深淵卿に憑依しました   作:這いよる深淵より.闇の主人

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どうも皆さん……深淵よりです。いや~アニメ最新話みました!


なんかいつの間にかアニメの方が先をいっていた……


更新速度あげます!

それではどうぞ!


ギルドとマサカ(の宿)

 中に入ってみると想像とは違い、意外に清潔さがある場所だった。正面にカウンター、左側には飲食店があり、冒険者らしい何人かが食事を取っていたり雑談をしている。

 

 

 人が入れば注目されるのは仕方のないことで……冒険者達が此方に視線を飛ばす。最初に入ったのは南雲、なんだ男か……と興味を失ったのか目線を逸らそうとした……だが、ユエとシアに視線が向くと、途端に「ほぅ」と感心の声を上げる者や門番同様に見惚れている者、カップルだったのか相手の女性に殴られている者がでてくる

 

 

 無い方が良いのは当然だが、テンプレのようにちょっかいを掛けてくる者はおらず、此方を観察するに留めているようだ。気にせずに南雲はカウンターへ真っ直ぐに向かう。

 

 

 南雲の向かった先、カウンターには人が良さそうな笑みを浮かべるオバチャンがいた。異世界では美人な受付嬢というイメージがあり、別に期待していないが俺の抱いていた(もの)は幻想であった事に少し悲しみを覚えた……それを勘違いしたのかシアがジーと冷ややかな目を向けてくる。南雲の方も同じようでユエからの冷たい視線を受けている。

 

 

 本当に思ってないのに……ポニーテールの若くて可愛い(美しい)受付嬢なんて……あれ? なんか視線じゃないけど悪寒が追加された? 

 

 

 そんな俺達、男連中の内心を知ってか知らずか、オバチャンは更にニコニコと人好きのする笑みを深めて俺たちを迎えてくれた。

 

 

「両手に花を持っているのに、まだ足りなかったのかい? 残念だったね、美人の受付じゃなくて」

 

 

 ……多分だが南雲と俺の思っていることは同じだろう。オバチャンは読心術の固有魔法が使えるのかもしれない。南雲は頬を引き攣らせながら何とか返答する。

 

 

 

「いや、そんなこと考えてないから。俺は片手にしか花を持ってない」

 

 

「……ん? あはははは、どうやら本当のようだね。私の意識から外れるなんて……貴方、暗殺者の上級者かい?」

 

「まぁ、上級者ってのは自負してますけど……これ、ただ自前の影の薄さですから」

 

「あらそうなの……ごめんね?」

 

「慣れてるんでお構い無く……」

 

 

 

 微妙な空気になり、本当に申し訳なさそうに謝ってくれたが別にいつものことなので気にしないよう伝えると、オバチャンは気を取り直して挨拶をする

 

 

「さて、じゃあ改めて、冒険者ギルド……ブルック支部にようこそ。ご用件は何かしら?」

 

「ああ、素材の買取をお願いしたい」

 

「素材の買取だね。じゃあ、まずステータスプレートを出してくれるかい?」

 

「ん? 買取にステータスプレートの提示が必要なのか?」

 

 

 南雲の疑問に「おや?」という表情をするオバチャン。

 

 

「あんた冒険者じゃなかったのかい? 確かに、買取にステータスプレートは不要だけどね、冒険者と確認できれば一割増で売れるんだよ」

 

「……そうだったのか」

 

「へぇ……」

 

 どうやら冒険者には親切設定となっているようだ。まぁそれも当然だろう……俺の知識だが、冒険者は魔物と戦う危険な仕事で回復薬の元となるであろう薬草を採取するのもそうだ(その筈)。危険が伴う以上、得してもおかしくはない

 

 

「他にも、ギルドと提携している宿や店は一~二割程度は割り引いてくれるし、移動馬車を利用するときも高ランクなら無料で使えたりするね。どうする? 登録しておくかい? 登録には千ルタ必要だよ」

 

 

 

 ルタとは、この世界トータスでの通貨だ。特殊な鉱石に別の鉱物を混ぜることで異なった色ができ、それに特殊な方法で刻印したものが使われている。青、赤、黄、紫、緑、白、黒、銀、金の九種類があり、左から一、五、十、五十、百、五百、千、五千、一万ルタとなっており、貨幣価値は日本と同じだ。

 

 

 

「う~ん、そうか。ならせっかくだし登録しておくかな。悪いんだが、持ち合わせが全くないんだ。買取金額から差っ引くってことにしてくれないか? もちろん、最初の買取額はそのままでいい」

 

「可愛い子がいるのに文無しなんて何やってんだい。ちゃんと上乗せしといてあげるから、不自由させんじゃないよ?」

 

 

 

 オバチャンがかっこいい。ハジメは、有り難く厚意を受け取っておくことにした。ステータスプレートを差し出す。

 

 

「アンタは冒険者登録してあるのかい?」

 

「察しの通りしてないんだ、して貰えると助かる。俺も文無しなんでな……南雲(コイツ)から差し引いておいてくれ」

 

 

「はぁ……」と、何処か呆れたようにため息をつくと、南雲に目だけで「いいのかい?」と確認する。それを肩を竦めるだけで返す南雲。これまた呆れたように「はいよ」と、俺のステータスプレートを受け取った。

 

 もちろん二人とも隠蔽したので、名前と年齢、性別、天職欄しか開示されていない。オバチャンは、ユエとシアの分も登録するかと聞いたてきたが、断った。そもそもプレートを持っていないので発行からしてもらう必要がある。そうなるとステータスの数値も技能欄も隠蔽されていない状態でオバチャンの目に付くことになる。

 

 

 

 二人のステータスを見てみたい気持ちもあったが、オバチャンに隠蔽されていない状態のステータスプレートを見られてしまうのは面倒なことになるので諦めた。

 

 

 南雲の次に返され、戻ってきたステータスプレートには、新たな情報が表記されていた。天職欄の横に職業欄が出来ており、そこに〝冒険者〟と表記され、更にその横に青色の点が付いている。

 

 

 

 この青色の点とは、冒険者ランクのことだ。上昇するにつれ通貨の価値を示す色と同じ上がりをする。つまり、青色の冒険者は一ルタ程度の価値……というわけだろう。

 しかしだ、ランク的に最底辺である冒険者が、黒や金など高位の冒険者を叩きのめしたら格好いいだろうなぁ……いや、やらないけどね(……)(やらないけどね)

 

 

「男なら頑張って黒を目指しなよ? お嬢さんにカッコ悪ところ見せないようにね」

 

 オバチャンが何故、金ではなく黒を目指せと言ったかというと……戦闘系天職を持たない者で上がれる限界は黒という話だからだ。

 

「ああ、そうするよ。それで、買取はここでいいのか?」

 

「構わないよ。あたしは査定資格も持ってるから見せてちょうだい」

 

 

 

 オバチャンは受付だけでなく買取品の査定もできるらしい。優秀なオバチャンだ。南雲はバックから素材を取り出した。その物としては、魔物の毛皮や爪、牙、そして魔石だ。カウンターの受け取り用の入れ物に入れられていく素材を見て、再びオバチャンが驚愕の表情をする。

 

 

 

「こ、これは!」

 

 

 

 恐る恐る牙を手に取り、隅から隅まで丹念に確かめる。息を詰めるような緊張感の中、ようやく顔を上げたオバチャンは、溜息を吐き南雲に視線を転じた。

 

 

 

「とんでもないものを持ってきたね。これは…………樹海の魔物だね?」

 

「ああ、そうだ」

 

 

 南雲に限って「うっかり奈落の魔物の素材をっ……!」なんて事はない。こんな場所で奈落の魔物の素材なんて未知の物体を出してしまえば、一発で大騒ぎだ。オバチャンの反応からして樹海の魔物の素材でも充分珍しいようだが、此方の方が見たことがない物(…………)よりかはマシだろう

 

 

 

「……あんたは懲りないねぇ」

 

 

 

 オバチャンが呆れた視線を南雲に向ける。どうやら変な想像をしていたらしい

 

 

 

「何のことかわからない」

 

 

 

 大方の予想はつくが、別世界のテンプレチート主人公ならば奈落の素材を出して受付嬢が驚愕し、ギルド長登場! いきなり高ランク認定! 情報はすぐに広まり、モテモテハーレムを~とかなっていたかもしれないので、そういう男なら一度は考えてしまう妄想をしていたのだろう

 

 ……例えばなのにシアから冷ややかな視線を浴び、それ以外の悪寒を感じた。「アンタもかい」とため息混じりの呆れた視線をオバチャンから受けてしまった。

 

 完全なるとばっちりである。なんでさ……

 

 

 

「樹海の素材は良質なものが多いからね、売ってもらえるのは助かるよ」

 

 

 

 オバチャンが何事もなかったように話しを続けた。オバチャンは空気も読めるようで、大変優秀なオバチャンのようだ。

 

 

「やっぱり珍しいか?」

 

「そりゃあねぇ。樹海の中じゃあ、人間族は感覚を狂わされるし、一度迷えば二度と出てこれないからハイリスク。好き好んで入る人はいないねぇ。亜人の奴隷持ちが金稼ぎに入るけど、売るならもっと中央で売るさ。幾分か高く売れるし、名も上がりやすいからね」

 

 

 

 オバチャンはチラリとシアを見る。おそらく、シアの協力を得て樹海を探索したのだと推測したのだろう。樹海の素材を出しても、シアのおかげで不審にまでは思われなかったようだ。

 

 

 

 それからオバチャンは、全ての素材を査定し金額を提示した。買取額は四十八万七千ルタ。結構な額だが、オバチャンが言うには中央に行けばもう少しだけ高くなるらしいが、それを断って金を受け取り、門番の彼に言われた簡易な地図について聞いた

 

 

「ところで、門番の彼に、この町の簡易な地図を貰えると聞いたんだが……」

 

「ああ、ちょっと待っといで……ほら、これだよ。おすすめの宿や店も書いてあるから参考にしなさいな」

 

 

 

 手渡された地図は、中々に精巧で有用な情報が簡潔に記載された素晴らしい出来だった。これが無料とは、ちょっと信じられないくらいの出来である。

 

 

 

「おいおい、いいのか? こんな立派な地図を無料で。十分金が取れるレベルだと思うんだが……」

 

「構わないよ、あたしが趣味で書いてるだけだからね。書士の天職を持ってるから、それくらい落書きみたいなもんだよ」

 

 

 

 このレベルの地図を落書き……しかも金は取らないって……オバチャンの優秀さがやばかった。この人何でこんな辺境のギルドで受付とかやってんの? とツッコミを入れたいレベルだ

 

 

 

「そうか。まぁ、助かるよ」

 

「いいってことさ。それより、金はあるんだから、少しはいいところに泊りなよ。治安が悪いわけじゃあないけど、その二人ならそんなの関係なく暴走する男連中が出そうだからね」

 

 

 

 オバチャンは最後までいい人で気配り上手だった。南雲は苦笑いしながら「そうするよ」と返事をし、入口に向かって踵を返した。ユエも頭を下げて追従する。

 

「すまんが最後に聞きたい事があるんだが……」

 

「どうしたんだい?」

 

 てっきり出ていくのかと思ったら質問してきたので少し驚いたように聞いてきた

 

「いや、その……"サーモンサンド"もしくは何でもいいんだが、サンドイッチは食事処にあるのか?」

 

「…………」

 

「えーと……」

 

「あら、ごめんなさいね。確か地図にも書いておいたけど"マサカの宿"って所にあるはずよ」

 

「ありがとうございます」

 

 俺はそれに心から感謝の気持ちを伝え、入り口へと向かった。シアも頭を下げて俺の後を追う

 

 食事処の冒険者の何人かがコソコソと話し合いながら、最後までシアを目で追っていた。のを確認しながら南雲たちを追うのだった

 

 

 

「ふむ、いろんな意味で面白そうな連中だね……」

 

 

 

 後には、そんなオバチャンの楽しげな呟きが残された。

 

 

 

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 ギルドを出た俺たち二人はすぐ二人に追い付いた。南雲はユエと一緒に貰った地図をみて泊まる宿を探していたので、オバチャンから教えてもらった"マサカの宿"を勧めた。調べてみると、料理が美味くて防犯もしっかりしている。なにより風呂があるとのことで〝マサカの宿〟に泊まることになった。少し高めだが、金はあるので問題ないと判断した

 

 

 

 

 

 

 "マサカの宿"に到着し、入ってみると一階が食堂になっていたようで、複数の人間が食事をとっていた。南雲を先頭に入って行くと、お約束のようにユエとシアに視線が集まる。一々気にしていても仕方がないので、それらを無視(スルー)して、カウンターらしき場所に行くと、十五歳くらいで短髪少女が元気よく挨拶しながら現れた。

 

 

 

「いらっしゃいませー、ようこそ〝マサカの宿〟へ! 本日はお泊りですか? それともお食事だけですか?」

 

「宿泊だ。このガイドブック見て来たんだが、記載されている通りでいいか?」

 

 

 

 南雲が見せたオバチャン特製地図を見て合点がいったように頷く女の子。

 

 

 

「ああ、キャサリンさんの紹介ですね。はい、書いてある通りですよ。何泊のご予定ですか?」

 

 

 

 女の子がテキパキと宿泊手続きを進めようとするが、南雲は何処か遠い目をしてボーとしている。どうやらオバチャンの名前がキャサリンという名前だったのが相当ショックだったようだ。女の子の「あの~お客様?」という呼び掛けにハッと意識を取り戻した。

 

 

 

「あ、ああ、済まない。一泊でいい。食事付きで、あと風呂も頼む」

 

「はい。お風呂は十五分百ルタです。今のところ、この時間帯が空いてますが……」

 

 

 

 女の子が時間帯表を見せる。南雲に続いて俺やユエやシアも見る

 

「久しぶりの風呂だしなぁ……二時間で良いんじゃないか?」

 

「だよなぁ……二人もそれでいいか?」

 

「……ん、それだけあれば充分」

 

「お、お風呂……大丈夫です! 頑張ります!」

 

「えっ、二時間も!?」

 

「このバカウサギは何を頑張るんだよ……二時間は取れないのか?」

 

「い、いえ……大丈夫です! 

 え、え~と……それで、お部屋は二人部屋が二つでよろしいですか?」

 

 

「ああ、二人部屋を二つで頼む」

 

 

 南雲の返答に、女の子が宿泊手続きを行っていく。

 

「……シア、コウスケと二人きりの夜。頑張って……」

 

「はい! 教えを生かす時ですぅ」

 

「一体何を教えたんだ?」

 

「……何って……ナニ?」

 

「ちょっ、ユエさん! 他の人もいるのに駄目じゃないですか! お下品ですよ!」

 

 

 

 ユエの言葉を発端に、色々とややこしい話の流れになってきた。食事を取りながら聞き耳を立てていた男連中が、俺と南雲に対して嫉妬の眼を向け始める。

 

 宿屋の女の子なんて顔を赤くしてチラチラと此方を見ながら小さな声で聞き取れないが何かぶつぶつ言っているようだ。

 

「……こんな事で驚いてたら"ピッー"とか"ピッー"もしなきゃいけないんだから……それにシアは大きい、だから"ピッー"もできる」

 

「……はぅぅ……でも、コウスケさんに私の処女(初めて)を貰ってもらうには強気に出ないとぉ……

 」

 

 

 決してハウリア族が使っていたアレ("ピッー")ではなくユエが使っているのはあっち系の"ピッー"である。二人の……というかユエの大胆発言にシアはもう顔をゆでダコのように真っ赤にしてヤベェ発言をしている。

 

 

 全く……

 

 

 ゴチンッ! 

 

 

 バチンッ! 

 

 

 

「ひぅ!?」

 

「はきゅ!?」

 

 

 

 ユエには南雲からの鉄拳、シアには俺がデコピンをすると、二人の少女の悲鳴が響き渡った。ユエは涙目になって蹲り両手で頭を抱えている。シアは後ろに一回転した後、頭を押さえて床をゴロゴロのたうち回っている。

 

 

 

「ったく、周りに迷惑だろうが、とんでもないことばかり言いやがって……」

 

「……うぅ、ハジメの愛が痛い……」

 

「自業自得だバカヤロー」

 

「お前もだぞシア、というか俺には好きな人いるっつったろ」

 

「遠慮しなくていいって言ってたからぁ~というかもう少し、もう少しだけ手加減をぉぉ……」

 

「疲れてるんだよ……」

 

 

 カウンターの女の子に向き直る。彼女は俺の視線を受けるとビシッ! と直立になった

 

 

「騒がせて悪いな。部屋でゆっくりしたいんだが……手続きって終わったか?」

 

「……はっ、はい! ……あれ? 部屋でゆっくりシたい……っ!? 

 はっ!? ま、まさか……お風呂を二時間も使うのはそういうこと!? 一時間交代でお互いの体で洗い合ったりするんだわ! それから……あ、あんなことやこんなことを……なんてアブノーマルなっ!」

 

 

 

 俺は別に変なことを言っていなかった筈だが、何故か女の子はあわあわと誤解をしだす。

 

 どうやら見かねたのか、女将さんらしき人がズルズルと女の子を奥に引きずっていく。代わりに父親らしき男性が部屋の鍵を渡しながら「うちの娘がすみませんね」と謝罪するが、その眼には「男だもんね? 我慢できないよね?」という嬉しくない理解の色が宿っている。絶対、翌朝になれば「昨晩はお楽しみでしたね?」とか言うタイプだ。

 

 

 

 何を言っても誤解が深まりそうなので、南雲に"念話"を送って未だ蹲っているユエを担いで運んでもらい、俺はシアを肩に担ぐと、そのまま三階の部屋に向かった。南雲と別れ、部屋に入るとシアをベッドに寝かせると、自らもベッドにダイブして意識をシャットダウンした。

 

 

 

 

 

 

 まだ寝足りないが、夕食の時間になったようで南雲が起こしにきた。気絶していたシアを起こすと、四人で階下の食堂に向かった。俺の記憶が確かならチェックインの時にいた客が全員まだいる。まじかコイツら

 

 

 

 え、なんでいるの? と動揺しかけたが、なんとか冷静を装って席に着いた。「先程は失礼しました」と聞き覚えのある謝罪の声が聞こえ、声のした方を見ると昨日の女の子が顔を赤くしながら給仕に来た。謝ってはいるが、別のことに興味を示しているのが丸分かりだ。久しぶりに食べた"サーモンサンド(?)"は美味しかったが、なんだか落ち着かなかい食事だった。

 

 

 

 風呂は風呂で、男一時間と女一時間で分けたのにも関わらず、ユエもシアも乱入してきた。ユエの裸を見られたくないのか、南雲が目潰しを放ってきたので、それを間一髪で避けたり、シアが手で顔を隠しながら隙間から覗いて此方に突っ込んで来たのをお湯に沈めたり、その様子をこっそり風呂場の陰から宿の女の子が覗いていたり、のぞきがばれて女将さんに尻叩きされていたり……

 

 

 

 夜寝るときも、当然のようにシアがベッドに入ってこようとしたのを影で拘束して放置しておいたので、ぐっすりと睡眠がとれた

 

 

 

 

 朝起きて朝食を食べた後、南雲がユエとシアに金を渡し、旅に必要なものの買い出しを頼んだ。チェックアウトは昼なのでまだ数時間は部屋を使える。なので、ユエ達に買出しに行ってもらっている間に、俺と南雲は部屋で用事を済ませることにする。

 

 

「用事ってなんですか?」

 

 

 シアが疑問を素直に口にする。

 

 

 

「迷宮攻略に必要なことをだよ……じゃあまた昼に会おうぜ」

 

 質問にそう答えると、二人は買い物に出掛けた




ライセン行きたい~!


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