仗助に双子の姉がいたらというもしも パート3 三部へ   作:蜜柑ブタ

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勢いで行きます。



エボニー・デビル編。



ミナミ、スタンドはほとんど使えないけど、頑張る。(?)


悪魔の暗示

 

 

「ジャンケン…ぽい!」

 

 シンガポールに到着後、ホテルの部屋割りを決めるためジャンケンをした。

 ジョセフは、仗助と共にホテルの外の店にワックスを買いに行き、その間のミナミの守りをポルナレフに頼むことになった。

 ただし。

「手を出したら、どんな事情があろうとも、ぶち殺すからな?」

 ジョセフが、ポンッとポルナレフの方に手を置いて、地獄の底から響くような怖い声で警告していた。

「か…神に誓って…!」

 あまりのジョセフの剣幕にポルナレフは、ビックビクしながら手を上げて誓った。

 そして、ジョセフと仗助が出て行き、ホテルの部屋で落ち着いたところで…。

「ごめんなさい。ポルナレフさん…。お父さん過保護で…。」

「謝んなくていいさ。安心してくれ、俺が必ず守るから。」

「私も…、スタンドが自由に操れたら少しは違っただろうな…。」

 ミナミは、椅子に座りながらそう呟いた。

「ポルナレフさんは、神様を信じてる?」

「いきなりなんだ?」

「私は大嫌い。」

「どうしてだい?」

「……不平等だから。」

「ふびょうどう?」

「青いバラの花の花言葉って知ってます?」

「いいや。」

「夢叶う…、不可能、奇跡……、そして、神の祝福。」

「!」

「青いバラの花って自然にはないから、そういうあり得ないモノの象徴として、そんな花言葉がついたらしいの。今は遺伝子操作で作られたけど、それ以上昔は、本当にあり得なかったモノ…。完成したときは、きっと夢は必ず叶うし、奇跡は起こせるモノだって信じただろうね…。そして、神様が祝福してくれたとも…。」

「ミナミ…。」

「なにが祝福なんだろう…。こんな力…、どうして青いバラの花として奪った寿命がその形になるのかなんて分からないけど…、もし、この力が神様が私に与えた祝福だったんなら…、これ以上無く、神様を恨む。」

 ポルナレフは、ミナミの独り言のような言葉を、黙って聞いていた。

「スタンドって、自分自身なんですよね? だから、私はスタンドを扱いきれないのかも…、だってこんなに…恐ろしいんだもの…。生と死を操る私自身のこの力が…。」

「ミナミ。」

 するとポルナレフが、ミナミに近寄り、ポンッと頭に手を置いた。

「君の気持ちはよ~~く、分かるつもりだ。辛かったな…? 命の生き死にを操れるってのは…。」

「……何より辛いのは、そんな力があるのに、救えなかった命が多いことなんです…。知らず知らずのうちにたくさんの命を奪っていることも!」

 

 

 ガタガタガタ

 

 

「……私だって…。」

 ミナミは、微かに揺れているホテルの部屋の冷蔵庫を見た。

「足手纏いにはなりたくないんだから! 出てきなさいよ!」

「なっ!」

 

 

 すると、冷蔵庫から、傷だらけのひとりの男が出てきた。

「…お…、遅いぞ。」

 男は自分の体を手でさすっていた。

「いつの間に…。」

「だって、テーブルの上に冷蔵庫の中身があるんだもん。」

「あっ。」

 ポルナレフは、今気づいたと声を漏らした。

「俺の名は、デーボ。呪いのデーボと呼ばれている…。スタンドは悪魔の暗示、呪いに振り回され、精神状態の悪化! 不屈なる墜落の道! を意味する。」

「悪魔…。うわっ、なんかヤバいの匂いしかしない。」

「下がってな、ミナミ。」

「エボニーデビル!!」

「シルバー・チャリオッツ!!」

「待って!」

 しかし、ミナミが止めるよりも早く、シルバー・チャリオッツの素早い剣の技がデーボの顔を傷つけた。

 目を潰され、舌にも穴が空いた。

「ああ! ヤバいって!」

「どうしたんだよ?」

「なんだか分かんないけど、ヤバい気がしてならないの!」

「いってぇぇぇぇぇぇよおおおおおおお!! とってもおおおおお、いってぇえええええ! ハハハハハハハハーハハハハハウハハウハハハハハ!!」

「なんだ、こいつ…?」

「よくもよくもやってくれたな~~~! これで思いっきり、てめーを恨めるというものだぁ!! 俺のスタンド、エボニー・デビルは、そいつを恨めば恨むほど強くなるのだ!!」

「やっぱり!」

「そっちの娘は気づいてたみたいだけどよおおおおお、もう手遅れだぜ~~~! ハハハハハハハハーハハハハハウハハハハ!!」

 そしてデーボは、ベランダから飛び降りようと移動しようとして。

「させるかーーー!!」

「ゲブガっ!?」

 一瞬で距離を詰めてきたミナミの真空飛び膝蹴りを食らって倒れた。

 シルバー・チャリオッツの攻撃で血だらけになっているデーボは、そのまま気絶した。

「ポルナレフさん、どうします?」

「えっ? あ…ああ…、とりあえずふん縛っとこうぜ。」

「はい。」

 っというわけで、その場にあったベットのシーツとかを使って、グルグル巻きの簀巻きにしておいた。

「さてと、とりあえず、このまま…。」

「あっ!」

「どうした?」

「ポルナレフさん!? 足!」

「えっ? ああ!? いつの間に!?」

 ポルナレフの左足がすっぱりと表面を切られていた。

「し、失血、失血!」

「落ち着けって。」

「あれ?」

「今度は何だよ?」

「そこにあった人形が…消えてる?」

「へっ? そんなのあったか?」

「あったよ! ちょっと不気味な感じのが。」

「んん? それよりか、部屋の鍵がねぇな。どっか落としたかな?」

「ええー? こんな時に…。」

「お? ベットの下にあった。」

「待って!」

「おいおい、デーボの奴も気絶してんだし、そんな警戒…、っ!? ミナミ伏せろ!」

「えっ? わっ!」

 ポルナレフに庇われ、ミナミは床に倒れた。そしてポルナレフの顔に大きな切り傷が出来た。

「ぐっ!」

「ポルナレフさん!」

『ウケケケケケ!』

 テーブルの上に、刃を持った不気味な人形がピョンピョンと跳ねていた。

「あ…部屋の人形…。」

「まさか、こいつが…、エボニー・デビル!?」

『ケケケケケケケ! よくもよくもやってくれたな~~~!』

「てめーら、ミナミには危害は加えないはずじゃねぇのかよ!」

『確かに殺すなとは言われたけどよ~~~! 手足が無くなっちまっても目を抉ってもダメだなんて言われてねぇもんね!!』

「!」

『つ・ま・り! 命さえ無事ならどれだけいたぶろうといいってわけさ~~~~! ギャハハハハハ!!』

 刃を振り回し、エボニー・デビルは、ケタケタと笑う。

「こんちくしょうが! 本体がそこにいるんなら、本体を…!」

『させると思ってんのかぁ~~~!? 俺様の恨みの力で底上げされたスピードなら、俺の本体を殺すよりは早く!! そこの小娘の耳をそぎ落とせるぜ!? おめーのスタンドは、確かに早えがよぉ! けどよぉ! そこのスタンドもまともに使えねぇ、娘ひとり守りながらこの俺と戦えるってのか~~~?』

 ギャハハハハハっと笑いながら、エボニー・デビルは、器用に武器を二つ振り回す。

「ふーーーん? ずいぶんと舐められたものだわ…。」

「ミナミ…、俺の後ろから動くなよ?」

「ううん。ポルナレフさん。私はね…。」

「お、おい!」

『ケケケケケケケ! 自殺行為か~~? うりゃ~~~!』

 シルバー・チャリオッツでも対応できないような速度で投げられたナイフを、ミナミは、髪の毛スレスレで避け、簀巻きになっているデーボを持ち上げた。

「んな!?」

『まさか…てめ…!?』

「だいじょうぶ。外に落としたりはしないから。その代わり…。」

 

 

 ガチャ

 

 

「頼むわよ! 我が弟!! おらああああああああああ!!」

 

「姉ちゃ…、って、うおおおおおおお!?」

 

 部屋の出入り口から入って来た仗助に向かってぶん投げられた簀巻きのデーボに驚いた仗助が咄嗟にクレイジー・ダイヤモンドを出して触れた。

 その瞬間、デーボが負っていたすべての怪我が元通りに治った。

『うっ! しま…。』

「呪いってぐらいだから、呪い元を絶たれたどうなるのかな?」

『う…ぅううう! 力が…。』

「やっぱり痛くなかったら恨めないよね? 今までそうしてきたんなら尚更。さ、ポルナレフさん、聞き出せることは聞き出そうよ。」

「へっ?」

「もー。例えば、仇のこととか。」

「あっ、そうか。すまねぇな。おい、デーボ。てめー、両手が右手の男を知ってるのか?」

『あ…、あぁ?』

「知ってる臭いな。そいつのスタンド能力を教えな。でないと、テメーのタマ金を切り刻んでやるぜ?」

『……おめぇは、頭がパープリンか? スタンドの正体を見せる殺し屋がいると思ってんのかぁ? 見せるときは、相手か自分が死ぬときだぁ!!』

「そうかよ…。ミナミ…、目ぇつむってな。」

「……。」

 ミナミは、後ろを向いて、目をつむった。

 

 その後のことは…、とてもじゃないが、言葉にならないような状況となった。

 なお、そのあとの始末については、SPW財団とか、そういうのがお金を出して秘密裏に消し去った。(殺人罪を問われたら出国できないからね)

 

 

 




デーボ、ミナミの身体能力を舐めくさって飛び膝蹴りで気絶。
でもエボニー・デビルは、本体の目が無くても単独で動けたから戦えたっと、いうことで。
しかし、ミナミの見かけによらない怪力で簀巻き状態で放り投げられ、投げられた先にいた仗助に治療され(意図せず)、呪いの元を失い、力尽きたところをポルナレフの尋問に答えず、切り刻まれて終わる。

これ、メッチャ難産だったので、もしかしたら書き換えるかも。
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