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異世界召喚
さて、遂に原作開始のようだ。漫画や小説などで思い浮かべるのと実際に目にするのでは全くの別物のようだ。上手く言い表せないけどな
目の前に広がるのは縦横十メートルはありそうな巨大な壁画。後光を背負い長い金髪を靡かせうっすらと微笑む中世的な顔立ちの人物が描かれている
その背景には草原や泉、山々が描かれ、そちらを包み込むかのように、その人物は両手を広げている
おそらくだが、今回、俺たちをこの世界に呼んだ犯人であるエヒトが描かれている人物なのだろう
建物の事は後回しにして、クラスメイト以外の周囲の人間を観察する
まず、俺たちを取り囲むようにして一人一人が祈りを捧げるように跪き、両手を胸の前で組んでいる人達
その中で一際目立つのが、豪奢で煌びやかな衣装を纏い、高さ三十センチ位ありそうな細かい意匠の凝らされた烏帽子のような物を被っている七十代くらいの老人で、進み出てきた
「ようこそ、トータスへ。勇者様、そしてご同胞の皆様。歓迎致しますぞ。私は、聖教教会にて教皇の地位に就いておりますイシュタル・ランゴバルドと申す者。宜しくお願い致しますぞ」
イシュタルと名乗った老人は好好爺然とした微笑みを見せた。
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場所は変わって十メートル以上ありそうなテーブルが幾つも並んだ大広間に案内された
しかし、この状況で誰もたいして騒がないって所は流石カリスマ持ってるだけあるわ
そう、この状況でクラスメイト達が騒いでいないのは、認識が追い付いてない者も勿論いるが、他は天之河が持ち前のリーダーシップを働かせて、皆を落ち着かせて誘導したからだ
席に着席すると、絶妙なタイミングでパチモンとは違う、異世界の…本物のメイドが飲み物を注いでいってくれる。そんな美少女メイドを大半の男子が凝視し、その光景に女子は絶対零度の視線を向けていた
南雲も俺も男の子で、思春期だ。側に来たメイドを凝視……することはなく、南雲は白崎からの笑っていない笑みを受け、俺は八重樫からのジト目を頂き、二人してメイドから目を反らした。メイド服姿のポニテ少女だったので、少し悔やんでいると南雲はビクビクしながら話しかけてきた
「え、遠藤君、これは…」
「あぁ、あれだな…円卓の席っぽいよなぁ席の配置とか……」
俺の発言に少しズルッと肩を落とす南雲
「いや...まあそうなんだけど、そうじゃなくて━━」
南雲が続きを話す前に残念ながらイシュタルの説明が始まってしまった。
イシュタルの話を要約するとこうだ。
・この世界はトータスと呼ばれている場所で、種族は大きく分けて3つで人間族、魔人族、亜人族である
・人間族は北一帯、魔人族は南一帯、亜人族は東の巨大な樹海のなかで生きているらしい
・魔人族と人間族は何百年も戦争を続けている
・魔物と呼ばれる通常の野生生物が魔力を取り入れ変質した異形の存在で、それぞれ強力な種族固有の魔法が使えるらしく強力で凶悪な害獣
・魔人族は人よりも数が少ないが、個人の持つ力が強く最近では数多くの魔物を使役してきているせいで、人間の数の有利が覆りつつあるとのこと
まぁ、此処までは何度も原作読んでいた俺としてはなんとか覚えている。そんな事よりも今後について考えなければいけないだろう
南雲が...親友が奈落の底に落ちていくのを防ぐか否か、奈落の底に落ちなければ未来は確定している。
俺たちは全員死ぬ。南雲のあの兵器たちが必要なのだ。
そこまで考えた所で、愛子先生の抗議の声が上がる
「ふざけないで下さい! 結局、この子達に戦争させようってことでしょ! そんなの許しません!
ええ、先生は絶対に許しませんよ! 私達を早く帰して下さい!
きっと、ご家族も心配しているはずです! あなた達のしていることはただの誘拐ですよ!」
生きて帰るために親友を死地に送るか、親友を助けて全員が死亡するbadend展開かを悩んでいたところに愛子先生がぷりぷり怒っているのを見て、頬が緩んだ
「お気持ちはお察しします。しかし...あなた方の帰還は現状では不可能です」
先程までぷりぷり怒っていた先生は勿論、その先生を見て「かわいいなあ先生」とかほんわかしていたクラスメイトも顔を青ざめさせ、誰もが何を言ったのか分からないという表情でイシュタルをみる
「ふ、不可能って... ど、どういうことですか!? 喚べたのなら返せるでしょう!?」
誰もが衝撃の事実に、何も言えなくなっているが流石は先生、イシュタルに説明を求める
「先ほど言ったように、あなた方を召喚したのはエヒト様です。我々人間に異世界に干渉するような魔法は使えませんのでな、あなた方が帰還できるかどうかもエヒト様の御意思次第ということですな」
流石の先生でも、そんな事をイシュタルに言われてしまい、脱力したように椅子に腰を落とす
それを、きっかけに生徒たちは口々に騒ぎ始めた
「嘘だろ 帰れないってなんなんだよおかしいだろ!」
「そんなのいやよ! なんでもいいから帰してよぉ!」
「戦争なんて冗談じゃねぇ! やるわけねぇだろ!」
「なんで、どうして...」
パニックになる同級生たち
隣を見れば南雲も多少は平静を保てていた。オタクであるが故にライトノベルでこのような状況のは多々ある。まぁ、一番最悪な展開ってわけじゃないからな
天之河は立ち上がると、机をバンッと叩いて注目を集めた
「皆、ここでイシュタルさんに文句を言っても意味がない。彼にだってどうしようもないんだ。……俺は、俺は戦おうと思う。この世界の人達が滅亡の危機にあるのは事実なんだ。それを知って、放っておくなんて俺にはできない。それに、人間を救うために召喚されたのなら、救済さえ終われば帰してくれるかもしれない。……イシュタルさん? どうですか?」
「そうですな。エヒト様も救世主の願いを無下にはしますまい」
天之河の問いに対してイシュタルは、フム...と悩む仕草をすると、そう答えた
「俺達には大きな力があるんですよね? ここに来てから妙に力が漲っている感じがします」
「ええ、そうです。ざっと、この世界の者と比べると数倍から数十倍の力を持っていると考えていいでしょうな」
「うん、なら大丈夫。俺は戦う。人々を救い、皆が家に帰れるように。俺が世界も皆も救ってみせる!!」
ギュッと握り拳を作りそう宣言する光輝。無駄に歯がキラリと光る。
さて、勇者(笑)のカリスマは効果は発揮し、さっきまで絶望の表情だった生徒たちは活気と冷静さを取り戻し始めた。女子生徒は頬を赤らめ、熱っぽい視線を送っている。目がハートに見えたのは気のせいではないだろう
「へっ、お前ならそう言うと思ったぜ。お前一人じゃ心配だからな。俺もやるぜ?」
「龍太郎…」
この流れは八重樫、白崎という原作通りの流れで決定かな……と思ったのだが、八重樫が此方を心配そうな表情で見ているのが目に入った。
はぁ、仕方ない…
「郷に入っては郷に従えって言うし、自分にできることをやるよ」
「遠藤……」
「……そうね今のところ、それしかないわよね。私もやるわ」
「雫………」
「え、えっと、雫ちゃんがやるなら私も頑張るよ!」
「香織……」
原作通りとはいかなかったが、オロオロと「ダメですよ~」と困った顔をした先生を尻目に俺たちはクラス全員で戦争に参加することが決まった
熱中症で倒れるのが先か、寝落ちするのが先か...
やってやりますよ!書けるところまで書きますよ!
また次の話でお会いしましょう!
投稿と展開が遅いと思う?
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(投稿速度)が遅い
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(展開)が遅い
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待ってま~す
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畑山愛子先生っ!!すっきぃぃ!!
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園部好き!