仗助に双子の姉がいたらというもしも パート3 三部へ   作:蜜柑ブタ

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女帝のカード編。


オリジナル展開。


ジョセフじゃなく、ポルナレフにつきます。


けど…?


短め。


女帝の暗示

 

 ミナミと仗助は、ちょっと呆れてた。

 っと、いうのも…。

「あのね、こーーーなっちゃーーーいけねーーぜ! 恋をするとなりやすいんだ。ええーと、名前は?」

「……ネーナ…。」

「ネーナ。君はこれから通る聖地ベナレスの良家の娘なんだろ?」

「………はあ。」

「ホント、頭と下半身が別れてるような人っすね。」

 カルカッタから、バスで移動中に美女をナンパをするポルナレフに、二人は呆れ返っていた。

 まあ、確かに美人ではある。

 しかし…。

「女好きタイプは苦手だな…。」

「何かあったのかい?」

「いや…、ちょくちょく、というか、ねちっこくナンパされたことがあって、ナンパしてくる人は苦手で…。」

「ま、その見た目じゃイヤでも男が寄ってくるだろ?」

「はい…。」

「ミナミ。そういう手合いに出会ったらすぐに言いなさい。お父さんがこらしめてやるからのう。」

 ジョセフの目はマジだ。

 

 やがて、ホテルに着いたのだが、ポルナレフは、ネーナと共に外出。

 しばらくして、家に送ってきたと言って帰ってきた。

「あれ? ポルナレフさん、背中…。」

「ん?」

「なんかでき物ができてますよ? 虫にでも刺されました?」

「マジかよ~。インドにゃ確かに変な虫が多いけどよ~。」

 

 チュミミ~ン

 

「!」

「ん? なんか言ったか。」

「いや。」

 花京院が返事をしたが、ミナミと仗助は顔を見合わせた。

「今の聞いた?」

「ああ…。」

 ヒソヒソと小声で話し合う。

「ポルナレフさんから目を離さないようにしよう。」

「だな。」

「けど、念のため…。」

「おう。クレイジー・ダイヤモンド。」

 ポルナレフの背中のでき物に向かって、仗助がクレイジー・ダイヤモンドの拳を向けた。

 こっそりと、指で摘まもうとしたとき、その瞬間、ガブッと噛まれた。でき物に。

「!」

「あっ? どうした? スタンドなんて出して…。」

「ポルナレフさん! ちょっと、こっちに!」

「えっ? はっ?」

 二人はポルナレフの腕を掴んで、ホテルの部屋に連行した。

「? どうしたんだよ?」

「さっき、背中のでき物に噛まれたっす。」

「はあ?」

「たぶん、スタンドです。そのでき物…、シンガポールで出会った、アイツ…節制のカードの奴と似ているかも。たぶん、物質同化型で、今ポルナレフさんの肉を触媒にして成長してる最中だ。」

「へっ?」

「なんかされた記憶ってあります?」

「い、いや…別に…。まあ、ネーナを送ったときに、背中に抱きつかれたくらいか? …えっ?」

「…あー、そういうことか。」

「スタンドの本体は、ソイツっすね。」

「ま、待てよ! ネーナがスタンド使い!? なんか証拠が…?」

「花京院さんに化けた節制のカードの奴は、肉を食えば食うほど成長する実体のあるスタンドでした。もし似たようなタイプなら……、それに、それしか心当たりがないのなら…。」

「なあ、ポルナレフさん…、そのネーナって人の家って本当にその人の家なんすか?」

「えっと…、門の前で別れたから…。ま、さか…。」

「騙された可能性は十分っすね。」

 

『チュミミ~ン。ケッ、察しの良いガキ共だなぁ!』

 

「! この声…。」

「俺の背中から…!」

「てめぇ!」

『まあまあ、待ちなさいな。あたいは、今ポルナレフの肺の上に張り付いてやってんだよ~ん? このまま肺に穴を空けられたら、どうなる? シューシュー空気が抜けたタイヤみたいにしぼんじゃうよん!』

「さっきより、大きくなってる!」

『さあさ! そっちのジョースターの娘っこ! 今から指定する場所に行きな! DIO様が迎えを用意しているから!』

「誰が従うかよ!」

『お前にゃ言ってないよん。欲しがられてるのは、そっちのお前のお姉ちゃんだけさ。お前は用無しさ、ハンバーグ頭くん!』

「あっ。」

『?』

「ってめぇ…、今、俺の頭がなんだって?」

「ま、待って仗助!」

「ドラアアアアアアアアアアアア!!」

『ゲゲ!? おま…。』

 仗助が次の瞬間、ミナミとポルナレフが止めるよりも早く、クレイジー・ダイヤモンドの拳をスタープラチナ以上のスピードで繰り出し、ポルナレフの胸を貫いて背中のスタンドを殴り飛ばした。

『ゴガアアアアアアア!?』

 ブチブチっとポルナレフの背中に侵食していたスタンドが剥がれ、クレイジー・ダイヤモンドの拳が抜けると、ポルナレフの胸に空いた穴は消え、剥がされたスタンドは、壁に叩き付けられた。

「はあハア! びっくりした!!」

「すみません! ポルナレフさん!」

 

「ゴゲアアアア…!!」

 

「! 今のは…。」

「今の声…ネーナか?」

 慌てて部屋から出ると、ネーナがいて、ネーナの腹から醜い女が飛び出してきてそのまま崩れ落ちるように倒れた。

「はは~ん? こうやって美女の皮を被って近寄ったんだね。キスじゃ無くてよかったですね。」

「うえええええ…。」

 腐ったような体液の匂いと大量の血にまみれたネーナ本体を見て、ポルナレフは吐き気を催した。

 

 

 

 女帝(エンプレス)。名を名乗る暇もなく、仗助の逆鱗に触れ、再起不能……。

 

 

 

 




腹パンで後遺症無く中身を取り除けるようなスタンドですから、胸パンでもいけるんじゃないかなって思って…?
女帝、うっかり仗助の逆鱗に触れ、一撃で負ける。名を名乗る暇も無く。

色々考えたけど、まあ、こういう展開もアリかなって思って。
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