アニメよりも先にティオの所まで行きたいですが、まぁ……来週ティオに会うわけではないし、大丈夫だよね!(大丈夫だよね?)
さて、それではどうぞ
あの後、買い物から戻ってきたシアに南雲から戦槌型アーティファクトが送られ、町を出た後(ユエシアのファンらしき人々の見送り付き)、俺を先頭にして南雲はユエと魔力駆動二輪に乗り、俺はシアと一緒に影バイクを走らせて、【ライセン大峡谷】を四日ほど進んだ
「死ね」
ザシュッ! グシャッ! ズパンッ!
「一撃必殺ですぅ!」
ズガンッ!! グチャッ!
「……邪魔」
ゴバッ!!
「うぜぇ」
ドパンッ!! ブシュー!
【ライセン大峡谷】を進む俺たちの前には、何度殺しても懲りもせず魔物たちが襲ってくる。
シアは影バイクから飛ぶと、持ち前の筋力+身体強化された一撃で文字通りの一撃必殺、南雲から貰った大槌で魔物を叩き潰した。攻撃を受けた魔物は為す術もなくグチャッと潰れて絶命する。
そのシアを影を操って回収しながら
南雲は言うまでもない。魔力駆動二輪を走らせながらドンナーで頭部を狙い撃っている。魔力駆動二輪を走らせながら"纏雷"を発動させ続けるのは相当魔力を消費する行為なのだが、魔力切れを起こす様子もなく淡々と鬱陶しそうに魔物を殺している。
ユエは横から来る敵が至近距離まで迫ると、俺たちに及ばずとも強大な魔力に物を言わせて強引に魔力を発動し、魔物たちを屠っていく。南雲からプレゼントされた魔晶石シリーズに蓄えられた膨大な魔力もあるので、魔力切れを起こす心配はない。襲い来る敵たちは一概の例なく炭化して絶命していった。
ちなみに俺の影バイクは魔力で影を操り、その形態を維持しながら魔力を流し続けて走っているので南雲以上に魔力を消費するが、魔力切れは起こさない。しかし精神的には少しきついのが難点だ。
俺たちは、魔物たちの残骸を放置して[+????]を使って得た通りに進んでいく
「う~ん、もう一度だけ夜営をすれば目的地に着きそうだな……」
「本当ですかぁ!? それにしても凄いですね? その……なんでしたっけ?」
「あ~、unknownだろ? [+????]ってのは言いづらいからって南雲と二人で決めたやつ」
「そうそれです! unknownです! なんか、私の未来視なんて目じゃない凄い力ですよね~何でも知りたいことが分かるんですから!」
「何でもってわけじゃないけどな……てか未来視も充分貴重で凄い力だからな? お前が使いこなせてないだけで」
「ぐふぅ……」
俺の返しに後ろで少し落ち込んでいるシアを無視し、日が沈んできて
俺と南雲はバイクをしまうと、夜営の準備を始める。まず、夜営テントを設置し、次に夕食の準備をする。宝物庫から町で揃えた食材と調味料、そして南雲が作った調理器具を出してもらう。
野営テントだが、金属製の骨組みに白い布が被せられただけに見えるが実は違う。南雲が作る物が普通なわけがないのだ。
まず、生成魔法により創り出した〝暖房石〟と〝冷房石〟が取り付けられていることにより、常に快適な温度を保ってくれる。その冷房石を利用して〝冷蔵庫〟や〝冷凍庫〟も完備されているのだ。さらに、金属製の骨組みには〝気配遮断〟が付加された〝気断石〟を組み込んであるので敵に見つかりにくい……南雲にかかれば夜営でも快適なのだ。
そして調理器具だが……なんと火が要らないのだ。流し込む魔力量に比例して熱量を調整できるフライパンや鍋、そして魔力を流し込むことで〝風爪〟が付与された切れ味鋭い包丁などがある。もしもこれを売れば一生遊んで暮らせる金が手に入るだろう。まぁ、買った者が魔力の直接操作が出来ないと扱えないので、
ちなみに、その日の夕食はクルルー鳥のトマト煮である。クルルー鳥とは、空飛ぶ鶏のことだ。肉の質や味はまんま鶏である。この世界でもポピュラーな鳥肉だ。一口サイズに切られ、先に小麦粉をまぶしてソテーしたものを各種野菜と一緒にトマトスープで煮込んだ料理だ。そのスープにつけて食べる柔くしたパンはとても美味しい。
そんな大満足の夕食を終えると、いつも通り食後の雑談をする。テントの中にいれば、大抵の魔物が寄ってこないので比較的ゆっくりできる。たまに寄ってくる魔物は、テントに取り付けられた窓からハジメが手だけを突き出し発砲して処理する。そして、就寝時間が来れば、見張りを交代しながら朝を迎えるのだ。
そろそろ就寝時間だと寝る準備に入るユエとシア。最初の見張りは俺と南雲だ。取り敢えず俺は外に出て、いつも通りの素振りを行う。
ガサッ
「……ん? シアか」
「あ、コウスケさん」
「どうした?」
「え、え~と……ちょっとお花を摘みに……」
「なんだトイレかよ……そう言えばいいのに」
「もうっ! ハジメさんもコウスケさんもデリカシーってものが無いんですか!?」
俺の発言にキッと睨みつけてくる。確かに女の子相手に悪かったかな~と思い「悪い悪い」とだけ謝っておく。ぷんすかと怒りながら俺に見えないようにか少し離れた所へと向かった
「お~い、南雲~ユエ~」
「……ん」
「本当に迷宮が見つかるのか?」
シアが行ったのを確認すると、テントの中にいる二人に呼び掛ける。俺が呼びに来るのを知っていた二人は準備万端の格好で出て来てそう言う。
俺の
南雲が別にそこら探せばいいじゃねぇか……ともっともな事を言ったが、俺の力の証明……本音はマジだったら面白いって事で
「コ、コウスケさ~ん! ハジメさ~ん! ユエさ~ん! 大変ですぅ! こっちに来てくださぁ~い!」
と、シアが、大声を上げた。三人で顔を見合わせて声がした方へ行くと、そこには、巨大な一枚岩が谷の壁面にもたれ掛かるように倒れおり、壁面と一枚岩との間に隙間が空いている場所があった。シアは、その隙間の前で、ブンブンと腕を振っている。何処か嬉しそうにしている事から俺と南雲が思っていることは一緒だろう
マジだったのか……あったのね
「こっち、こっちですぅ! 見つけたんですよぉ!」
「おい、少し声を落とせ」
「わかってるから、そんなに引っ張るな。服が破けちゃうだろ」
「……少し落ち着いて」
はしゃぎながら俺の事をずるずる引っ張っていくシアに、ちょっとしたネタで返し、南雲は少し引き気味に、ユエは落ち着くように注意する。シアに導かれて岩の隙間に入ると、壁面側が奥へと窪んでおり、意外なほど広い空間が存在した。そして、その空間の中程まで来ると、シアが無言で、しかし得意気な表情でビシッと壁の一部に向けて指をさしてムッフ~と、胸を張った。
ボインッ
あ、胸が揺れた……そんな事はさておき、指先をたどって視線を転じる。そしてそこにあるものを見て「はっ?」と思わず呆けた声を出し目を瞬かせた。
俺たちの視線の先、其処には、壁を直接削って作ったのであろう見事な装飾の長方形型の看板があり、それに反して妙に女の子らしい丸っこい字でこう掘られていた。
〝おいでませ! ミレディ・ライセンのドキワク大迷宮へ♪ 〟
〝! 〟や〝♪ 〟のマークが妙に凝っている所が何とも腹立たしい。
「……なるほど、これは先が思いやられる」
「……コウスケは間違ってなかった」
「そろそろいいか……」
南雲とユエ、二人の声が重なる。その表情は、まさに〝信じられないものを見た! 〟という表現がぴったり当てはまるものだ。二人共、呆然と地獄の谷底には似つかわしくない看板を見つめている。
「ふ、ふ~ん! やりましたよコウスケさん! おトイ……ゴホッン、お花を摘みに来たら偶然見つけちゃいまして。大迷宮を見つけた私に何かご褒美ないんですか? コウスケさ~ん! ありますよね~?」
能天気なシアの声が響く中、俺はシアに教えていなかった事を伝える。取り敢えずはシアに教えていた場所の説明から、この迷宮が、おちょくり度が高くてイラつくだろうが落ち着いて冷静にしていることやトラップが沢山あるので不用意に動かない、|ラスボスは巨大なゴーレムだということ
「……ぜ、全部知ってたのに教えてくれなかったんですか~!?」
「すまん……お詫びに俺が出来る範囲で何かしらご褒美とやらをやるから、迷宮攻略を━━」
「しゃあっ! 忘れないで下さいよ~! その約束を!」
涙目で訴えていたシアに謝り、埋め合わせをする事を伝える。すると、たちまち元気になり「攻略がんばるぞー!」と注意して歩けという言葉を忘れたのか、其処ら中をペタペタ触って回っている。
「……チョロすぎだろアイツ」
「……ん、残念チョロインポジ」
二人はどうやら此処が迷宮だと確定したようだった。俺の技能
「ん? おいシア、そっちは━━」
ガコンッ!
「ふきゃ!?」
「ぬおっ!?」
直感が反応してトラップに気がついた俺だったが、シアを止める事は出来ず、手を伸ばしていた俺も一緒に壁がグルンッと回転して壁の向こう側へと送られた
ヒュヒュヒュ!
回転し終えた直後、無数の風切り音響いたかと思うと暗闇の中、何かが飛来する。"夜目"が使える俺からは正体は分かる。それは矢だ。漆黒の矢が無数に俺とシア目掛けて飛んできたのだ、トラップがあることは事前に知っていたので、それを容易くく刀で斬り払う
「だから不用意に━━」
「おい遠藤、大丈夫━━」
ヒュヒュヒュ!
「念話しときゃ良かったわ」
「此方こそ確認取らなくて悪かったな」
シアに注意しようとしたが、そこで南雲たちも此方側へ来てしまい、また矢が飛来する。それも当然のごとく全て斬り捨てて、何でもなかったように南雲と改善点を言い合う
床を見れば斬り捨てた矢が四十本程度ある。どうやら二十本ずつ飛んできていたようだ。それを確認すると、同時に周囲の壁がぼんやりと光りだし辺りを照らし出す。俺達のいる場所は、十メートル四方の部屋で、奥へと真っ直ぐに整備された通路が伸びていた。そして部屋の中央には石版があり、看板と同じ丸っこい女の子文字でとある言葉が掘られていた。
〝ビビった? ねぇ、ビビっちゃた? チビってたりして、ニヤニヤ〟
〝それとも怪我した? もしかして誰か死んじゃった? ……ぶふっ〟
「「……」」
「やべぇ
どうやら南雲とユエも教えたので分かってはいたようだが、少し青筋を浮かべてイラッとした表情をしている。"ニヤニヤ"とか"ぶふっ"の部分が強調されているのも腹立たしい要因の一つだろう
そして、ふと、ユエが思い出したように呟いた。
「……シアは?」
「あ」
「シアはそこに……」
ユエの呟きで南雲も思い出したようで、周りを確認してシアを探す。俺は矢を斬る時に邪魔で横へ飛ばしたのを覚えているのでそちらを指差す
俺の指を指す方にシアは……いた。壁に突っ込んで涙を流しながら……床を濡らして
「うぅ、ぐすっ、ゴウズゲざん酷いでずぅぅ……見ないで下さいぃ~、それとハジメざんもぉぉ、ひっく」
ユエが俺と南雲に後ろを向いているように言って、南雲が宝物庫から着替えを出し、それを受け取ったユエはシアの元へと歩いていく
「お前、何したらあんな風になるんだよ……」
あれは俺でも可哀想だと一瞬思ったぞ? と言う南雲に俺は弁明をする。
「いや、直感でシアが危ないと思ってな? 止めようとしたんだが、一緒に此方に来ちまってさ……そしたら矢が飛んできて、
「……なるほど、逃げようとした力とお前の突き飛ばした力が合わさって壁に激突、漏らしたと」
「そうなるな」
「そう言えば花を摘みに行っている途中だったな……」
しばらくすると、ユエによしよしされながらシアが歩いてきた
「私、避けようとじたのにぃぃ……」
「……シア、負けちゃダメ。コウスケのタイミングも悪かったけど、先に済ませなかったシアも悪い」
「うぅ~、どうして先に済ませておかなかったのですかぁ、過去のわたじぃ~!!」
女として絶対に見られたくない姿を、よりにもよって惚れた男の前で晒してしまったことに未だ、涙を流すシア。ウサミミもペタリと垂れ下がってしまっている。
「……コウスケ」
ユエによる一応謝っておけとの圧力に押されて謝ることにした。元々謝る気でいたんだがな……
「その、すまんな。お前が危ないと思って……」
「コウスケさんは悪くありません……私が先に済ませておけば良かったことですし……」
和解(?)をして、シアの準備も整った。さて、いざ迷宮攻略へ! と意気込み奥へ進もうとして、シアが石版に気がついた。
顔を俯かせ垂れ下がった髪が表情を隠す。しばらく無言だったシアは、おもむろにドリュッケンを取り出すと一瞬で展開し、渾身の一撃を石板に叩き込んだ。ゴギャ! という破壊音を響かせて粉砕される石板。
よほど腹に立ったのか、親の仇と言わんばかりの勢いでドリュッケンを何度も何度も振り下ろした。
すると、砕けた石板の跡、地面の部分に何やら文字が彫ってあり、そこには……
〝ざんね~ん♪ この石板は一定時間経つと自動修復するよぉ~プークスクス!! 〟
「ムキィ──!!」
シアが遂にマジギレして更に激しくドリュッケンを振い始めた。部屋全体が小規模な地震が発生したかのように揺れ、途轍もない衝撃音が何度も響き渡る。
発狂するシアを尻目に南雲はポツリと呟いた。
「ミレディ・ライセンだけは〝解放者〟云々関係なく、人類の敵で問題ないな」
「「……激しく同意」」
俺の説明した事など忘れ、冷静さの欠片も無くなったシアが落ち着くまで数時間かかってしまったのは仕方のない事だろう
お漏らしルートは回避できず……ドンマイシアちゃん
さてさて、次は何処までいくのかな?
次回もお楽しみに~
投稿と展開が遅いと思う?
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(投稿速度)が遅い
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(展開)が遅い
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待ってま~す
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畑山愛子先生っ!!すっきぃぃ!!
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園部好き!