで撃退、また地面を転がり回る
「……んっ、私も賛成。コウスケの言うとおり……案内させるなら元住人だからちょうどいい」
「まあ、そうだが」
俺たちの言い分には納得できたようだが、どうやらもしも国二つを相手取ることになったら面倒だなと考えているようだ
「それに大丈夫、私たちは最強!」
その言葉に南雲はため息をつき、俺は頬を緩ませる
「よし、というわけだ。シュタイフは俺とユエ専用だからな、アイツをお前のバイクに乗せてってくれ」
先導よろしくと言い残してシュタイフに乗る南雲
「任せろ。おいウサギ! いつまで寝そべってるつもりだ? 早く乗れ」
「う~は、はい━━よろしくお願いします! それと私はシア・ハウリアです!! シアって呼んでください!」
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俺の"直感"を頼りにバイクを走らせること数十分、その間は暇なのでシアが質問してきた事を返していた
「それじゃあ……コウスケさんとハジメさん、ユエさんも魔力を直接操れたり固有魔法が使えると」
「あぁ、そういうことだ。この乗り物は暗殺術の派生技能の"操影術"ってやつで、南雲が乗ってる乗り物はアイツが作ったアーティファクトだがな」
「ほへぇ~
……それってつまり私とお三方って━━」
「俺と南雲は後天的ではあるが魔物と同じ力を持つって点では同類ってことだな」
「…………」
先程から色々と質問してきていたシアは急に黙りだしてしまった
「そうだったんですね……」
なんだ? と後ろの様子が気になる所だが、運転中なので見れない。ぐすぐす聞こえるので泣いているのだろう。
「俺の服で涙は拭うなよ……」
「すいません……一人じゃなかったんだって思ったら嬉しくって……」
顔を背中に押しつけられて、少し涙がついてしまったが、しょうがないと気にしないことにした
「そうか……」
俺は一言だけそう答えたが、返答が気に入らなかったらしく抗議の声をあげる
「ここは『大変だったな。これからは俺が傍にいるから一人じゃないよ』とかいって頭撫でてくれたりして慰めてくれる所じゃないんですか? 私、さらに惚れちゃいますよ?」
「残念だが、運転中はよそ見ができないし、ハンドルから手を離せないんでな……ん? あれは━━」
「魔物の群れ……コウスケさん! もしかしたら……!」
「わかってる……飛ばすから捕まっとけ」
俺は南雲に念話を飛ばすと更に加速させる。物凄い勢いなのでシアが落ちないように腰にしっかりと捕まっている
そうして最高速で飛ばすこと数分して、今まさに襲われようとしている兎人族たちがいた
次回、みなさん大好きハウリア登場!
次の投稿は━━━明日の朝までには書きます!
それでは!
雫視点ってかクラスメイトたちの話とか興味ある?下手くそでいいなら
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そんな事より続きはよ
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雫かわいい